情報
名前 | 怨刺虎魚 |
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読み方 | えんしおこぜ |
性別 | 雄 |
年齢 | 推定23 |
属性 | S毒 |
住んでる国 | 倭神國 |
種族 | オニオコゼ |
伝承
ある日、海の神が浜辺を歩いていると、山の神に出会った。
二神は雑談をしているうちに、次第に家臣の話となり、
海の神は「今の私は、イワシ、サンマ、マグロ、カメ、イルカの家臣達を引き連れている!」
といった。
山の神は誇らしそうに「今の私は、キツネ、タヌキ、クマ、シカ、イノシシ、サルの家臣達を引き連れている!」と言った。
我々のほうが家臣が多いと喜んでいる山の神。そこに、夫婦のオニオコゼがたまたま散歩しに浜を歩いてきた。
悔しかった海の神は夫婦のオニオコゼに自分の家臣になることを説得し、夫婦のオニオコゼは海の神の家臣となった。
こうして、家臣の数で負けた山の神は傷心し、岩戸に引きこもってしまい、山の神が引きこもったことで山の幸が取れなくなってしまった。
それに困った人々は、オニオコゼの夫婦を醜い顔と罵り山の神の機嫌をとり、岩戸から出すことに成功。
しかし、その後も山の神はこの事を思い出しては岩戸に引き篭もるため、そのたびにオニオコゼの夫婦の像を持ってきてはその顔をみて笑い、山の神の機嫌をとる必要がある。
以上が、倭神國の一部の地域のみで伝わる話である。
……この山の神が定期的に岩戸に引き篭もるようになった数年後、ある怪魚がこの地域の湖に現れるようになった。
それはオニオコゼのような姿をしており、陸に上がっては人々を捕まえ食い殺す怪魚で、川を渡って山奥の湖に現れたと考えられている。
話は変わるが、同地には『言葉は水に溶け、川を下って海に行き、海の生き物の耳に入る。』という言葉がある。
これは陰口を叩くと、その言葉は海に辿りつき、海の幸の味が悪くなるので陰口を叩いてはいけないという意味の言葉である。
……もし、夫婦の顔を醜いと笑う人々の声が海にまで届いていたら。
そして、その声が夫婦のオニオコゼの子供に聞こえていたら。
生まれてから今までの何十年もの間、人間による、大事な両親の悪口を聞きながら育ってきたオコゼの恨みや憎しみは計り知れないものになるだろう。
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