No.003 | ||||
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10cm連装高角砲 | 小口径主砲 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | +2 | 雷装 | ||
爆装 | 対空 | +7 | ||
対潜 | 索敵 | |||
命中 | 回避 | |||
射程 | 短 | |||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
防空型駆逐艦の主砲です。 画期的な長砲身半自動装填砲を動力砲塔に備えた「長10cm」と呼ばれた新型の防空用高角砲で、 「秋月」型駆逐艦に搭載されました。 複雑な構造のため量産には不向きでしたが、敵機の跳梁を抑える艦隊防空の切り札の一つです。 |
ゲームにおいて
- 色こそ対空砲(緑)だが、図鑑説明に有る通り対空砲と主砲の機能を兼ね備えた装備。
駆逐艦を改造した際に初期装備として持ってくることが多い(有無は艦によって違う)。- 入手の容易さの割に、中盤からずっと使い続ける超優秀な装備。
- 対空砲同士で見た場合、対空値は12.7cm連装高角砲?の完全な上位互換だが、10cmは小口径主砲、12.7cmは副砲という明確な違いがあり、完全な互換性があるわけではない。
- ほぼ同名だが10cm連装高角砲(砲架)?は主砲ではなく副砲に分類され、ステータスも命中が+1火力が-1されている。
- 駆逐艦は勿論、軽巡や雷巡など砲撃戦を重視しない補助艦艇には是非この装備を付けてほしい。
- ただし時雨改二?・五十鈴改二?等一部を除き殆どの駆逐軽巡は元の対空値が低すぎて、これを3門積んでも敵空母の艦載機を全滅させるラインに届かない場合が多い。
開幕攻撃火力はともかく、1機でも撃ち漏らしがあれば砲撃戦で普通に驚異となって旨みが半減するため、いっそ主砲や魚雷を積んだ方が良い結果を出す場合もよくあるのだ。
艦隊から十分な防空ボーナスを見込める場合や、逆に他艦の防空力補強を目的とする場合にこれを搭載するのが有効的な使い方といえるだろう。 - 軽巡に積む場合は上述した通り12.7cm連装高角砲?と10cm連装高角砲(砲架)?がライバルとなる。主砲と副砲、対空の高さと命中補助、といった差異があるので上手く使い分けたい。
- ただし時雨改二?・五十鈴改二?等一部を除き殆どの駆逐軽巡は元の対空値が低すぎて、これを3門積んでも敵空母の艦載機を全滅させるラインに届かない場合が多い。
小ネタ
- 元ネタは「65口径九八式10cm高角砲」で、空母大鳳?・軽巡大淀、そして秋月型駆逐艦に搭載された日本海軍の傑作高角砲である。
長砲身であることから「長10cm砲」という呼び方もある。
搭載されていた艦がいずれも未実装な気もするが、こまけえことはいいんだよ
大鳳?、ついに実装。やったぜ
なお、こちらは秋月型駆逐艦に搭載された砲塔版であり、大鳳や大淀に搭載されたのは砲架版?である。 - 40口径八九式12.7cm砲?に比べ、最大射程・最大射高・連射速度ともに1.4倍で、爆発半径は8割には減衰したものの差し引きで問題ないレベルである。
- 砲弾の初速も12.7cm高角砲が720m/sだったのが本砲では1000m/sと格段に上がり、高速移動する航空機を狙うには都合が良かった。
- 砲塔の旋回速度も2倍近く速くなり、旋回が遅くて追従性が悪かった12.7cm高角砲の欠点を解消している。
- 欠点としては、説明文にもある通り量産に不向きなこと。このため、期待されていた砲ながら、搭載は上記の限られた艦のみに終わった。
- 砲身の寿命が短かったことや、揚弾設備(砲弾を弾薬庫から引き上げる装置)の能力不足で、砲塔内の即応弾を使い果たすと射撃速度が落ちる事なども挙げられるが、
それでも12.7cm高角砲よりは高い発射速度を持つ。- ちなみに砲の命数は350発程度と言われている。つまり理論値の連射速度は毎分19発もあるこの砲の場合、350÷19で計算されるまともな継戦可能時間は18分。*1
砲身の寿命が短く交換の頻度が増えることから、砲身の内筒は簡単に交換できるようになっていた。
- ちなみに砲の命数は350発程度と言われている。つまり理論値の連射速度は毎分19発もあるこの砲の場合、350÷19で計算されるまともな継戦可能時間は18分。*1
- また、対艦用途で見た場合は従来の12.7cm砲に比べると対艦攻撃力が落ちる。
貫通力そのものは高初速故に高く12.7㎝砲にわずかに劣る程度だが、砲弾重量が半分しかないので時間当たりの投射弾量も大体半分。
ついでに高初速軽量弾のお約束*2で砲戦距離での散布界*3が12.7㎝砲の1.8倍も広くなってしまい、水上目標への命中率が劣ったという話が残っている。
本砲はあくまでも高角砲であり、対空特化されたものなのでその辺は仕方がない。12.7㎝連装高角砲に命中が負けているのはそのためか - 砲の責任ではないが、照準をつけるための高射装置の性能が劣っていたという問題もあった。
- 九四式高射装置・・・つまり九六式艦戦よりもまだ古い時代の装置である。当時とは飛行機の性能が段違いになっていたのだ。
ミッドウェー海戦でこの事に気づいた海軍は後継機の開発を行ったが、遂に完成しなかった。 - その九四式高射装置でさえ、秋月型には本来2機搭載予定だったのが、あまりの高価さに生産が追いつかず1機搭載になってしまうという有様であった。
- 九四式高射装置・・・つまり九六式艦戦よりもまだ古い時代の装置である。当時とは飛行機の性能が段違いになっていたのだ。
- 砲身の寿命が短かったことや、揚弾設備(砲弾を弾薬庫から引き上げる装置)の能力不足で、砲塔内の即応弾を使い果たすと射撃速度が落ちる事なども挙げられるが、
- 中華民国に賠償艦として引き渡された「丹陽」は、機関不調で繋留されていた元秋月型駆逐艦宵月もとい「汾陽」が搭載していたこの砲を移設搭載している。
- このことから陽炎型に搭載可能であったことを証明している。
- なお、このことに関して『丹陽が搭載したのは高雄市の防空砲台として設置されていたものである』とする説もある。