【SS】太陽と闇

Last-modified: 2021-09-23 (木) 10:25:43

太陽は昔、人々にとって神の化身とされていた...

 

その光と熱で人々に生きる力と希望を与えてくれる太陽

 

そんな太陽の力を操る文明、太陽の文明は...

 

10000年ほど前に確かに存在したが、ある日を境に

 

完全に終わりを遂げることとなる...

1話『光の力』

太陽の文明が進んでいるここ『サン・ホットライト』では
1200人の住民が暮らしていた...

 

その中で駆け出しの12歳の少年ルルーシュ・ラードは
今日も太陽の力を操る特訓をしていた...

 

ラード「.........」

 

ラード「輝け、我が太陽の化身!!」

 

ラード「...ダメだ、失敗だ」

 

ルピカ「ラード、まだやってるの~?」

 

ルリライト・ルピカ。ラードをいつもからかっている女の子だ。

 

ラード「う、うるさい。今特訓中なんだ、向こうに行ってろよ」

 

ルピカ「まあそりゃ必死になるよね~。だって私たちの中でろくに太陽の力を使えないのは」

 

ルピカ「ラードだけ、なんだからね~ははは」

 

ラード「冷やかしに来たのか...?」

 

ルピカ「ああ、怒んないで。半分正解だけど...」

 

ルピカ「うちの家でこんなものが見つかってね」

 

ラード「地図...?これがどうかしたんだ」

 

ルピカ「どうやらそれ、洞窟の地図みたいなんだよね」

 

ラード「ふーん、それで?」

 

ルピカ「私たちでさぁ、洞窟を探索しない!?」

 

ラード「俺は嫌だぞ。特訓に集中するんだ」

 

ルピカ「...あっ、もしかして洞窟に入るのが怖いんだ?」

 

ラード「な、なんだと...」

 

ルピカ「そんな臆病なラードさんは連れてっちゃかわいそうだな~。しょうがない、ラード抜きで行くか~...」

 

ラード「お、おい!!」

 

ルピカ「......なによ?」

 

ラード「その...なんだ、俺もたまには気分転換にでも...ついてってやるぞ」

 

ルピカ「あら?特訓で忙しいんじゃなかったの?」

 

ラード「お前は俺をどうしたいんだよ...」

 

ルピカ「うふふ、じゃあ明日広場に集合ね!」

2話『闇の洞窟』

ルピカ「着いたわ。この洞窟よ。」

 

ラード「……なにも見えないな」

 

ルピカ「きらめけ、集え、太陽の化身よ!!我が行く手を阻む闇を払い、未来を照らせ!!」

 

ラード「…ちっ、やな奴だ」

 

ルピカ「さあ、これで進めるわよ」




ラード「……分かれ道だな」

 

ルピカ「地図によると右折するみたいよ。……あっ、そこ足場気をつけて」

 

ラード「へいへい…」

 

ルピカ「…次は左折して。ここは走らないといけないっぽい」

 

ラード「あぁ?なんでだよ…」

 

ドンッ

 

ルピカ「…鉄球が落ちてきて、こちらに転がってくるらしいわ」

 

ラード「…は、走ったほうが良いようだな」

 

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

 

ラード・ルピカ「「うわぁあああぁぁああああ!!」」

 

ルピカ「ラード!!ここを右折よ!!」

 

ラード「えぇ!?急に言うなよ!!」

 

ラード「うわぁあああ!!」

 

ルピカ「ラードーーッ!!!!」



3話『ひとりぼっちの闇』

ラード「……ルピカと、はぐれた」

 

ラード「くそっ!!ルピカから離れたら…」

 

ラード「……なにも見えねえ」

 

ラード「…………」



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