SS【融合超人リーバイ】

Last-modified: 2024-03-05 (火) 19:50:56

光の巨人リーバイ

第一話 なんで戦うの?

20XX年。
倭神國ミライカナイ
19時。帰り道。
西行響は退屈していた。

響「さよなら」

友A「さよなら!」

響「…帰っても暇だな…スマホだっけ?他の大陸ではそういうのがあるみたいだけど、この大陸にそんなものはないしな…」

響「なーんか、起きたりしないかな…」

空に赤と青の流れ星が光る。

響「ん?赤と青の流れ星だ。珍しいな…」

響「……あれ?なんかあれこっちに来てない?」

突如、空が青く光り輝き、建物が細切れになる。

響「……え?」

響の200m先に、触手の生えたシャチホコのような怪獣があらわれる。

響「あれってニュースにもなってた…怪獣!?」

突如、空が赤く光ったかと思うと、銀と赤の巨人が現れ空中からキックをくらわせる。

ディナテール「ミィィィィィイイイイイイイ!!!!!!」

怪獣の触手が赤く光り輝くのと同時に超高速で動き、かろうじて残っていたビルを巨人ごとみじん切りにする。

そして、響にビルの破片が落ちてくる。

響「え?」

………………
…………
……

響「……っは!………ここは?どこ?」

???「……るか………え…か」

響「?」

???「聞こえるか!?」

響「うわぁっ!お、お前はさっき怪獣と戦って…」

リーバイ「リーバイだ。」

響「リーバイ?…それで、ここはどこなんだ?なんで怪獣と戦っているんだ?」

リーバイ「落ち着いて聞いて下さい。あなたと私はタヒにました。」

響「うわぁ!!エイリアンの幽霊!!」

リーバイ「お前も幽霊だよ!…(咳払い)しかし、二人共助かる方法がある。」

響「……それは?」

リーバイ「それは…」

リーバイ「欠けた魂同士を合体させるんだ!」

響「……どうやって?」

リーバイ「…こう…なんか…合体させるんだ!為せば成る!」

リーバイ「しかし、合体すると一心同体となり、お前は私の変わりに使命を全うしなければならない。」

響「使命?」

リーバイ「そうだ。その使命は、人類の守護だ。」

響「……人類の守護…?」

リーバイ「そうだ。今、このスメラシナ大陸は悪しき存在に狙われている。その魔の手から守るんだ。」

響「………高校生には荷が重すぎるよ。」

リーバイ「確かに荷が重いかもしれない。しかし、生き続ける為には魂を合体させるしかない!」

響「…わかった。合体するよ。」

リーバイ「よし!合体!」

……
………
響「…っは!ここは…倒れたビルの破片の上?」

リーバイ「聞こえるか!」

響「!」

リーバイ「これで私とお前は一心同体となった。」

リーバイ「……お前名前何だっけ?」

響「響。西行響?。」

リーバイ「響か!響、右腕を見てくれ。」

響「え…なにこれは…」

リーバイ「それは、変身装置「テイサーアンカー」だ。それでポーズをとり、ある言葉を叫ぶと変身できる。」

響「えっと……こうか!アクセスフラッシュ!」

リーバイ「違う!コネクトフュージョンだ。」

響「コネクトフュージョン!」

響の体が光り輝き、リーバイと合体した。

そして…

怪獣の目の前に巨人が再び現れる!

響「うわああああぁっ!な、なにこれ!?大きくなった!?」

リーバイ(落ち着け!今、響は私と合体している。さっきは秒殺されたが、今度はそうはいかない!パンチ!パンチだ!)

響「ぱ、パンチ!?くらえ!」

パンチをくらうも動じない怪獣。

響「き、効いてない…」

怪獣の触手が赤く光り、リーバイを切り裂こうとする。

が、なんとか手で受け止める。

響「く、くらえええ!!」

怪獣の触手を引きちぎり、それを投げつける。

ディナテール「ミィィィイイイイイイイ!!!!」

響「!?効いた!」

リーバイ「その調子だ!」

怪獣の触手を持ち、何度も叩きつけ、外殻を破壊する。

リーバイ「見えた!あそこに必殺技だ!腕を掲げろ!」

響「う、腕を!?」

腕を掲げる。
それと同時に光が集まり…

リーバイ「リライトォォォ!ビィーーームッッッ!!」

掲げた腕から光線が放たれ、怪獣を貫く。

そして、怪獣は爆発。

リーバイと響は怪獣を倒した。

第二話 なんで守るの?

倭神國、ミライカナイ。
11時。学校、教室。
西行響はボーッとしていた。
先生「で、あるから、ここは25677596となり、Xの答えは2024913752914516となる。」

西行響は、窓から滅斬怪獣ディナテールの暴れた場所を見つめていた。

響(………昨日、リーバイになって、怪獣を倒したんだよな…なんか、現実感が無くて、まるで夢でも見ていたような…)

先生「響!!!ここの答えを言ってみろ!」

リーバイ「X=2546137956156、Y=731873721831976だ!」

先生「正解!ちゃんと話は聞いていたようだな…」

滉大「おい響!よく今の解けたな!秘蔵のプラモやるから教えてくれよ!次のテストヤバいんだよ!

響(でも、リーバイはなんで人類の守護をしているんだ?)

リーバイ(それは…人類には恩があるんだ。)

響(リーバイ!?)

滉大「おい!聞こえてるのか!?

先生「えー、今日の授業はここまで!」

周り「ザワザワ」

リーバイ(だから今、恩返しをしたい。)

滉大「おい!もう周り帰ったぞ!」

響「……ああ!滉大、ごめん!ボーとしてた。」

滉大「ボーとしてたってレベルじゃないぞ!とにかく、アレの解き方教えてくれよ!」

響「え?えーと、それは…」

リーバイ「響!怪獣だ!変身するぞ!」

滉大「…え?そのデカい腕時計喋るの?ってか今怪獣って」

響「滉大!ごめん!ちょっとトイレ!」

滉大「え!?トイレはそっちじゃないぞ!そっち校庭だぞ!?」

草むらに隠れる響

リーバイ「変身するぞ!」

響「コネクトフュージョン!」

町中を突如、巨大な影が覆う。それは、昨日怪獣を倒した巨人の物。

 
そして、青い稲妻を纏う獣のような怪獣のもの。

響「!?」

リーバイに稲妻を纏う高速のパンチが雨のように降りかかる。

リーバイは腕をクロスし、攻撃を防ぐ。

響「うわあ!」

リーバイ「響!体勢を立て直せ!」

響「わかってる…けど!」

響(攻撃が速すぎる!)

滉大「うわああああっっ!!」

怪獣が滉大の方をみる

響「!!滉大!まずい!」

怪獣を殴り飛ばす。が、一瞬で体勢を立て直し、リーバイに飛びかかる。

響(ど、どこにいたんだ?こんなやつ!変身するまでは全く見えなかった!)

飛びかかる怪獣を横に逸れて躱す。

リーバイ「光弾は…こうやって撃つ!響!念じるんだ!」

響「こ、こう!?」

リーバイの頭頂部からマシンガンのように光弾が放たれ、怪獣を撃ちまくる。

怪獣は口から稲妻を吐き、光弾を掻き消す。

響「え!?」

稲妻は更に勢いを増し、リーバイに襲いかかる。

響「うわああっ!」

リーバイは体勢を崩し、倒れてしまう。

リーバイ「ぐぅ!」

怪獣は再び、パンチを雨のように繰り出す

リーバイ「まずい!このままではまたタヒんでしまう…!」

胸のランプが点滅する。

響「リーバイ!コレどうなってるの!?」

リーバイ「すまない、響。私と響はここで」

???「させるかぁぁああああッッ!!!!」

突如、空の彼方から巨大な剣が飛んできて、怪獣の背中を切り裂く。

サンドライト「ミ゛ャァァアアアアッッ!?」

???「リーバイ!無事か!…それとお前誰?」

響「いやこっちのセリフだよ!」

リーバイ「彼はムラクモソード!私の味方だ!」

ムラクモソード「リーバイと一緒に戦っているってことは俺の味方でもあるんだろう。お前、名前は?」

響「響!西行響!」

ムラクモソード「そうか、響!腕を上げてT字型になれ!」

響「え?こう?」

ムラクモソードは縦に真二つに割れたかと思うと、中から金色の剣が出てきた。割れた2つは形を変え、リーバイの下半身に装着される。

ムラクモソード「見よ…これが!」

リーバイ「マッハタイプ・リーーバイッッ!!!」

リーバイ「よし!響、動いてみろ!」

響「…!体が軽い!これならあのパンチも躱せる!」

サンドライト「ミ゛ャァァアアアア!!」

怪獣のパンチを全て躱し、黄金の剣で次々と斬りつけていく。

リーバイ「よし!相手は弱っている!」

腕を掲げる響。
そして、腕に光が集まり…

響「リライトォォォオオ!!!」

3人「ビーーーームッッッ!!!」

ビームは怪獣を貫く。
そして、怪獣は爆発四散。

リーバイと響、ムラクモソードは怪獣を倒した。

そして、光と共に消えるリーバイ。

赤と銀の巨人が立っていた所には、少年が一人立っていた。

響「…また、倒した」

ムラクモソード「だな。」

響の背後からくたびれたリーマン姿のおっさんが近づく。

響「え?誰?」

ムラクモソード「俺だよ!俺。ムラクモソード。ああ、家無いからお前の家に住むぞ。」

リーバイ「私もだぞ。」

響「ええ!?家にそんな場所ないよ…」

滉大「…響?響!」

響「滉大!無事だったか!」

滉大「ああ、…後ろのおっさんは?」

響「あ…ああ、この人は親戚の人だよ。」
………
……
… 
 
???「………見てしまった…響君が、同級生が変身するところを…」

第三話 なんで現れるの?

倭神國、ミライカナイ。
昼1時。学校、屋上。
町中に霧がかかっている中、
西行響は危機に瀕していた。

睦月希空「変身してた!」

響「いやいやしていないって!」

滉大「いやー、よく考えたらお前、怪獣が暴れてた所にいたもんな。変身していなかったら死んでるよ…」

響「なんでお前もそっち側なの!?変身してないよ!そもそもどうやってするの!?」

希空「そのゴツくてデカい…オモチャ?で変身してるんだよ。」

リーバイ「そうだぞ!響はこのテイサーアンカーで変身できるんだ!」

希空「!!ほら!このオモチャ自体もそう言ってるじゃん!」

響「あ!……イヤーオモチャノデンゲンガハイッチャッタミタイダナー」

希空「いや思いっきり響って言ってたじゃん。」

滉大「これ以上隠すのは苦しいぞ…なんで変身できるようになったんだ?」

響「………実は…」

……………

滉大「え!?本当なら死んでいた!?」

希空「それにリーバイ、悪しき存在って何?」

リーバイ「それは、異星司令ホワイトラキナロ。極悪非道の宇宙人だ。」

リーバイ「実は既に、この存在から攻撃を受けている。それは、ソルパルドンの破壊。」

滉大「ニュースでみたぞ!」

希空「でも、それって「ベルガンス」っていう怪獣に壊されたんじゃないの?」

リーバイ「ホワイトラキナロはベルガンスに魔法を反射させる魔法をかけて、邪魔なソルパルドンを破壊したんだ。」

リーバイ「さらに、今までの怪獣騒ぎの殆どに、ホワイトラキナロが関わっているみたいなんだ。響が倒してきた、滅斬怪獣ディナテール、稲光怪獣サンドライトは2体とも宇宙に棲む怪獣なんだ。」

響「宇宙、の…?」

希空「でも、ラキナロはなんでここを、スメラシナを攻撃するの?」

リーバイ「ミライカナイを攻撃する理由はスメラシナ侵略のための足がかりにでもするためだろう。しかし、スメラシナを侵略する理由がわからない。」

リーバイ「スメラシナには神々が大量にいる。だから、このスメラシナを攻撃するのは非常に高リスクなはず。下手したら命を落としかねないからな。」

希空「………ねえ、あれは?」

建物の屋上を跳びながら、こちらに向かって人影が向かってくる。
ムラクモソードと同じような服装の中学生ぐらいの少女だ。

リーバイ「ああ、紹介しよう。彼女は私の仲間、ヴィジャヤアローだ。」

ヴィジャヤアローが学校の屋上に着く。

ヴィジャヤアロー「こんにちは、私の名前はヴィジャヤアローです。ムラクモソードから話は聞いています。」

響「……あのー、もしかして、貴方も家が…」

ヴィジャヤアロー「はい、家はありません!あなたの家に住みます。」

響「部屋がどんどん狭くなる;;」

ヴィジャヤアロー「それと皆さん…怪獣が見つかりました。」

3人「!!!」

リーバイ「よし、響!変身だ!」

響「うん!」

響「コネクトフュージョン!!」

学校を、人型の影が覆う。それは、2度も怪獣を倒した巨人の人影だった。

ヴィジャヤアロー「私も!」

突如、ヴィジャヤアローが光り輝き、弓の形になったかと思うと、巨大化した。

ヴィジャヤアロー「響さん!腕を横に広げて!」

響「合体!?」

ヴィジャヤアロー「はい!」

弓が半分に折れて背中に付き変形、翼となった。
腕には篭手ができ、左右の手首の所には3つの砲が装着された。

ヴィジャヤアロー「これで空を飛んでみてください!」

響「え?空を!?」

メカメカしい翼から煙が噴出したかと思うと、煙は炎へと変わり、
リーバイは空を飛んだ。

響「ええええ!?高い高い高い!!」

リーバイ「大丈夫だ!これくらいすぐ慣れる!」

響「え、でもこれ………ん!?」

町中にかかっている霧。その中に、微かに巨大な影が見えた。

リーバイ「いた!怪獣だ!あそこに体当たりだ!」

響「え!?えっと、こう!?」

リーバイは空急降下し、何も無い所に体当たりした。
そして…

ギバンモグ「ゲェェェェェェッッッ!!!」

朝からミライカナイを覆っていた霧が一瞬で晴れると同時に、怪獣が姿を現した。

響「透明になってた!?」

リーバイ「よく当てたな!響!ナイスだ!」

ヴィジャヤアロー「攻撃来ます!」

怪獣は全身から煙を出したかと思うと、それに火を吹き引火。周囲に爆発を起こす。

リーバイは空を飛び回避、手首の砲と額から光弾を放ち応戦する。

ギバンモグ「ゲェェェェエエエエエ!!!!」

怪獣は煙を出し引火、爆発で光弾を掻き消すを何回も繰り返している。

リーバイ「このままでは埒が明かない!アレを使うぞ!響、手首を合わせろ!」

響「え?こ、こうかな?」

篭手が変形し、巨大な砲となる。

響「!?な、なにこれ!?」

リーバイ「ヴルカノキャノンだ!手に力を入れろ!」

巨大な砲に光が集まる。

リーバイ「ヴルカノォォォオオ!!!キャノンッッ!!」

巨大な砲からビームが放射され、怪獣に直撃。耐えきるも、煙を出す棘を破壊した。

響「今だ!」

リーバイは怪獣に光弾をあて、怯んだ隙に横腹にパンチをくらわせる。

怪獣は手を振り回し応戦するも、リーバイは全て回避する。

リーバイ「アストロパーーンチッ!!」

リーバイの拳は怪獣の腹を貫く。

怪獣は体内から煙を放ち、破損部位を修復しようとする。

ヴィジャヤアロー「今です!」

腕を掲げる響。
そして、腕に光が集まり…

響「リライト!!ビーーーームッッッ!!!

腕からビームが放たれ、あたった怪獣は爆発。
今度こそ怪獣を撃破した。

そして、光と共にリーバイは消滅した。

………
……

滉大「響!無事か!」

響「うん!なんとか。」

希空「まさか、怪獣が透明になっていたなんて…」

リーバイ「今の怪獣も宇宙の怪獣だろう。」

ヴィジャヤアロー「ガスを使って光りを屈折させ、自分の姿を隠していたのでしょう。」

ヴィジャヤアロー「しかし、なんであの怪獣は姿を隠すだけで何もしてなかったのでしょうか…」

???「み~つけた!!」

5人「!?!?」

リーバイ「お、お前は…!!!」

第四話 なんで憎むの?

倭神國、ミライカナイ。
昼1時半。学校、屋上。
西行響は黒幕に見つかった。

???「み~つけた!!」

5人「!?!?」

リーバイ「お、お前は…!!!」

???「宇宙司令ホワイトラキナロ。お前たちにはそう言われているらしいね。」

ラキナロ「まあ、長いからラキナロとでも呼びたまえ。」

リーバイ「ラキナロ!何しに来た!」

ラキナロ「ああ、勘違いしないでくれ?私は君たちを攻撃するつもりはないよ。」

リーバイ「私は?」

ラキナロ「そう、私は。君たちはスメラシナ侵略用の対神怪獣の実験にピッタリだ。」

突如、先の戦いで荒れ地となった所に巨大な影と、それを隠すように大量の煙が現れる。

ラキナロ「では、電脳魔神メドウさん」

ラキナロ「やってください。」

煙の一部が晴れたかと思うと、そこから赤と黒の光線が放たれ、学校の一部を掠め取る。

響「ッ!コネクトフュージョン!」

その影を倒すべく、銀と赤の巨人が現れるが…

メドウ「タヒね。」

足元に大量の爆弾がばら撒かれ、着地したリーバイを爆発が襲う。

響「うわぁぁあああ!!」

ムラクモソード「おい、なんだこの騒ぎは!?」

ヴィジャヤアロー「ムラクモさん!変身します!ラキナロの部下です!」

ムラクモソードとヴィジャヤアローは変身、リーバイと合体。

ムラクモソード「これが…」

ヴィジャヤアロー「ジェットタイプ・リーバイ!!」

リーバイは、マッハタイプとスカイタイプを合わせたかのような姿に変身した。

響「え?え!?なにこれ!?」

リーバイ「素速いマッハタイプと空を飛ぶスカイタイプの2つの特徴を持つ形態だ!」

メドウ「そんなものでこの俺を!倒せると思うなッッ!!!!」

煙から赤と黒の、機械と融合したような見た目の怪獣が飛び出す。

メドウ「死ねッ!リーバイ!!」

背中の砲台から大量のミサイルが撃たれ、リーバイに全弾直撃する。

リーバイ「グウッ!」

リーバイはメドウの前に近づき、黄金の剣で斬りつける。

メドウ「そんなもので傷つけれると思うなッ!」

メドウはリーバイの腕を掴み、腹にパンチと銃撃をあてる。

リーバイ「ぐわああぁぁ!!」

胸のランプが点滅する。

メドウ「これで死ねッッ!!!!」

メドウの胸からさっきの赤と黒の光線が放たれ、リーバイは光と共に消滅する…

メドウ「…勝った…勝った!!リーバイにッッ!!!」
………
……

倭神國、ミライカナイ
昼2時、響の家の中
響「………」

滉大「……き……ひ………」

響「………ん」

滉大「響!!!返事をしろ!!」

響「うわっ!」

滉大「響!」

希空「よかった…生きてた」

ヴィジャヤアロー「我々もなんとか逃げ切ることができました…」

ムラクモソード「さっきの怪獣ならもう消えたぞ」

響「…!リーバイ!リーバイは!?」

リーバイ「響!無事か!」

響「リーバイ!」

リーバイ「ああ、君が生きている限り私はタヒなない。」

響「よかった…」

ムラクモソード「まさか、新形態になってもアイツを倒せなかったとはな…とりあえず、学校には高熱を出したって言って早退したことにしてある。」

ヴィジャヤアロー「今日はしっかり休んでください。」

響「うん…」

響(…さっきの怪獣、なんだかリーバイを憎んでるような…)

リーバイ(さっきの怪獣は見たこともない。ラキナロに私を憎むようにプログラムされているのではないか?)

響(リーバイにもわからないか…)

第五話 なんで学ぶの?

倭神國、ミライカナイ。
朝9時半。学校、教室。
西行響は困惑していた。

先生「えー、今日からこのクラスに転校してきた子だ。挨拶を。」

メドウ「亜久津雌道です。よろしくお願いします。」

響「……あいつって…」

希空「どうしたの?」

響「声が昨日の怪獣と同じなんだよな…」

滉大「雌道…メドウ…名前も同じだぞ…」

先生「じゃあ、あそこの席に座ってくれ。」

メドウ「はい。」

響の隣の席に座るメドウ

メドウ「よろしく。」

響「よ、よろしく…」

響「…………」

メドウ「…………」

時は経ち、3時間目の休み時間。歴史の授業が終了した。

メドウ「……響。なぜこんなものを習うんだ?これを習うのならば所得税や確定申告などを習ったほうが将来役に立つ。」

響(怪獣でも確定申告は知ってるんだ。)

響「うーん、そうだな…いろいろ知っていたほうが、物の見方も増える……からとか?」

メドウ「見方も増える…そうか。」

メドウは教室を出て、何処かに行った。

滉大「何だったんだ?」

昼1時半、学校、屋上。
昼ご飯を食べる四人。
メドウ「…………」

滉大「…………」

希空「…………」

響「…………」

建物の影から頭だけを出して見守る二人。

ムラクモソード「…………」

ヴィジャヤアロー「…………」

リーバイ「え?なにこれは…全員いるじゃないか!」

響「…え?なんでお前も一緒に食べてるの?」

メドウ「…………一緒に食べる人が居ない。」

リーバイ「一緒に食べているのか。響は優しいな。」

ヴィジャヤアロー「いやいや、コイツ昨日のリーバイ倒した怪獣ですよ!」

ムラクモソード「転校初日からボッチって相当だぞ。」

メドウ「ホワイトラキナロにリーバイを暗殺するために入れられた。」

滉大「え?それ言っちゃうの?」

メドウ「…さっきからリーバイの声が聞こえないか?」

滉大(………バレたらヤバい)

リーバイ(なんとなく察して黙る。)

ムラクモソード「…いや、それは俺の声だ。」

希空(あれ、この怪獣、私達がリーバイの仲間ってことも知らない??)

ヴィジャヤアロー(攻撃されないってことはそうなのかも?)

響(ラキナロとその部下って報連相しっかりしていないのかな?)

メドウ「お前の声か…まあいい。リーバイとその仲間を見つけたら連絡頼む。アイツは怪獣の命を残酷に翫ぶ殺人鬼だ。」

メドウはそう言い、弁当を全て食べ終えるとどこかへ去っていった。

リーバイ「……去っていったな。」

ヴィジャヤアロー「いやいや!屋上に明らかに高校生じゃない奴いたら普通怪しみますよね!?怪獣だから人間の常識ないのかな…?」

ムラクモソード「……アイツラには、リーバイは怪獣の命を残酷に翫ぶ殺人鬼と思われているのか。まあ、俺等からしたら怪獣は、突如現れて何もかも踏みにじる化け物にしか見えないがな。」

リーバイ「……!!響!怪獣だ!!」

響「え!?」

ミライカナイ沿岸部。

カノウイ「ィィィィィィィタィィ!!!」

突如、先に穴の空いたテトラポットのような怪獣が現れる。
その怪獣は付近に居た民間人の銃撃をうけるも全く効いておらず、そのまま学校のある北側へ進み始めた。
そして、その進行を遮るように、赤と銀の巨人が現れた。

リーバイ「ここから先には…」

リーバイが足を広げる

響「行かせない!」

リーバイのキックが炸裂、怪獣は海に飛ばされる。

カノウイ「ィィィタタタィィィィィィタ!!」

響(………?)

リーバイ「響!どうした!」

響「今、怪獣が痛いって…」

リーバイ「…?痛い?」

怪獣は穴から触手を伸ばし、縫い目になっている箇所を擦る。

リーバイ「……??そこに何かあるのか?」

沿岸部、マンションの上から見守る二人。

ムラクモソード「…ん?リーバイは何やってるんだ?」

ヴィジャヤアロー「んー、あの怪獣、敵意がないのかも?」

???「そうみたいだね~」

二人「ラキナロ!!!」

ムラクモソードは剣を出しラキナロを斬りつけ、ヴィジャヤアローは弓矢から閃光を放ち攻撃する。
しかし、攻撃はすり抜ける。

ラキナロ「いきなり人を攻撃するなんて、失礼じゃないかな?まあいい。私の目的は二人じゃない。」

ラキナロ「カノウイ。暴れろ。」

カノウイ「!!!!ィィィィィィッ!!!」

怪獣は穴から大量の触手を伸ばし振り回しまくる。

リーバイ「!?い、いきなりどうしたんだ!?」

ラキナロ「ではでは~」

ラキナロは霧のように消える。

ヴィジャヤアロー「…どうしますか?私の攻撃は破壊に特化しまくってるので手術とか器用なことはできません。」

ムラクモソード「は?俺に?刀で?切開しろと?」

ヴィジャヤアロー「いや~でもあの怪獣、リーバイの攻撃全然聞いてませんよ?」

リーバイはパンチを何度もあて、光弾も放ち、リライトビームもくらわせるが怪獣には全く効いていない。

ムラクモソード「………俺がやるしかないのかー…」

ムラクモソードは巨大な刀に変身し、リーバイの元へ行く。

ムラクモソード「リーバイ!今からこいつの腹を開くッ!」

響「え!?!?」

ムラクモソード「だから、こいつの触手を抑えろ!」

響「でもどうやって?」

リーバイ「左手を揚げろ!」

響「左手?」

リーバイが左手を上げると、左手を中心に鎖が円を書くように生成される。

リーバイ「響!これを怪獣に投げろ!」

響「えーと、こうか!」

鎖は触手を次々に縛る。

ムラクモソード「よし!これなら!」

ムラクモソードは怪獣の縫い目になっている所を切り裂く。

リーバイ「…!!あれは!」

響「何かの装着!?」

リーバイ「響!アレを外すぞ!」

リーバイはすかさず怪獣の懐に移動し、装置を掴む。

カノウイ「ィィ!ィ!ィィィタィィ!!!」

響「うおおおおおおお!!!!」

装置は煙を出し、根本から外れた。

カノウイ「ィィィ…ィィィィィィィ。」

怪獣は触手を引っ込め、海に帰る。

響「……勝った…のか…?」

リーバイ「……ああ!勝った!」

ムラクモソード「どうなるかと思ったぞ、こんな事もう懲り懲りだ。」

響「……あっ!もうすぐ昼放課終わっちゃう!急がないと…」

リーバイ「ああ、急がないと先生に怒られてしまう!」

ムラクモソードに乗り、高速で学校に向う響達。

……

沿岸部から少し離れた林

ラキナロ「…………」

メドウ「リーバイが怪獣を助けた…!?」

ラキナロ(メドウ君にリーバイが無害な怪獣を殺す所を見せるつもりが、まさか怪獣を倒さずに助けてしまうとは…これは想定外だ。)

メドウ「………………」

メドウ(今一瞬、響の姿が見えた…)

第六話 なんで侵略するの?

倭神國、ミライカナイ。
20時。学校、廊下。
西行響は追われていた。

響「な、何あいつ!?」

希空「わからないよ!何で忘れ物取りに行ったらあんなのに襲われるの!?」

後ろからオニイソメのような顔面の人間3人が迫る。

アスモニアA「+゜¥・<|♪€!!」

アスモニアB「×々〒゜:○♪\!」

アスモニアC「+-:"οΗ♪€!」

響「なんかわけのわからないこと言ってる!」

希空「まって、なにか取り出してる!」

月光に照らされた不審者3人は銃を取り出し、紫の光線をうちだす。
光線は二人ではなく壁に当たり、当たった部分が紫に光る。

響「だ、誰か!」
家に電話を掛ける響。

???「もしもし」

響「ムラクモソード!助けて!変な奴に追われてる!」

???「僕はムラクモソードではなくイージスシールドです。」

響「え!?誰!?」

ヴィジャヤアロー「あ、もしかして響君?どうしたの?すごい走ってるけど。」

響「ああ、ヴィジャヤアローさん!今学校で変なエイリアン?に追われてるんです!」

ヴィジャヤアロー「リーバイは?」

響「寝゛て゛ま゛す゛!゛!゛!゛」

イージスシールド「え?リーバイって寝るの?」

ヴィジャヤアロー「たまーーにですけど。今、学校に向います。私達が来るまでなんとか逃げてください!」

響「ええ!?ち、ちょっと、疲れた…」

電話が切られる

希空「どう!?」

響「来るまで逃げててって!」

希空「そんな、アイツらまた撃とうとしてる!」

銃口にエネルギーが集まる。

希空「……!来る!」

銃から再び紫の光線が放たれる。
不審者達は反動で仰け反るが、速度を落とさずに響達に向かって走り続けている。

響「あっ、避けられな」

光線は響と希空に当たり、そこから二人は消えていく。

アスモニアB「……………」

………
……

21時、学校、廊下。
ムラクモソード「1階に潜入。そっちは?」

ヴィジャヤアロー「2階に潜入成功。響くーん!希空さーん!」

3階に、二人と同じ服装の青年が現れる。

イージスシールド「こちらイージスシールド。3階に潜入。4階は何もなかった。」

ムラクモソード「……………ん?今なにかが2階に行ったぞ。」

ヴィジャヤアロー「え?…あ!3階に行きました。」

イージスシールド「………いた。」

アスモニアC「……!!!」

イージスシールドの周りに盾が何本も生成される。
そして、その盾を動かして不審者を捕まえようとする。

不審者は人間には到底不可能な動きをして盾の間を掻い潜り、壁にポータルを生成しそこに逃げ込む。

イージスシールド「まて!」

不審者の後を追い、イージスシールドもポータルに飛び込む。


異界の星アスモ、ヌワリアスタナ州。
32時。動物園。

ツアーガイドのアスモニア「この動物は人間!異界に住む生物で、高い知能を持つ生物だ!今はつがいの二匹しかいないが、これから増えていくでしょう。」

アスモニア達「ザワザワ」

響「………ん…ん?ここは?檻の中?」

希空「え?動物園に…展示されてる………?」

二人の後ろのドアが開き、大量のコロッケを持ったアスモニアが現れる。

飼育員のアスモニア「ご飯の時間ですよ~」

希空「!!!ねえちよっと!何でこんな所に閉じ込めるの!?」

飼育員のアスモニア「……あなた達だって、動物園で動物を飼育しているでしょう?これは種の保存。ある存在により危機にあるスメラシナ人の絶滅を防ぐために仕方なくしていることなのです。」

飼育員のアスモニア「その存在とは宇宙司令ホワイトラキナロ。いたずらに生命を鏖殺するあなた達の宇宙の悪魔。」

飼育員のアスモニア「まあ、まずはコロッケを食べて落ち着いてください。」

響「………ん!美味しい!」

希空「うん、これ美味し………」

倒れる二人。

飼育員のアスモニア「!?!?な、何が起きて、」

アスモニアA「々>゜¥」5→<×」

飼育員のアスモニア「!?お前何をしt」

銃で撃たれる飼育員のアスモニア。

アスモニアA「………リーバイもとい西行響とそのお仲間を捕獲。これより、我々アルナバダ星人による、スメラシナ侵略を開始する。」

変装マスクを剥ぎ取り、蜘蛛のような真の顔を見せるアルナバダ星人A。

アルナバダ星人A「ふっふっふっ、これから楽しく」

イージスシールド「ならねえよ!」

アルナバダ星人A「グエッ!」

イージスシールドの投げた盾がアルナバダ星人Aに直撃する。

アルナバダ星人A「何だお前ッ!これでも……」

檻をぶち破り、巨大化したアルナバダ星人A。

アルナバダ星人A「くらえッ!!!」

イージスシールドはアルナバダ星人Aの足を受け止め、押し返す。

アルナバダ星人A「!?!?お前そのヒョロヒョロの小さい体の何処にそんなパワーが!?」

軍人のアスモニア「いたぞー!撃てぇぇぇええ!!!」

アルナバダ星人Aの背後からアスモニア達の戦闘機が近寄り、銃撃を開始する。

アルナバダ星人A「ぐ…!」

アルナバダ星人A「おい!お前ら!合体だ!!」

隠れていたアルナバダ星人BとCがAに近づき光となり融合した。

その刹那、Aの体は光り輝き、禍々しい姿の怪獣が現れた

極悪融合獣アルナバダン「イェェェェェアアアアアアアアアア!!!!!!!」

軍人のアスモニア「うわ!?なんだアイツは!……ッッ!!!」

アルナバダン「イェェェェェエエエエエエエッッッッッ!!!!」

アルナバダンの口から無数の触手が飛び出しアスモニア達の乗る戦闘機を粉々に……

イージスシールド「させるかッ!」

イージスシールドは巨大な盾のような姿になり触手を弾く。

軍人のアスモニア「協力に感謝する!」

戦闘機から無数のミサイルの雨が放たれアルナバダンに直撃する。

アルナバダン「エェェェエエエッッッ!!」

アルナバダンからカプセルが放たれたかと思うと、それは巨大化、燃え盛る灼熱の鳥が姿を現した。

イグニフィア「ギェェェエエ!!」

イージスシールド「次から次に…!リーバイ!いい加減起きろ!」

リーバイ「………ウーン………ハッここは!響!起きろ!怪獣だ!」

響「…………ウーン………ハッ!怪獣!?」

異界の星アスモ。紫に晴れ渡る空の下、突如現れた怪獣を倒す為、
赤と銀の巨人が現れた。

響「リーバイ!なんで肝心な時に寝ていたの!?」

リーバイ「す、すまん!」

アルナバダン「ィィィィィェェェアアアアアアアアアッッッッッ!!!!」

アルナバダンの手のひらから光弾が放たれる

イージスシールド「こんなの!」
イージスシールドがリーバイの前に現れ光弾を全て防いだ。

イージスシールド「響君!腕を広げて!」

響「!!!わかった!」

イージスシールド「……変…形ッ!」
盾の形をしていたイージスシールドは変形、鎧の様になりリーバイの上半身と合体した。

アルナバダン「ィェェアアアアッッッッ!!」

アルナバダンは爪で引っ掻こうとしてきたが、鎧に弾かれる。

リーバイ「アストロパーーーンチッ!」

アルナバダンが吹き飛び、イグニフィアに衝突する。

軍人のアスモニア「今だ!行けええええ!!」

アスモニアの戦闘機からミサイルが全弾発射される。

アルナバダン「ィェアアアアアッッッ!!!」

リーバイ「よし、相手は虫の息だ!」

響「リライトッ!」

響「ビーーーーームッッッッ!!!!」

アルナバダン「ィェアッッ(絶命)」

軍人のアスモニア「怪獣一体のタヒ亡を確認!もう一t」

とてつもない爆発音と共にアスモニアの戦闘機が次々と墜落していく。

響「!?何が起きてるの!?」

リーバイ「響!アレを見ろ!」

そこには轟々と燃え盛る炎の鳥が居た。
先程とは違い、体は青く燃えている。青白い息を吐き、当たったものは否応なしに火になっていく。
火の鳥は目に映る全てを火に変えていた。

響「!?!?な、何アレ!?」

リーバイは光弾や光線を撃ち攻撃を試みるも全く効いていない。

リーバイ「ブレスが来るぞ!」

イージスシールド「僕の出番ですかね!」

リーバイの前にバリアが展開されブレスを防ぐ。

響「このバリアなら火を防げる…!イージスシールド!コイツをバリアに閉じ込めたりとかってできる!?後バリアの中の酸素を消したりとか!」

イージスシールド「ああ、できる!」

イージスシールドが何かを詠唱すると、イグニフィアとリーバイはS魔力で構成された円形のフィールドの中に転送される。

イージスシールドがフィールド内の酸素を消していくのと同時にイグニフィアの体に燃え盛る青い炎は赤色になり、次第に勢いが弱まっていき、最終的には完全に鎮火した。

響「よし、火が無くなった!」

リーバイ「今ならいけるぞ!」

リーバイはイグニフィアに近づいて翼をもぎ、その翼で叩き始める。

イグニフィアの力は次第に弱まっていく。

リーバイ「今だ!」

響「リライトッ!」

響「ビーーーーームッッッッ!!!!」

ビームはイグニフィアを貫通。イグニフィアは爆発した。

第七話 なんで怒るの?

倭神國、ミライカナイ。
朝5時、響の家の中。
異界の星アスモから去った響達。

第八話 なんで壊すの?

第九話 なんで溶かすの?

第十話 なんで覚醒したの?

第十一話 なんで殺すの?

第十二話 なんで出たの?

第十三話 なんで行くの?

 
 
 

帰ってきたリーバイ

暫く待てッッッ!

第一話 帰還

第二話 伝説のアパーナ

第三話 永遠の夏

第四話 帰ってきた深海怪獣デゴン

第五話 帰ってきた溶岩怪獣デナトリドス

第六話 凶兆

 

コメント

  • 異空のリーバイじゃなくて電光超人グリッドマンみたいに、〇〇超人リーバイにしようかな。案はまだない。 -- ガルゾディア 2023-11-10 (金) 18:59:58
  • 「融合超人」とかどうや -- 超合金のスープ 2023-11-11 (土) 11:55:06
  • それいいね -- ガルゾディア 2023-11-11 (土) 12:04:16

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