【コラム】「プロジェクトKV中止→スタジオ規模倍増」の流れに関する下馬評(管理人)

Last-modified: 2025-06-29 (日) 05:14:56
文責︰Wiki作成者

2025/06末時点

コメント欄を眺めていたら生えてきた個人コラム
誰か現状を説明できる?

 
 

同時代的に描かれたシナリオの破綻

昨年夏に社員数28人だったディナミスワン[※これも同時代的な予想とまるで異なる規模です]が、プロジェクトKV中止を経て社員数55人に増加*1
PMクラスの人材やクライアントプログラマーを獲得し、どうやら具体的なアプリ制作へと動き出しているらしい。

副管理人はこれらディナミスワンの経過について予想外と評価しています(過去のページやWikiコメント欄(総合)参照)が、副管理人だけの評価ではないはずです。
誰にとっても予想できなかった経過でしょう。

  • 線形でスタジオ規模を拡大する動きは、ブルーアーカイブチーム最大のファン(暫定)(自称)たる私の希望的観測さえ超える強気ムーブです。


あえてこう書きましょうか。
ディナミスワンが空中分解せずスタッフ倍増したため、多くのブルーアーカイブユーザーが同時代的に思い描いたであろうシナリオは破綻しています。


プロジェクトKVをスパっと中止した動きの再考

設立直後のスタジオにとって、ファーストプロジェクトのキャンセルはおそろしく手痛いはずの打撃です。
しかし一切の足踏みなく中止し、なおかつスタジオ規模拡大を線形で続けている。
スタジオとして中止する余裕があった動きにすら映る。

【以下、私の予想するシナリオ候補】

 

中止判断にまつわるパターン

1.実は独立時点でプランBを抱えていた

「中止の裏で即座にセカンドプロジェクトが滑り出していた」と見るシナリオ。

狂乱の中でスタッフへの脅迫を始めていたたぐいの"ブルーアーカイブコミュニティ"を危険物と見なす/切り捨てる(ターゲット層を絞るないし切り替える)選択肢が採られたパターン。

事実上ブルーアーカイブの総決算であったろうプロジェクトのキャンセルですから、痛みが無いはずはない。
それはそれとして、作家時代の未使用アイデア込み・ネタはまだまだ抱えていることでしょう。作家というのはそのような人種であるはず。

isakusanは当初キュラレを二週間に一話更新していた程度にはやべー人材です*2

 

2.中止時点では次プロジェクト白紙だったが、白紙から仕切り直すに足る人材が揃っていた

ブルーアーカイブ開発スタッフの離脱規模的にはこれもあり得る。

ブルーアーカイブの世界を創り、独立直前まで回していた……特に上流サイドの人材が相当数~大半参加したスタジオであるなら、チームとして無から次期プロジェクトを創り出すに足る能力がある(=現実的な制作力として、無理なく仕切り直せる)。

 

3.ネクソン史観が真である

ネクソン史観
「2024夏に溢れたあやしげなリークや匿名インタビューを大筋で真と見なす場合」に浮かび上がるシナリオ……を最大公約数的にこう呼ぶものとする

ネクソン側から漏れてくる声は、大筋で「プロジェクトKV=中止されたR&D(ネタ段階)プロジェクトであり、一部元スタッフが不正に持ち出したもの」と主張しています。
(※この主張に関する下馬評的疑義はブルーアーカイブページ参照)。

真であるならやべープロジェクトだった事になる。
だとしたらなぜ現場のスタッフは誰も脱走しないのか。なぜ社員数は倍増するのか。

 

資金面にまつわるパターン

スタッフ倍増の運転資金はどこから?

a.実は独立時点で別のパブリッシャーから声が掛かっていた

ネクソン史観を垂れ流していた発信源が実像を知らないバカであった/資金面で仕切り直す余裕があったと見るシナリオ。

換言すれば、「インディーデベロッパーとしてのスタート」と見た大方の予想が大ハズレだった可能性。いわゆるチーム単位での引き抜き。

  • 人材面の下馬評(少数独立)は大ハズレで確定しています。資金面の下馬評も同じく大ハズレかもしれない。

キュラレ→ブルーアーカイブのスタッフ集団移籍はこのパターンなので、同様のイベントが再度生じたシナリオを一定程度の強度で仮定可能です。
こればかりは蓋を開けないと分かりませんが。

 

b.パク・ビョンリム代表その他が根性でスポンサーを掴んだ

あり得るシナリオ。なにせSNSアカウント放ったらかしている程度には忙しそうです。

根性だけで50名オーバーを食わせる資金繰りが成るはずもなし。
このシナリオを仮定するなら、人材面に関する強い仮定……スポンサー候補*3「ウチらブルーアーカイブチームなので銭さえあれば名作創れます」とか説得可能な質・量の人材がディナミスワン側に揃っている……も必然ワンセットでしょう。

 

c.実のところ余裕は無いけど、一か八かでオールインしている

インディーデベロッパーがインディーデベロッパーとして活動/役員らが現在進行形でポケットマネー注いでいるシナリオ。
億円単位で。

魔窟たるゲーム業界ではあり得なくもない。

このシナリオを仮定する上で最大のネックも、ディナミスワンを離脱したスタッフが(現時点で)ゼロ人である事実です。

 

スタジオ規模倍増&初年度離脱者ゼロ人にまつわる再考

ここが最も派手に同時代的下馬評とズレている箇所。
もしもネクソン史観を正と見るなら、離脱者ゼロはいくらなんでも不自然です。

ゲーム開発の現場は、一年ちょっとの間にブルーアーカイブから大量の開発者が姿を消した程度には人の流動が激しい世界です。
「初プロジェクトをキャンセルしても、大手パブリッシャーに訴訟吹っ掛けられても、なお現場が瓦解していないらしい様子」それ自体がネクソン史観への反証となる。


他ページにも書いている念押し:
人材面の動きに基づく仮定については、本当ならもっと長期間に渡り様子見してから以て下馬評とすべきです。
現段階であれこれ仮定してもまだ精度に不安が残る。

直近行われた私の活発なWiki更新は、すべてFrontPage削除荒らしやらディナミスワン役員への脅迫垂れ流してガチ通報されるバカやら延々と湧いてくる事象への対処コストと天秤に掛けたやむを得ない妥協の産物です。


*1 2025/05時点
*2 まあキュラレ時代のisakusanは今より10歳ほど若く、なおかつキュラレは大筋でギャグシナリオ路線だった=テキストの生産コストはまるで異なるはずですが
*3 パブリッシャーなり銀行なり