呪文/【ESP】

Last-modified: 2023-03-20 (月) 22:53:13

原語も「ESP」。
Extra Sensory Perceptionの省略で、超感覚的知覚と訳される。一般的にはテレパシー、透視、千里眼、予知などを含むとされている。
D&DでのESPは、読心術に限った意味で使われており、いわゆる一般的な『超能力』は、アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズの有名な選択ルールのひとつ、サイオニクス?で表現されている。
他者の思考を読み取る読心術は、情報収集の手段としては非常に効果が高い。反面、その仕様次第では反則じみた効果となるため、ファンタジー作品ではそれほど使われない傾向がある。
とはいえD&Dシリーズに限った話ではないが、戦闘においては相手の思考が読めたからといって圧倒的に有利になるとは限らない。ましてD&Dシリーズで赤の他人の思考を読むためには精神集中が必須なので。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

マジックユーザー及びエルフ・ウィザード第2レベル呪文。新和版での訳語はないが、ルールサイクロペディアでは「精神感応」と訳されている。
術者は6ラウンド(1分)の間、精神集中することにより、一方向の『総ての思考』を読む事ができる。その方向に複数の生物がいる場合はさらに6ラウンド間の精神集中でどれか一体の思考をより分ける。
ルールサイクロペディア版では目標の思考を「読む」のではなく、「聞く」という訳が当てられておりイメージしやすくなっている。
逆呪文として「マインドマスク」が存在する。


尋問など情報収集のための呪文だが、呪文レベルに比べて効果が強力といえる。ベーシック・ルール・セットには特に記載されていないが、同じような能力を持つマジックアイテムであるESPメダルの記述から、対象となった生物は対呪文ST判定により効果を回避できるとするDMもいる。


ファンタスティック・ゲームズで日本語版のルールが改訂され、対呪文ST判定で効果を回避できるようになった。「ウェブ」と違い、こちらはルールサイクロペディア版でもそのまま引き継がれている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ウィザード2レベル呪文。訳語は「心理探査」。
ディビネーションに属する。コンポーネントはV、S、M。
効果範囲内にいるクリーチャーの表層思考を読み取る呪文。クラシックD&Dと違い、逆呪文はない。
術者は1ラウンドに1回、指定したクリーチャー1体の思考を読むことができるが、対象となったクリーチャーは対呪文ST判定に成功すれば思考を読まれるのを免れる。
この呪文の効果はある程度の障害物を越えることができるが、相手の思考を読んだからといって相手の正体が分かるとは限らないし、相手のインテリジェンス次第では単純な思考しかしていないこともあり得る。
一般的に尋問に使われるが、相手が考える質問の答え次第では相手のST判定にボーナスが加算される可能性がある。
持続時間はラウンド単位で、術者レベルの上昇により延びていく。
触媒は「銅の塊り」。

関連項目

マインド・マスク(呪文)】【メダリオン・オヴ・ESP