1942年 アメリカ合衆国 重巡洋艦 ボルチモア級
アメリカツリーの高ティア重巡洋艦。
目下、アメリカ高ランク帯において唯一実装されている重巡洋艦である ペンサコーラが中ティアから移動してきたため、唯一ではなくなった。攻撃寄りのペンサコーラに対し、こちらは防御寄りである。
主砲配置は高ティアの戦艦、ノースカロライナやサウスダコタと同様だが、艦影はクリーブランドによく似ている。
Ver.2.00.033にて主砲と副砲の形状が変更され、ほんの少しだけ見た目が変化した。
Ver.2.00.032までのボルチモア。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1942 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 重巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 29321(26900) | 戦闘成績(BR) | 315 | ||||
基準排水量(t) | 14472 | 最大排水量(t) | 17031 | ||||
最大速力(kt/h) | 31.6(27.4) | 最大舵角 | 47.3(43.0) | ||||
可視距離(km) | 9.7(9.25) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 800000S | 購入費用 | 60000S | ||||
1420G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 30 | ||
舷側部 | 6.0 | 6.0 | 6.0 | 30 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
47口径 8インチ Mk.16 三連装高角砲 | 800 | 27.48 | 15 | 351 | 90 | |||
47口径 6インチ Mk.16 三連装高角砲 | 600 | 23.88 | 7.5 | 202 | 60 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
38口径 5インチ Mk 38 連装高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 83 | 30 |
艦載機
機種 | 名称 | 攻/防 | 航続 時間 (min) | 巡航 速度(km) | 重量(t) | 装備 | 火力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | OS2U-3 | 50/600 | 1296 | 264 | 2 | 100Ib爆弾 | 800 | ||
SC-1 | 150/430 | 895 | 504 | 3 | 100Ib爆弾 | 800 |
※最大搭載数4機、パイロット数3名。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 射撃管制装置 | 電波探信儀 | ビルジキール | 側面装甲帯 | ||
Ⅱ | 照準システム | 精密探信儀 | スクリュー | 排水ポンプ | ||
Ⅲ | 主砲装填装置 | 警戒管制機 | 変速機 | 消化器 | ||
Ⅳ | 強化弾頭 | × | 舵輪 | 傾斜装甲 | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー | 船体強化 |
※スキルは『広域探知』。警戒管制機のアンロックで使用可能となる。
立ち回り方
アメリカの高ランク帯の巡洋艦の特徴である「砲撃に特化した巡洋艦」のため雷装を持たない。
そのため駆逐艦や巡洋艦と闘うには申し分ないものの、格上の戦艦との対決には向いていない。
主に戦艦や空母の護衛に徹し、スキルや艦載機を使用してピケット艦として運用するのが理想的だろう。
特に対空火器を持たない艦や再装填に時間のかかる艦の護衛に回るといい。
ただ、1:1で戦艦とマッチするなど直接対決が避けられない事が多い。
その時は、弾着観測射撃で遠距離から甲板を狙う、もしくは艦首などの装甲が薄くなりがちな部位を集中砲火していくと意外にも戦艦を大破させたり、あわよくば撃沈することは可能である。
無論その場合は自艦も大ダメージは避けられないし、一方的に撃沈される場合がほとんどである。そのため速力を維持しつつ装甲をなるべく厚く貼っておくことをオススメする。
主砲
主砲は初期装備の47口径8インチ三連装砲とブルックリンを始めとする高ランク帯米巡洋艦に装備されている6インチ三連装砲を選べる。8インチ三連装砲は現状では同口径砲の中で最強の性能を誇る。
重巡同士の戦闘では徹甲弾の斉射を3、4回ほど当てるだけで耐久値を一気に削り致命傷を負わすことができる。装甲の性能が低い一部の戦艦・巡洋戦艦にも比較的少ない射撃数で同様のダメージを与えることができる。
だが、やはり戦艦に対しては火力が足りない。榴弾と徹甲弾をうまく使い分けて耐久値を削ろう。
副砲
副砲はMk38 38口径5インチ連装両用砲のみ。
両舷側に4基、中心線上に2基という比較的効率のいい配置をしており、片舷指向時は計8門もの砲門を向けることができる。
対空
全体的に機銃が配置されており敵航空機接近時の対空射撃はかなりの迫力。そこそこ敵機を落としているようである。
手動対空の実装により副砲を対空砲として利用できるようになった。同郷の軽巡連中には負けるものの、それなりに濃密な弾幕を張ることができる。
直掩機をつけてもらうか、自艦の艦載機を護衛につけるとより効果が出るかもしれない。
航空兵装
OS2U-3『キングフィッシャー』およびSC-1『シーホーク』を合計4機搭載可能で最大2機編成の部隊を3小隊運用可能。
キングフィッシャーは弾着観測射撃はもちろん、速力は遅いがその代わり視界が広いので偵察機としても運用可能。
母艦のレーダースキルと併用して相手の位置を隙なく把握できるため、巡洋艦に求められる『艦隊の目』の役割をしっかり果たすことができる。
主砲の威力の高い本艦なら弾着観測射撃をうまく駆使すれば、装甲の薄い戦艦をも撃沈することが可能。(それより上の艦艇に対しては望み薄だが)
このようにカタパルトを後方に旋回させて発艦させる。
2018年九月のアップデートにより、SC-1『シーホーク』が追加された。高ランク帯の一部の艦を除くほぼ全てのアメリカ水上機搭載艦で使用が可能。
艦上戦闘機に匹敵する速力と水上機の中では高い攻撃力を持つ。しかし、索敵範囲は小さい。
強行偵察や防空の他敵水上機を一掃するなど、制空向けである。
無論弾着観測射撃も可能なので先制砲撃をするのもいいだろう。
装甲
最大排水量が17000トン弱あるため、速力を犠牲にすれば巡洋艦としてはかなり分厚く貼ることができる。
集中装甲配置にすれば最大厚部が戦艦クラスの厚さにできるため『異様に硬い重巡』に仕上がる。
更に防御船員を載せると戦艦クラスの砲撃も多少の被弾ならビクともしなくなる。(かといって戦艦の動きをするのは厳禁だが)
しかし、満載まで装甲を貼ると当然ながら機動性が劣悪になるため、ある程度妥協が必要である。
機動性
操舵性はいいとは言えないが劣悪でもない平均的なところである。
だが、反応は少し鈍いため雷撃の回避は早めに行ったほうがいいえだろう。
しかし、当然ながら装甲を厚くすると機動性は著しく低下するので、試行錯誤を繰り返して自分に合ったバランスに整えるのがいいだろう。
総評
味方の戦艦や空母を狙う駆逐艦や巡洋艦を排除し、レーダースキルと艦載機を使い敵艦の位置を確認して味方の遠距離攻撃の補助をすることが本艦における役割である。
つまり、味方を護るための艦と言っていいだろう。
またスキルを使って敵艦に対し先制攻撃をかけるのも1つの手である。
無論攻撃力はあるので敵空母に肉薄して攻撃するのもありである。
歴史背景
ボルチモア級重巡洋艦(ボルチモアきゅう じゅうじゅんようかん、Baltimore class Heavy Cruiser)は、アメリカ海軍の巡洋艦の艦級。ボルティモア級重巡洋艦とも呼ばれる。
1937年のワシントン海軍軍縮条約失効後、条約の制限に縛られず建造された重巡洋艦である。排水量は14,000トンを超え、排水量が増大した分、防御力は列強の建造した巡洋艦で一、二を争う強固さを誇った。
ウィチタ級重巡洋艦の設計思想を引き継ぎ、55口径8インチ3連装砲3基を備え、水上戦闘能力は当時の水準に達していた。また、前ウィチタ級よりも船体のサイズは大きかったため、副砲群は5インチ単装8基から38口径5インチ連装砲6基に増強され、有効な対空砲火を提供した。装甲はウィチタ級の5インチ、ニューオーリンズ級の5.75インチから6インチ(艦舷)に増強し、船体の拡大と合わせて排水量は9,000トンクラスの条約型重巡洋艦から一気に14,000トンまで増加したが、速度には影響を及ぼしていない。さらに、56口径40mm機関砲(4連装)や55口径20mm機関砲(連装、単装)を多数揃えることで近接対空砲火にも優れ、対艦と対空の双方をこなすことができる汎用艦であった。
1941年から建造が開始され、太平洋戦争中の1943年から1945年にかけて完成した。竣工後は要人輸送、機動部隊の護衛、攻略作戦の火力支援(艦砲射撃)、戦隊旗艦など様々な任務に従事した。
後期の建造艦は改良型として上部構造物や煙突の設計が異なっており、オレゴン・シティ級と分類されることもある。他、派生型には船体を流用して建造されたサイパン級航空母艦がある。
戦後、「ボストン」および「キャンベラ」はミサイルを搭載してボストン級ミサイル巡洋艦に改装され、1970年代後半まで現役であった他、一部の艦は大改装を施されてオールバニ級ミサイル巡洋艦として再就役している。