特別支援学校生を18歳人口から除外 文科省、大学進学率が不正確に
2025/12/1 05:00
https://mainichi.jp/articles/20251130/k00/00m/040/197000c
文部科学省の学校基本調査で、大学進学率などに使用される18歳人口の集計から、障害のある児童・生徒が通う特別支援学校(特支)の卒業者が除外されていることが、毎日新聞の調査で判明した。18歳人口は中央教育審議会(文科相の諮問機関)でも参照される教育政策の重要指標で、大学進学率も不正確になる。有識者は「正確さを欠いた統計である上、文科省側に差別意識があると感じられる」と指摘する。
「意味不明」「統計をインクルーシブに」文科省に戸惑う特別支援教員
https://mainichi.jp/articles/20251130/k00/00m/040/198000c
文部科学省が大学進学率を算出するために集計している18歳人口から特別支援学校(特支)の中学部卒業者が除外されていることについて、関係者からは批判や驚きの声が上がっている。
「特支に通う子どもが大学に進学することはないだろう、という差別的な考え方が国にあったのではないか」
障害者団体「DPI日本会議」の理事で、教育分野での障害者の権利擁護に詳しい西尾元秀さんは文科省による集計方法の背景をこう推測する。
特支から大学に進む困難さは数字にも表れている。文科省の調査によると、特支の高等部から大学(短大などを含む)に進学するのは例年1%程度だ。
学力よりも自立生活を重視する教育…
「私たち抜きの数字で…」 18歳人口から除外された当事者の違和感
https://mainichi.jp/articles/20251130/k00/00m/040/199000c
統計から障害者を除外した文科省 見え隠れする「自覚なき差別意識」
https://mainichi.jp/articles/20251130/k00/00m/040/200000c
この国にはまだ人権が根付いていない。