モンスター/【ファイアー・ジャイアント】

Last-modified: 2022-07-20 (水) 21:33:37

原語は「Fire Giant」。
直訳すると「火の巨人」。
巨人と呼ばれる種族の1つ。フロスト・ジャイアントが持つ北欧のバイキングのようなイメージがあるわけでもなく、知名度はやや低め。
しかしAD&D第2版時代初期の頃にラルパーサ社からメタルフィギュアが製造販売された他に、ラルパーサやグレナディアといった米国製の独自製品が輸入販売されていた。
コンピュータゲームでは『Wizardry』第1作や『ファイナルファンタジー』シリーズの第1~2作といった昔の作品に登場している。これらの作品では髪の毛や肌の色が火を思わせる赤やオレンジ色になっていた。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場。新和版での表記は「ファイヤージャイアント」。
外見は「赤い肌と深い黒色の髪とあご髭を持つ。身長は16フィート(4.8m)位で、銅か、真鍮か青銅製のヨロイを着ている。」となっている。
巨人族の中ではヒットダイスは中程度だが、与えてくるダメージはヒルジャイアントの2倍以上。さらに火に対して耐性がある。
アライメントはカオティック。活火山などの高温の場所を好む。またヒドラヘルハウンドを飼っていることがある。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「ファイア・ジャイアント(炎巨人)」。
種別は人型生物の1種で巨人。巨人族の中ではレッサー・ジャイアントに分類されている。知力は13。サイズL。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

原語は「Giant, Fire」。
AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでの表記は「ジャイアント、ファイヤー」だが、解説では「ファイヤー・ジャイアント」となっている。狂暴そうな表情で両手剣を持った重戦士といったイラストが描かれている。
成人男性の平均身長は18フィート、平均体重は7500ポンド。長身に見えるが、体格はドワーフに近く、ずんぐりしている。重油のような黒い肌と燃えるような赤や明るいオレンジ色の髪を持つ。顎は突き出ており、口の中は汚れた黄色い歯が生えている。寿命は約300才以上。
十数人ほどの小集団で暮らしており、粗雑な城や洞窟で暮らしている。住処にはヘル・ハウンドなどが番犬として飼われていることがある。また他種族の町や集落を襲撃した際に捕えた捕虜を奴隷にしていることがある。身代金のための交渉も可能。
食事としては肉とパンを好む傾向がある。
部族を取りまとめる族長の知性が高い場合、より多くの戦闘集団を形成したり、同族の呪文使いを雇ったりすることがあり手強くなる。
知能は人間並みかそれ以下だが、独自の言語に加えて、巨人族共通語や他の巨人族の言語を話す事ができる。
気候/地形は温帯、熱帯、亜熱帯。出現頻度は希。社会構成は部族。活動時間は常時。食性は雑食性。知能は低い~人間並み。アライメントはLE(ローフル・イービル)。サイズH。
ヒットダイスはクラシックD&D版よりも高めになっている。移動速度は人間より速い。
攻撃手段は殴りもしくは武器。武器は巨人サイズの両手剣を好む。また投石による遠距離攻撃を行うことができ、その射程距離は200ヤードに及ぶ。
またバンデッドメイルや兜などの防具を身に着けることでアーマークラスを強化できる。さらに通常の火や熱に対して耐性があり、溶岩地帯や間欠泉付近ではそれらを活用した戦術をとることがある。
性格は粗暴で無慈悲な軍事主義者とされ、部族内では統制がとれている。

関連項目

ジャイアント(モンスター)