T-43

Last-modified: 2022-10-16 (日) 22:43:16

R23_T-43.png

Tier 7 ソ連 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)75/75/75本体価格(シルバー)1,355,000
最高速度(km/h)前進51マッチング範囲(戦闘Tier)7~9
後退20派生元車輌T-34-85
発見可能範囲(m)静止時341.11
移動時366.79

パッケージ

初期LVL1LVL2LVL3LVL4LVL5LVL6LVL7LVL8
T-43
E:53,000
S:1,355,000
エンジン
E:4,200
S:49,740
無線
E:2,800
S:24,240
主砲
E:15,600
S:45,920
履帯
E:10,200
S:17,720
砲塔
E:10,800
S:15,300
エンジン
E:7,400
S:58,000
主砲
E:19,400
S:73,600
戦車
T-44
E:93,653
S:2,390,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期
T-43
V-2-34M85 mm D5T-85BMT-43T-43 mod. 19421,0009R
52038 / [29.86]80/80/80325
15.551.1/1.4/2.248360
LVL.1
エンジン
V-2-4485 mm D5T-85BMT-43T-43 mod. 19421,0009R
56038 / [32.16]80/80/80325
16.751.1/1.4/2.248360
LVL.2
無線
V-2-4485 mm D5T-85BMT-43T-43 mod. 19421,0009RM
56038 / [32.14]80/80/80525
16.741.1/1.4/2.248360
LVL.3
主砲
V-2-44122 mm U-11T-43T-43 mod. 19421,0009RM
56038 / [32.39]80/80/80525
16.871.1/1.4/2.248360
LVL.4
履帯
V-2-44122 mm U-11T-43 mod. 1943T-43 mod. 19421,0009RM
56040 / [36.16]80/80/80525
16.871.0/1.2/2.048360
LVL.5
砲塔
V-2-44122 mm U-11T-43 mod. 1943T-43 mod. 19431,0009RM
56040 / [34.68]90/90/90525
16.181.0/1.2/2.048370
LVL.6
エンジン
V-2-44122 mm U-11T-43 mod. 1943T-43 mod. 19431,0009RM
60040 / [37.17]90/90/90525
17.341.0/1.2/2.048370
LVL.7
主砲
V-2-4485 mm D5T-85BM-1T-43 mod. 1943T-43 mod. 19431,0009RM
60040 / [36.91]90/90/90525
17.221.0/1.2/2.048370

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
85 mm D5T-85BMAP
APCR
HE
175
8G
139
144
194
44
180
180
300
---
---
1.32
950
1,188
950
720
720
720
10.001,8002.500.3960+26
-8
11.112,0002.300.3748
122 mm U-11HE
HEAT
257
12G
61
140
450
370
1.32
---
515
412
720
720
5.261,946
(HEAT)
2.900.5742+26
-8
5.361,983
(HEAT)
2.700.5542
85 mm D5T-85BM-1AP
APCR
HE
175
8G
139
160
220
44
180
180
300
---
---
1.32
950
1,188
950
720
720
720
9.681,7422.300.3748+26
-8

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier 7ソ連中戦車
    T-34の装甲を強化した後継車輌として開発された試作中戦車。
     
  • 火力
    76mm砲がなくなった以外はT-34-85から変わらないラインナップ。
    Tier上昇に合わせてより強力な戦車と対峙する機会が増える為、T-34-85の時よりも火力を発揮するためには工夫を凝らす必要が出てくる。
    • 85 mm D5T-85BM
      初期砲。
      前身であるT34-85の最終砲。
      ソ連主砲としては俯角が非常に広く、精度やDPMも良好。
      しかし、Tier 6では良好だった貫通力は通用しにくく、機動力や金弾での補助が不可欠になっている。
      また、移動時の照準拡散が他国の100mm砲並の値であり、行進間射撃の命中率は低い。
       
    • 122 mm U-11
      中間砲。いわゆる12榴。
      KV-1やT34-85で搭載できたものと同じ砲。
      開発途中であったり85 mm D5T-85BMがどうしても肌に合わなければ使ってみる価値はあるが、Tier5帯で猛威を振るっていたこの砲もさすがにTier7帯ではあまり通用しない。
      もし使う場合、なるべく実装甲厚が薄い側面や天板を狙うなどして少しでも多くのダメージを稼いでいけば、活躍ができなくもない。
      ただし、精度・照準時間は相変わらず劣悪なので近距離戦が主体となるので癖は強い。
      また、貫通力140mmのHEATを貫通できる相手に用いることで思わぬダメージソースとなってくれることもあるため、格下や軽装甲車輌相手には是非使っていこう。
       
    • 85 mm D5T-85BM-1
      最終砲。初期砲の改良版。
      貫通力・精度が改善された代わりに発射速度が悪化したためDPMは下がってしまった。
       
  • 装甲
    T-34-85から小型化された車体と、全体的に向上した車体装甲が特徴。
    • 車体
      • 前面はT-34譲りの傾斜装甲を備えており、実効装甲厚は正面からでも130mm程。
        格下の通常弾相手であればそこそこ弾いてくれる。
        ただし、向かって右側には燃料庫が配置されており、抜かれると危険。
        被弾しやすい場所なので、自動消火装置を搭載しておくと良い。
      • 側面は下部も含めて一律75mm。
        上部は同郷同格のKV-13には及ばないものの中戦車としてはかなり優れた値。
        側面下部はKV-13より本車の方が厚い。
        豚飯が有効だが、厳しめの角度(25°程度)をとっても同格中戦車の金弾だと抜かれる可能性がある。
        更に、車体後方に大きなエンジンが配置配置されているため、抜かれると火災が発生する危険性があるので注意しておこう。
         
    • 砲塔
      全周90mm。防盾も90mm。
      防盾と装甲がわずかに重なっている外縁部は合計で200mm近い装甲厚になるが、防盾の裏はほとんど開口部になっており、あまり頼りにならない。
      ただし、ソ連独特の砲塔デザインのおかげで、敵の砲弾が正面から砲塔側面装甲に当たったりして弾いてくれることが時々ある。
       
  • 機動性
    全体的にT-34-85から僅かに低下している。
    エンジン出力は据え置きで装甲が厚くなったりして重くなった分、出力重量比が少し落ちている。
    旋回速度もスペック上では上昇しているが、出力重量比が落ちたことによって通常地形や悪路での旋回速度が少し遅くなっている。
    とはいえ地形抵抗は向上しており、他の性能の低下も僅かなものなので、T-34-85と大差ない機動性を発揮できるだろう。
     
  • 総論
    Tierが一つ上がると重戦車や駆逐戦車に加え、中戦車相手にも金弾でも満足に貫通できない車輌が存在するため、そういった戦車と正面からやり合うのはできるだけ避けなければいけない。
    金弾や拡張パーツで性能を底上げした上で、貫通できる相手を見極めながら味方と連携することが重要となる。
    開発元・先に比べパッとしない性能で飛ばされてしまう不遇な車輌であるが、貫通力の低さを立ち回りや金弾の使用で補ってやれば大幅に増えた体力もあり中戦車らしいバランスのとれた性能を発揮する一台と言える。

史実

T-43

1942年になって、既に放棄されていたT-34M計画において考えられていた六角形の砲塔を生産に移す事になった。
この新型砲塔は砲塔内の窮屈さを解消すると共に、車長が全方向を見渡せるように、車長席にキューポラも付けられる事になった。
ゴムの供給量が限られていたため、転輪は鋼鉄製であった。また、改良された5段変速の変速機とエンジン、そして新型クラッチが採用された。

 

1942年には長砲身の優れた貫徹力を持つ75mm砲を装備したドイツ軍戦車が戦場に登場した。
モロゾフ技師の設計チームは、T-34を発展させたT-43戦車の開発を計画した。
これは、装甲を更に強化する一方で、トーションバーサスペンションや三人式の砲塔といった最新の特徴を取り入れる狙いを設計に持たせていた。
T-43はT-34ばかりでなくKV-1重戦車の代替にもなりうるような万能戦車として計画されたため、KV-1重戦車を開発していたチェリャビンスクの重戦車設計チームによるKV-13計画と真正面から競争する事になった(Zaloga et al. 1997:5)。

 

1943年になると、ソビエト軍は新型のドイツ軍戦車ティーガー戦車やパンター戦車と戦わねばならなくなった。
クルスクの戦いにおける経験により、T-34の76.2mm砲ではもはや十分に戦えないという報告が前線から届いていた。
また、既にあった85mm高射砲は新型ドイツ軍戦車にも有効であるという事も分かったので、この砲を戦車に搭載する事になった。
しかし、より厚くしたT-43試作車の装甲でさえもティーガーの88mm砲に対しては十分ではなく、また機動性の面でみても、より重い85 mm 砲を搭載する前の状態であったにもかかわらずT-34の機動性よりも劣っていた。
T-43の部品は70%以上がT-34と共通であったが、T-43の生産も並行して行うと、生産の速度はかなり低下する事が予想された。

 

結局T-43計画は中止される事になり、ソビエトの司令部はT-34の新型を製造するように工場を再改装するという難しい決断をした。

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