2025/02 Nexon GamesによるDynamis One刑事告訴と関連報道

Last-modified: 2025-04-18 (金) 22:53:46

10秒で分かる新情報: ①実は昨年末にNexonがDynamis Oneを刑事告訴していた
②告訴を受けた検察が2025/02/24～02/26の時点*1で捜索を本格化させ、スタジオ捜索・関連資料押収を行った
③Dynamis Oneは当初より増えた社員数の下で現在(②後)も稼働している

Dynamis Oneが刑事告訴・捜索・押収を受けたとする現地報道（25/02/26）
- Nexon Games側の動き
- Dynamis One側の動き
  - 人材募集の拡大
ネクソンvsブルーアーカイブ初期主要メンバー
(参考)Dark and Darker裁判

Dynamis Oneが刑事告訴・捜索・押収を受けたとする現地報道（25/02/26）

要約: 26日、Dynamis Oneが不正競争防止法違反の疑いでソウル地方警察庁に捜索・押収され、パク・ビョンリム代表を含む主要人物が立件された。

Nexon Games側の動き

Nexon Gamesは内部調査から以下を事実と断定し、昨年(2024年)末に警察に通報した。
1. Dynamis Oneの主要社員はネクソン在籍当時（2021年ごろ）MXスタジオの未発表プロジェクト『MX BLADE』の研究開発(R&D、発売を目指してプロジェクト開発ライン実体を設ける以前(・・)、本当に作るかどうかもまだ決まっていない試作段階≒プロトタイプ制作を指す名称)に関わっており、この資産を退社前から流出させプロジェクトKVの開発に利用しようと計画した。
2. 彼らは退社前から新法人設立の準備を行っており、その過程で「主要開発スタッフの異動を誘導」し、今後の『ブルーアーカイブ』の開発とサービスに悪影響を及ぼした。
また、本件についてNexon Gamesは以下の声明を発している*2。
ソウル地方警察庁産業技術保安捜査隊が、未公開のプロジェクトデータを漏洩し、不正競争防止法違反の疑いでDynamis Oneを捜索、押収したとの報道について、Nexon Gamesの立場をお知らせいたします。

Dynamis Oneは、当社の元社員らが設立したゲーム開発会社であり、これらの人物らは当社在職中に未公開の新プロジェクト「MX BLADE」の開発にも携わっていました。

Nexon Gamesは、内部調査において、ディナミスワンの社員らが退職前から「MX BLADE」の重要情報を無断で漏洩し、新法人のゲーム開発に利用することを計画していたことを確認しました。

Nexon Gamesは、今回の事件は相互信頼が絶対不可欠なゲーム開発環境の基盤を揺るがす重大な犯罪であると考えており、警察の捜査に全力で協力し、厳重に責任を問う所存です。

また、このような事態が二度と起こらないよう、全社的に体制の改善に努めてまいります。

Dynamis One側の動き

未だDynamis Oneは公式で声明を出していないが、Insight Korea（인사이트코리아）の取材に対してコメントを返している。
https://www.insightkorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=219497
Nexon Gamesの発表にもかかわらず、ディナミス・ワンは明確な公式声明を出していない。Insight Koreaとの電話会談で、Dynamis Oneは「現時点で公式に言うことは何もない」「立場を整理し、近いうちに発表する」とだけ述べた。

人材募集の拡大

プロジェクトKV中止後も人材募集を拡大しており、捜索押収後にも求人が2件追加されたとのこと。
翌月以降も社員数を拡大している。
→DynamisOneの人材募集状況

ネクソンvsブルーアーカイブ初期主要メンバー

従来は若干不透明だったキム・インの所在判明をもって、「複数の初代ディレクタークラスらが同時期にネクソンを退社＆ディナミス・ワンを立ち上げた」構図が確定した。
今回出たネクソン側の主張も合わせると、下馬評レベルで噂されてきた内容(コアスタッフらとネクソンの対立)は外野から見える以上に拗れていたのかもしれない。