Tier 10 ドイツ 重戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 200/120/150 | 本体価格(シルバー) | 6,100,000 | |||
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最高速度(km/h) | 前進 | 30.0 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 10~11 | ||
後退 | 15.0 | 派生元車輌 | E 75 | |||
発見可能範囲(m) | 静止時 | 424.86 | ||||
移動時 | 434.73 |
パッケージ
E-100 E:183,010 S:6,100,000 | ━ | E-100b E:64,800 S:340,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
E-100 | Maybach Neues Projekt | 12,8 cm Kw.K. 44 L/55 | E 100 | E 100 | 2,700 | 10WSc | |
1,200 | 22 / [19.35] | 270/150/150 | 720 | ||||
9.31 | 1.0/1.2/2.1 | 20 | 400 | ||||
E-100b | Maybach Neues Projekt | 15 cm Kw.K. L/38 | E 100 | E 100 | 2,700 | 10WSc | |
1,200 | 22 / [19.32] | 270/150/150 | 720 | ||||
9.30 | 1.0/1.2/2.1 | 20 | 400 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
砲性能
主砲性能 | ||||||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
12,8 cm Kw.K. 44 L/55 | AP APCR HE | 1,070 12G 935 | 246 311 65 | 490 490 630 | --- --- 2.71 | 920 1,150 920 | 720 720 720 | 4.80 | 2,352 | 2.50 | 0.38 | 72 | +20 -7 | |
15 cm Kw.K. L/38 | AP HEAT HE | 1,260 15G 1,120 | 246 334 85 | 750 750 950 | --- --- 3.57 | 757 606 757 | 720 720 720 | 3.00 | 2,250 | 2.70 | 0.40 | 50 | +20 -7 | |
副砲性能 | ||||||||||||||
名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
7,5 cm Kw.K. 37 L/24 | AP HEAT HE | 30 5G 38 | 43 87 38 | 110 110 100 | --- --- 1.06 | 385 308 385 | 720 720 720 | 18.75 | 2,063 | 1.90 | 0.45 | 67 | +20 -7 | |
解説
- 概要
Tier10ドイツ重戦車。
大口径の主砲と分厚い装甲を持ち、代わりに装填速度と機動力が低めという「重戦車」の王道を征くような車輌である。
2022/04/19のパッチ1.84にて副砲が導入された。
- 主砲火力
- 12.8 cm Kw.K. 44 L/55
E 75と比べると発射速度と総弾数が上がった以外に変わりはないが、
射撃速度が分間4.80発と上昇したことにより15cm砲以上のDPMを叩き出せるようになった。 - 15 cm Kw.K. L/38
重戦車で最高の単発火力を誇り、同格の駆逐戦車にも匹敵するが、AP貫通がTier8並みと大きく劣る。
弾速が遅く精度も平均以下で弱点狙撃には向かず、同格同士の正面からの撃ち合いでは金弾が必須。
ただし、精度と照準は同格に比べれば見劣りするが劣悪と言えるほどではなく、移動時のレティクル拡散も低速ゆえに小さめなので、ある程度の遠距離でも当てていけるだけの命中率がある。
また、その大威力と引き換えに装填速度は非常に遅く、最速でも15秒かかるので一発の無駄弾が相手に大きなチャンスを与えてしまう。
一発一発を慎重に当てていこう。
- 12.8 cm Kw.K. 44 L/55
- 副砲火力
- 7,5 cm Kw.K. 37 L/24
主砲連動型副砲。
VK 30.01 (H)の初期砲が副砲として搭載されている。
砲自体はTier4相当となっており、発射速度こそ上がっているものの貫通力等は察しの通り。
数値上ではDPM2,063と主砲と同等の値をたたき出せるがあくまでも数値上である。
主砲の装填時間が長いため、装填時間を狙った敵車輌の対応用と位置づけるのが妥当と思われる。
もしくは、前線での主砲発砲後の読み合いに副砲発砲を混ぜ、敵が車体を晒したところを主砲に切り替えて発砲などもできなくもない。
- 7,5 cm Kw.K. 37 L/24
- その他
- 体当たり
加速は鈍いが、130tの重量、分厚い装甲、その割には高い旋回速度を併せ持ち、高い威力を発揮する。相手の重量にもよるが、上手くぶつければ、200~1000近いダメージを与えられる。
装填中の隙を突かれた時や、ドイツ重戦車と見て接近戦を仕掛けてきた相手には、痛烈なハイパーオスモウタックルをお見舞いしよう。しかも、車体下部を狙われにくくなるというメリットもある。
また、紙装甲で軽量の相手なら、正面でぶつかった状態で強引に前進すれば、継続的に接触ダメージが入ることもある。
もちろん、状況を間違えれば、その後に返り討ちにされる危険もあるため、敵味方の位置関係を確認しよう。
- 体当たり
- 装甲
Mausとよく比較される。
HPはMausより少ないが、それでもなお2,700と圧倒的。
スペック上の装甲厚はMausに比べて劣るが、豚飯の際によそ見をすることで、大抵の砲弾はほとんど受け付けなくなる。- 車体
正面上部は実質400mmとMausを上回るが、下部は230mm程度でTier9のAPでも抜かれるうえにMausよりも面積が広く、さらにおなじみのトランスミッション判定がある。
側面は本装甲120mm+履帯30mm+サイドスカート60mm(後者2つは空間装甲扱い)のため、非常に硬い。
特にHE,HEAT,HESHに対しては、無敵に近い強さを誇る。しかも、サイドスカートは丸みを帯び避弾経始に優れて、実質的な防御力は210mmを大きく超える。
高貫通の駆逐戦車以外になら、真横に張り付かれても返り討ちにできる。 - 砲塔
正面は実質290mmありMausより硬く、豚飯との相性が良い。格下なら問題無いが、Tier9以降の戦車であれば貫通300mm超の金弾を備えることが多いため、真正面を向けていては貫通されてしまうことがある。リロード中などはよそ見を徹底しよう。25~30度ほどよそ見すれば、貫通340mmでも大抵は防げる。
また、砲塔の付け根の部分は垂直250mmなので比較的貫通しやすい。
特によそ見をしても、砲塔角の部分の切り欠きが相手に対して垂直に晒されるようになった。
上下範囲が狭いため基本的に狙われにくいが、E100と対峙する際、ハルダウンされたり自分が格下で貫通できる箇所が他にない場合のために覚えておくとよい。
側背面は150mmでマウスに劣る。
- 車体
- 機動性
巨体の割には最高速度は30km/hとそこそこ。
履帯&砲塔をあわせた旋回速度もE 75に近く、並のMT程度なら接近戦を挑まれても十分に対処できる。
決して快速とは言えないが、戦線の移動に追随して長所を活かす機動を行う余裕がある。
- 総論
駆逐戦車並みの単発火力と堅牢な重装甲、圧倒的なタフネスを持ち、重戦車としての性能は非常に高い。
砲の精度が低いこと、昼飯や豚飯を駆使すれば同格駆逐戦車相手でも相当に耐えることから、最前線が基本の持ち場になる。
Mausと比べると防御力を減らした代わりに火力と機動性を向上、E-75と比べると機動力をやや落とした代わりに装甲と主砲攻撃力を向上させた仕様となっている。
精度の悪い15cm砲を使用する際は特に位置取りに気を付ける必要がある。
15cm砲の通常弾は同格はおろか、格下相手にも頻繁に弾かれてしまい、全重戦車中最高の単発火力を全く活かすことができない。
収支を気にして、前線を支えるべき重戦車がほとんどダメージを与えられずに倒されてしまえば、それはチームの敗北に直結する。
Tier10車輌はそもそも黒字を期待して乗るものでなく、中でもE 100は赤字になる覚悟をもった上で使う戦車、ということをよく覚えておこう。
史実
E-5.E-10.E-25.E-50.E-75.E-100は既存の戦車と置き換えつつも、各種構成部品を共通化することによって生産性、メンテナンス性を向上させ、また重量毎に戦車の標準化を行うという、E(Entwicklung=ドイツ語で開発)計画の中で開発された。
E-100は超重戦車マウスを置き換える予定であった。
E-100は唯一、敗戦時に車体が完成間際まで漕ぎ着けることが出来たEシリーズだった。
1943年6月アドラーヴェルケ製作所はE-100開発を受注した。
主砲は当初12.8cm KwK 44 L/55を予定していたが、すぐに15cm KwK 44 L/38に変更された。
副武装として7.5cm KwK 44 L/36.5を主砲に同軸装備。
また17cm KwK L/53を搭載する発展案も出されたが、その場合は後部戦闘室の駆逐戦車にする必要があった。
砲塔は12.8cm KwK 44 L/55を予定していた段階ではマウスと同じだったが、15cm KwK 44 L/38に変更された後に新たに設計された。
車体装甲厚は前面上部200mm.前面下部150mm.側面120mm.後面150mm、車体側面には60mmの装甲スカートを装着し、砲塔は前面250mm.側後面150mmとされた。
前面装甲は避弾経始を取り入れた60度の傾斜を採用し、マウスをも上回る防御力を持つ。
装甲スカートは鉄道移動を考慮し、三分割にして取り外すことが可能だった。
E-100の砲塔はマウスのものと比べると側後面の防御力が劣るが、これは重量を抑えるためにやむなく削られたからだとされている。
通常は1,000mmという尋常でない幅の履帯も、輸送時には530mmの狭い履帯に履き替えられるようになっていた。
エンジンはE-50やE-75と同じMaybach HL 234 TRM P45を搭載。
これはMaybach HL 234 TRM P30に過給機を取付け馬力を900から1200に向上させたエンジンである。
変速機は新たに開発された「メキドロ」半自動変速機で、戦闘重量140tのE-100を理論上では最大速度40km/hで走行させることを可能としていたが、実際には30km/h程度だろうと予想されていた。
また車体試作時にはエンジンの開発が間に合わなかったため、ティーガーIIのMaybach HL 230 TRM P 30を代わりに搭載した。
さすがに重量140tとなると、通常のトーションバーでは支えきれないと判断され、外装式縦型コイルスプリングを各スイングアームあたり2本用いることで何とか解決の目処が立った。
カテゴリーは超重戦車。
E-100の名前が示す通り重量は100t以上である。
1944年にヒトラーが超重戦車は無用として、全ての開発は中止された。
それでも僅か3名のアドラー社の技術者が残って細々と作業が進められ、戦争が終わる頃には車台のみが完成したと言われている。
1945年5月、パーダーボルン近郊ハウステンベックのヘンシェル社工場にて、ほぼ完成状態の17cm Kannone K72 (Sf) L/50を搭載したG.W. Tigerと共に車体のみが完成していたE-100だが、興味を持ったアメリカ軍は可能な限り組立を指示し、機関系や転輪などを装着して車体のみが一応完成したが自走には至らず、興味を失ったアメリカ軍はイギリス軍に引き渡した。
E-100を受け取ったイギリス軍は早速自国へ運搬しボービントン戦車試験場にて履帯の装着を行ったがその後の資料は無く廃棄されたという情報がある。
ゲーム中に登場するE-100の砲塔は搭載砲が12.8cm砲から15cm砲に変わったために新たに設計されたものである。
コメント
- 防御性能の欠陥に触れなければならない。よそ見すれば抜かれない、多くの場合はそうだが、Sコンなど精度のよい車両ならばよそ見した状態のステレオスコープを撃ち抜いてくる。相手が金弾も抜かず、よそ見時の弱点を知らない間抜けであれば良いが、寒色プレイヤーとはちあったら逆に一発貰ってでも撃つダメージ交換を意識するしかない。しかしその場合もこちらがじっくり狙わなければならない事に対し、高精度組はこちらが出た瞬間に撃ち抜いて下がる為ダメージ交換も難しい場面が多い。相手が暖色かつ自走砲が居なければ楽しい戦車だが、残念ながらそんな状況中々無い。悪い事は言わない、こちらより60TPを作るべきである。 -- 2020-10-18 (日) 01:25:46