FCM 36

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:37

F50_FCM36_20t.png

Tier 2 フランス 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)40/20/20本体価格(シルバー)3,900
最高速度(km/h)前進24マッチング範囲(戦闘Tier)2~3
後退12派生元車輌Renault FT
隠蔽率静止時0.24
移動時0.18

パッケージ

AMX 38
E:1,270
S:41,000
FCM36
E:280
S:3,900
Char léger Modèle 1936 FCM
E:185
S:2,610
FCM 36 bis
E:275
S:3,180
FCM 36 (25)
E:350
S:3,610

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
FCM 36Berliet MDP37 mm APX SA18FCM 36Tracteur RN.3140ER 54
9136 / [30.86]40/40/40290
7.361.2/1.4/2.631280
Char léger Modèle 1936 FCMBerliet Ricardo37 mm SA38FCM 36Tracteur RN.3140ER 54
10536 / [35.72]40/40/40290
8.521.2/1.4/2.631280
FCM 36 bisBerliet Ricardo37 mm SA38FCM 36 bisTracteur RN.3140ER 54
10540 / [39.18]40/40/40290
8.521.1/1.3/2.431280
FCM 36 (25)Berliet Ricardo25 mm Raccourci mle. 1934FCM 36 bisTracteur RN.3140ER 54
10540 / [39.18]40/40/40290
8.521.1/1.3/2.431280
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
37 mm APX SA18AP
APCR
HE
0
2G
6
29
46
18
30
30
36
23.086922.000.50
3.84
2.48
102+10
-17
37 mm SA38AP
APCR
HE
14
2G
10
34
67
24
40
40
45
21.438572.000.48
3.69
2.38
102+10
-17
0.48
3.46
2.38
25 mm Raccourci mle. 1934AP
APCR
5
2G
46
68
27
27
26.097041.900.43
3.10
1.87
150+10
-17

解説

  • 概要
    Tier2フランス軽戦車
    よく似た性能を持つ大戦初期の仏軽戦車3輌(本車、R35H35)の中でも中間的な性能を持つ。
     
  • 火力
    兄弟分ともいえるH35、R35と同じ砲を装備できる。
    DPMでみるとH35>R35=>FCM36で本車が最も低い。
    更に仰角は全周で10度しかとれない。
    代わりに俯角は最も深くとることができる。
     
    ただし37mm SA38を装備した場合、-17°の俯角をとる事が出来るのは真横を向いている時だけ。
    正面は-9°しかとれず、背面に至っては強制的に+8°の仰角をとらされる
    後ろに回り込まれると一切攻撃できなくなってしまうので、周りの状況には気をつけておきたい。
     
  • 装甲
    本車のみ40/20/20で均一でない。
    ただし、他の二輌と違って傾斜装甲がふんだんに採り入れられており、数字以上の防御力を発揮する。
    また、側面下部には非常に独特な形の空間装甲が履帯を覆うように付けられてあり、昼飯の角度をとっていれば戦車砲でもはじき返せる事がある。
     
  • 機動性
    実用出力比でみると、H35>FCM36>R35となっている。
    この3輌にあっては比較的マシなほうだが、このTier帯にあっては非常に鈍重である。
    また、砲塔旋回速度も鈍いため、快速軽戦車との接近戦闘は厳しい。
     
  • 総論
    この3種のなかでもやや欠点が目立つ。
    傾斜装甲を活かすためにも、高所から撃ち下ろされるシチュエーションは回避すべき。
    特に、側面上部や天板を高所から撃たれると、機銃すら貫通してしまう。
    谷間や低地への進軍はできるだけ控えたい。
     
    優秀な俯角を活かし稜線上に陣取ることで、正面装甲の傾斜をアップさせることができる。
    (R35やH35に比べて)側背面の意外な弱さを考えると、装甲を過信せずじっくり戦うスタイルが望ましい。
     

史実

Char léger Modèle 1936 FCM

FCM 36はRenault R35Hotchkiss H35とともに採用・量産された軽歩兵戦車である。本車は他の2種と比べはるかに高価であった。しかし、避弾経始を考慮した全溶接構造、燃費がよく火災になりにくいディーゼルエンジン等、他の安価な軽歩兵戦車にない先進性をもつため、今後のフランスにおける戦車開発の試金石としての役割を期待された。

 

本車は、ドイツがラインラントに進駐し戦争の機運が高まったため、制式化前の1936年5月26日に100両が発注され、その後1936年6月5日にフランス陸軍に制式採用された。しかし、戦車開発の試金石という本車の性格上量産は急がれず、初号車の納入は1938年5月2日、100両目の納入は1939年5月2日と緩慢なペースだった。軍はさらに100両の追加発注をしたが、FCM社が本車の価格を2倍にすることを要求し、かつ同社の生産能力がB1に割かれ余裕がなかったため、本車の生産は打ち切られた。

 

1939年3月から4月にかけ、本車を中心とする4e BCLと7e BCL(Bataillon de Chars Légers:軽戦車大隊)がセダン近郊で編制された。8月25日の動員でBCC(Bataillon de Chars de Combat)と改名、9月3日の開戦により、編制上いくらかの改組を受け、セダン防衛を任とするフランス第2軍の装甲予備戦力となった。1940年5月10日から始まったフランスの戦いにおいて、ムーズ川を渡河しセダンに橋頭堡を築いたドイツ軍に対し、7e BCCが反撃を実施した。この戦闘で、FCM 36は独軍装甲車をいくらか撃破した。しかしIII号戦車?に対しては、その主砲は無力であった。一方III号戦車もFCM 36の装甲を貫徹できなかったため、両軍戦車は接近して激しく撃ちあうこととなった。その結果、FCM 36の増加装甲が衝撃で剥げ落ち、脆弱部を貫通される事態となり、仏軍は本車を放棄し退却せざるを得なくなった。その後、FCM2個大隊はストンヌ(5/15)、エーヌ(6/9,10)と転戦し、ほぼ全車両が失われた。

 

撃破、放棄されたFCM 36のうち37輌がドイツ軍に鹵獲され、Panzerkampfwagen 737 FCM (f)と名付けられ後方警備や治安維持に利用された。このうち10両が1943年にFCM 36 Pak 40? に改装された。

コメント