BMP-1

Last-modified: 2024-05-21 (火) 22:46:06

ソ連 RankVI 軽戦車 BMP-1

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概要

ソ連RankVIの歩兵戦闘車。
73mm低圧滑腔砲とATGMを備え、装甲車両相手にも戦闘を行うことが可能である。軽装甲・高機動の車両であるため被弾は厳禁。

車両情報(v1.5.4.91)

必要経費

車両購入費(SW)3,990

報酬

SL倍率4.2

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)19.0
俯角/仰角(°)-5/30
自動装填速度(秒)
6.0
スタビライザー/維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
19 / 18 / 16
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
23 / 19 / 13
重量(t)13.0
エンジン出力(hp)572
2,600rpm
最高速度(km/h)72
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)70
乗員数(人)3

武装

名称搭載数弾薬数
主砲73 mm 2A28 cannon401
機銃7.62 mm PKT machine gun10001
ATGM9M113 Konkurs41

弾薬*1

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
73 mm
2A28
PG-9HEAT2.6918.75665300
OG-9HE3.773373511

ATGM*2

名称弾種弾頭重量
(kg)
弾速
(m/s)
誘導
システム
射程
(km)
爆薬量
(kg)
リロード貫徹力(mm)
距離10~2000m
9M113 KonkursATGM14.5248半自動3.004.37500

装備

設置場所装備名説明
車体水陸両用水上走行が可能
外部装甲側面に4mmの構造用鋼
砲塔発煙弾発射機視界前方に煙幕を張る
主砲オートローダー一定の速度で装填可能
これは装填手に依存しない

車両改良

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Level名称
15迫撃砲
曳光弾ベルト
リロードシステム
20大口径
装甲貫通ベルト
濃煙
25発煙弾
ステルスベルト
発煙弾

迷彩

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砂漠
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条件ナシ
森林
[添付]
条件ナシ

小隊ツリー

前車両-
次車両IS-3

解説

特徴

WTMではソ連初の歩兵戦闘車で、73mm低圧滑腔砲とミサイルを装備する。
低圧砲、ミサイル共に高貫徹であり格上にも対処可能だが遮蔽物には注意。

 

【火力】
主砲に関してはこのランク帯では性能不足が否めない。弾種がHEATとHEだけなので少しの遮蔽物で攻撃が出来なくなり、貫徹力こそ300mmと優秀だが如何せん73mmなので加害範囲が狭い。弾速も665m/sと遅く弾道も山なりで、偏差射撃や狙撃には熟練が必要。榴弾はHEATよりもさらに山なりの弾道を描く為、HEATを中心にした運用が良いだろう。優秀な装填速度を持つ為、修正や追撃はしやすい。(可能な限り避けたい事態だが)砲撃戦では手数で相手を圧倒することも出来るだろう。
しかし本車最大の特徴にして最大の武器は砲身上に搭載された対戦車ミサイル、9M113コンクールスである。4発しかないが、ミサイルらしく威力は絶大。貫徹力は500mmもあり、1発でも当てれば敵車両は甚大な被害を被ることだろう。
砲塔が非常に小さいのでハルダウンで安全にミサイルを使用できるのも利点である。積極的に稜線を利用しよう。
主砲はミサイルで撃破し損ねた重傷の敵車両のトドメに使用すると良い。
変わり種な使い方ではあるが、特に接近戦で複数車両を相手にする場合ミサイルと主砲を併用することで一時的に大幅に手数を増やすことが出来る。本当の緊急時の足掻きとして覚えておいて損はないだろう。主砲よりやや上を向いてランチャーが装備されている為、接近戦で使用する時は少し下を狙ってミサイルを使用すると命中させやすい。

 

【防御】
PT-76BObject 906を使用してきた同志達ならば重々承知であろうが、装甲は無いに等しい。喜ばしいことに正面はアメリカのM2 ブローニングの弾を防げるが、側面は貫通される。戦車砲の弾には全くと言っていいほど防御が期待できない。航空機の機関砲も引き続き脅威である。
また乗員が左半分に集中している変わった特徴がある。これはT-54でも言われた弱点であるが、こちらは乗員が3人しかおらずその3人が全員左側に座っている。万が一左側を正面から貫通されると団子三兄弟よろしく全員仲良く串刺しである。そもそも撃たれた時点で負けな車両ではあるが、可能であれば左半分を庇う立ち回りを心がけたい。
とはいえ、右半分には今度は弾薬庫が存在するわけだが……

 

【機動性】
非常に良好である。前進で65km/hまで出せ、後退速度も12km/hまで出せる。これまで通り水上航行機能もあり、水上では前進9km/h・後退6km/hとなっている。スタビライザーが無い為機動戦には向かず、水上での射撃は照準がブレてしまう。これまでとやや戦法が変わる事に注意しよう。
また旋回性能、加速性能に優れておりObject 906やPT-76Bでは少々歯がゆかった瞬発力が格段に向上している。前述の砲塔の小ささとマリュートカ(orコンクールス)対戦車ミサイルを駆使して、姿の見えない神出鬼没の戦車ハンターになろう。

 

史実

1950年代の終わり、BTR-50装甲兵員輸送車に強力な武装を施すアイデアが出され、これを基に(BTR-50を流用したわけではない)チェリャビンスク・トラクター工場で開発が進められた。66年に試作車オブイェークト765がBMP-1として正式採用され、生産が始まった。低く抑えた車体の上面中央に73mm低圧滑腔砲と対戦車ミサイルを備える砲塔を載せ、後部の密閉式キャビンに兵員8名を収容する。88年までにインド、中国などの生産分も含めて25800輌以上が生産された。それまでの兵士を戦場へ輸送して、降車するまでの間敵の砲火から防御するだけの装甲兵員輸送車と違い、敵戦車を直接攻撃できるだけの武装を持ち、歩兵を乗車させた状態で戦闘を行える
本車の登場は、従来の装甲輸送車輌に比べ非常に画期的とされ、いわゆる「BMPショック」を西側諸国にもたらした。

すでに旧式化したBMP-1だが、ロシア連邦では現在でもBMP-1DやBMP-1P等改修された車輌を中心に500から1,000両が現役である。
後継のBMP-3が高価なため、砲塔をBTR-82A(30mm機関砲2A72と9K115メティス)のものと交換したBMP-1AMバスルマニンへの近代化が提案されている。
東側諸国を中心に輸出も盛んに行われており、
そのためか2022年のロシアによるウクライナ侵攻では、両陣営がBMP-1を戦線投入しており古い車輌ながらまだまだ現役である。

小ネタ

73mm砲

本車が西側諸国を震撼させた理由の1つに73mm砲があるが、これは通常の戦車砲などとは異なる低圧砲である。
低圧砲とは文字通り砲弾を低圧で打ち出す砲であり、砲口でのエネルギーが20tf・m前後となっているが、これは大戦期の37mm砲と同じ程度でしかなく、砲の重量そのものも115kgと軽量である。
つまり砲や弾薬の大きさなどを無視した場合、大戦初期の軽戦車にすら搭載可能な優れた砲であるといえる。
その一方で、37mm砲と同程度のエネルギーで73mmの砲弾を飛ばそうとするとその初速は極めて低速となり、対戦車榴弾では約400m/s、通常の榴弾に至っては約290m/sとなっている。
当然そんな弾速ではまともに戦闘できないため、所謂ロケットランチャーなどと呼ばれる兵器の類と同様に、砲弾そのものにも推進力を持たせているため、初速400m/sに対して最高速は約700m/sと低速ではあるがある程度の速度となっている。
砲弾そのものの機構はRPG-7と同じようなもので、推進力を有し、飛翔時には安定翼によって弾道を安定させる方式である。
その為横風によって砲弾が流されるという難点も同様で、1000m先の戦車大の目標への命中率が50%と極めて劣悪であり、通常の榴弾に至っては、加速用のロケットブースターが無いにも関わらず安定翼はついている為、初速290m/sのまま横風に流されやすいという、実用に耐え難い性能でしかなかった。
結果的に、戦車の随伴として求められる対戦車火器の制圧や、歩兵の随伴として求められる敵火力点の制圧など、本来求められていた筈の部分で全く役に立たない武装となっていただけでなく、劣悪な命中精度の本砲を尻目に、自国ソ連製の14.5mm重機関銃を使用していた民兵に撃破されるという醜態を晒すこととなってしまった。
当然そんな武装を後継にまで使うことはなくBMP-2では30mm機関砲を装備することになったが、こちらはこちらでソ連兵をして発射時の騒音で耐え難い苦痛を生じると言わしめる欠点があったが、それでも73mm低圧砲よりはまともな武装であることに間違いはない。

 

因みにこの73mm砲の砲弾だが、ロケットブースターなどを装着している関係上口径に対しての全長がやたらと長く、76mm野戦砲と85mm高射砲の砲弾の中間くらいの長さであり、砲塔が比較的大きいのはこの砲弾を装填させる為にスペースが必要だったからである。
その為この砲を載せようと思うと結局はT-34程の大きさの砲塔とターレットリンクが必要なので、先に書いた軽戦車に砲塔だけ載せ替えると言ったことは現実的ではない。
が、中東などの内戦ではピックアップトラックに本車の砲塔をそのまま載せただけ、という即席兵器が作られている。

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

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*1 爆薬量はTNT換算
*2 爆薬量はTNT換算