【生物】/顎帝

Last-modified: 2024-04-14 (日) 12:39:10

アルファベット表記:Wn-Wn-Nahl
読み:がくてい
分類:“帝”-大型有鱗類?
危険度等級:EX
生息地方:エルネセトア大陸外海全般
発案者:tocoma110
Tag: 生物 “帝” 鋼身類 危険度等級EX 発案:tocoma110


概要

“帝”の一体であり、海帝?に準ずる大きさを誇る、超巨大生物。
一見すると海を漂う火山浮島にしか見えないが、その実態は地殻運動に等しい特性を持った、極大の有機質鋼身類山脈亀同様に一つの土壌を形成するが、その大きさはそれこそ固有種を囲っておけるほどの規模であり、規格外に近い生物と言える。


活動範囲はエルネセトア大陸外海全域。
大東海大西海顎門海のいずれでも目撃され、さらに遠い海まで出ていると目されている。


背中に相当する島部分しか見えないことが多く、故にその存在は知っていても実態を知るものは少ない。
そのため、その本体は長らく魚型であるとかワニ型であるとか、様々な説が唱えられていた。


なお、背面部には戴冠種もいくつか生息している

 

形態

背面については先の通りだが、その実態は『極めて巨大なワニ型鋼身類』。
大きく裂け永く大きな口、長く太い胴体、小振りだが力強い四肢、長い尾を備える。
が、鋼身類である通り有機的な構成でなく、鱗や爪牙は岩のようで、目はや口内からは赤く燃えている。口を開いた時には、背中の火山同様に煙が零れだす。

  • 四肢の記録はなく、通常の足派とヒレ派が存在する。
  • 尻尾は途中から背面・腹面部に帆・扇状に開くヒレがあるほか、尾先には鯨のような水平に開いたヒレも存在する。

背面には巨大な火山があり、それを囲むように森林部が広がっている。
ここは『顎帝の背?』と呼ばれ、秘境認定されるほど広大。


なお、ワニに似ているがよく見れば細部は大きく異なる。
あくまでも「ワニ型」でしかない。


全長:約150km 最大標高:5,080m(火山最長) 推定体重:不明

 

生態

山脈亀に近いことから、類似した生態を持つと推測されている。
肉体が地層を形成していることは判明しており、環境形成型鋼身類に分類可能なことがわかっている。その構成は独自の生態系を築く種のそれに近く、規模を除けば概ねは同様であると考えられている。
背中の火山は肉体と直結しているようで、活動に応じて噴煙・噴火が起こることがある。
また、地熱の影響か比較的温暖な気候が形成されている模様。

  • 固有の生態系が形成され、多くの固有種が生息する。
    動植物のみならず非加盟種の固有種族やその他知的生命体が生息し、工業文明こそないが独自の文化圏が形成されている。

食性は極めて多様。
巨大な海棲類全般を食し、乳生類から鎧殻類まで幅広く摂食する。それのみに限らず、背面環境で起こる食物連鎖も利用している様子。生えている植物とは共生関係にあるようで、既存生物の常識は当てはまりにくい。

  • 糞には多様な金属成分と有機成分が入り混じっている。

非常に緩慢な生活サイクルを持っている様子。
基本的には緩慢な睡眠を送っているようで、まどろむように揺蕩っている状態らしい。覚醒時には獲物を求めることもあるが、その記録は少ない。
イルカなどに近い半睡眠状態を維持していることが多い。


性格は温厚。
自ら率先して何かに襲い掛かった記録は少なく、近づいてきた大型海棲類などを捕食する程度。それ以外では背中に来訪者が現れようが、近くを軍艦や大型生物が通ろうが、意に介さない。
その生態から来訪者にも寛容。
表層を削るような行動もあまり咎めることはなく、余程のダメージを発揮する干渉以外には反応が薄い。

  • だが、稀に強く激昂することもある。
    その場合は異常なまでの大質量が大雑把に攻撃を仕掛けてくる。少なくとも、大陸歴の人類種程度では対抗する手段を持ちえない。

精素を操ることから波音器官があることは判明しているが、それがどこにあるかは不明。

 

能力

極めて頑丈。
並大抵の生物ではなく、ほとんど大地を相手にするに等しい頑強性を誇る。上古竜級ですら易々を傷つけること敵わず、現存する生物の中でもトップクラスの頑強性を誇る。

  • 同時に、背面の表層は比較的柔らかい。
    土の相が形成されているためだが、これがどこまで「一般的な表層部」にあたるのかは不明。

波音器官を持ち精術を操るが、具現的な現象利用率は低い。
周辺精素の制御を中心に、背面環境の微調整などを行なう。
睡眠時を筆頭に移動の推進力として使うため、水流・気流・気象関係への干渉能力に優れている。


狩猟などはその巨大な口を用いる。
ひと噛みで超大型鎧殻類を一撃で噛み砕く様は、圧巻を通り越して異常。
また、推測ではあるが四肢の力も相応にあるものと考えられ、それを支える肉体的な頑強性も極めて高いと考えられている。実際、いくつかの戴冠種も生息していることから、それらの活動を受け止め、かつ一定層までで抑えさせるだけのものがあることは確実。


切り札として、体内の高熱を放射する力がある。
わかりやすい形として背中の火山の噴火など。
また、口内からも強烈な熱の本流を放射することが出来る。過去に数度記録があるこの攻撃は、真竜類のそれに匹敵する威力を持った灼熱の乱気流と伝わる。同類である海棲の“帝”を追い払うなどの形で披露され、その際には海面を蒸発させ嵐を招いたという。

 

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