概要
イルネシア共和国が開発した機動兵器用レールガン。現状では100%の速射性能を保障するには、一射毎の完全分解整備と数多くの損耗部品の交換が必要となる欠陥兵器だが、強力な装甲と高い機動力を持った旅団・師団規模の機動兵器群を毎分800発という驚異的な速射性がもたらす飽和攻撃力と、極高初速による貫通力で短期制圧する突入戦の切り札。その高い攻撃力から対艦攻撃にも役に立つ。また、連続射撃による砲身劣化に備え、予備砲身カートリッジを可動式マウントアーム後部にセットされている。余りにも莫大な消費電力故に、ジェネレータ出力の高いネメシス・アルテミス・フェンリル系統の機体のみが運用可能である。
通常の火砲は、火薬(炸薬)が爆発するガス圧力で砲弾を飛ばすが、レールガンの砲身は内部に2本の金属レールがあり、また砲弾はアーマチュア(導電性稼働接片)に覆われている。レール~アーマチュア~レールと電流を流し、電磁場によるローレンツ力でアーマチュア及び砲弾が前方に押し出されることで弾体を発射する。
つまり、エネルギーの多くが熱として失われる火薬よりも高速で砲弾を飛翔させ、それによって運動エネルギーも上がった砲弾自体が装甲貫徹力も増す。さらに給弾時における装薬や、発射後の排莢の必要がないため、連射速度も向上する。
なお本体後上部は磁界を発生させるために必要な過酸素水素、水酸化カリウム、塩素ガスの化学反応で得られる赤外線エネルギー(科学レーザー)を転換して発生させる脱着交換式の高圧バッテリーとなっているが、基本的には機体右肩部からジェネレータにコードを直結させて稼働させる。
また火薬を使わないとはいえ、レール上をアーマチュアが移動する際に発生する摩擦熱と発電部の過熱を抑えるため、本体下部は循環型の大型冷却材タンクになっている。
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