モンスター/【グリーン・ドラゴン】

Last-modified: 2021-08-08 (日) 06:04:00

原語は「Green Dragon」。
直訳すると「緑竜」。
D&Dシリーズでは邪悪な性質を持つ「クロマティック・ドラゴン」の1種。
固有のブレスウエポンは雲状の塩素ガス。
ドラゴンの例に漏れず、メタルフィギュアは多数のメーカーから製造販売されていた。
緑色のドラゴンは、『ドラゴンクエスト』シリーズの第1作をはじめ多数登場する。ドラゴンは概ね火を吐くとされるが毒ガス、中でも塩素ガスを吐くというのはD&Dシリーズ以外ではほとんどなく、辛うじてWizardryシリーズ第1作のGas Dragonや『ファイナルファンタジー』シリーズの初期に登場するグリーンドラゴンがいる程度。
緑色のドラゴンが塩素ガスを吐くという設定になった理由は分からないが、気化した塩素のスペクトルが薄い緑色をしているからかもしれない。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

新和版では「グリーンドラゴン」、ルールサイクロペディア版では「グリーン・ドラゴン」と表記されている。
緑竜。ジャングルや森林に生息する。
ドラゴンブレスは塩素ガスで、距離50フィート幅40フィートの雲状のため射程は短いが横幅は最も広い。
アライメントはカオティック。

シャドー・オーバー・ミスタラ

アクションゲーム「タワー・オブ・ドゥーム」の続編である「シャドー・オーバー・ミスタラ」でのみ登場する。
エルフがプレイヤーとして参加している時だけ進むことができるステージにおいて、ステージボスとして登場する。
エルフが「ヘースト」を使えるため、比較的倒しやすい部類のステージボスとされる。道中で変に消耗していなければの話だが。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

原語は「Dragon, Green」。
AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでの表記は「ドラゴン、グリーン」だが、解説では「グリーン・ドラゴン」と表記されている。
邪悪なドラゴン族の中でも強さは中堅どころ。
性格は短気で底意地が悪く、冷酷で粗暴。善良なクリーチャーを憎んでおり、森に住むクリーチャーを奴隷化しようと企んでおり、親交も支配もできないクリーチャーは抹殺しようとする。
生まれた直後の鱗は黒に近い緑色で小さく薄い。これは成長するにつれて色が薄くなっていく。
森の景観や匂いを心地よく感じるため森林地帯に好んで住みつく。住んだ場所の森全体を自分の領土と考えており、森に住む邪悪なクリーチャーと親交を結ぶ。巣は森の奥深くにある洞窟に作られる。グリーン・ドラゴンの本質は邪悪だが、子を守るために自らを犠牲することを厭わない。
草木も肉も食べるが、エルフを好んで食べる。逆にヒル・ジャイアントは敵であり、互いに狩ろうとする。
知能は高めで、独自の言語と邪竜族の共通語を話すことができる。また他の知的生命体と意思疎通をする能力を有することがある。
気候/地形は温帯~亜熱帯の森林および地底。出現頻度は非常に希。社会構成は独居性もしくは氏族。活動時間は常時。食性は特殊。知能は高い。アライメントはLE(ローフル・イービル)。
基本となるヒットダイスはクラシックD&D版よりもかなり高い。地上での移動速度は人間より遅い。飛行速度はそれなりで機動クラスは高くはない。また速くはないが、泳ぐこともできる。
攻撃手段は爪2回、噛みつき1回。ブレスウエポンは雲状に拡がる塩素ガス。
アーマークラスは良い。
グリーン・ドラゴンは敵の大小を問わず、攻撃を仕掛けようとする。しかし敵が手強そうな時は最適の奇襲の機会を待つし、敵が弱そうなら自分の存在を気づかせて敵が恐慌する様を楽しもうとする。楽しんだ後の敵はなるべく長く苦しむように攻める。
場合によっては人間型生物を親交を結んだり、支配することで「領土」の周辺や財宝に関する情報を集めようとする。

関連項目

ドラゴン(モンスター)