新規
編集
添付地球？ 
羽井ハル達が居たと思われる世界。
『蝕む黒の霧』の地球とは勿論、『Hunter and Smith Online』のヤタが居た地球とも違うようだ。
彼らのいた高校内では携帯型ゲーム機用ソフト『Hunter and Smith Portable』*1やTVアニメ『魔法少女マジカル☆パンプキン』*2が人気らしい。
クラーレ
ハル達が飛ばされた先の世界。ハル達からしてみれば異世界である。
名前の由来は、南アメリカ一帯の先住民が使っていた狩猟用矢毒の総称クラーレ
。
多次元間貿易会社コンプレックスでの識別名は『C21-R81-R05』。
三百年ほど前に発生した瘴気と呼ばれる血のように紅い霧状の気体に覆われており、現在は相応の構造でもって外部と隔絶した拠点内部を除いた世界中の地表、地中、水中が瘴気に汚染され、そこに居た生物は全滅したとされている。
生き残った人間たちは「瘴気学」と呼ばれる研究・技術を発展させ、瘴気をエネルギー源として利用した文明を築き上げた。
なお瘴気は物質というよりもエネルギーに近いもののようで、気体よりも液体、液体よりも固体に吸着されやすい。
さらに、瘴気に接触した人間は細胞単位で破壊され、タンパク質分解作用により死体も残らず溶解するとのこと。
廃墟などの瓦礫に瘴気が蓄積することによって発生し、生物や建物を襲うようになった存在は「ミアズマント」と呼ばれている。
それに対抗するべく作られたのが瘴気を防ぐ防護服やキャリアーと呼ばれる装甲車、そして人型兵器である瘴巨人である。
なお、世界名だけでなく都市名も毒物が名の由来になっている。
ダイオークス…ダイオキシン(有機塩素化合物が不完全燃焼した時に発生する毒物)
テトロイド…テトロドトキシン(フグやヒョウモンダコなどが持つ麻痺性神経毒)
アーピトキア…アピトキシン(蜂毒)
ボウツ・リヌス・トキシード…ボツリヌストキシン(ボツリヌス毒素とも言う。食中毒の原因菌の一種であるボツリヌス菌が作る麻痺毒)
ノクスソークス…窒素酸化物(略称NOx)硫黄酸化物(略称SOx)(大気汚染や酸性雨の原因となる有害物質)
モーフィーン…モルヒネ(麻薬の一種であるアヘンの主成分。強い疼痛に対する鎮痛・沈静効果があるので医療用としても使われている。)
コンノトキシ…コノトキシン(イモ貝が作る神経毒。刺されると人間も重症に陥るほど強力な上に血清も存在しない危険な毒だが、非常に強力な鎮痛効果がある事から医療用としても使われている)
クラスメイトが飛ばされた場所
羽井ハルは廃墟。彼の場合武器(短剣付メリケンサック)とUSBメモリーが入ったアタッシュケースが部屋に用意されていた。
雪飛トトリは数日分の食料が用意されたエアロック付きのシェルター。他にも男女各2名が同じ場所に飛ばされていたが、男子2名と女子1名は壁に書かれた忠告を無視して脱出を試みたせいで瘴気を吸い死亡。トトリの友人だったもう1名の女子も辛うじて戻ってきた女子の手当てをしようとした結果瘴気を含む血液に触れ死亡。
ダイオークス
人間達の活動拠点である都市の一つ。
高さ1000m、直径10kmの円筒形の隔壁で覆われており、それによって瘴気に溢れた外の世界と人々が住む中の世界を完璧に分けている。また、瘴気を動力源とした発電設備を持ち、ほぼ完全な循環型社会を実現している。
都市の入り口はゲートと呼ばれ、外門と内門が設けられており、その間で瘴気を取り除くエアロック構造となっている。
ダイオークス内部の照明と温度は、四季の感覚や環境への適性が劣化することを防ぐため、ダイオークス外の明るさと温度に合わせて調整されている。
隔壁は建築されてから三百年近く経つにもかかわらず、未だに造られた当時の姿と変わらないどころか、壁に綻び一つ無いらしく、建築業者や設計者であるイヴ・リブラ博士のとんでもなさが伺える。
都市内には41本の塔が存在し、各塔に一人ずついる塔長と呼ばれる人物がそれぞれの塔及び周辺区域を管理している。
＞＞簡易俯瞰図
大抵の問題は塔長権限で処理するが、重要な問題や緊急の問題は全塔長が集まった塔長会議で決定する仕組み。
ダイオークス外勤部隊入隊試験
筆記・身体能力・瘴巨人適性・面接・総合の五つの分野から成る。
合否判定は全試験の点数の合計ではなく、各試験で設定された最低基準を満たしているかどうかで決まる。
瘴巨人適性についてはほぼ才能であり、外勤の全員が搭乗するわけでもないので直接的な合否には関わらない。
基本的に試験の規格は統一されているが、試験項目だけ特訓した張子の虎が入りにくいよう、総合の試験だけは各監督官が決めその場で通達することになっているため、難度に差が出てしまうことがある。また何らかの特異な能力が確認された場合は総合試験が免除されることもある。
推薦による入隊も存在するものの、その場合一年間推薦した隊長格以上の人間が隊員の指導に当たらなければならない。
