【精素】/真精の一覧

Last-modified: 2024-01-24 (水) 17:03:03

分類:一覧
発案者:tocoma110
Tag: 精素 一覧 真精 発案:tocoma110



概要

真精について、種類別に個体を記載したもの。
五原精五眷精多彩精の3分類で分けられている。

 

五原精

“巨神”エゴーン

“きょしん”えごーん。EGOHN the Magnusius。
“黄”の五原精


全身が黄土色の岩塊で構成された、多腕多脚の巨鬼のような姿で顕現する真精。
切り立つ山々が集ったような姿であり、顕現体の中では最も無機物的な形状特性が強く映る。
一方で単純な鋼身類とも異なり、植物的な部位も一部に見られる。それはまさに「大地の化身」と評するに相応しい。


顕現形態が最も大型の五原精であり、異名の通り、すべての真精の中でも最大級かつ最重量。
顕現体も極めて頑丈であるためか顕現時間も長く、時に山脈すら踏み越える巨体を何時間も維持するという。故に、純粋物理でこれに対抗することは極めて困難。
だが厳めしく荒々しい外見に反し、性格はどちらかと言えば穏やか。
何かを攻撃するよりも、何かを守るために現れることが多い。


黄色系統の特性を遺憾なく発揮し、万物の安定・固定を支配する。
特に大地に己の意志を反映させ、自在に操ることで知られる。自らの力で形状・性質を自在に変化させるため、その様はまるで大地の神のように映る。
また、概念的・運命的な分野についても作用し、こと状態の安定性・防護性では真精の中でも指折り。

  • 絶対履行は『守りの大地』。
    物質・力体・概念性を問わず動員し、万物を守る結界を展開する。視覚的には光と物理双方の岸壁が形成される形となる。

“冥奥”オルデス

“めいおう”おるです。ORDES the Tenebrisoa。
“黒”の五原精


五原精の中で最も形容しがたい姿で顕現する、異質な黒と黒鉄色の異形。
一見すると、それは上方に大きな二本角を、下方に一対の鋭い足先だけを露出させた、長大な外套を纏う何かに見える。
しかし、外套に見える部位は一種の翼・被膜のようなもので、それを開くと内から角の根元となる髑髏状の上顎と、花弁のように生える大量の腕とも肋ともつかぬ骨状の触覚、足先に見えていた下顎が現れる。そして、それらは外套状の部位の中央、暗黒の穴を囲むように生え、自在に拡大する。
暗黒を纏いながら現れる姿は悍ましく、同時に死と闇の美しさからなる畏れを抱かせる。


容赦なく執念深い性格であるが、基本的な性質はむしろ受動的。
他者からの呼びかけにも応じやすいようで、召喚記録も多い。しかし、呼び寄せる感情は『重たい』ものであることが多く、必ずしも幸福な結果を招くとは限らない。


黒色精素の持つ特性の通り、あらゆるものを引き付け、捕らえ、押しつぶす。
その影響は水や闇、影との相性が良く、時にそれらを引き付け伴う形で発揮される。海と空、そのどちらにもある真っ暗な深淵のように、あらゆるものを引き付け、消し去ってしまう。
また、概念的・運命的な分野についても作用し、特定の出来事を対象に招き寄せるなどという使い方も可能。直接的干渉力では若干応用性に劣るが、空間内での干渉力の高さは随一とも言われる。

  • 絶対履行は『冥奥の窯』。
    前述の吸引圧力を最大限に発揮し、光すら逃れ得ぬ重力ならぬ呪力の渦を形成、自らに取り込む形で対象を抹消する。

“流王”タイダラ

“りゅうおう”たいだら。TIDALA the Caerulia。
“青”の五原精


無数の小翼を持つ、長大な竜蛇のような姿で顕現する真精。
白い羽毛翼と青・白を基調とした実体は、他の五原精と比べてもシンプル。さらにエゴーンに次いで巨大な顕現体を形成することが多く、それ故に目撃例も多かった。との類似性もあるため“龍”信仰?と結びついて伝承化することが多い。
また大水脈との関連性も深く、存在形成において同秘境への信仰が強く関与している……と見る研究者もいる。


その一方で、性格は移り気と称される。
何事も把握することは手早い一方、即座の理解からの行動、先々を見据えすぎての行動は周囲から理解しがたい面も多い。何かに囚われぬため、何かに執心することも少なく、時に冷徹にさえ映る。


青色精素の特性の通り、流れを支配し操る能力。
特に液体・気象といった分野に強く働きかけるが、それのみならず飛来物や精神的な移り変わりなどすらも容易く支配する。
また、概念的・運命的な分野についても作用し、その場に存在する流れを自在に切り替えていく。それはまさに世界を支配する龍神が如く。
対象の内部にある流体を支配することで、自在に操ることも可能。こういった点での搦手も得意である。

  • 絶対履行は『大界嘯』。
    膨大な量の流体を物理・概念問わず支配し、目標目掛けて叩き込み、さらにそれを浸透させ内外へ溢れさせる。
    これは破壊以外にも様々な形で応用可能。

“火霊天”フレアド

“かれいてん”ふれあど。FLARD the Flagrantius。
“赤”の五原精


鳥獣の入り混じった、異形の有角有翼幻獣の姿で顕現する真精。
二足で立ち腕を持つことから、鬼獣類を連想させる。
五原精の中では最も非有形物的な部位が多い。焔で編まれた翼やたてがみ、上腕、脛など、精粒類的な傾向が色濃く現れている。
顕現体サイズは五原精中では中間的なことが多く、自身を拡大するよりも焔状部位の方を肥大化させる傾向にある。むしろ、エネルギーを体内に圧縮し、生ける太陽の如く振る舞うことを好むようである。


そして、その性質は極めて強烈。
強い感情・衝動に呼応することが多いように、この真精もまた能動的かつ直情的に活動する。決して愚昧なわけではないが、行動意欲が膨れ上がり易く、そういった点で極めて不安定。その意味でも、赤色精素を司るにらしい気質の持ち主。
そのため、召喚に応えやすいという性質もある。


増幅を伴う赤色精素の性質を発揮する、強烈な特性。
物質的・物理的・概念的な強化を起こすことはもちろん、急激な強化に伴う消耗や変質を起こすことから、対象への直接的干渉力が極めて高い。“白貫姫”と並び評されるが、こと物理的干渉力・破壊力では屈指。
また炎熱や雷電を伴うことが多く、物理的にもわかりやすい派手さ・影響力がある。
加えて、破壊のみならず強化・治癒といった分野にも働きかけられるため、見た目の凶悪さに反して応用性が極めて高い。

  • その極致が、絶対履行『命脈の炎』。
    対象内部に入り込み、その力の全力を叩きつける。それが攻撃であればすべてを焼き尽くす超熱に、それが支援であれば持てるすべての力で身を癒し不足を補い長所を伸ばす。

“白貫姫”ヴァフラ

“しらぬきひめ”。VAFRA the Integritatia。
“白”の五原精


鎧を纏った有翼肌人型で、どこか女神を連想させる姿で現れる真精。
蒼銀色の鎧や純白の衣、長柄の槍と盾など、他の五原精と比べて極めて文明種的な外見を持つ。加えて、流れる銀髪は彼女の美しさの象徴とされる。しかし、兜から覗く口元は柔和からほど遠い。


極めて厳格な性質の持ち主で、こと世界に現れた異物・異常に強く反応し、排除に取り掛かる。その傾向は人類種的感覚でいうならば、「潔癖」というに相応しい。
その性質上、大きな環境汚染・異常な存在への対応に現れやすく、それは各種文明圏にも及ぶという。
彼女の降り立つ領域では穢れや過ちは決して許されず、それらは即座に怜悧に裁かれていく。しかし、そこには一切の忖度もないため、その裁きは大局的なものではあっても公平である。


白色精素の性質を色濃く反映した、純化・漂白の能力。
排外的特性が強く、対象の除去や抹消に特に優れている。対象への直接的干渉はもちろん、自他を守るための能力としても非常に強力。
加えて、純正化・希薄化の合わせ技により、氷冷や光線を伴いながら世界に干渉する。
また概念的作用が最も強い真精であると言われるように、彼女の能力は「掟」や「倫理」に背くものに、特に強く働く。

  • 絶対履行は『応報槍ヒツファーラ』。
    名前の通り因果応報に関わる御業とされ、そのものの抱える「不純」に応じた罰を与えるという。
    内部にある不純物を抹消するようなものから、不純物自体を媒介に物理的・精神的破壊を起こすなど、様々。不純を持たぬ生物などいないことから、まず防ぐことは難しい。

 

五眷精

“黄”の眷精

黄色精素によって顕現する五眷精。
副次的に大地を操るような能力を見せることが多い。

“築きの一角”フォルシュ

“きずきのいっかく”ふぉるしゅ。Faurche the Unicornstitute 。
黄色精素と『進み暴く“光”』が強く結びついて顕現する五眷精。


一角を備えた馬、あるいは逞しい森麟のような出で立ちをしている。
黄金の輝きを宿す額の一角、たてがみや足先の体毛は、黒鋼色の身体と並ぶことで引き立つ。


その二つ名の通り「築き上げる」を重んじ、こと作り手、継ぎ手などの創造性を持つものをこよなく愛する。
思い入れの強さから暴走する面もあるが、他者の意見にも比較的寛容で勤勉。黄色精素という安定性を司る精素の化身ながら、比較的柔軟性が強い。

  • と同時に、義理堅く他者とのかかわりにも積極的。
    光の性質からか、安定に発展性を加えた橙性精素の力を操る性質にもつながる、推進性に近い気質も備える。要は応援したがり。

固有能力は「設計構築」。
黄色・黄性精素が持つ「基盤」の特性から派生した、構築物の骨子・構成の制作特性を持つ。
強度の強さのみならず即効性が高く、かつ設計速度・構築速度も速い。
主たるエゴーンのように万物万象に由来しないが、真精が持つ精神感応性も相まって、「作られたもの」との相性が良い。作り出せるものは物質的なものに限らないとされ、精術設計などの観念的・想念的なものにも及ぶ。
創造性の強い能力であるが、一方で単体ではそれほど強大な能力足り得ない。他者と組むことで最大限の力を発揮する。
そうした特性故か、フォルシュは他者とのかかわりを好む。

  • 絶対履行は『路傍の石城』。
    多数の構成を入り乱れて作り出す、創造性に振った構築結界。
    その範囲内にいる者たちの生み出すものを、有機的かつ自在に連結・応用し、最適な形を作り出す。集まったものが多ければ多いほど効果を発揮する、補助に特化した技であり、他の真精と比しても珍しい能力と言える。

 
※随時追加予定

 

“黒”の眷精

黒色精素によって顕現する五眷精。
水あるい闇・影を引き連れる、あるいは模倣して世界に干渉することが多い。


 
※随時追加予定

 

“青”の眷精

青色精素によって顕現する五眷精。
副次的に水や風を操ることが多く、それによって天候・海流を掌握する傾向にある。


 
※随時追加予定

 

“赤”の眷精

赤色精素によって顕現する五眷精。
副次的に炎熱に干渉することが多く、環境を破壊しやすい傾向にある。


 
※随時追加予定

 

“白”の眷精

白色精素によって顕現する五眷精。
副次的に冷気あるいは光に干渉することが多く、それらを伴い現出する。


“破邪百勇”センイツ

“はじゃひゃくゆう”せんいつ。Sain Its the Consecrassailers。
白色精素と『進み暴く“光”』が一体となって顕現する、白の五眷精。


五眷精の中でも特殊な性質を持ち、形態が大きく変化する特性を持つ。

  • 基本の姿は「巨大な真珠色の聖獣」。
    一見すると獅子並みのたてがみを持ったファーファング類のように見える。が、顔つきなどに若干差異があるほか、全身に蒼銀色の武装を備える。背面にある翼状に寄り集まった武具の群れ*1や、四肢先につく鋼の装甲・爪などを纏い、ただの獣とは一線を画す。
  • そして、必要に応じて分裂し人型の個体群へ変化する。
    その際はそれまでと全く異なり、「獣面鎧の騎士たち」として顕現。個々がつながりながらも異なる精神性を見せ、行動する。
    人種・性別が入り乱れて構成されるそれは、十二の騎士を中核として顕現するほか、場合によって無数の下位個体を伴うことともある。

どちらも彼にとっては自身の姿であるという。


その性質は顕現体に違わぬ「忠の義士」。
女神ヴァフラを主と定め、その判断に忠実に従う。彼女の手足として動くことに躊躇いはなく、彼女の言葉一つで守護者にも執行者にもなる。と同時に、彼自身もまた正義を重んじる傾向がある。

  • 決して一辺倒かつ盲目というわけではない。
    光に多彩な色が含まれ白に映るように、彼の中にも多数の見解・意見がある。その象徴こそが十二の騎士たちであり、それを統合した姿こそが牙獣目のそれである。

有する固有能力は「純化による切断」。
強烈な漂白効果を使用する形で、異物を排除するという特性を色濃く発揮する。
物質・精神・空間などとを問わず発揮される力であり、それは光という形で表現される。強すぎる光がかき消すように、万物へ作用しものを切り分ける。また、白性精素の漂白効果自体も作用し対象を蝕み消し去ることも可能。

  • 絶対履行は『懲悪十二星』。
    自らの特性を最大限生かした、光の十二斬撃。
    ただの斬撃ではなく、「純化による抹消」特性を斬撃とそれによる浸食効果として発揮、万物に威力を発揮する。主のような概念判断性はなく、平等に作用する。

 
※随時追加予定

 

多彩精

“天からの聖竜”ヴァルナク

“てんからのせいりゅう”ヴぁるなく。ValNahk the AstLongg。
顕現精素不明の真精の一つ。
多彩精の中では顕現例が多く筆頭とされる一方、完全なる例外的個体の代表でもある、異質な存在。
巨翼をはばたかせる、蒼みを帯びた灰銀の聖竜。
各地に残る「天より降臨する輝ける竜神」神話の原型*2


その性質は無慈悲にして絶対。
必要とあらばあらゆるものを善悪なく掻き消し、善悪を問わず守る。そこに情はなく、ただ冷徹で容赦ない、炎があるのみ。
そして、五眷精どころか、明確に五原精を凌駕した力を発揮するとされる存在の一つ。


胴体の体格はドラグレアを連想させるがまったくの異形。
腕部は体格に対して細く小ぶりで、脚部は副翼となり、尻尾の長さは体高の二倍以上を誇る。巨大な翼も通常の腕翼・真竜翼とは異なる数の節があり、かなり特徴的。
だが、最大の特徴は翼と腕部をつなぐ異形化した肩部、通称『竜武爪』である。

  • 竜武爪は、膨らんだ肩から上下に伸びる鋭角で長い爪のような器官。
    左右一対あるこの部位は、連接した関節部が自在に稼働し、短い腕の代わりに近接戦から遠距離戦まで対応する。それはまるで四本の巨刀を振るうが如く。
    これは本個体の外見的特徴であり、また主要な武器でもある。

また灰銀の鱗の質感も全体的に乾き、堅く、鋭い。
翼部・尾部を覗いた本体のみの大きさは、概ね“火霊天”と同等とされる。


構成精素の詳細は不明。
基本は白銀精素に似た断絶系ながら、そこに青色系に近い浸透性が伴う。
故に、ヴァルナクの前ではほとんどの防御は意味をなさない。すべてを貫いて、その効果を及ぼしてくる。その様は、精素というよりも精素フレアーの方が近いという声もある。実際、その出力は五原精たちを超えており、精素フレアー現象を伴う現象は非常に多い。
さらに大気を帯電させるほどの光熱を伴うため、物理的影響力もすさまじい。

  • その主な顕現が、竜武爪や翼端爪からも放たれる光線や光弾である。
    これらは一発が城塞一つを吹き飛ばすほどの熱量・破壊力を伴いながら、より強く入り込むように作用する。

絶対履行は『聖炎對迦*3』。
「星の鬼火」「静謐の死兆星」と形容される、炎のように世界を揺らめかせる光。
伝承によってその顕現は異なって伝わっており、大地を焼き尽くす光の豪雨や大地を消し飛ばす極大爆裂火球、星を穿つ超絶爆裂光流など、いくつかの放ち方があるとされるが、詳細は不明。*4
なお、大陸秘境開拓時代で観測された事例では「口を広げ青い爆炎を放つ」というものだが、これは一般的なブレスのような放射型ではなく、文字通り「口先から爆炎が広がっていく」ようなものであったとされる。*5

  • この際、背面と翼の掌部に光の車輪が生じる。
    車輪が回転することで大気中の精素をかき集めるのだが、その際には大気が帯電し荒れ狂う。それだけでも周辺数~数十kmは影響を受けてしまう、まさに規格外。

非常に特殊な真精だが、さらに他の真精と異なり顕現形態を明確に切り替えることがある。
通常は前述の姿で現れることが知られるが、同時にこれの顕現が伝播したと思しい神話・伝承では色合いなどが異なる事例があることも知られる。
単に形態を変化するのみならず、逸話ごとに発揮したと思しい力にも差異が見られる。そのことから、必要に応じて自らを変化させる能力を持つ、かなり珍しい部類の真精の一種であると目されている。

  • これについて、一部識者からは「顕現に関わる精素で変わるのではないか」とする説がある。

顕現性質や絶対履行から“零なる竜”との関連も疑われるが、真偽は不明である。

“希望の翼”リフェアル

大陸侵災?』で初めて観測された、顕現精素不明の真精の一つ。
顕現事例は一度しかないにもかかわらず、その顕現時の状況から特別な象徴として扱われるようになった存在。
朱い焔が鳳禽類の形をとったような姿とその活躍から、「太陽の翼」「希望の鳥」といったあだ名を冠される。また、単純に伝承にある不死鳥=フェニックスの名前で呼ばれることも多い。
観測記録としては当時新種の真精であり、また五原精と同等の力を持つ稀少な多彩精にも属する。


唯一の現出記録の限り、「守る」ことに強い意義を感じていたことが知られている。
世界最大の脅威?に対抗するため現出したことは明らかであるが、同時に多くの人々を襲う攻撃から庇うものであった。加えて、戦闘時にはそうした存在に被害が及ばぬように戦うなど、努めて犠牲を割ける形で行なっていたという。
その振る舞いは多くの人々の目に焼き付き、故に語り継がれる。

  • またその出現時の状況から、「助けを請う願い」に応えたとも考えられている。
    それが事実であるかはともかく、少なくともそう信じられている。

特性は赤性に近い活性型の能力を色濃く備えるという。
燃えるような姿に違わず炎熱を伴う物理現象から、その炎の概念的使用とも言える各種能力・性質の活性化を得意とした様子。また更なる応用として、「劣化」を用いた干渉減退型の防御なども活用し、多岐にわたる形でその力は発揮された。
しかし、一番の特徴は「転輪活性」と呼ばれるもの。
わかりやすく言えば生物・無生物を問わず存在の在り様を強化し、結果として「元の状態に戻す」──万物万象の修繕を齎すもの。いわば極めて強い再生能力の付与。これにより、『大陸侵災』の爪痕は本来想定されたものから、はるかに少ない影響にとどまったとまで言われる。

  • そこからもたらされる絶対履行は、『転輪の灯火』。
    名前の通り万物を「転生させる」ような御業を実現する、奇跡的な能力。
    同時に、これは「対象の存在を書き換える」という点で攻撃能力としても活用可能で、後述の決戦ではこれを攻撃的に応用することで、一旦の終結を導いた。

唯一の出現であった『大陸侵災』では、その終盤に顕現した未知の脅威、通称『“黒い蛇”』の謎の攻撃の前に登場。
我が身を盾とするように防護壁を展開し攻撃を阻み、以降は大陸中の空を舞台に激しいぶつかり合いを演じる。
半日にも及ぶ激戦の末、全身を黒い光で貫かれながらも“黒い蛇”に食らいつき、その内に潜り込み自爆する形で終焉を導いた。

  • “黒い蛇”との決着の際に起きた大爆発は、大陸各地にその残骸たる焔をいくつも降らせた。
    その名残として、焔の落着した先などでは特殊な精素結晶、通称『不死鳥の尾羽』というものが見つかるようになる。これらにどれほどの関係性があるかは不明だが、その形状・特性から炎の影響を受けて生じた、あるいは精素結晶が変化したものと考えられている。
  • その後にそのものが出現する記録はなかったが、これを彷彿とさせる出で立ちの戦士が現れるなど、影響の大きさは他の真精とは比較にならない。
    そして、その残り香ともいうべき存在も──

多くの点で“火霊天”との類似性が認められるが、細かな関係性は不明。

 
※随時追加予定
 

関連するもの


相談コメント欄


*1 刀剣が多いが槍・斧・槌・弓なども存在する。
*2 神話では「ヴァルナハク」「ヴァルナーク」などと伝わることが多い。
*3 読み方は「せいえんたいか」。
*4 要するに16。
*5 要するに3とか4とか5。