動機はあるし、商業上も可能性がある。(と私は見る)
【求人から見る】
[2025/12/03]ネクソン/ブルアカ開発ラインは(今更!)日本ローカリゼーションPMを募集している。
これは奇妙な話。
だってブルアカはヨースターにローカライズぶん投げており、しかもその関係に満足していたから。
- 実のところ、下線部は公的にもウソだ。グロ版インタビュー類は日本版テキスト改変を名指しで問題視していた。
話を続けよう。
もう5周年のアプリで?
今までおらんかったのか。
Nakao Mayumi(Localization Translator)
従来攻略Wikiに載っていた推定日本語ネイティブ翻訳スタッフはこの一名(これヨースター側の人?)。他にも推定外国人名のスタッフが数名。もちろん社内では分業なり外注なりフル活用だろう。
他方、ネクソン側のローカライズ担当者は特に個人の名前が出ていなかった(ようだ)。とにかく従来開発ライン内にローカリゼーションPMの名は無い。
- あるいは名もなき人が裏で辞めた?
- あるいはブルアカもブルアカで、ネクソン主導のローカライズに切り替えようとしている?
あるいはスピンオフでも作っており、そちらではヨースターを切るパターンかもしれない。
(参考)従来ヨースターから日本版アプリを出していた各スタジオが、次作を自社パブリッシングに切り替えている。
| アークナイツ開発元 | アズールレーン開発元 |
| アークナイツ︰エンドフィールド | アズールプロミリア |
- 純粋に商業的判断(既にIPのブランドが認知された=広告会社をパートナーとする必要が無い等)かもしれないし、ローカライズ品質由来(日本版テキストの評判・誤訳の多さ・忠実度問題等)かもしれない。
とにかく結果としての判断だけがあり、内情は外から見えない。- 2件続いたし3件目があっても別におかしいことはない、と見る。
(参考)ヨースター自身も自社開発アプリをリリースした。
ステラソラってやつ。
私はストアページ見てそっと引き返したから細かい中身までは知らん。
(参考)ディナミスワンは早期にローカライズPM[要件︰高い日本語能力]を募集し、おそらく埋まった。
公募である以上ブルアカ圏外からの新規入社かもしれないし、地理的近所である以上ネクソンから直に引っこ抜いた可能性もある。
【失速から見る】
「スタッフ大脱走後のブルーアーカイブ」が(検索トレンド含めて)冷えている事実それ自体。
4周年を境に急落したブルアカ。
このような前例もあるため、キャラ単品でバズっている可能性までは否定されない。
しかし少なくとも決算上のセールスには繋がっておらず、「その後のブルーアーカイブ」におけるメインストーリー実装も話題になっていない。関連ページ参照。
理由を探るべく元ユーザー目線から内情を覗けば、避けられたはずの失敗(戦略ミス)が様々に蠢いてもいる。しかし純粋なミスの結果(ネクソンに残ったスタッフが最善を尽くせば避けられた衰退)とも言い難い。
「ソシャゲアプリとしての避けられない限界」(システム拡張余地の枯渇)
これもまた見えつつある事情。
往年のプリコネも積んでいたような「わかりやすい形でゲームのルールを破る強キャラ」系アイデアを、ブルアカは3.5周年時点でだいたい使い果たした。
(コスト回復フィールド展開・確定会心・モード切り替え・不死身*1等)
いかにも派手ですごそうな事をするやつら。アニバやハニバの目玉となる。
4周年以降のブルアカは、プリコネに無かった独自システム(スキル回転ルール)改変へ限定ガチャの強みを置く。
リオの話ね。水着ミカナギサも特殊ルールを持っているらしい。
当初より予測されていた着手領域ではある。
しかしこれは一目見て分かる強さではない。否応なくスキル説明文がゴチャゴチャする。めんどい。
ソシャゲ一般論。
- 「既存キャラだけでは倒すのが難しい新ボス」「新ボスを楽して倒せる新キャラ」型のサイクルは必ずどこかで苦しくなり、破綻する。
- 「既存キャラでは倒せない複雑なボス」を作れば作るほど、全体のバランスはクソゲーに接近してしまう。
依然として大きな資産はある。増幅できず目減り中。
こうも言える。
大脱走組が残した大いなるキヴォトスを、残留組が(商業的に)活用できていない。試みた独自拡張にかんしても、今のところは(商業的に)みな失敗している。
- Wiki上で私が唱えている5周年ラストチャンス説の背景。ユーザーコミュニティの忍耐およびネクソンの忍耐。
★ネクソンには3つの選択肢がある。
収益・トレンド(人気)の両面で、前年比約40パーセント減*2。
2024年4Q時点で既に揺らいでいた点を加味すると、大脱走以前から約半減。
大企業はどう選択するか。
①残ったスタッフ+補充スタッフによるアプリ再生可能性を信じる。
今年は半減したけど、来年は2倍になるかもしれない。運が良ければ横ばいくらいで止まるかな?
ありうる。
②既存アプリの再生は諦め、スピンオフへ客を逃がす。
資産運用フェーズ。
アロナやヒナを創った奴らはもう社内にいない。残った奴らもどうやらアロナやヒナは創れないようだ。アロナやヒナからはまだまだ銭を搾れる。
ありうる。
③別のIP(RX)に客を誘導する。
じわじわ社内政殺。
ありうる。
【前例から見る】
ブルアカ1周年とプリコネ4周年、そして『プリコネ!グランドマスターズ』(2022/04/01~)
ブルアカ1周年!
ミカ!!!!と口開けて待っていたユーザーらの前にいきなりフェス限ワカモが実装され(バレンタインイベント)、無料ガチャも単発×10回だった際の反応を想像すれば大体合っている。
当然プレイヤー数やセールスランキング平均値や検索トレンドもまともに回復せず。
端的に言ってアニバ滑った。ヤバイわよ。
- ワカモ(水着)がノノミ(水着)やホシノ(水着)とセットで集客に成功するのはその半年後のおはなし。
プリコネ4周年!
自社アプリ✌🐴✌に話題持って行かれて既に下降トレンドが始まっていた区間。
元プリコネ民に内容訊ねても、たぶん一瞬では答えられない奴だらけ。
(※オーバーロード)
プリコネ村落民などは「下」を殴って逃避していた。
- 「下」
- ブルーアーカイブとかいうサ終コース見えていた誰もやってないアプリ(当時)。
- この関係が逆転してゆかいな集団移民が始まるのは同年夏のおはなし。
- 実は初年度ユーザーだらけだったと後年判明したのもまた別の話。
そんな中、唯一同時代的に話題になったプリコネ民思い出深き施策。
グランドマスターズ(プリグラ)
チェスの世界大会世界トップ称号に由来するタイトル。
https://priconne-grandmasters.jp/
4周年アニバ直後に期間限定で公開されたオートチェス系ゲーム。体裁としてはエイプリルフール・アプリ。
多数の3D(SD)モデルをはじめとして、見るからに片手間に作られたアプリの類ではない。
しかし正式リリースされることはなかった。
これは何だったのか。
「商業リリースを目標に開発されたが、そうできなかったボツ企画」と見る向きが強い。
(2022年版の実装キャラが全員第一部シナリオのそれであった点なども補強材料)
IP寿命接ぎ木仮説︰「プリコネ(ソシャゲ)の消費期限」はサイゲも正確に予測していた?
そして何らかの理由で後継アプリ(乗り換え先)の開発に失敗してしまった?
→マネタイズ経路の確立失敗、社内開発リソースをヒット中だった他アプリ🐴に吸われてしまった、等々。
二段階仮説がまことしやかに囁かれる。
真相は闇の中ながら、話としてはありうる。
そんな感じ。

