武器/モアダークキャノン

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:25:19

MHFに登場するガンランス。
このページでは関連する武器の記載も取り扱う。

目次

概要

その重さゆえに扱う人を選ぶ銃槍。
重さを活かした必殺の一撃はまさに浪漫

  • 黒鎧竜の素材を中心に作られたガンランス。GR6のG級武器
    2014年01月15日より解禁されたG級グラビモス亜種と共に登場した。
  • グラフィックはブラックゴアキャノンと同じ。いわばブラックゴア二世である。
    この系統のガンランスは凄腕ランク以降の強化先に恵まれず、
    無属性SP武器や剛種武器が台頭する中で長らく燻ぶっていた。
    そのせいか、一部の愛好家からは「今回も省かれるのでは?」などと不安がられていたそうな。
  • 武器銘である「モア(more) ダーク(dark)」の「モア」は強調・比較に使う言葉の一つ。*1
    要約すれば「より黒き(ブラックゴアキャノン)」といった意味合いになるのだろう。
    基にした武器を忠実にリスペクトした見事なネーミングと言えよう。シンプル・イズ・ベスト。
    • ちなみにG級グラビモス亜種のランスは「暗黒槍」というある意味ド直球な武器銘。
      モアダークも解釈次第では「暗黒」とも読めるので、なんとなく似ているような気もしなくもない。
  • なにはともあれ再びMHFの表舞台に舞い戻ったブラックゴアキャノン。
    ガンランサー達からもそれなりに期待されていた。いた筈なのだが……

性能

  • G級武器の例に漏れず、グラビモス亜種以外の様々な素材も少量だが使われる。
    ポカラドンやファルノックを始めとしたMHF-G2産まれの部位破壊素材は勿論、
    最終強化間近には“蛮竜の練尾”や“喰血竜の触舌”といった素材も要求される。
    レシピ2で回避出来る素材も多いが、バカ正直に作ろうとすると手間が掛かるのが悩ましい。
  • 最終強化を迎えるLv50時の性能は以下の通り。
    • Lv50のG級武器としては低い攻撃力977
    • 相対的に高めな火800。誤差範囲の睡眠200
    • 素で白20の斬れ味ゲージ、匠発動で紫20が出現。
      白ゲージ以下は青80赤250のみ。
    • 砲撃は放射型から変わって拡散型Lv6。3個のシジルスロットも完備。
火属性G級ガンランスとの比較(MHF-G3当時)
武器名攻撃力
(武器倍率)
属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃
モアダークキャノン977
(424.7826)
火:800
睡眠:200
0%◇◇◇白20
(白30紫20)
拡散型Lv6
硬銃槍1023
(444.7826)
火:6200%◇◇◇白40
(白50)
放射型Lv5
クォンデガンランス1002
(435.6521)
火:7500%◇◇◇白200
(白50)
通常型Lv5
アルバスクード926
(402.6086)
火:940
毒:440
0%◇◇◇白130
(白50)
通常型Lv6
パイロランス1039
(451.7391)
火:5400%◇◇◇白40紫20
(紫50)
拡散型Lv6
凍テツク時ヲ熾獣槍1074
(466.9565)
熾凍:7700%◇◇◇紫70
(紫50)
放射型Lv6火・氷:616
龍:308

※強化Lv50を前提とする

  • 従来のイメージに反して物理控えめな属性偏重型の性能。
    紫ゲージによって多少の低さは補えているが、白も紫も決して長くないのが難点。
    属性偏重型の性質も含め、様々な意味で使い手を選ぶ武器といったところ。
    しかし、このモアダークは嘗て属性連撃砲で一世を風靡したダンディズムと同値、
    ポストダンディズムと囁かれた刻竜獄銃槍から300差し引いた値の属性値を持つ。
    その刻竜獄銃槍とも1スロットにつき“+10”の属性補正シジルを装着させれば同値となり、
    武器倍率や砲撃性能の関係で属性砲の先駆者達を完全に上回る可能性を秘めていた。
    • 睡眠属性も持っているが、上位武器のホワイトサンズに負けるくらい貧弱。
      耐性値が上位の倍近く上がっているG級環境では気休めにもならない。捨て置くこと。
  • 全体的に斬れ味ゲージが長くないので地ノ型で運用するには些か厳しく、
    かといって天ノ型で物理火力を突き詰めようにも物理能力に優れている訳でもない。
    幸い属性値は火属性ガンランスの中では高水準なので、必然的に嵐ノ型で扱うことになるだろう。
    属性砲を扱える嵐ノ型運用での競合相手は“クォンデガンランス”と“アルバスクード”。
    前者はモアダークに迫る属性値と若干上回る倍率を持つものの“通常型Lv5”止まりであり、
    後者はモアダークを若干上回る属性値を持つものの低からぬ武器倍率の差が生じている。
    そして“拡散型Lv6”の砲撃を持つことがモアダーク最大の特徴となるのである。

運用方法

  • 通常型属性砲に対する拡散型属性砲の主な長所は以下の通り。
突きのコンボから派生可能
連撃砲に頼らずとも高威力を出せるのが拡散型の長所。
属性砲は通常の砲撃と同様の派生ルートを持つので柔軟性が高く、
ガード突きからの連携などで小さな隙を狙うテクニックも扱える。
狙える部位の範囲が広い
通常の砲撃と同じく“水平・上段・斬り上げ”の三段から角度調整が行えるので、
通常型連撃砲では狙えなかった特定部位を攻撃出来るのも大きな長所。
ギアオルグの頭や尻尾を狙えるのも拡散型属性砲ならではの芸当である。
装填数UPや反動軽減のスキルが不要
拡散型属性砲は連撃砲に依存しないスタイル。必須なのは属性強化スキル程度。
連撃砲を底上げするスキルも必要ないので、装備の幅も広げやすく、
当時流行していた“剛撃+3&一閃+1”との組み合わせさえも両立出来たのだ。
  • 必要な火属性強化スキルはスキルカフ及び装飾品スロット2つ分で発動可能。
    中でも火攻珠は必要素材が水光原珠と火炎袋だけなので、装飾品の調達にも困らない。
    属性強化スキルもレウスGXを活用すれば同時発動も難しい話ではなかった。
  • 特に重要なのが「各種突きと併用出来る」要素が多いことであり、
    連撃砲主体では持て余しがちなインフレーションの著しいG級武器の攻撃力も活かせること。
    転じてMHF-Gより評価が見直されたヒートブレードの効果をフル活用出来ることにも繋がる。
    いわば通常型にはない複合的な発想こそが拡散型属性砲のアイデンティティであり、
    実践銃槍術と属性砲を組み合わせた まったく新しいガンランスがモアダークキャノンなのだ。
    これを浪漫と言わずに何を浪漫と言うものか。
  • 担ぐ相手は選んだが、肉質条件が合えば当時流行していたテツクヲよりも有効的。
    テツクヲとの比較

    仮に“剛撃+3,一閃+1,火属性攻撃強化+2,属性強化,属性シジル+30,HB発動時”を前提とし*2
    形態変化で弱点部位を変えていくミ・ルの前脚で比較した結果がコチラ。

    モーション
    対象武器
    踏み込み
    (値:38)
    前方1~2
    (値:33)
    前方3
    (値:34)
    斬り上げ
    (値:42)
    上方
    (値:30)
    叩きつけ
    (値:62)
    碧形態
    (防御率:0.70)
    モア:209
    テツ:211
    モア:188
    テツ:188
    モア:192
    テツ:193
    モア:226
    テツ:228
    モア:176
    テツ:175
    モア:309
    テツ:319
    紅形態
    (防御率:0.60)
    モア:111
    テツ:107
    モア:102
    テツ:97
    モア:104
    テツ:99
    モア:118
    テツ:115
    モア:97
    テツ:91
    モア:154
    テツ:153
    結晶形態
    (防御率:0.55)
    モア:114
    テツ:112
    モア:105
    テツ:101
    モア:106
    テツ:103
    モア:122
    テツ:120
    モア:99
    テツ:95
    モア:161
    テツ:162
    蒼形態
    (防御率:0.70)
    モア:146
    テツ:142
    モア:133
    テツ:128
    モア:135
    テツ:131
    モア:156
    テツ:153
    モア:126
    テツ:121
    モア:205
    テツ:207
    白形態
    (防御率:0.65)
    モア:150
    テツ:148
    モア:136
    テツ:133
    モア:139
    テツ:136
    モア:161
    テツ:159
    モア:128
    テツ:124
    モア:215
    テツ:218

    ※モア=累計倍率520,火1450 テツ=累計倍率562,熾凍1170
    ※碧=斬50,火30 紅=斬25,火30 白=斬35,火30 他=斬30,火30

  • 流石に前脚が弱点の碧形態では若干リードを許すものの、それ以外の形態では概ね有利。
    無論各形態ごとの弱点を突けるに越した事はないが、やはり突けるかはミ・ルの動作に左右されやすく、
    背中が弱点の結晶モードでは否応なしに妥協策を取らざるを得えない。
    そうした事情も含め、レックス骨格故に対象が大きく当てやすい前脚を狙える利点は大きい。
    実は属性ダメージの計算に斬れ味補正も含めてるのは内緒。
    とはいえ実際は僅差のダメージ量なので、最後はモアダークの持つ属性砲が大きなカギを握るのだ。
  • 注目すべき拡散型Lv6属性砲、対する放射型Lv6砲術神爆竜轟砲の威力は以下の通り。
    • 碧・蒼形態:属性砲230(クイック時347) 爆竜轟砲457*2=914
    • 紅形態:属性砲198(クイック時297) 爆竜轟砲392*2=784
    • 結晶形態:属性砲181(クイック時272) 爆竜轟砲359*2=718
    • 白形態:属性砲214(クイック時322) 爆竜轟砲425*2=850
  • 詰まるところ「クイック2+単発1or単発4 =爆竜轟砲」で威力が並ぶことになる
    (爆竜轟砲の冷却時間も考慮すると、厳密には約1分以内に必要な弾数となるが)。
    この威力はモーション値最高の回転叩きつけよりも高く、少ない連携で出せる技としては破格。
    あくまで火属性肉質次第だが、物理肉質に影響されない単発威力は目を張るものがある。
    • とはいえ、それでも爆竜轟砲に比べると瞬発火力で劣るのが難点。
      この場合の属性砲は竜撃砲系列の威力やリスクを分散させることが目的なので、
      多少無謀でも積極的に攻撃していける技量や状況があるかどうかが重要になる。
      それでもモンスターによってはプレイヤーの行動ではどうにもならない場合もあり、
      アノルパティスよろしく位置的に攻撃不可能なモーションがある相手は総じて不利。
      反対に、ドドブランゴのような竜撃砲が当たりにくい相手では属性砲の利点が活きてくる。
    • なお、この比較は砲撃強化シジルも珠秘伝も存在しないMHF-G3を前提にしている。
      視点を変えれば、それだけ砲撃や竜撃砲の威力が頭打ちを迎えていた時期であり、
      95%という武器補正の撤廃やHBの仕様変更によって刺突攻撃との差が縮んでいたとも言える。
      また、現在と比べて発動可能な攻撃系スキルが乏しかった環境的要因も忘れてならない。
  • 条件次第では爆竜轟砲に迫る威力を発揮するとはいえ、属性砲は属性肉質に依存する技
    肉質を無視する砲撃や竜撃砲と異なり、威力を出すには特定の部位を狙わなければならず、
    (火属性が通る)尻尾が動きやすく狙いにくいギアオルグのような相手には悩まされがち。
    全身引火物のヒュジキキならともかく、些か汎用性に難があるのは否めない。
  • 武器の強化や専用装備の用意、狩猟対象の吟味は無論のこと、
    ヒートブレードと属性砲の性質やモンスターの属性肉質やモーションの把握、
    そして属性砲を繰り出すべきタイミングを見極められる武器操作のセンスなど、
    性能を最大限に活かす上で考慮すべき要素は多く、素人が気兼ねなく手を出せる代物ではない。
    扱いが難しいと言われるガンランスの中でも、一際扱いが難しい玄人気質なガンランスだろう。
    あまりの扱い辛さに使い手が殆ど現れなかったのは言うまでもない。
    それでも一定の独自性があったのは確かであり、実用性がどうであれ個性を築けていたのだ。

MHF-GG

  • そんなアイデンティティもMHF-GGのアップデートが近づくにつれて
    謎の新属性である“紅魔”の登場が告知され、にわかに暗雲が垂れ込める。
    この時は「火と龍の複合属性」としか知らされていなかったのだが、
    実際に追加された紅魔属性の使者である“極・紅魔邪龍銃槍”が実装されたことで事態は急変。
    • モアダークよりも高い攻撃力1058
    • モアダークよりも控えめに見える紅魔600。しかしながら…
    • 素で白70の斬れ味ゲージ。匠で紫20が出現。
      下のゲージは青30緑240と、モアダークよりはマシ。
    • モアダークと同じ拡散型Lv6。無論3シジルスロットも搭載。
  • なによりの問題は紅魔属性の割合が「火150%+龍50%」であること。
    つまり通常の火属性より1.5倍強く、事実上の属性値も“火900,龍300”だったのである。
    G級の環境では火属性が通るモンスターの大半は龍属性を吸収しないのも追い風であった。
  • この極・紅魔邪龍銃槍の登場によって大抵の火属性ガンランスが喰われたのだが、
    中でも属性偏重型なのに属性値も攻撃力も斬れ味も越えられたモアダークの被害は極めて重大。
    加えて紅魔属性の特性で上回れている属性値の差も一方的に広がるばかりであり、
    砲撃性能も全く同じなので「砲撃タイプで差別化」という常用句すら許されない。
    作成難度もG級武器の仕様上、様々な部位破壊素材や極限遠征報酬が必要になるのも変わらないので、
    わざわざ同じ素材を使ってまで似たような性能の武器を二本も作る必要などない
    なんとか擁護しようにも、どの部分においても言い訳が立たないのが現実である。
    • 実はモアダークと同じくG級HC素材である“黒鎧竜の焔髄”が使われる。
      新規素材の需要拡大の為だろうが、正直嫌がらせにしか見えない。
    • 紅魔属性の性質を活かす為に邪龍銃槍が属性砲を意識したような性能になるのは理に適う。
      …理に適うことだが、ならモアダークを属性偏重型にする必要性があったのか疑問が残る。
      それこそ物理重視の放射型ガンランスで良かったのではなかろうか。
  • 当然MHFがオンラインゲームである以上は凌駕される日が来るのは仕方ないとはいえ、
    G級グラビモス亜種とG級ミラバルカンの実装日は“2014年01月15日”と“2014年04月30日”ほど。
    モアダークが活躍出来たのは極・紅魔邪龍銃槍が現れる“106日間(約3ヶ月半)”くらいで、
    「浪漫」と言えたのも精々1シーズンまでだった。これでは一夜城デッドではないか。
    G級個体実装と同時に配信された「戦慄シリーズ」の装飾品が“銃槍珠G”だとか、
    レシピAのシジルが“技強化[銃槍]”だとか、解説文で「浪漫」と謳っていたりとか、
    妙にG級グラビモス亜種とガンランスを結びつけておきながらコレではあんまりである。
  • 唯一の望みであった「浪漫」すら失ったモアダークに希望などなく、
    どうにか活路を見出そうとした銃槍士達も泣きながら穂先を岩に打ち付け叩き割ったという。
    最後に残されたのは、武器工房の片隅に潜む深い闇の中の闇だけだった。
  • 後に属性砲の候補として天廊武器であるデッドエンドが登場するが、
    あちらの(属性特化させた場合の)数値は“攻撃力437(倍率190),属性値2400”*3
    ほぼ属性砲のみの運用が求められるので、同じ属性砲でもベクトルは似て非なる。

アルバスクード

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レアリティ
アルバスクード Lv1756火:640
毒:110
0%◇◇‐青60赤140
(白30青20)
通常型Lv5GR5
アルバスクード Lv11782火:810
毒:120
白30青80
(白50)
通常型Lv6
アルバスクード Lv20798火:890
毒:330
白80青80
(白130)
アルバスクード Lv45874火:940
毒:430
◇◇◇白130青80
(白180)
アルバスクード Lv50926火:940
毒:440

様々な素材を超高温で一度溶かし、成形した銃槍。
表面の模様は成形時にできたもの。

  • こちらは原種由来のホワイトガンランスがモデルのG級ガンランス。何故か通常型。
    G級グラビモスと共にMHF-G2(2013年07月10日)から登場していた。
  • 非常に優れた火属性と実用範囲内の毒属性を持つ反面、
    攻撃力はG級武器にしては控えめと、モアダークの前例になったような性能。
    この攻撃力926(武器倍率402.6)は火属性G級ガンランスの中で最も低いのだが、武器種全体を見てもなお低く、
    Lv強化型G級ガンランス中ワースト1の記録をマークしているのだから驚きである。
    グラビモスの胸殻を削り出した重量級の外見から繰り出されるのは超軽量級の一撃。
    ギャップのあまり「お前の装甲は軽石で出来てるのか?」とでも言いたくなるところ。
    • 余談だが、Lv50時点で表示攻撃力1000に満たないG級ガンランスはコレとモアダークキャノン、
      デュラガウア由来のネヴェアネータと初期武器枠のトレームキャノン
      勝ち組クエストで入手可能な空魂石の武器であるゲウィッタオプグナーに限られる。
      現在の傾向を鑑みる限り、今後この記録が破られる事はないだろう。破られても困るが。
      • これまた余談だが、続く攻撃力ワースト2はモアダークキャノンであり、
        嘗ての火属性ガンランスの属性値ランキングも彼らが1位と2位を占めていた。
        別に同じグラビモスの武器だからって性能まで寄せなくたっていいでしょうに。
    • 更なる余談だが、武器種のくくりを外した比較ではパリスティックダガーとゼナ・ネロシュウィに次ぐ
      全てのLv50G級武器の中で三番目に低い武器倍率となる。見た目とのギャップがヒドいってもんじゃない。
    ただし攻撃力が低いのはLv50の段階であり、Lv20時点では高い部類に入る。
    これはMHF-G2に実装された強化Lvの(LV20以降の)上限解放による影響によるもので、
    低GRのG級武器が高GRのG級武器に追いつくようにバランス調整された結果とされる。
    だからってここまで攻撃力を低くする必要はあったのかって?知らんよ。
  • しかし攻撃力が低いとはいえども、そこは属性偏重型の武器。
    キチンと条件を整えればモアダークやテツクヲに勝るとも劣らない活躍を見せる。
    火力詳細

    ※スキル・肉質条件は上述の「テツクヲとの比較」と同様。

    モーション
    対象武器
    踏み込み
    (値:38)
    前方1~2
    (値:33)
    前方3
    (値:34)
    斬り上げ
    (値:42)
    上方
    (値:30)
    叩きつけ
    (値:62)
    碧形態
    (防御率:0.70)
    210189193226177305
    紅形態
    (防御率:0.60)
    114106108121100156
    結晶形態
    (防御率:0.55)
    117107109124101162
    蒼形態
    (防御率:0.70)
    149137139158129206
    白形態
    (防御率:0.65)
    152139142163131215

    ※アルバスクード=累計倍率498,火1630
    ※碧=斬50,火30 紅=斬25,火30 白=斬35,火30 他=斬30,火30

単発撃ちや連撃砲などの属性砲の威力は以下の通り。
  • 碧・蒼形態:単発152(クイック時227) 連撃砲136*5=680
  • 紅形態:単発130(クイック時194) 連撃砲117*5=585
  • 結晶形態:単発119(クイック時178) 連撃砲107*5=535
  • 白形態:単発141(クイック時211) 連撃砲126*5=630
  • モーション値の高い技では互角、そうでない技では若干リードするといった様子。
    物理肉質が柔く不利な状況の碧形態でも食らいつけるのは意外だが、
    一方の連撃砲は同条件の「単発撃ちモアダーク3発分」と微妙な威力。
    隙が大きくリスクを伴う属性連撃砲を主軸にするには些か火力が足りないか。
    それがダンディズムや刻竜獄銃槍を越える属性値であったとしても…である。
    • なお、累計属性値は同等ではなくモアダーク(火1450)の方が低い
      MHF-G1以降で定められた連撃砲の減算補正が如何に響いているかがわかる。
    • 流石に銃槍技【砲皇】装填数UPを用いて8発装填にすれば爆竜轟砲を越えられる。
      しかし当時は秘伝防具の着用が絶対なので、ほぼ属性連撃砲に特化せざるを得なかった。
  • 逆風を受けていた事情もあってか、この武器で属性砲を試みた形跡は殆どなく、
    むしろ長い白ゲージを活かした地ノ型運用で扱われることが多かった模様。
    武器の性質上クォンデガンランスから持ち替えやすかったが、実際の人気はマイナーだった。
  • 属性偏重型の宿命か、モアダークのついでとばかりか極・紅魔邪龍銃槍を相手に轟沈。
    属性値こそはシジルで追い抜かれるけどギリギリ勝っているとはいえ、
    攻撃力で大差をつけられ、相手の白ゲージも決して低すぎるわけでないと喰われ気味。
    砲撃タイプで差別化しようにも、属性値がナンボの属性砲では逆効果なのが辛い。
    かくしてアルバスクードはモアダークキャノンと共に第一線から姿を消していった。

MHF-Z

  • そんなこんながあったMHF-GGから早数年。忌まわしき邪龍銃槍も型落ちし、
    モアダークもアルバスクードも忘れられていた2017年01月18日の頃、
    辿異種リオレウスと共に“火竜猛銃槍リオフロガ”が第一線に姿を現す。
    既に旧式の武器が最新鋭の武器に適わないのは当然とはいえ、その差が凄まじかった。
    • 当時の辿異武器の中で最も高かった攻撃力1288(武器倍率560)
      アルバスクードとの倍率差は驚愕の“約160”。
    • アルバスクードの1.6倍相応の火1500ホットロックもビックリ。
    • 素で空20紫90程の斬れ味ゲージ。匠の増加分も空
    • 砲撃性能は最高の通常型Lv9。3個の装飾品スロットはシジルにも対応。
      辿異スキルの《属撃強化》で追撃の属性ダメージは加速する。
注目すべきは“約160”という倍率差。
これをアイアンガンランスを元に様々なシリーズで喩えると…?
MHP2GMH3GMH4GMHXXMHW:l
攻撃力207,倍率90攻撃力161,倍率70攻撃力138,倍率60攻撃力161,倍率70攻撃力184,倍率80
倍率+160↓
エンデ・デアヴェルト
(攻撃力575,倍率250)
クリムゾンルーク
(攻撃力529,倍率230)
アドミラルパルド
(攻撃力506,倍率220)
ジェントルゴアード Lv5
(攻撃力529,倍率230)
王銃槍ゴウライ
(攻撃力552,倍率240)

実際は倍率差157だって? このぐらい誤差だよ誤差。

  • 各作品のゲームバランスやアイアンガンランスの武器倍率等の違いはあるが、
    おおよそ「初期武器からG級昇格前後の武器」程度の差があると言える
    (これは武器倍率の大きいMHP2Gの前提を「倍率60」に置き換えた場合でも同様)*4
    あくまで武器倍率に限った例とはいえ、もはや作品を跨がんとせん勢いである。
    • ちなみにMHFでいうと補正込みの無属性SPフォルテFデリットが該当する。
      こちらもこちらで時代を跨いでいると思うと、妙に感銘深いものがある。
    • しかし考えようでは攻撃力だけならG級な武器がわんさか居るのがMHX。
      どうりで鈍器運用が強いと言われるわけだ。しかもMHXXでも倍率オバケだらけだし。
  • 単純な倍率差では進化武器系列の方が大きいものの、あちらはエンドコンテンツの趣が強い存在。
    一方の辿異種はMHF-Zのメインコンテンツとして進行しており、辿異武器の頭数も次第に増えるだろう。
    現在リオフロガの武器倍率は辿異ガンランスの中でも最も高いが、それも氷山の一角に過ぎず、
    この性能差も『同じG級の武器でありながらG級武器並の倍率差が生じた』前例になると思われる。
    ……もはやこうなると筆者自身なにを言っているのかわからなくなってくるが、
    上位互換やインフレとかではない、恐るべき『Z(Zenith)』の鱗片が垣間見えたのは事実。
    現代リアリズムがロマンの香りをかき消すが如く淘汰の渦は我々を未知のエリアへ誘い込み、
    過熱したイノベーションの波は、遂に危険な領域へと突入していくことだろう。
    そして『Z(Zenith)』の麓となり、登り行く者達の行く末を見守り続けるのが このアルバスクードなのだ。
後日談
  • 惜しまれつつも2019年12月18日にサービス終了を迎えたモンスターハンターフロンティア。
    その間に実装された辿異武器ガンランス達は互いに特出しきることなく拮抗した状態を保っていたが、
    道遠きエンドコンテンツの産物である辿異進化武器、なかでも物理特化である玲瓏派生は
    一般水準の武器の事情など知ったことかと鼻で笑うかのように強烈すぎる進化を遂げていた。
  • 最終的に最も高い武器倍率を持つことになったガンランスは“極大蛇ノ銃槍【玲瓏】 Lv100”。
    無属性武器ながらもエリュー・ヴォンバルを遙かに上回る攻撃力1840
    武器倍率にして800と、攻撃力だけでもアルバスクードの倍近い能力を持つ化け物。
    加えてMHF以外の作品では“武器倍率400”を持つガンランスは登場していないので、
    G級相当のランクが存在する各作品の下位最低とG級最高の攻撃力を並べて比較した結果よりも深い、
    つまり同じG級の武器でありながら下位武器とG級武器の上下関係では表せない差を生んでいる
    これはG級発足以前のMHFも例外ではない。もはや比較しようのない、異次元の領域なのだ。
武器倍率の最高落差に関する補足
  • 余談だが、アルバスクードと極大蛇ノ銃槍【玲瓏】Lv100の落差はMHF-Z全体で第三位、
    パリスティックダガーと極大蛇ノ剣【玲瓏】Lv100の比較における倍率約445(倍率840-倍率395.7)、
    ゼナ・ネロシュウィと極大蛇ノ舞棍【玲瓏】Lv100の比較における倍率約410(倍率850-倍率400.5)
    に次ぐ数値を出す武器倍率の比較となっている。
    もっともこの武器倍率の最高落差の比較自体、数値のインパクトのみをスポットに当てた内容であり、
    実際に比較されることはありえない組み合わせ、いわゆる一発ネタのような話であることは留意されたし。
  • この数値はあくまで武器倍率のみを比べた結果なので、斬れ味や会心率などの計算も含めれば
    極大蛇ノ銃槍【玲瓏】はアルバスクードの2倍、いや10倍もの物理期待値を叩き出すかもしれない……ッ!
  • ただ、前述の通り(多少の優劣はあったものの)辿異武器の水準は概ね横並びしていた状態であり、
    リオフロガの武器倍率の記録もエリュー・ヴォンバルが“+10”と僅かに更新した程度に留まる。
    極大蛇ノ銃槍【玲瓏】とアルバスクードの比較はリオフロガとは別のベクトルで語るべき内容であり、
    度重なるインフレートを続けてきたMHFの最強武器がどういうものかを表すためのものと見るべきだろう。
    ……それでも同じG級で下位武器とG級武器の上下関係よりも深い落差があるというのは強烈な話だが。

余談

  • 一部では「Lv50同士のG級武器の性能差は少ない」と言われるが、それはMHF-G3以前の話。
    MHF-GG以降より全体の装備環境が改められ、均等を保っていた武器性能のバランスも崩壊。
    事実、先の極・紅魔邪龍銃槍と銀火竜銃槍【火天】によって上記リストの武器達は全滅している
    つまりはMHF-G1当初に登場する予定だったアルバスクードはともかく、
    モアダークキャノンは滑り込みアウトで旧水準の設定に巻き込まれたと見て取れる。
    登場時期があとワンシーズン遅ければテポストイグラーのようになれたかもしれないが…。
    • 実のところMHF-G3までに実装されていた火属性ガンランスの数は無駄に多すぎたもので、
      飽和状態に陥っていた悪影響か、他の属性と比べると武器性能の水準が露骨に低くされていた
      (転じてアルバスクードの攻撃力がG級武器最弱になってしまった要因とも)。
      これも結果論だが、この上となく悪いタイミングで実装されたとしか言いようがない。
    • ちなみにブラックゴアの同僚は出ず仕舞いかに思わせてVIP待遇の再登場を果たしている。
      シーズン時代からそうだったが、境遇が似てる筈なのに待遇が違いすぎるのは何故なんだか。
  • モアダークが現れる先週に登場した極・闇黒邪龍銃槍も拡散型属性砲向きの性能だが、
    当時は龍属性が劇的に効く相手が少なく、効く相手に限って火属性吸収持ちであったりと
    約1.5倍の龍属性が活きてくる相手に恵まれないままピークが過ぎてしまう。
    現在は改G級武器化されているとはいえ、些か相手に恵まれていなかった時期がある。
  • MHF-Z現在、剛撃や一閃の他にも様々な攻撃系スキルが追加されてきており、
    中でも条件や制約を伴いつつも攻撃能力を著しく増大させるスキルの存在感は一際強い。
    加えてG級全体の武器倍率のインフレートも留まることを知らず、
    属性砲が流行したフォワード時代より格段に物理火力を引き上げやすい環境下にある。
    瞬発火力に優れた“極竜滅砲”の実装もあり、属性砲特化が絶対的有利な状況は途絶えつつある。
    今後の嵐ノ型は属性砲だけでなくHBの特性も活かした運用方法も模索する必要性は高く、
    そうした意味では、モアダークの発想は今日の装備事情を予期していたと言える。…のかも。
    • MHF-Z2.2アップデートにて“属性ブレード”の実装に伴い、極ノ型でも属性砲が導入された。
      竜撃砲とヒートブレードと属性砲を複合的に扱う運用を視野に入れる必要性が現れた現在、
      その身を以って現したモアダークキャノンの属性砲理論が日の目を見る日は決して遠くない。
  • 悔しくもLv強化型G級ガンランス中ワースト1とワースト2の武器倍率の記録を抑えてしまった二本だが、
    メインシリーズでもアルバスクードとモアダークキャノンの武器倍率を超える武器が現れてしまった。
    それが名前が良く似たガンランスの一族の所業とは何の因果だろうか……。

関連項目

モンスター/グラビモス
モンスター/グラビモス亜種
武器/グラビド武器
武器/ホワイトガンランス - HR帯及びメインシリーズに登場するグラビモスのガンランス。
武器/岩漿鎧銃槍ダイモンド - 辿異種グラビモスのガンランス。
武器/眩晶銃槍ルフレイ - 後継者。


*1 厳密には「darker」の方が英文法としては適切(moreは普通「beautiful」など複数の音節から成る単語に使う)なのだが。
*2 爪護符効果(+15)やG級防具効果(+30)も含む
*3 コスト内訳:攻撃力5P,属性180P,斬れ味100P,砲撃15P
*4 この場合該当する武器は“トリプルクラウン(攻撃力506,倍率220)”。
*5 小数点は切り上げて扱う