MHG以降多くのシリーズに登場する双剣。
ドスガレオスやガノトトスのヒレを刀身にしており、水属性を有する。
目次
性能
MHG~MHP2G
- 初期作品では珍しい、水属性を持つ武器のひとつ。
ささやかながら防御力上昇効果も持っており、ガードのできない双剣には嬉しい効果。- 防御力上昇効果はMHG・MHPでは強化形のガノカットラス改でも+3と誤差レベルであったが、
MH2以降では+13にまで上方修正され、序盤では馬鹿にできない数値となった。
- 防御力上昇効果はMHG・MHPでは強化形のガノカットラス改でも+3と誤差レベルであったが、
- 初登場のMHGでは村で作れる数少ない双剣のひとつで、
その中でもマトモな斬れ味とそれなりの属性値を併せ持っていた武器であった。
初期の作品、特にオフラインモードでは多くのスキルを付ける事ができず、
肉質の硬い敵相手だと弾かれ無効の乱舞を使える属性付き双剣の独壇場であった事もあり、
モンスターの攻撃をかいくぐりながら乱舞を当て続け、
斬れ味が橙になったら距離をとって砥石を使うという単調なプレイスタイルでも、
オフ最難関と言われた「一対の巨影」さえクリアできる程の性能を持っていた。
- 残念な事に強化は下位で打ち止めであり、上位以降も強化が可能なオーダーレイピア系が作成可能になると、
そちらに乗り換えてしまい、お役御免となってしまう運命であった。
- MHP2Gでは、絶対零度のクリア後にG武器の「ガノカットラスG」が生産可能となる。
スロット2や属性値、防御力はそのままに攻撃力350と安定感ある斬れ味を得、一線級の実力を手に入れた。
ほぼ完全上位互換の「双聖剣ギルドナイト」や、凄まじい属性値の「アメザリクロウ」に劣るのは否めないが、
双聖剣との性能差はさほど大きくないので、デザインが好みであればこちらを選択してみるのもよいだろう。
MH3G
- ガノトトスのリストラにより長らく出番を失っていたが、ガノトトスの参戦によりこちらも復活。
ガノトトスが上位以降にしか登場しないので、こちらも上位武器となった。
しかも今作ではG級素材で更に強化することができる。
最終強化形の「ヴァッサーヴェルデン」は、 と、これまでの不遇はなんだったのかと言わんばかりの超強化を受けており、
一線級の水属性双剣に仕上がった。
斬れ味の持ちに関しては不安が残るものの、
それをカバーできれば強烈な水属性攻撃で相手を押し流すことができる。
- 他の水属性双剣には、
過去のシリーズではガノカットラスに勝っていたオーダーレイピアの最終系「マスターセーバー」や
ナバル素材を使った新顔の「海王双刃オセアノス」が存在する。
いずれも攻撃力や素の斬れ味に優れているが、
属性値やスロットでこちらに大敗しているため、
総合的にはヴァッサーヴェルデンが有利である。
- この武器に関しては、自慢の属性値を強化して運用すべきだろう。
水属性弱点のモンスターにはウラガンキンやリオレウス希少種など、物理攻撃に強い連中が多い。
これらの相手に対しては爆破属性の双剣を上回る活躍が期待できるだろう。- ブラキディオスを苦手とする方は、水属性のこちらを使うといいかもしれない。
尤も、リーチの関係上、物理も属性も肉質の硬い脚を狙い続けなければならないが。
- ブラキディオスを苦手とする方は、水属性のこちらを使うといいかもしれない。
- 本作では防御力上昇効果は無くなっている。
しかし武器の説明文はMHP2G以前のものをそのまま使用しているため、
「防御力が上がる」と書かれており、辻褄が合わなくなってしまっている。
- また、睡眠属性を持つ亜種武器の「戦扇舞刃レムジェード」も新登場。
性能の詳細はリンク先をご覧いただきたい。
MH4
- ガノトトスと戦うことこそできないものの、ぽかぽか島の投網マシーンでガノトトス素材を手に入れることで生産可能。
生産時点では普通の水属性武器だが、強化していくと水属性と睡眠の双属性となる。
最終強化の「ヴァッサーヴェルデン」は攻撃力210、水320(実質160)、睡眠220(実質110)、
匠で斬れ味白といずれも十分な値。- ちなみに睡眠属性が付与されても見た目は変わらない。
どうせなら片方を亜種カラーにして欲しかったという人も少なくないはず。
- ちなみに睡眠属性が付与されても見た目は変わらない。
- 本作に存在する睡眠双剣はこの系統の他にはエバーグリーンしか存在しない…のだが、
こちらは今作はハードルが高い覚醒が必須、斬れ味白が10しかないと問題が有る割に
睡眠値が120とヴァッサーヴェルデンと大して変わらない。
一応スロットは3つあるものの、覚醒が必要であるためあまりメリットにはなっておらず、
双剣で睡眠を狙う場合はヴァッサーヴェルデンを担ぐことになるだろう。
MH4G
- 前作のヴァッサーヴェルデンに、ガノトトス亜種の素材などを用いて新たなG級武器…ではなく、
以前は別系統だった亜種武器の戦扇刃ジェードトスへと強化できるようになった。
MHX
- ガノトトス本体が上位クエストでようやく復活したため、ガノカットラスは上位から登場。
前作とは違って単純水属性双剣のまま強化されていく。
最終強化はガノスマチェーテ。
高めの攻撃力220にこれまた高い水属性27を誇る。斬れ味は匠+2で白30。
前作ではあんまりな扱いだったガノトトスも、復活記念作品でこの性能なら大満足だろう。
MHXX
- G級素材を使うことで更なる強化と派生が可能に。
強化先はこれまで通りの単一水属性武器であるが、
派生先は亜種武器を思わせるような、水属性と睡眠属性の双属性武器となっている。
ハイガノスマチェーテ
- ガノスマチェーテの究極強化はハイガノスマチェーテ。その性能は以下の通り。
- 無属性顔負けの攻撃力340
- 伸び悩んだが十分な数値である水属性30
- 素で白20、斬れ味レベル+2で紫30
- スロットは0のまま
- 前作でも物理性能が高かったが、今回はそれを更に推し進めたものとなっている。
それでいて属性値もしっかり実用的に保たれているのが頼もしい。
ただし、素の斬れ味ではすぐ青に落ちてしまうため、匠や業物などでの補助を推奨する。
- 今作の他のガノトトス武器は最終強化にHR解放後でないと戦えない
ウカムルバスやアマツマガツチの素材が要求されることが多いが、
この武器にガノトトスの素材以外で必要になるのは炎戈竜の特上ヒレだけなので、
作成難易度、時期に恵まれている点も長所と言えるだろう。
- 入手しやすく優秀な水双剣ということで、ブラキ炭鉱でも人気。
サポートライト+双剣の部屋ではよく見かけることだろう。- ライバルは水裂ドロスドロス。攻撃力330に水属性双剣最高の属性値36、スロ2の業物である。
匠2で紫30も出るのでかなりの強敵。
こちらは攻撃力を高めることでなんとか差別化しよう。
こちらは僅かながら既に白があるので継戦能力にも優れる。
超特殊許可クエストなど砥石を使うのが困難なクエストでは扱いやすいだろう。
- ライバルは水裂ドロスドロス。攻撃力330に水属性双剣最高の属性値36、スロ2の業物である。
瀑睡刃ガルヴェルデン
- 派生するとスラスヴェルデンになり、こちらを究極強化すると瀑睡刃ガルヴェルデンが完成する。
形状は亜種武器の戦扇舞刃レムジェードと同じだが、カラーリングは通常種武器の物となっている。
ガノトトスが睡眠付きの攻撃を行うようになったので、睡眠武器もそれに伴い加わったのだと思われる。
なお派生前のツリーにはない、アマツマガツチの素材を最終的に要する。
性能は以下の通り。- 低めの攻撃力290
- 水属性32、睡眠属性22
- 素で驚愕の青110、斬れ味レベル+2で白20と紫10に延びる
異常強化スキルを用いずとも、双剣の常識的な手数で攻撃していれば数回の睡眠は容易に狙える。
睡眠属性の双剣が欲しいなら作っておきたいところ。
もちろん、水属性が有効な相手に担ぐとより性能を発揮できる。
- 双剣と相性の良いグギグギグテンプレと少々合わないのが悩ましい。
斬れ味レベル+2と業物を併用してもすぐに青まで落ちてしまうので、
どうしても白や紫で戦いたいならば剛刃研磨と匠を併せ持ったディノXや燼滅刃一式の出番だろう。
真・燼滅刃の魂へ強化の際に追加された使い道に困るボマーも睡眠爆殺に活用してしまえば無駄もない。
逆に長大な青ゲージの方を活かせば、業物さえも切れる高いスキル自由度を備えることが可能。
通常強化が3G通常種武器寄りの特徴に対し、派生強化は4(G)の原亜寄りの特徴を持ってると言えるか。
MHF
- ガノカットラス改からガノセクター、ハイガノセクターへ強化可能。
しかし、最終強化のハイガノセクターでは攻撃力252・水属性340と、レア5武器ではまあまあな性能か。
匠スキルで白ゲージがつくので他武器よりも強い場合が…
ありそうだが、レア5の辺りで匠のつく装備を整えるのは至難の業。
スキルランクでは高めの属性値でSR80~99での運用に使えるかもしれない。- GKSは本来ギルドナイトセーバーの略称であるが、
一部ではネタとして「G(ガノ)K(カットラ)S(ス改)」と呼ばれ、愛着を持つ人の多い武器であった。 - ちなみにガノセクター以降は亜種素材を用いて色が変わり、
下記のレムジェードが登場する以前から強化されたガノトトス武器特有の「蒼色」をしていた。
- GKSは本来ギルドナイトセーバーの略称であるが、
- SP武器版として、エメラルド色の「ガノツインレザーSP」も存在する。
但し、純粋な水属性SP武器には他に
「オーダーサーブルSP」「ホワイトファングSP」「アクアセーバーSP」と、ライバルが多く、
外見の関係で選ばれなかったりする場合も多い。
- HC武器版として、「ファナドセクター」も存在する。
ダガー⇒ハチェット⇒セイバー⇒セクターと強化し、見た目はガノカットラスの水色版。
最終強化でもレア3だが、HC武器であるので当然強い。
攻撃力280・水420&麻痺30・スロット2であり、水属性値が非常に高い。
HCクエストに持っていくことで長い青ゲージが全て白に変わるので非常に強力だが、
低SRで防御力が低い関係上、特異個体の圧倒的な力にねじ伏せられないように注意したい。- また、使用する素材に少し難があり、
ガノトトス特異個体、パリアプリア特異個体、ショウグンギザミ特異個体、
と、水属性モンスターの素材を使用するのはもちろんなのだが、
雷属性であるフルフル特異個体の素材と、
あろうことか上位ラージャン特異個体の「金獅子の猛牙」をさらっと要求される。
あのラージャン特異個体である。
- また、使用する素材に少し難があり、
MHXR
- 通常種武器のガノカットラスに加え、特殊種であるガノトトス激流種の物も登場。属性は両者とも水属性。
- 激流種の円刃リュウグウオウギ(☆6)は、
ヒレのカラーリングが鮮やかな橙色に変化しており、
節の部分は白色、柄は赤色に変化しているのが特徴。
異なる特徴として、峰にあたる部分に金色の装飾が追加されている。
漢字で表すと「円刃竜宮扇」となる。
余談
- カットラスとは湾曲した短めの刀身が特徴の剣の一種である。
「切る」事に重点を置いた刀剣で、調理、戦闘、農業など幅広いジャンルにて活用されていたという。
刀身が短いために狭い場所でも扱いやすく、主に船乗りによく使われていたと言われており、
海賊映画や漫画などではこれをモチーフとした剣を武器として振るう海賊が描かれている事も多い。
この事から俗に「舶刀」「海賊刀」などとも呼ばれる。
- MHXの最終強化形であるマチェーテとは鉈の一種であり、中南米を中心に各国で使われる有名な鉈である。
マチェーテ(Machete)は中南米の一般的な言語であるスペイン語での読みであり、
英語読みであるマチェットという呼び方も多い。
草刈りや作物の収穫に使う事を想定した、使い勝手を重視して薄刃で軽量に作られた鉈であり、
ゆえに強度はあまりなく、戦闘用途を含めて力任せに叩き割ることには向いた刃物ではない。
だが映画などでは武器や凶器の定番アイテムとして登場することが多く、
映画『13日の金曜日』シリーズにおいて殺人鬼ジェイソンが使っている鉈もこのマチェーテである。
- ノベル版第二段では、主人公キオの最初の装備はガノカットラス改だった。
何故全くの新人であったキオがこれを持っていたのかと言うと、亡き父親の愛剣をそのまま持ってきたためである。
しかし、当時ドスファンゴにすら勝てなかったキオには手に余ると判断され、
クルトアイズに取り上げられ、以後はキオの自宅にて向こう数年に渡って封印される。
そしてある事件からキオは再びこの双剣を手にし、改めて双剣使いとしての道を歩む切っ掛けを作った。
一つのドラマを使った栄えある剣と言えるかもしれない。
関連項目
武器/戦扇舞刃レムジェード - 亜種武器
モンスター/ガノトトス
武器/ガノス武器