その他/【超古代文明】

Last-modified: 2023-07-22 (土) 10:48:09

作中の現代以前に存在したとされる文明。
どの作品でも共通して現代とは異なる技術体系で栄華を極めるもその後凋落。
その遺跡や遺物がそのよすがを現代に伝えるのみである。
古代人の子孫が現代でもわずかなりとも残っているのが通例で、
古代文明人が遺物や伝承のみを残して絶滅しているという設定の作品は少ない。


クリスタル」はFFの代名詞として自他共に認められる要素であるが、
クリスタルの扱いが劇中希薄であるか存在しないFFはあれども、古代文明の設定のないFFはなく、シリーズの隠れた定番要素である。
現代に蘇り世界に危機をもたらす古代文明の(「封印された」という表現が好まれる)
超科学・超魔法の遺産というシナリオはFFシリーズの黄金パターン。


ファンタジーものにこういう設定が多いのはローマ帝国のせいらしい。

  • 下の索引を見てわかる通り、ナンバリングにはFF4を除いて登場するファンタジーの王道。
    「オーバーテクノロジー」や「文明を滅ぼすほどの災厄」、「驕った人類の成れの果て」などをストーリーに入れ込みたいときに用いられる便利な設定。
    FF4では「月」がその役割を代わりに担っている。

関連→設定/【機械】


FF1

ルフェイン人の文明。
宇宙ステーション(浮遊城)やそこに至るワープ装置など高度な文明を保っていたが、
風のカオス・ティアマットにより浮遊城を乗っ取られ衰退し、
高度な文明ゆえに船が接岸する港など初歩的な文明を再興する事が困難だったため
世界南部との交流もなく細々と生活するに至る、とも想像できる。

  • 劇中より2000年もの昔に過去のカオス神殿を建立した文明が存在する。
    こちらもルフェイン人であるかそれとも別種の文明であるかは不明。
  • また、世界北部には当時の文明の遺物(海底神殿に眠るロゼッタ石、滝の裏の洞窟に落ちたロボットに託されるワープキューブ)が存在し、
    それらを手にする事で飛空船ですら辿りつけない浮遊城に至るきっかけとなる。
  • となると浮遊城で徘徊しているデスマシーンもルフェイン人の文明の遺物という事に…。

FF2

古代魔法文明が存在する。ミシディアの古文書によると当時の魔道師たちはパンデモニウム
現世に現われた折、大魔法アルテマを編み出しこれを退けたという。
その後この魔法は人里離れた孤島の塔に封印された。
またこの動乱と時系列が前か後かはわからないが魔道師たちは戦乱を恐れ、現在のミシディアのある土地に移り住んだという。


PSP版の追加エピソードにて『人々の記憶から失われた魔法文明』が登場。
上記の魔法文明とは同一の物なのかは不明だが、この文明が存在した時代は発達しすぎた魔法による戦乱の世であり多くの人々が傷つき倒れていった。
そして和解が成立したと同時に禁断の魔法が誕生。この魔法を封印すべく犠牲を払うことで、この戦乱は終結する。
この戦いが二度と起きぬ様、FF2の世界の魔法は徳の高い者しか扱えなくなったらしい。

FF3

4つの光のクリスタルの力を用いた古代文明が存在した。
ノーチラスインビンシブルのような飛空艇永久機関、光の力を集めて造られたというクリスタルタワーと城下の遺跡の2つのクリスタルを乗せた浮遊大陸などにその繁栄ぶりがうかがえる。
劇中より1000年前に光のクリスタルの力が暴走し世界は破滅の危機に陥るが、闇の世界より4戦士が現れ事態を収めた。
それがきっかけになったかはわからないがその後この古代文明は衰退し、
クリスタルの超パワーを利用しようという者も現代にいたるまで長らく現れなかった。
古代文明の末裔を名乗る人々のが現存し、また浮遊大陸の主機関の保守のために開発者息子が冷凍冬眠状態で事故に備えていた。


また、クリスタルタワーへの道中を守護する4つの像も古代文明の遺物と言える。
それを破壊する為の4つの牙が無ければクリスタルタワーに向かえないが、その牙のうちの2本がクリスタル同様に浮遊大陸に存在するのは、
4つの牙が下の世界にある事で攻め込まれる危険を憂慮しての事だろう。


サロニアのはるか西には古代遺跡が存在し、そこからノーチラスが発掘され、また奥には巨大戦艦インビンシブルが眠っている。
領内に古代遺跡がある事から発掘に躍起になっている反面、そこから出土されたものを(エンタープライズ撃沈のお詫びとはいえ)タダでくれたり、
遺跡で発掘された武器防具が古代遺跡で売られていたりと、自国の研究に独占せず光の戦士達の役に立てるよう助力してくれるあたりは、サロニアの人々の気性ゆえか。

FF5

ロンカ文明
滅びの町ゴーンの地下からカタパルトへと一瞬で移動できる移動装置や、アダマンタイトで強化しないと近づけない上空に浮かぶ要塞など、高度な文明水準が窺えるが、代表的な存在はオメガだろう。
それを様々な手段で撃破できるのが現代の知恵とも言える。

FF6

古代文明は幻獣と共に生き、幻獣から魔法の力を引き出し役立てていたが
1000年前に勃発した魔大戦により幻獣は厭戦に転じ、人類の知らない異次元へと逃げ去った。
荒廃した世界とともに残された人類は魔法の力を持つ人間たちを粛清し、
魔法は魔大戦での悪名のみを残して忘れ去られる。
遺跡や遺物は少なく、地底に埋もれた魔大戦当時のくらい。
粛清を逃れた魔道師の子孫一族が今も孤島で生きている。

FF7

古代種の文明。といっても代表的なものは神殿くらい。
それもそのはず、古代種は旅を通じて精神エネルギーを育てる生活を送っており、その中から旅を嫌い定住を始めた者達が所謂「人間」の祖となった。
大きな出来事としては2000年前に宇宙から飛来した災厄やそのウイルスが生み出したモンスターとの戦いが挙げられる。
長い旅の果てに星に還った古代種達の知識はライフストリームを通じて世界を巡り、マテリアという形で現代の人々の生活を支えている。

FF8

セントラが代表的であり、遺跡にはG.F.が鎮座する。
特にセントラの文明は高度なものであったとされ、その時代に造られた移動式シェルターは後にガーデンの移動装置の基礎となった。
また物語冒頭でSeeD選考実地試験の舞台となったドールは嘗て神聖ドール帝国として栄え、名も無き王の墓にその面影を残している。


セントラは約4000年前に起こった文明。飛空艇ラグナロクは古代セントラ時代の「竜機」の伝承にもとづいてエスタが建造した。

FF9

詳細は不明だが、嘗てガイアには現代に通じるものとは別に文明が栄えていたが、テラとの融合により崩壊した。
現代のガイアにはウイユヴェールイプセンの古城といったテラの文明の遺物が残っており、その2つが存在する大陸は現代では忘れ去られた大陸と呼ばれている。
ウイユヴェールでは太古に栄えたテラ文明の一端を垣間見ることができる。
アレクサンドリアは1000年前に起こった。500年前に召喚士一族は古代アレクサンドリア王国で召喚獣アレクサンダーを暴走させ、外側の大陸に移住した。
マダイン・サリはその時に形成された集落で、10年前にその存在を危険視したガーランドインビンシブルを用いて壊滅させてしまった。
現在では召喚士一族は伝説的な存在となっており、作中で確認できる生き残りはセーラエーコの2名しかいない。

FF10

1000年前までは機械を使った文明が栄えており、ベベルザナルカンドがその中心地であった。
この二つの都市国家が激突したのが機械戦争である。
戦争末期に『シン』が出現、機械を破壊するようになったため、スピラの民は自ら機械を隠すようになり、やがて機械に頼らない現在の文化が生まれた。
アルベド族はこの古代の機械を発掘・修理して使っている。

FF11

ジラート文明、アルザダール文明、オルドゥーム文明の3種が確認されている。
時期はそれぞれ異なるが、
ジラート文明はクリスタル機関を用いクォン、ミンダルシア大陸を中心に発展
アルザダール文明はアストラル機関を用いエラジア大陸を中心に発展
オルドゥーム文明は電気機関を用いググリュー洋からエラジア大陸にかけて発展したと言われる。

FF12

FF12の世界そのものが、イヴァリース史における古代文明時代の最盛期にあたる。
この後イヴァリースに伝説の大崩壊が起こり古代文明は滅亡、FFTの中世イヴァリースへと繋がる。
滅亡に至る過程は不明だが、ゲーム内には大量の伏線がありファンの間では一定の仮説がある。


ハントカタログによれば、FF12の時代から見てさらに昔に、より優れた文明と民族が存在していた。
さらに過去にも大災害があったと推察できるような、伝説の大崩壊の伏線と思わしき記述が多い。

FF13

本編以前はるか昔に滅びたヴァニラとファングの生きた時代の文明。
グラン=パルスほぼ全域が古代文明の遺跡であり、高層ビルや鉄道の遺構を見る限り2000年ごろの日本並みに発展していたのだろうと想像できる。


さらに、ライトニングリターンズの世界から見れば500年前のFF13-2、1000年前のFF13の世界も古代の超科学文明と言えるだろう。

FF14

詳細はこちら→星暦エオルゼアの歴史


FF14の世界は文明が発達する時期の「星暦」、文明が滅ぶ大災害の起こる「霊災」を繰り返しており、様々な古代遺跡が散見される。
これらにはFF過去作からの要素も随所にみられる。

アラグ帝国

魔法と科学を融合させた「魔科学」を発展させた第三星暦の文明。大地震により滅びた。
クリスタルタワー魔大陸などのメインストーリー関係に加え、召喚士トームストーンなどもアラグ産。

古代人の文明

創造魔法を操る古代人により繁栄を極めていた文明。プレイヤーは諸事情により過去の栄光のままの姿を見ることになる。
首都アーモロートはザナルカンドインソムニアを思わせる高層ビル街、生物創造施設エルピスはクロノ・トリガーの「古代」を思わせる遙か天空の庭園のような姿で真逆の雰囲気を見せる。

その他

そのほか、一部イベントやサブイベントで関わる文明も多い。

  • 第五星暦の魔法文明
    白魔道士黒魔道士学者はこの時代に生まれた。
  • 古代ロンカ帝国
  • 星外文明
    魔導船で宇宙に出たことで既に滅んだ超文明の一部を垣間見ることができる。
  • アルザダール
    ダンジョンとして登場。遺跡の雰囲気やモンスターはFF11を踏襲している。

FF15

ソルハイムの古代文明が存在。
魔導アーマーなどを生み出した高度な機械文明だった。
ルシス領内に遺跡が残っている。夜になると建物の構造が変化して入れるようになるなど、現代の科学では説明のつかない技術が見られる。

FF16

数千年前に栄えた空の文明が存在。
高度な魔法によって飛空艇や空中都市を生み出したが、力を求めた人々による争いによって滅亡した。
各地にある残骸は「遺跡」と呼ばれており、クライヴ達の時代の技術力では加工ができない強固な素材で作られているため、補修して住居などに転用されている。シド達の隠れ家も遺跡を補修したもの。
他にも「遺物」と呼ばれる自立型の防衛兵器も使役していた。遺物は現在でも一部が稼働しており、人間・魔物問わず近づいたものを攻撃するようプログラムされている。

FFT

時が流れ、FF12の時代が伝承となった。
空には無数の飛空艇が浮かび、街には機械仕掛けの人間が動き回っていたという。
しかし大崩壊により文明は失われ、イヴァリースは中世に逆戻りとなった。
儲け話の遺跡や財宝、鉄巨人等、各地でその名残が見える。

FFCC

メテオパラサイトが寄生した隕石がヴェレンジェ山に墜落し、世界が瘴気に覆われたのが2000年前。
FFCCRoF&FFCCEoTはそれより更に数千年前を舞台とした物語であり、クリスタルの機能も各シリーズにおいて全く違っている。無印のキャラから見れば、RoF、EoTのキャラクターは古代人と呼んでもよい。

FF零式

物語開始時の鴎歴842年より2000年以上前に、今とは別の文明がオリエンスで発展していたとされている。
その時代には、空飛ぶ兵士を有する「朱雀共和国」と強力な空中艦隊を持つ「白虎連邦」を含む4つの国が存在していたらしい。
だが、4国間で勃発した大規模な戦争「アルテマ戦争」をきっかけに、世界が一度滅びることになる。


記事冒頭で、超古代文明にはそこに生きた子孫が登場するのが通例とあるが、
オリエンスにおいては文字通り「世界が一度滅んだ」ため、古代人の子孫はおろか鴎歴以前のオリエンスの歴史を示す資料さえ極めて少ない。
ただしまったく存在しないわけではなく、鴎歴以前に存在したとされる遺跡が「滅びしヴァイルの地」に一つだけ見つかっている。

  • ここの地名として出てくる「ヴァイル」はおそらく、元々この地域一帯を示す名前なのだろう。

伝承によるとかなり発達した文明だったようだ。
上記した遺跡「サイレントヤード」には、失われた技術で作られた太古の飛空艇が存在する。
内部機能はオーバーテクノロジーそのものであり、現代技術では再現不可能な代物。
魔導院に配備されたそれは、朱雀軍が持つ最新の飛空艇の10倍の出力を持ち、搭載武装も非常に強力。
古代文明の技術力を垣間見ることができる。