通常の物理法則の外にある力。
世界ごとに魔法、魔術、オーラ、気功、妖術、マナ、神通力、霊力、超能力、呪術、スキルなど色々と呼び方がある。
魔法の性質は生前が大きく影響するので、神殿で調整したりしない限りは他の世界の魔法の話は参考程度にしかならない。
魔法が関わると、関わっていないものに比べて明らかに強くなる。
『煉獄闘技場』においては魔法行使権を取得しない限りは魔法が使えないようになっている。
ハリ・イグサ(井草玻璃)
『ハリ・イグサの魔法の性質。
それは硝子にして水晶である。
強固な我によって結合する魔力は、敵と認識した相手からの魔法による干渉に対して強い抵抗性を有する。
その抵抗の激しさは、時に敵と認識した相手の魔力を逆に侵食することすらあるほどである。
冷酷になってはいけない、憤怒に陥ってもいけない、我を正しく制御する事こそが、この魔法の力を十全に発揮する事と心得よ』
『ハリノムシロ』
「起動せよ。『ハリノムシロ』」
発動者を中心として半径10メートル程の地面や壁から小さな尖ったガラス片が地面や壁を覆いつくすような密度で出現する。
それは正に針の筵であり、玻璃の筵。
相手がガラス片を踏みつける度に発動者から嫌な感じがして、その結果として発動者にヘイトを向けさせると言う領域挑発とでも呼ぶべきもの。
神殿でポイントを払う事によって取得した。
ガラスノクモ
ハリの魔力を相手に向けて放出する魔法。ハリの魔力の性質により、相手の魔法発動を妨害しつつ外部からの魔力取り込みを妨害する。射程が短いことと格上には効かないことが欠点。
名前の由来は、「遠くから見ていると、煌めく粒子が雲のように広がっているのが見える」こととと「相手を蜘蛛の糸で絡め捕るような認識を僅かながらに持っている」ことから。
ハリノスズ
任意の対象の周囲にハリの魔力による障壁を展開する魔法。魔法に強く、ノノの魔球をいくつ打ち込んでもびくともしない。また、ハリノムシロと同じく破壊するとハリへヘイトが向かうようになっている。一方で「物理攻撃には弱い」「内から外への攻撃には反応しない」「敵味方の区別は付けない」「同時に二つ以上展開できない」といった弱点もある。
封印(名称なし)
ガラスノクモと同じ要領で対象の魔力を包み込み周囲からの干渉を拒絶、体内に取り込むことで封印する。取り込むところまでがワンセットであり途中で止めることはできない。
ハリ本人は意図していなかったが、封印した力を自身の強化に転用できる。
ガラスノハナ
「香れ『ガラスノハナ』」
封印したものを取り出す魔法。発動するとガラスの花弁が出現し、その中に封印したものが閉じ込められている。作中では、封印した邪神の魔力を調査するために発動。封印の上からでも魔力を調査することができる。また、全てを花弁の中に閉じ込めたわけではなく一部だけサンプルのように取り出していた。
ハリノアラシ
「大地に遍く広がれ。この地を一時の間、我が領土とせよ。現れ、貫け、吹き荒れろ、咲き乱れろ、天に示せ玻璃の穴。起動せよ『ハリノアラシ』」
高さ5000mもの巨大な水晶の塔を形成する魔法。塔の内部は空洞で針の穴のような細い穴を除き、外部と塔内部を隔絶する。
内部でも大小の水晶でできた塔が乱立し、敵を貫いて縫い付ける。さらに塔の隙間針状のガラス片敷き詰められており、巨大な竜巻状のガラスの中にいるような状態になる。
周囲を覆う塔の壁により外部からの魔力による干渉を大幅に制限し、水晶には不死殺しあるいは再生阻害の能力が付与されている。
ノノ・フローリィ
『ノノ・フローリィの魔法の性質。
それは自然である。
生前の世界の魔法が周囲の魔力を利用するものであり、その理に基づいて現在使用している魔法は、誰でも使えるように調整されたものであって、ノノ・フローリィの性質を十全に生かしているとは言い難い。
正しく扱うならば、水、土、命だけでなく、周囲に存在するあらゆる環境に呼び掛け、少量の魔力を呼び水として大きな現象を呼び起こす事が可能となるはずである。
世界の理、大いなる流れを理解する事に成功すれば、この魔法の力を十全に発揮できる事だろう』
『水球』
「魔よ、水となり、球となり、矢のように飛べ。『水球』」
周囲の魔力を集めて自分の魔力を少しだけ注ぎ込み水の球体を出現させ、矢のような速さで真っ直ぐに飛ばす。
『土球』
「魔よ、水となり、球となり、矢のように飛べ。『土球』」
小石混ざりの土の球を出現させ、矢のような速さで真っ直ぐに飛ばす。
『魔球』
「魔よ、水となり、球となり、矢のように飛べ。『魔球』」
緑色に輝く球体を出現させ、矢のような速さで真っ直ぐに飛ばす。
『水矢』
「魔よ、水となり、矢となり、鋭く飛んで射貫け!『水矢』」
『土矢』
「魔よ、土となり、矢となり、鋭く飛んで射貫け!『土矢』」
『魔矢』
「魔よ、命となり、矢となり、構えられた矢のように留まれ。『魔矢』」
緑色に輝く魔力の矢を出現させる。
『水刃』
「魔よ、水となり、刃となり、回りつつ矢のように飛べ『水刃』」
『魔刃』
「魔よ、命となり、刃となり、回りつつ矢のように飛べ。『魔刃』」
緑色に輝く刃を生み出し、回転させながら飛ばす。
『水波』
「魔よ、水となり、波となり、路にあるもの飲み進み、我が敵の命もまた飲め。『水波』[」
ノノを始点としてして扇状に大量の水を生成・拡散する魔法。ノノの魔法の性質により、拡散する水がその地形を飲み込むことで水量を増やしていく。
『土波』
「魔よ、土となり、波となり、途上にあるもの飲み込みながら進め広がれ。『土波』」
『魔波』
「魔よ、命となり、波となり、途上にあるもの飲み込み巻き込みながら広がれ。『魔波』」
『土爆』
「我が土よ。その身に残る魔を火と風に変えて、その身を爆ぜよ。『土爆』」
『土球』や『土矢』で発生させた土を起点に爆発を起こす魔法。
『魔爆』
「我が魔よ。硝子よ。その身に残る魔を火と風に変えて、その身を爆ぜよ。『魔爆』」
『顕現する自然の猛威』
「ノノ・フローリィの名において求めます」
「死たる虚無、無我の混沌、消失の深淵、分解の腐敗、冒涜たる破壊。恐れ多き五つ力よ。我が衣となりて我が身をお守りくださいませ」
「生命根ざす大地よ、生命育む水よ、生命広める風よ、生命より出づる火よ、生命為す四つ力よ。我が威となりて力をお振るいくださいませ」
「秩序の光よ、安寧の闇よ、成長する生命よ。世界の根幹為す三つ力よ。我が意に応じて力をお貸しくださいませ」
「五つ力を一に、四つ力を一に、三つ力を一に、生も死も、相反するはずの二の力すらも皆々束ねて、一を為したまえ」
「今ここに、世界よ、我が為に力を振るえ。『顕現する自然の猛威』」
周囲の環境と魔力の状態に応じた強力な魔法を発動させる魔法。
作中では、周囲に展開されたハリの魔法により形成されていた大量のガラスとその魔力を使い溶解し大噴火のような現象を発生させたり、赤熱するほど加熱されたガラスの竜巻を発生させた。
『生命蜂起』
「魔よ! 自然と称される我が魔よ! 命となりて、世界に広がれ! 蜂起せよ! 奪われし威を顕わにせよ! 『生命蜂起』」
相手に生命力を分け与える魔法。生きたまま身体を乗っ取ったり、奪い取った相手に使うことで元の身体を活性化させる。
作中では、生きたまま他者を取り込んでいた相手に使うことで、身体を暴走させたり相手の体内にあったハリの魔力を暴走させることで巨大な水晶を体内から発生させた。
あくまで生きているものにしか使えないため、例えば死体をつぎはぎしただけの相手に使っても上記のように暴走させることはできない。
『追跡円』
「我が魔よ。自然と称される力よ。彼の玻璃に封じられし力の源は何処にあるか。波を以って示せ。『追跡円』
魔力の残り香を追跡する魔法。残り香があるものを中心に直径5センチほどの円を作り、残り香と同じものに反応した方向の円が上下左右に波打つ。