1929年 中華民国 軽巡洋艦 寧海
中国ツリーの中ティア軽巡洋艦。
その実態は駆逐艦並みのサイズの艦体に巡洋艦クラスの主砲を積んだモニター巡洋艦とでも言うべき艦である。
建造は日本で行われたため、艦橋や主砲など日本艦の面影が濃い。そして後には接収されて改名の上、実際に日本艦になってしまった
地味に日本の重巡妙高よりも体力値が高い
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1929 | 国家 | 中華人民共和国 | ||||
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艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 21850 | 戦闘成績(BR) | 155 | ||||
無装甲排水量(t) | 1551 | 無装甲速力(kt/h) | 33.8(27.4) | ||||
基準排水量(t) | 2526 | 最大速力(kt/h) | 28.5(23.2) | ||||
最大排水量(t) | 3012 | 最大舵角 | 60.5(55.0) | ||||
可視距離(km) | 9.2(8.75) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 488000S | 購入費用 | 4880S | ||||
850G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
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甲板部 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 13 | ||
舷側部 | 1.5 | 1.5 | 1.5 | 13 |
搭載武装
主砲(1~3) | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
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50口径 三年式 一四糎 連装砲 | 550 | 13.5 | 6.2 | 9 | 83 | 71 | 416/416 | |||
45口径 20.3cm Mk.3 単装砲 | 800 | 32.28 | 10 | 6 | 125 (65+6/50) | 60 | 250/250 | |||
主砲(All) | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
50口径 三年式一四糎 単装砲 | 550 | 13.5 | 6.2 | 9 | 37 (21+2/26) | 70 | 208/208 | |||
50口径 15cm クルップ砲 | 550 | 11 | 15 | 7 | 37 (21+1/26) | 50 | 208/208 | |||
40口径 15.2cm 速射砲 | 600 | 12.15 | 4.3 | 7 | 73 (23+5/50) | 55 | 250/250 | |||
40口径 10.2cm 速射砲 | 400 | 12.15 | 2.9 | 10 | 51 (1+5/20) | 55 | 100/100 | |||
50口径 15.2cm 速射砲 | 600 | 15.1 | 5.5 | 7 | 38 (28+1/20) | 70 | 100/100 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
45口径 12cm アームストロング Mk.Y カノン砲 | 500 | 7.2 | 6 | 10 | 35 (15+1/50) | 50 | 500/500 | |||
40口径 7.6cm 単装高角砲 | 300 | 10.8 | 3.5 | 15 | 31 (15+1/50) | 60 | 400/400 | |||
40口径 10.2cm 速射砲 | 400 | 12.15 | 2.9 | 10 | 51 (1+5/20) | 55 | 100/100 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(knt) | 基本弾数 | ||
八九式 五三糎 連装魚雷 | 3450 | 6 | 60 | 10 | 60 | 43 | 10 | |||
八年式 六一糎 連装魚雷 | 3450 | 15 | 60 | 10 | 70 | 32 | 10 | |||
18インチ CN | 3000 | 5.5 | 38 | 10 | 25 | 35 | 10 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
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Ⅰ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+12%) | 特殊塗装(隠蔽性+5%) | 新型艦首(旋回抵抗-10%) | 消火器(自艦火災継続時間-12%) | ||
Ⅱ | 主砲装填装置(主砲装填時間-5%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | 変速機(加速性能+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-12%) | ||
Ⅲ | 主砲装填装置(主砲装填時間-7%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | 舵輪(最大舵角+10%) | 鋼鉄甲板(榴弾被弾ダメージ-10%) | ||
Ⅳ | 射撃管制装置(主砲射程距離+8%) | 精密探信儀(強制発見距離+7%) | ボイラー(巡航速度+23%) | × | ||
Ⅴ | 改式榴弾(榴弾発火率+15%) | × | 注排水装置(スキル『機関全速』アンロック) | × |
立ち回り方
低ランク艦こそ尖った性能が強さを見せていた中国艦艇群だが、中ランク帯に位置する本艦は他国艦の性能が強化されている中で火力や装甲がほぼ据え置きである。さらに速力も目立って速いとは言えず、スペック的にはこれと言った長所を見出し難い。運用にはそれを補えるだけの技量が必要とされる。
勝率に拘るのなら、今のところ中国ツリーはおとなしく低ランク艦のみに留めていた方が良いのかもしれない
駆逐艦のような小柄な艦体と高い旋回性能、場合によってはスキルの機関全速も活用して敵弾を回避しつつ、同格艦や駆逐艦に対しては間断のない砲撃を浴びせ、格上艦に対してはそれに加え隙を突いて魚雷を撃ち込む戦法が基本となる。
寧海は攻撃目標にされてしまうととにかく脆いので、如何に味方と連携し、敵艦から狙われないように動くかが極めて重要である。迂闊な立ち回りは即沈没に繋がると心得よう。
出撃する場合は、気心の知れた友人と小隊を組むなどした方が良いかもしれない。
主砲
逸仙とは違って砲塔の基数が増え、専用の連装砲をデフォルトで搭載している。しかし搭載できる砲の性能がいずれも低ランク艦から据え置きのものばかりで、このランク帯の巡洋艦としてはやや貧弱である。とは言え、デフォルト状態では14センチ砲7門を同一方向に斉射できるため、球磨や夕張よりも制圧力は高かったりする
尚、艦橋前に位置する第4主砲には連装砲、8インチ砲が搭載できないので仕方なく他を載せるしかない。
最終砲候補は次の通り。
- 50口径 三年式 十四糎 連装砲
夕張の主砲と同名装備だが、モンキーモデルの為か射程距離は大幅に下がっている。だが装填時間では0.6秒こちらが早く、貫通力もオリジナルより高いため、同格の軽巡相手の近距離戦では普通に強力。さらに高弾道砲ゆえに敵艦の甲板部に着弾しやすく、甲板装甲が薄い旧式戦艦に対しては意外にも有効打を与えうる。大量に撃ち込めれば撃破も夢物語ではない。
連装砲故に弾数は多いので、手数で攻める形となる。この砲で戦う場合、着弾点のばらつきをなくすため第4主砲は単装の三年式十四糎砲を選択した方が良い。
- 45口径 8インチ Mk.3 単装砲
初期艦海圻から引き継いだマジキチ超長射程砲。しかし流石に中ランクと来れば飛び抜けて射程が優れるわけではないので注意。
単発火力や射程に優れ、装填もそれなりでバランスのいい装備である。ただし第4主砲には装備できないため、総数3門と総合火力が低いのが欠点か。
- 50口径 6インチ 速射砲
上記の砲が載せられない第4主砲の選択肢。装填がかなり速く、火力は巡洋艦の中では中間的。貧弱な副砲の代わりの「準主砲」程度にでも考えておこう。
副砲
たったの5門でしかもラインナップは低ランク艦から変わっていない。デフォルト砲ではお話にならないので4インチ速射砲に換装すべきだが、この砲でさえ火力不足は深刻である。いくら装填が早いといえど巡洋艦にすらダメージが通るか分からない性能なので、榴弾のみで駆逐艦に接近された際の迎撃手段とでも考えておいた方がよい。(それなら12センチカノン砲を装備した方がいいような気もするが)
アップデートにより副砲の射撃精度が悪化し、まともな命中は望めなくなった。いっそ軽量化のために外してしまうという手もある。
魚雷
3種類が搭載可能だが、CN魚雷は装填速度こそ速いものの単装で射程が極端に短い、と非常に使いにくい。基本的に以下2種類から選択して装備することをおすすめする。
- 八九式 五三糎 連装魚雷
雷速が速く命中させやすい代償に、射程が極めて短い。首尾よく敵艦の内懐に飛び込めれば一撃で相手を中破させ得るが、中々そんな状況にはならないため、やや腐りやすい。
- 八年式 六一糎 連装魚雷
こちらは上記のものとは特性が真逆。射程面ではそこそこの距離を確保しているため発射の機会そのものには恵まれやすいが、雷速が遅い上に門数が少ないので簡単に避けられてしまう。中距離からの牽制を主目的とするなら積む価値はある。
砲力が今ひとつ振るわない本艦において、魚雷は戦艦や重巡など格上艦に対する貴重なダメージソースである。搭載して損はないが、本艦は駆逐艦のような高速性は持ち合わせていないので、敵艦に接近する時は敵の動きに注意しよう。
対空
機銃は装備されていないため、航空機に狙われた場合ほぼ無防備である。もっとも、目下中ティアに空母はいないので問題にはならないだろう。
装甲
低ランク帯から相変わらずの紙装甲である。限界まで強化しても日本巡洋艦にすら及ばず、あまり被弾を集めるような運用はしてはならない。
むしろ軽量化のために極限まで削ってしまうのも一考(部品である『鋼鉄甲板』の恩恵で榴弾に対しては抵抗力があるので、無装甲にしてしまうのはおすすめできない)。
機動性
とにかくまずボイラーは絶対に開発して搭載しよう。話はそれからである。本艦はボイラー性能が極めて高く、これを搭載するしないで機動力に雲泥の差が生じる。搭載しなければ低ティア巡洋艦並みの悲惨極まる速力で戦場をうろつく羽目になってしまう。
ちなみに史実はこの悲惨な状態である
デフォルト状態ボイラー込みでも28.5ノットと巡洋艦としては決して速くはないが、とにかくこれでやっとスタートラインに立てる。
小型軽巡洋艦の宿命か、寧海は装甲を厚くしすぎるとやや不安な速力となってしまう。あえて装甲を剥がしていき、足回りを強化してもいいだろう。30ノット以上を確保しておけば動きやすくなる。
一方で旋回性能は中国艦らしく良好と言える。駆逐艦並みの艦体と相まって、魚雷回避には不自由しない。中~遠距離ならば転舵を繰り返すことで敵弾の回避もやりやすい。
また所持スキルとして『機関全速』があるため、タイミングを見計らって使用すれば敵の偏差を狂わせることも可能。
総評
装甲があまり強化できない以上、駆逐艦のような被弾しない立ち回りが求められる、かなりピーキーな巡洋艦である。そもそも性能自体が他国艦にほとんど劣っており、中国ツリーを開発する上ではあえて乗るべきかどうか危うい存在と言える。シルバーでアンロックできる高ティア艦がまだ無い以上、義務的にわざわざ乗る必要は無いのではなかろうか……
とかく癖の強さから初心者に対してはおすすめ出来ない船であるが、その特徴的な可愛らしい外見などからコアなファンも少なくない。また、小型艦ゆえの高い隠蔽率・回避能力と最大7門の中口径主砲という組み合わせは運用次第では脅威になり得るのも事実。敵方に寧海がいた場合、ベテランが乗っている可能性も高いため注意を払っておこう。
戦闘成績が低いため、味方に強力な艦を呼び込みやすいのは隠れた利点と言えよう。
歴史背景
寧海級巡洋艦(Ning Hai にんはいきゅうじゅんようかん)は、1930年代に建造された中華民国海軍の軽巡洋艦の級名。寧海、平海の2艦が建造された。
本級は中華民国の要望により建艦された艦級である。当時の大型駆逐艦並の大きさながら火力では一端の軽巡洋艦並の強武装で海防戦艦の巡洋艦版といった物である。これは、当時の中国海軍は主に揚子江上や沿岸部での警備活動を重視した艦を必要としたためである。また、当時では珍しい水上機の運用も考慮に入れた点では先進性が見受けられる。
後に日本海軍の海防艦五百島(いほしま/いおしま)となった。