【超常存在】/理属獣

Last-modified: 2024-02-11 (日) 14:58:40

アルファベット表記:E'l vent
読み:りぞくじゅう
分類:準超常級精核兵器
現存・発見地方・国家:個体による
発案者:tocoma110
Tag: 超常存在 超古代文明 理属獣 兵器 秘境資源 発案:tocoma110


概要

理造神に従属する、廉価版量産型理造神の総称。
いくつかのシリーズが存在するが、いずれも特定の理造神に従うよう作られており、主の縮小版とでも言うべき能力特性を持っている。
小型ないし準精核機関を搭載したものたちであり、出力含めたあらゆる性能で理造神には及ばないとされている。
しかし、単体兵器としては十二分の性能を誇っており、危険度等級にしてB~A程度の力を持つ者もまるで珍しくない。そのため、超古代文明戦争期は一般的な活戦場で大いに活躍した主力兵装であったのではないか、と考えられている。

 

特徴

戦争用に造られたのか、出現が確認されているのは現状第三世代以降の理造神モデルに限定される。
形状・能力特性共に従属する本体の機能の縮小・限定版であり、それらが果たす役割をより細かな範囲で、あるいは特定目的に先鋭化した狭い範囲での用法を想定されていると思しい。そのため出力・制御範囲などでは理造神に遠く及ばないが、大量に配置して使用するには悪くない代物であると言える。
実際、ほとんどの個体は戦闘用か局地的環境干渉能力に優れている。
そのことから、彼らの多くはより小さな規模で理造神を用いたいときに使われていたものと考えられる。


理造神以上に既存生物を改造したものが多い点も特徴。
特に有名なのはベヒュマを改造した『クルゥーナシリーズ』だが、それ以外にも獣鷲などを改造した『ガングリフォン』など多数の改造型が知られる。
理造神のように巫女・神官を伴う伝承がないことから、これらはそれぞれが独立し単独で活動出来たものと考えられている。
おそらくは何らかの手段で制御されつつ、ある程度をその個体ごとの基準伝現場判断し、任務を遂行する形の用法を取られていたとするのが主流。


なお、彼らは理造展界を使用することは出来ない。
あくまで従属個体に過ぎない彼らは、主との間のパスによるエネルギー付与で同質の能力を展開したり、精素などを活用する形で再現しているに過ぎない。そのため、能力強度では明確に差異があると言える。
もっとも、それは普通の津波と国を飲み込む大津波を比べるに等しいことは、念頭に置くべきであろう。

 

主な例

  • クルゥーナ?シリーズ
    従属理造神:“界力濫神”クルゥーナ・アズィーメン?シリーズ
    最も著名な理属獣。ベヒュマ改造型で様々なタイプがあることで知られる。
    それぞれが固有の特性を操る巨大な角を持つ巨獣で、各地の環境変質から戦闘にまで幅広く能力を活用出来る。屈強な肉体も相まって、防衛装置としても利用されていることが多く、現代でも目撃されやすい珍しい存在である。
    現代文明でも討伐は可能だが、通常ベヒュマより一段高い戦闘力・危険性を持っていることは討伐はかなり困難。熟練の退獣士でも1実隊単位での戦闘が本来望ましい。

  • ヘヴナイツタイプ
    従属理造神:“輝光子”リュー・シファル他、ヘヴナイツ・オーダー全般
    トップクラスの性能を誇る、人間大の飛行可能ユニット。
    “輝光子”リュー・シファル筆頭に、ヘヴナイツ・オーダーと呼ばれるシリーズ型理造神に従属したとされる。
    外見は開拓の民に限りなく近く、背面から光り輝く翼状の器官を生やしたような形をしている。上位存在であるヘヴナイツ・オーダーと異なり、目的別で外見などは統一されていた模様。
    多彩な機能を備えるほか、状況に応じて能力強化変身能力を備えていた。
    非常に高性能で人間的な受け答えを可能とする一方、本質的には非常に無機質な機械的思考で活動する。ヘヴナイツ・オーダーたちの管理下にあり、彼らの命令一つで慈悲深くも冷酷にもなったという。
    そのため、管理個体であるヘヴナイツ・オーダーとは全く別の存在と言っていい。だが、稀に個我の覚醒・復活を果たすこともあり、そうした場合は自己の思想・思考に基づき命令違反を犯すこともあったという。また、“輝光子”に端を発する帝国への反逆・離反の際には、多くの個体が付き従ったとも伝わっている。

  • ヘリアンズ?
    従属理造神:“無明”ゼタン他、アビスタイプ?全般
    ヘヴナイツと対を成すとされた、高性能能力特化型ユニット群の総称。
    アビスタイプと呼ばれる非常に危険で攻撃的な理造神グループの従属個体であったとされ、主ごとに個別のヘリアンズを従えていたとされる。
    そのため、外見も能力も多種多様で、純粋戦闘型から環境侵食型、内部攪乱型など非常にバリエーション豊かなラインナップとなっている。
    ただし、共通してアビスタイプへの絶対服従性を備えるほか、主君同様に契約者・使役者の精神を蝕む存在であることも伝わっている。そのため、最終的にはアビスタイプ離反に伴いすべての個体が超古代文明に牙を剥いたとされる。
    非常に珍しいことに、魔北種族がこれを掘り出し利用することがある。彼らはこれを特別視しているようで、魔北地方と何らかの関わりがあるのではないか、と考える学者も存在する。
    • なお、アビスタイプ眷属であるため、すべての個体が例外なく“無明”ゼタンに付き従うとされる。
      この特性はヘヴナイツタイプに近しく、両者にはなんらかの関係があったものと考えられている。

  • ヴィルムス
    従属理造神:“鋼の極竜”ベルバート
    伝説の理造神、“鋼の極竜”ベルバートに従う、6種の最強クラスの理属獣の総称。
    大戦後期に製造された真竜類を改造して作られた理属獣という異例も異例の存在で、その存在は真竜類にとって忌まわしき悲劇として語り継がれている。
    用途に合わせていくつかのタイプが製造されているが、その性能はこと戦闘力に限れば第3世代理造神に比肩する者もいるほどで、純然たる戦闘力としては完全に群を抜いている。当然、生命力も竜由来で非常に高い。現在まで活動を継続している例もあり、元超古代文明施設を守護し続ける姿の報告例は多い。
    中には現在で言う古竜級を超える個体も存在しているなど、理属獣としてはあまりに規格外である。
    ただし、前述の通り理造展開能力は持っていないため、犠牲や労力に目をつむれば、討滅自体は現代文明でも可能である。
    なお、彼らも彼らで管理個体が存在する。

 

現代における扱い

大戦中は大いに活躍し使い潰されたようで、遺跡型秘境などで見つかることも多い。
それらは古代文明の技術を解き明かす手がかりともなるため、理属獣に関する情報は高額で取引される。
秘境開拓組合ではそれらの情報が流通することは世間を無暗に騒がせるとし、特級秘境資源に指定している。しかし、貴重な情報を求める者は世の表裏を問わず多く存在するため、常に世の影で狙うものが跋扈してもいる。


理造神と比べれば対処はしやすく*1、得られるものも多いことから専門で探す開拓者なども存在する。
しかし、基本的に目を覚ませば並みの危険生物よりも高い戦闘性を持っており、周辺地域をいたずらに壊しかねない。そのため、安易な接触は常に災害の源となるため、世間一般には忌避される傾向が強い。

  • また、理造神同様に各地の神話・伝承の源となっていることも多い。
    特に、たまたま目覚めた個体がそのまま活動を再開しヌシとなることは珍しくない。中にはそのまま信仰の対象となっていることもあり、良くも悪くもその影響力は大きい。

また、いくつかの大陸歴前古代文明では独自にこれらの技術を研究し、一部を解明した例がある様子。
そうした文明では軍用生物・守護獣として各種生物改造技術に転用し、城砦や王墓の守護などに改造生物を配置したという。
だが、現在ではそれらの技術はほとんど失伝し、微かな資料のみが残るばかりとされている。

 

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*1 あくまで比較した場合の話である。