1918年 大英帝国 軽巡洋艦 ダナイー級
アップデートVer.2.00.026にて追加された英国ツリー中ティア軽巡洋艦。
実装初期は主砲だけがやけに白くモデリングされており不自然な印象を醸し出していたが、その後修正された。
当初のモデリング。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1918 | 国家 | 大英帝国 | ||||
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艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 20372(18520) | 戦闘成績(BR) | 175 | ||||
無装甲排水量(t) | 2345 | 無装甲速力(kt/h) | 35.7(32.4) | ||||
基準排水量(t) | 4970 | 最大速力(kt/h) | 28.7(26.1) | ||||
最大排水量(t) | 5925 | 最大舵角 | 42.0 | ||||
可視距離(km) | 8.0 | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 1400S | 購入費用 | 16500S | ||||
800000G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 35 | ||
舷側部 | 1.5 | 1.5 | 1.5 | 35 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
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45口径 15.2cm Mk.ⅷ 単装砲 | 600 | 19.66 | 8.5 | 7 | 27 | 65 | 120/120 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
53.3cm Mk.ⅳ 三連装魚雷発射管 | 3500 | 7.3 | 60 | 10 | 122 | 35 | 12 |
※副砲スロットが存在するものの、装備できるのは魚雷のみ。この魚雷は魚雷スロットに装備できるものとは装備位置が違うので、忘れずセットするようにしよう。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 照準システム(主砲射撃精度+7%) | 特殊塗装(隠蔽性+5%) | 制動機(後進加速度+14%) | 消火器(自艦火災継続時間-10%) | ||
Ⅱ | 主砲装填装置(主砲装填時間-5%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | 新型艦首(旋回抵抗-10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 改式榴弾(榴弾発火率+15%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | 変速機(加速性能+10%) | 船体強化(HP+10%) | ||
Ⅳ | 新式炸裂榴弾(榴弾ダメージ+10%) | × | ボイラー(巡航速度+10%) | × | ||
Ⅴ | 魚雷発射管(魚雷射程距離+12%) | × | × | × |
立ち回り
駆逐艦の排除や巡洋艦の牽制、あるいは敵戦艦への放火など、とにかく味方の援護・護衛を第一に考えよう。
紙装甲の本艦では序盤から敵艦隊に接近するとあっという間に集中砲火を受けて爆沈あるのみである。うまく戦況が運べば中盤以降には雷撃する機会も巡ってくるかもしれないので、欲を搔くのは厳禁。
ただしずっと引っ込んでいて良いというわけではなく、特に戦艦を相手にする場合は味方艦が動きやすい状況を作るために敢えて姿を晒して砲撃しヘイトも稼ぐ必要がある。常に相手の砲弾を避けやすい距離・位置をキープすることが何より大切である。
主砲
約20km弱の射程を誇る15.2cm単装砲を6基搭載可能。艦体の中心線上に装備できるので、側面を晒すことで全門斉射が可能である。
この主砲は精度が極めて高く、最大射程近辺めがけて斉射しても弾がほとんどばらけない。しっかり偏差が取れていれば次々に命中弾を出していくことが可能だが、逆に言うと偏差がズレると全く当たらない。扱いに慣れても遠距離で高速艦を相手にするのは辛いものがあるが、低速の戦艦相手ならば(甲板部に着弾するので)意外なダメージソースになってくれる。中~近距離戦であれば駆逐艦相手でもそこそこ命中を見込めるが、この場合は単射で補正しながら撃っていった方が隙が少なくなるかもしれない。
なお装填速度と砲旋回速度については平均程度であり、自艦の回避機動についていけず射撃機会を逃しやすいことには注意が必要。
魚雷
独特な形をした三連装魚雷発射管を片舷2基ずつ、合計4基搭載可能。
上述のように、4基のうち2基はなぜか魚雷ではなく副砲スロットに割り振られているため搭載し忘れには注意しよう。
攻撃力だけで見ると非常に強力だが、問題は射程距離である。部品開発をしても射程は8kmちょっとと艦載魚雷としてはかなり短い。
駆逐艦のような小柄な艦体を持ち合わせていない本艦が、魚雷射程に入れられる距離まで敵に気付かれず接近するのは至難の業。とはいえ片舷6射線の魚雷はそれだけで馬鹿にならないプレッシャーになる。
使い所は非常に難しいが、使う機会が来ないとは言えない。接近を試みる相手への牽制目的、敵主力に撃ち込めればラッキー程度に考えて持っておこう。
装甲
紙。
0.1インチあたりの装甲重量が嵩張るため、最大まで張っても無駄に速度が落ちるだけで大して防御力は上がらない。オマハのような装甲は期待するだけ無駄である。
かと言って全部剥がしても36ノット弱が関の山なので、球磨のように40ノットオーバーの高速で敵弾を無理やり回避するという芸当も難しい。
駆逐艦との撃ち合いで負けない程度の装甲にとどめるのがベターか。
機動性
単純な速度面では今ひとつ振るわない。史実準拠の薄っぺらい装甲状態でもボイラー込みで30ノットを割り込んでしまう。
この程度の速度では砲弾回避にも陣地転換にも問題が多いが、幸いイギリスには速度を向上させる専用船員クインがいる。この船員を複数人載せれば、軽巡洋艦として問題が起きないレベルの速度を手にすることは可能。
旋回性能や加速については軽巡らしく鋭敏なので、操艦には苦労することはない。思ったようにすいすい動いてくれる。
総評
火力と防御力ではオマハに劣り、速度と魚雷性能では球磨に劣る。要は両者の中間的な軽巡洋艦なのだが、万能というより器用貧乏気味で際立った長所が無いことが本艦を使いにくくしている。軽巡の中でも物好き玄人向きの船であり、初心者向きの船とは言い難い。
主砲性能と魚雷の瞬間火力は良好なのだが、これらを十全に活かすにはやはり機動力が必要で、そのためには前述のイギリス専用船員クインの装備がほぼ必須。わざわざ貴重な船員で強化を施してまでダナイーを使うべきかというのは難しいところかもしれない。
もっとも、勝ちやすい船ではない本艦にはそもそもそれなりの愛情や拘りがあるプレイヤーしか手は出さないはずなので、そうした艦長諸兄はクインを載せることについておそらく躊躇いはないだろう。
機動力さえ補完してやれば、戦艦のように華やかな主役は張れずとも燻し銀の活躍は決して不可能ではない。存分に戦場を走らせてやってほしい。
歴史背景
ダナイー級軽巡洋艦(Danae class Light cruiser)はイギリス海軍の軽巡洋艦の艦級。第一次世界大戦中から同大戦後にかけて建造された。各艦の艦名がDで始まる単語で付けられているためにD級軽巡洋艦とも呼称され、計8隻が就役した。
本級は第一次世界大戦中にドイツ帝国海軍が建造中の15cm速射砲を備えた軽巡洋艦に対抗すべく設計された巡洋艦である。
基本設計はC級軽巡洋艦のサブクラス・カーライル級に準じ、その全長を約6m伸ばして前部マストと煙突の間に15.2cm速射砲を1基追加し15.2cm砲6門に強化したクラスとして建造された。加えて53.3cm魚雷発射管三連装4基12門という強力な雷装を持っていたが、5,000トン級の船体にはトップヘビーで重武装すぎると批判が生じた。
D級はイギリス海軍で運用されただけでなく、第二次世界大戦中には同盟国海軍に供与されて使用された。姉妹艦のうち『デリー』のみ、第二次大戦中にアメリカで防空巡洋艦への改装工事が行われたため、艦容を異にしている。