モジュール/【ザナソンの呪い】

Last-modified: 2021-07-31 (土) 13:06:53

何かがルーナの町で起こっている・・・。
不気味な神クレティアが町に邪悪な影をおとした時、何かが起こり始めたのである。
ステファン公爵が姿を消し、次々に奇怪な命令が公爵の館から布告されはじめた。
ドワーフを追い出せ・・・ビールで税を払え・・・馬には後ろ向きに乗れ・・・。すぐに町中は大混乱におちいり・・・そしてドワーフの軍隊がルーナを目指して進撃をし始めたのである。
※通りをうろつくみすぼらしい乞食が呟く神秘的な助言・・・
※不気味な黒服の司祭が裏切りを企み・・・
※信頼されている兵隊の反乱計画・・・
※そして邪悪な宝石が町中に影を投げかける・・・

 

あなた達のパーティだけが今やルーナの唯一の希望なのである。あなた達だけが町を巣くっている黒き影をあばきザナソンの呪いからルーナの町を救うことが出来るのだ。

X3モジュール「ザナソンの呪い」日本語版裏表紙より
 

コードX3、原題は「Curse of Xanathon」。
原語版はDouglas Niles(ダグラス・ナイルズ)により執筆され、1983年に出版された。
日本語版は新和から1986年10月に翻訳販売された。当時の販売価格は2,200円。メタルフィギュア用フロアタイル付き。
表紙絵はTim Truman(ティム・トルーマン)。構図は、6人の冒険者達が洞窟で立ちはだかる、あるモンスターに立ち向かうというもの。
表紙内側は本編の地図となっている。本文は32ページ。

概要

プレイヤーキャラクターたちはヴェストランド王国にある町、ルーナに立ち寄った時から開始される。町を統治するステファン・ルーナ公爵が奇妙な布告を出したことで町は混乱し、プレイヤーキャラクターたちは町を巡る騒動に巻き込まれることになる。
対象となるプレイヤーキャラクターは5~8人。レベルは5~7レベルで、パーティのキャラクターレベルの合計は35~50で、46が最適とされる。

評判

地下迷宮、野外、町中と舞台が変遷する冒険となる。
海外の雑誌(ホワイトドワーフ誌)では「非常に予定調和な事件」でありプレイヤーの自由を損なうとしたが、その前の恐怖の島アンバー家の館よりは優れていると評価している。
モジュールの序章には、パーティにはドワーフが1人以上を含むべきと書かれているが、序盤から布告されるドワーフ追放令のためにドワーフいじめのモジュールと言われている。またモジュールのカバーイラストに描かれているモンスターを異常に警戒するプレイヤーが少なくなかったという。


オフィシャルD&Dマガジン12号のモジュールガイドでは、ストーリー性が強いためDMは全体の動きをよく理解しておく必要があるとしている。