【生物】/鳳禽類

Last-modified: 2021-10-04 (月) 19:40:22

アルファベット表記:Golt Phoenias
読み:ほうきんるい/ごるとふぇにあす
分類:四肢嘴鳥類大禽目鳳禽亜目鳳禽科
危険度等級:S~EX
生息地方・国家:大陸各地
生息域:高山地帯
発案者:tocoma110
Tag: 生物 嘴鳥類 鳥類 戴冠種 危険度等級EX 発案:tocoma110


「太陽が生き物だとしたら、きっとあいつらみたいなものを言うんだろうさ」
~定期観測所に勤める退獣士~

概要

戴冠種の一つであり、を常食とするほどの力を持つ稀少な存在。
竜殺しの代表種
赤金の羽毛に覆われた巨大な鳥類であり、その見た目と後述する性質から「太陽鷲」などの字を持つ。その評に恥じぬ圧倒的な力を備える通り、生物としても大陸屈指で強大な存在である。
火棲類ではないが強い耐熱性を備え、また火山地帯に棲む個体も多い。


生物としての圧倒的な強さと神々しい見た目から、各地で神鳥や神の化身として崇められる。
特に、太陽と結び付けて見られることが多い。

 

分布

高山地帯。
極めて広い範囲を縄張りに設定するため、一匹が生息するとその縄張り範囲内に同種はつがい・巣立つ前の子供以外は存在しない。

 

形態

猛禽類に近しいフォルムをしている。
しかし、全体的にその定型から逸脱する点もある。特に尾羽の長さと頭頂部鶏冠状に立った羽の隆起線は、本種固有の特徴と言える。

  • 尾羽はクジャク類のそれを連想させる長さと眼状の模様を配したものとなり、装飾品のように目立つ。胴体と同程度の長さを誇ることもあり、本種が空を舞う姿はまるで「王族が纏う長衣のを引きずる」が如き重厚感を持つ。
  • 頭部の鶏冠状隆起線も「王冠」と呼ばれることがあるほど特徴的。
    類似した特徴はチャックルなどにも見られるが、本種のそれはより長く鋭利な羽で作られている。そのため、王冠と言うよりは竜種の角を想起させることもある様子。
  • また若干首が長い。

顔つきも猛禽類に近く、先が鉤状に曲がったくちばしは獲物をついばむことに優れている。
眼はエメラルド色の輝きを宿しており、全身を覆う羽毛に引き立てられよく目立つ。
喉元には波音声帯が存在するためやや膨らみが見える。これは実際に機能させる際には大きく膨張する。


翼は猛禽類のそれに近いが、風切り羽が長い傾向にある。
形状も鋭利で刀剣を彷彿とさせるシルエットを持ち、実際にそうした刃物のような利用も可能となっている。全体的に大振りであり、王族の袖などにたとえられる広がり方をする。


足は歩行も可能ではあるが、どちらかと言うと獲物を掴むことに優れた形状を持つ。
特に爪はしっかりと獲物に食い込む形状を持っており、黒々と光る姿は全身のきらびやかさとは真逆の禍々しさを持ち、見るものを震えさせる。


羽毛はもれなく赤金色の眩く力強い輝きを返し、神々しさを引き立てる。
見目に美しいだけでなく、頑丈かつ軽量。砲弾や銃弾如きは受け止めて落としてしまい、宿敵である竜の爪牙すらも阻み皮まで易々とは辿り着かせない。


平均全長:120m 平均直立身長:55m 平均翼長:片翼72m 平均体重:2万t

 

生態

基本的に昼行性だが、夜間に活動することもある。
目覚めている間はなわばりの巡回と狩猟に割かれる。また、暇を持て余している間は知能の高さも相まって、イエネコやイエイヌに近い遊戯を見つけることも多い。
巣は高山高所に多数の巨大樹類などを用いて形成され、熱を求めるためか火山帯などに巣を設けるケースが見られる。


竜類を含む大型生物を主食とする。
特に擬竜類亜竜類を捕食することで、食物連鎖を調整するかのような働きを成すことがある。彼らも獲物を捕らえるには多数生息域を狙った方が効率がいいため、必然、竜類の増え過ぎた土地に攻め入る傾向が強い。
それ以外にも空棲類鎧殻類、海辺に棲む個体は海棲類なども果敢に襲って食する。一応水中を泳ぐことも可能らしく、海に飛び込む狩猟が目撃されることがある。

  • 稀に巨大樹類の果実なども食する。

基本的には単独~家族単位で生活し、つがいを形成すると概ね生涯同じ個体と添い遂げる。
縄張り意識も強く、家族を除いた同族の存在に敏感。大抵、半径数百㎞の範囲を己の領域として確保しようとする。その性格上、己の巣を荒らす危険のある飛行種などにも攻撃的であり、それ故に真竜類ともぶつかる機会が多い。

  • 半面、陸上種に関しては巨大種を除いて関心が薄い。邪魔にならない限り、人類種に対しては無関心。
    しかし、その行動範囲の広さからどうしたところでその影響は出てしまう。

強力な波音声帯を持つ故に、自らの望む環境に周囲を改変することが出来る。
彼らの波音で環境が大きく変えられてしまうこともあり、そうした際の影響力は甚大。


子育てに掛かる期間が非常に長いうえに、一度の出産で2~3個の卵しか出産せず、我が子が一定以上育つまでは発情期も訪れない。
そのため決して数が多いとは言えず、個体数は常に少ない。

 

能力

真竜類と互角に渡り合うフィジカルを持つ。
肉体の頑丈さ、生命力の旺盛さ、膂力と敏捷性など、すべてのバランスが高水準で備わっている。成体の実力は平均して古竜級上古竜級となると言えば、その恐ろしさがお分かりいただけるだろう。
それだけに成長に掛かる時間も膨大であるが、強さは折り紙付きである。

  • 主だった武器は嘴、爪、風切り羽。
    それらはいずれも強烈な刺突・切断武器として機能する。

喉には波音声帯が存在するが、その構造も極めて秀逸。
木霊の民と同等とされるほど細やかなつくりをしており、それでいながら極めて頑丈なため多彩な音域を大音量で響かせることが出来る。その一声は半径数十kmを駆け巡り、精素を掻き乱す。
また、そうでなくとも物理的な共鳴で物質破壊現象を起こすことも可能。

  • いわゆる獣鷲の咆哮と同じものをより大規模・強力に行なえると言えばわかりやすいか。気象操作もお手の物である、

全身を覆う輝かしい羽毛は舞い散らせることで、拡散した波音器官として機能する異質な器官。
具体的に言うと、彼らの波音方向に共鳴を起こして超熱を生み出し、周囲の空間を焼き尽くす。
その超熱は時に摂氏数百万~数千万度にまで高まるうえ、響かせ方次第で熱を特定領域内に閉じ込めることなどを可能とする。そのため、この鳥が羽毛を散らした際は必殺攻撃の合図である。
その威力は真竜類をして死に至らしめることさえある、本種の切り札。

  • この能力を応用することで、全身に纏う羽毛を共鳴して発熱することも可能。これは一歩しくじれば自身さえも超熱で焼きかねない危険な芸当だが、自衛や卵の孵化の補助などに用いられる。

他の鳥類同様に視覚・聴覚のどちらも鋭く、精素反応にも聡い。
知能が高いこともあり、環境の状態を把握してはそれらを利用したり、あるいはその異変を解消しようとしたりする。

 

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