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※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。 ・「限界突破の証」系統を除く、このページに記載されているすべてのスキルの効果ははCHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです。 現在で該当スキルを使用することができません。 ・CHUNITHM PARADISE LOSTまでのトランスフォーム対応キャラクター(専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター)は、 RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。 |
Illustrator:ふゆの春秋
名前 | 間宮 真琴(まみや まこと) |
---|---|
年齢 | 11歳→17歳 |
職業 | 学生・冒険者 |
性格 | 好奇心旺盛 |
- 2017年12月21日追加?
- STAR ep.IIIマップ5完走で入手。<終了済>
- 入手方法:2020/3/5~4/15開催の「「太陽は燃えている ~愛のカンツォーネ~」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2020/9/3~9/30開催の「「マイ・サマー・ラブ」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2021/10/7~11/3開催の「「月下の仮面舞踏会」ガチャ」<終了済>
- 入手方法:2022/10/13~ カードメイカーの「CHUNITHM STAR」ガチャで入手。
- トランスフォーム*1することにより「間宮 真琴/刻を越えて」へと名前とグラフィックが変化する。
- 専用スキル「時間旅行」を装備することで「間宮 真琴/刻を越えて」へと名前とグラフィックが変化する。
- CRYSTAL PLUS以降、RANK25にすることで装備したスキルに関係なく上記のグラフィックを自由に選択可能に。
- 対応楽曲は「時の冒険者」。
- STAR ep.IVマップ4のマップボーナス(+2)に名指しで指定されていた。
若き冒険家。
幼い頃に行方不明となった父親を探すため、冒険の旅に出る。
スキル
RANK | 獲得スキル |
---|---|
1 | コンボエッジ・カルテット |
5 | |
10 | 時間旅行 |
15 |
コンボエッジ・カルテット [TECHNICAL]
- その名の通り4段階にボーナスが分かれているコンボエッジ。
当然ながらその他コンボエッジ系列に比べると各段階のボーナスは落ちているが、目標とするコンボを達成できなかった際の保険になるというメリットもある。
1000コンボを達成するとダブルシャープよりも安定して7本に到達する。 - 似たようなスキルの中では全体的にノルマあたりのボーナス量が低いが、現時点では唯一の汎用スキルである。
- 筐体内の入手方法(2021/8/5時点):
- 筐体内では入手できない。
- STAR ep.VIマップ3のマップボーナス(+1、パンタパンタであれば合わせて+3)に名指しで指定されていた。
所有キャラ【 ダインスレイヴ / 間宮 真琴(1,5) / パンタパンタ】
効果 GRADE 上昇率 理論値:133000(7本+7000/26k)[+3] 理論値:135000(7本+9000/26k)[+5] 理論値:139000(7本+13000/26k)[+9] ▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要 共通 最大コンボ数に応じて終了時にボーナス
250コンボ +?????/500コンボ +?????
750コンボ +?????/1000コンボ +?????250 500 750 1000 初期値 +10000 +30000 +50000 +70000 +1 +11000 +31000 +51000 +71000 +2 +12000 +32000 +52000 +72000 +3 +13000 +33000 +53000 +73000 ▼以降はCARD MAKERで入手するキャラが必要
(2021/8/5以降では未登場)+4 +14000 +34000 +54000 +74000 +5 +15000 +35000 +55000 +75000 +6 +16000 +36000 +56000 +76000 +7 +17000 +37000 +57000 +77000 +8 +18000 +38000 +58000 +78000 +9 +19000 +39000 +59000 +79000 PLUSまでの旧仕様
AIRバージョンからボーナス量が変化して、キリの良い数値になった。500コンボまでは増加、750コンボ以降は減少している。
STARバージョンで常設マップに所有者が増えた。初期値 最大コンボ数に応じて終了時にボーナス
250コンボ +5000/500コンボ +20000
750コンボ +50000/1000コンボ +70000GRADE UP コンボ達成ボーナス 一律+2000増加
(最大+11000/+26000/+56000/+76000)プレイ環境と最大GRADEの関係
プレイ環境 最大 開始時期 ガチャ PARADISE×
(2021/8/5~)無し ✕ あり +3 ~PARADISE
(~2021/8/4)無し ✕ あり +9 CRYSTAL 無し ✕ あり +9 AMAZON 無し +5 あり +9 STAR+ 無し +5 あり +9 STAR+以前
最大コンボ数のノルマを複数段階持つスキル
最大コンボ数に応じてボーナスが入るスキルのうち、ノルマが複数段階設定されているスキル。
スキルの分類はV.O.X.オーヴァーライドのみ[CATASTROPHY]、それ以外は[TECHNICAL]。
GRADE | 各段階ノルマ 最大ボーナス/理論値 (ゲージ換算) 備考・他の効果 |
---|---|
コンボエッジ・カルテット+9 | 250/500/750/1000 +79000/139000 (7本+13000/26k) ※汎用スキル |
Oshama Scramble!+1 | 101/259/486/594/1111 +80000/140000 (7本+14000/26k) |
777☆SISTERS?+11 | 111/333/555/777 +60000/120000 (6本+18000/24k) |
ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~?+4 | 200/400/600/800/1000 +84000/144000 (7本+18000/26k) |
Shout Our Evidence! | 250/500/750/1000/ 1250/1500 +120000/180000 (9本+0/30k) ※各段階の説明なし |
マジカルイースト+3 | 100/200/300/400 +44500/104500 (6本+2500/24k) |
異世界かるてっと?+15 | 300/600/900/1200 +92000/152000 (8本+0/28k) |
V.O.X.オーヴァーライド | 800/1600/2400 +202500/262500 (10本+52500/30k) ※各段階の説明なしMISS3回で強制終了 |
時間旅行 [SUPPORT] ※専用スキル
- 一定時間ごと、あるいはMISSをするたびにカウントがマイナスされる。注目すべきは、カウントが0になると終了時のゲージは0本確定となるところ。ボーナス量は長い曲の方が多いが、MISS許容量は短い曲の方が多い。回復系ではあるが、MISSのないプレイを想定しているのは間違いない。
- プレイ終了時にカウントが1以上残っている必要があるが、スキルの「一定時間ごと」の発動回数がわかる。
- STAR ep.IVマップ4のマップボーナス(+1、キャラと合計して+3)に名指しで指定されていた。
GRADE 効果 参考理論値:147000(7本+21000/26k)
[条件:絶対にチョコミントを食べる
アオイチャン[MASTER] ]参考理論値Ω:149000(7本+23000/26k)
[条件:なるがちゃんなぎにいよいよ
えれー目にあわされる話]共通 MISS判定でカウント [-1]
ゲーム終了時にカウント[0]でゲージが0になる
※初期カウント90初期値 一定時間ごとにカウント [-1] かつ +900 +1 一定時間ごとにカウント [-1] かつ +1000 GRADE・ゲージ本数ごとの必要時間(発動回数)
- 時間はメトロノームの1拍目が基準。1ノーツ目まで4秒以上ある場合は必要時間が増える。
- 黄色の部分は楽曲・譜面を問わず到達可能。
- 8本以上はGRADEを問わず到達不能。
GRADE 5本 6本 7本 初期値 46秒
(23回)1分34秒
(47回)2分28秒
(74回)+1 40秒
(20回)1分24秒
(42回)2分12秒
(66回)
ランクテーブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
スキル | Ep.1 | Ep.2 | Ep.3 | スキル |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
Ep.4 | Ep.5 | Ep.6 | Ep.7 | スキル |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
Ep.8 | Ep.9 | Ep.10 | Ep.11 | スキル |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
スキル |
・・・ | 50 | ・・・・・・ | 100 | |
スキル | スキル |
STORY
ストーリーを展開
EPISODE1 パパと魔法の砂時計「信じられないかもしれないが、わたしは魔法の砂時計を使って冒険家のパパと何度も時間旅行をした」
わたしの名前は『間宮 真琴(まみや まこと)』。17歳の冒険家だ……まだ見習いといったところだけど。
わたしが冒険者を志すようになったのは、パパの存在と、パパと過ごした幼少期の思い出がきっかけだ。
普通の人には信じられないかもしれないが……。わたしは幼い頃、パパと一緒に時間旅行をしたことがある。それも何回もだ。
パパが大事にしていた砂時計、それは魔法の砂時計だった。
この砂時計の力を使って、わたしとパパは色んな時代を旅したのだ。
でも……ある日突然パパはいなくなった。わたしとママを残して。
EPISODE2 憧れたあの広い背中「世界的に有名な冒険家のパパはわたしの憧れだった。いつか一緒に冒険の旅に出たい。そう夢見ていた」
わたしのパパは世界を股にかける大冒険家だった。若い頃から世界中を飛び回っていたパパは、ある時日本で出会ったママと恋に落ち、結ばれ、わたしが生まれた。
わたしが生まれた頃、パパがロンドンの大学に招かれたことをきっかけに、わたしたち家族はイギリスに移住した。
パパは普段、大学で考古学を教えていたが、お金が貯まるとすぐに冒険の旅に出ていってしまう。
幼い頃、パパが自分とママを置いて旅に出ていってしまうことを寂しく思っていたのだが、その時の冒険の話を聞くのは大好きだったし、世界で活躍するパパを誇りに思う気持ちの方が強かった。
(わたしも一緒に冒険の旅に出たいな……)
パパの広い背中に憧れるわたしがそう思うのはとても自然なことだった。
――わたしが11歳になったある日のこと。
「真琴も随分大きくなったな」
「うん! わたし、もうパパと一緒に冒険に出られるよ!」
「そうか……それもいいかもしれないな」
パパはニコニコしながら言った。
「よし! じゃあこれからパパと一緒に冒険の旅に出よう!」
「やったー! ……それでどこに行くの?」
わたしはてっきりイギリス国内でまだ行ったことのない遺跡か、海外に向かうのかと思っていたのだが……。
パパの言葉は予想外だった。
「過去の世界を冒険するんだ」
EPISODE3 不思議な魔法の砂時計「ある日、パパはわたしに過去の世界に飛べるという魔法の砂時計で一緒に時間旅行をしようと言った」
「過去の世界に冒険? それってどういうこと?」
「この魔法の砂時計を使うのさ」
パパはそう言って、いつも首から下げている砂時計のネックレスを取り出した。
パパの話では、その砂時計は『オーパーツ』と呼ばれるもので、なんと時間旅行を可能にするらしい。
「この砂時計の中には、今まで色んな人々が体験してきた思い出や、物の記憶が砂として詰まっている。この記憶の砂を頼りに時間を遡ることができるんだよ」
「本当に!? じゃあ未来にも飛べるの?」
「残念だけど未来には行けないんだ」
どうやら砂時計は砂……記憶がないところには飛べないようだった。
わたしはパパのことは信じていたが、あまりに突拍子のない話を聞いて子供ながらに疑問を抱いた。
「……時間旅行なんて本当にできるの?」
「それなら試しに飛んでみよう」
パパはわたしの手を取り、魔法の砂時計を発動させた。すると、自宅にいたはずのわたしとパパは、ある場所にワープしていた。
「ここがどこだか、真琴には分かるはずだよ」
「えっ? ……あ! 日本のおばあちゃんの家だ!」
ロンドンから遠く離れた日本、そこにある祖母の家に一瞬で飛んだというだけでも驚いたが、もっと驚いたのは、そこに今よりも少し若いパパとママがいたことだった。
若いパパとママは心から幸せといった表情で赤ちゃんを抱いている。
「あの赤ん坊は……お前だよ。真琴」
わたしはようやく時間旅行が本当に可能なのだと実感し、大興奮した。
EPISODE4 パパと時をかける少女「わたしとパパは色んな時代を冒険した。ママは少し心配していたが、わたしには夢のような日々だった」
それからわたしはパパと一緒に様々な時代を旅した。
ある時は中世のお城でお姫様と王子様の結婚式を見た。
またある時にはアラビアの砂漠で、商人と一緒に旅をしながら満天の星空を見た。
恐竜がいる時代に行って、コッソリとその大きな姿を観察したりもした。
パパはわたしを過去の色んな世界に連れて行ってくれたが、中には行けない場所や時間もあった。
わたしが『なぜいけない場所や時代があるのか?』と尋ねると。
「その人と縁がない場所や時間には飛ぶことができないんだよ」
パパはそう言った。
パパが考古学者として、世界中を飛び回っているので色んな場所に飛ぶことができる。
それでも自分と縁がない場所にはどうしても飛ぶことができないらしい。
『いつか現在の世界だけでなく、過去の世界も全て旅してみたい』
パパは少年のように目を輝かせながらそう語った。
わたしはすっかり時間旅行に夢中になった。
そして旅から帰るとママにその思い出を語るのだがなぜかママは少し浮かない顔をするのだった。
「パパと真琴が楽しそうなのは、見ていて嬉しいけれど……時間を遡るなんて、本来は神様でもなければできないことよ? 危険じゃないかしら?」
……この頃のわたしは、ママが何を心配しているのかがよく分からなかった。
でも、今ならママの不安な気持ちを理解できる。
EPISODE5 時空の狭間に消えたパパ「ある日いつものように冒険をしていると、突如時空嵐がッ! ……パパはわたしを庇って消えてしまった」
――ある日のこと、わたしはいつものようにパパと一緒に過去の世界へ旅していた。
そしていざ現代に帰ろうと、パパが魔法の砂時計を取り出した瞬間、中の砂が激しく光り、バチバチと電気のようなものを発していた。
「これは……まずいっ! 時空嵐だっ!」
時空に大きな歪みが発生し、魔法の砂時計を暴走させているらしい。
「このままでは、無事に元の時代に帰るどころか、時空の狭間に閉じ込められてしまう可能性がある……」
「ど、どうしよう! パパ!」
わたしは不安のあまり泣き出してしまった。パパはわたしの頬を流れる涙を優しく拭うと、わたしの首に魔法の砂時計をかけた。
「大丈夫……この砂時計の調子なら、1人だけなら元の時代に帰れるはずだ。いいかい、真琴。何があってもこの砂時計を離してはいけないよ?」
わたしは頷いた。
「パパは? パパも一緒に帰るんでしょう?」
パパはわたしの質問に答えなかった。
「真琴、ママと仲良くな。いつか必ずまた会おう!」
「パパッ!?」
それからわたしとパパは激しい時空嵐に巻き込まれた。身体がバラバラになりそうな衝撃にわたしは思わず目を閉じてしまう。
やがて目を開けると、そこには泣きながらわたしを抱くママの姿があった。
「真琴! 急に倒れていたから心配したのよ!」
……わたしは無事に帰って来られた。でもパパの姿はなかった。この時代のどこにも……。
EPISODE6 壊れた魔法の砂時計「わたしはパパを探しに行こうとしたが、魔法の砂時計は壊れてしまっていた。それから月日は流れる」
いくら探してもパパはどこにもいなかった。
(きっとパパは時空嵐に飲み込まれたまま、どこかの時代に流れ着いちゃったんだ……)
以前、パパから時空の狭間に閉じ込められた者は、何かの拍子にどこかの時代へ流れ着くことがあると聞いていた。
(……パパを助けに行かなくちゃ!)
どこの時代に飛べばいいのかは分からない。でもとにかくわたしはパパを助けるために行動したかったのだ。
だが、魔法の砂時計を見たわたしは愕然とした。
(そんな……砂が無くなっちゃってる!?)
魔法の砂時計は空っぽで、砂が消えていた。わたしがいくら念じても、魔法の砂時計は発動せず、過去の世界には飛べないままだった。
(どうして……壊れちゃったの?)
わたしは何とか魔法の砂時計を修理しようと必死になった。でも上手くいかない。
ママにも事情を話し、相談したのだが……。ママはすでにパパのことは諦めてしまっているようだった。
世界を渡り歩いた冒険家、その伴侶として常に別れの時をママは覚悟していたんだ……。
「もういいの。真琴……パパのことは悲しいわ。でも貴女が危険な目に遭うようなことはして欲しくない。貴女にまで何かあったら、ママは……」
……ママの気持ちはよく分かる。わたしだってママがこれ以上悲しむ様子は見たくなかった。
だけどわたしはどうしてもパパのことが忘れられなかった。
EPISODE7 魔法の砂時計を直す方法「17歳のわたしは久しぶりに祖母の家を訪れた。すると魔法の砂時計が少しだけ復活していたのだ」
17歳になったわたしは、久しぶりに日本の祖母の家に遊びに行った。
「真琴、済まないけど、納戸から蚊帳を出してきてくれる?」
「分かったよ。おばあちゃん」
わたしは祖母に頼まれて納戸の中で蚊帳を探した。
祖母の家の納戸の中は色んな物が収められていて、わたしは時間旅行をした幼い日々を思い出した。
(ああ、そういえば……パパとの時間旅行で初めて訪れたのは、おばあちゃんの家だったな)
パパの思い出と変わらない想いに胸が締め付けられる。
そしてわたしが昔使っていたベビーベッドに触れた瞬間……。
(なっ!? これはどういうこと?)
わたしの目の前には、あの日パパと一緒に見た光景……わたしが赤ん坊だった頃の情景が広がってた。
しかし、それも一瞬のことで、わたしの意識はすぐに元の祖母の家に戻される。
(……夢でも見ていたのかな?)
一瞬わたしはそう思ったのだが、胸元で輝く魔法の砂時計を見て、先ほどの光景が夢ではないと確信した。
なんと魔法の砂時計の中に、ほんの少しだけ砂が復活していたのだ!
EPISODE8 必要なのはパパの記憶「この砂時計はパパの思い出や記憶を集めると直るんだ……ママは危険だと反対するけど、わたしはやる!」
パパは昔言っていた。
『魔法の砂時計は誰かの思い出や、記憶が砂となっている。そしてこの記憶の砂を頼りに過去に飛べるのだ』……と。
さらにこうも言っていた。
『人は自分とは縁のないところには飛ぶことができないのだ』
……ならば、この砂時計をパパの記憶と思い出で一杯にすれば記憶の砂が『縁』となって、わたしをパパの元に導いてくれるんじゃないか?
パパの娘のわたしなら、きっとできるはずだ。
(問題は、記憶の砂になるパパの記憶と思い出がどんなものなのか分からないことなんだよね……)
パパがいなくなってから今まで、一度も砂時計は機能しなかったのになぜだろう……。
(……もしかしたら、パパの強い想いや特別な想いが籠っている記憶じゃないとダメなのかな?)
そう思ったわたしはママに事情を話し、協力を求めた。けれどママの表情は暗かった。
「……止めて、真琴。そんな危ないことはしないで。魔法の砂時計が暴走しないって保証はないのよ?」
「そんな……ママはまたパパに会いたくないの!?」
「会いたいわ。そんなの当たり前じゃない。……ママはまだパパを愛している。でも真琴のことも愛しているの。だから……」
「ママ……」
俯き涙ぐむママに、わたしはそれ以上強く言うことはできなかった。
でも、どうしてもパパのことを諦めるつもりはない。ごめんね、ママ。私は1人でもパパの記憶を集めてみせるんだ!
EPISODE9 パパの記憶を求めて「わたしはパパの記憶を求め旅に出る。そしてパパの優しさや温かさを理解できて、一層会いたくなった」
わたしはあちこち色んな場所を巡って、パパの記憶や思い出を集め回った。
パパが教鞭を執っていた大学、友達と一緒に通っていたパブ、冒険の度に出る前に必ず寄っていた雑貨屋さん……。
時には、サマーホリデーを利用して海外に出かけることもあった。
パパの記憶を求める旅。思えばこれはわたしにとって初めての冒険だったのだ。
そして本当に少しずつだが、魔法の砂時計の中にはパパの記憶や思い出が、砂となって溜まっていった。
砂になる記憶や思い出は、何も場所とは限らない。中にはパパが大事に使っていた道具や、人や動物ということもあった。
魔法の砂時計の中に砂が溜まる度、その時、その場所でパパが何をしていたのか?どんな表情だったのか? などが、わたしの頭の中に鮮明に映し出される。
そこでわたしは、改めてパパが優しくて、情熱的で、魅力的な人物だったのかということを知ることができた。
(パパ……早く会いたいよ)
EPISODE10 動かない魔法の砂時計「パパの記憶は集まり魔法の砂時計は大分直ったように見えるが動いてくれない。でもわたしは諦めない!」
パパの記憶と思い出を集めて、魔法の砂時計の中には大分記憶の砂が溜まっていった。
でも試しに魔法の砂時計を起動させてみても、わたしを過去に連れて行ってくれるだけの力はないようだった。
(そんな……あとちょっとなのに!)
だがパパの記憶や思い出が残っている場所のほとんどを冒険したわたしには、もはや心当たりはなかった。
わたしが悩んでいると、いつの間にか部屋に入ってきていたママが声をかけてくる。
「その砂時計……もう諦めなさいって言ったでしょう」
ママの言う通り、もう諦めた方がいいということなんだろうか? そう思っていたある日……。
わたしとママが買い物に出かけると、後ろからぶつかってきた男に、わたしは魔法の砂時計が入った大事な鞄を奪われてしまった。
「あっ! ……返してっ! それがないとっ!」
わたしは全力で走って、ひったくり犯にタックルした。勢い余って、わたしは派手に転がってしまったけれど、何とか魔法の砂時計を取り返すことに成功した。
「真琴! 大丈夫? ……血が出てるじゃない!」
けどわたしにはママの言葉は耳に入っていなかった。
「良かった……魔法の砂時計が無事で」
「真琴……」
「……ママ、やっぱりわたしはパパのことを諦められない。絶対に魔法の砂時計を直して会いに行く! ……例え、何年かかっても!」
ママはわたしを呆れたように見守っていたが、やがてため息交じりに微笑んだ。
「……真琴って昔から変なところで強情で、ママの言うことを聞かない子だったわね……パパそっくりよ」
EPISODE11 待っていて! パパ!「最後のパーツはママがパパから貰った琥珀だった。これでパパを探し出すことができる……今行くよ!」
その日の夜、わたしはママから『大事な話がある』と呼び出された。
ママはダイニングテーブルの上に綺麗なラッピングで包まれた小箱を置く。
「その魔法の砂時計を修理するには、パパの大事な記憶や思い出が必要なのよね? だったら……これはきっと役に立つはずだわ」
小箱の中には大きな琥珀が入っていた。
「これはパパとママが結婚をするときに、パパが贈ってくれたものなの。『サムシングフォー』の内の『サムシングオールド』にしてくれって」
サムシングフォーとはマザーグースが由来の、揃えると花嫁が幸せになるというおまじないだ。
サムシングオールドとは、祖先から伝えられた財産のことで、花嫁の祖母や母から受け継ぐことが多いのだが……冒険の思い出が詰まった宝物をパパは大事なママに贈ったんだろう。
「……パパらしいね」
わたしが琥珀に手を伸ばすと、目の前にパパとママの結婚式の情景が広がる。
思わず涙が流れてしまうその景色がゆっくりと色褪せた時、手元にあった魔法の砂時計から眩い光が放たれる!
間違いない、魔法の砂時計は再び力を取り戻したのだ!
わたしはすぐさま過去に飛ぶ決意をする。
「ママ! 必ずパパと一緒に帰ってくるからね!」
瞳に涙を溜めたママは、意を決した表情で真琴を送り出す。
「ええ。信じているわ……くれぐれも気を付けて!」
わたしはママの頬にキスをして魔法の砂時計に想いを込めた。
「待っててね、パパ……今、会いに行くから!」
――さあ、大冒険の始まりだ! わたしは希望を胸に時をかける。
チュウニズム大戦
レーベル | 難易度 | スコア | |
---|---|---|---|
スキル名/効果/備考 | |||
●リレイ | ADV | 0 / 220 / 440 | |
スーパーリセット(上限点数1100) | |||
自分の場にCOMBOが4枚以上で発動。 全プレイヤーは上限点数が「1100」になる。 |
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