概要
コンピレーションオブファイナルファンタジー7作品群の一つ。略称「CCFF7」。
キャッチコピーは「男たちは己の悲運より、友のために涙を流した」。
PSPソフトでジャンルは回避や防御アクションも付いた 超高速ATBによるRPGといったところ。
FF7本編の7年前からの時代を舞台にし、クラウドの親友ザックスが主人公、
FF7でお馴染みのキャラも多数出演。
本家よりもパワーインフレが高くなっている。
リミットの発動が任意で出来ない点*1など。
ついでにいえばFF7本編の内容も含めて 主人公とその周辺キャラの死亡率が凄まじい。
- マジで凄い。どいつも死に急ぎやがって(byカイン)
公式サイトに載っているキャラ12人中6人が(後の作品で死ぬキャラも含め)死ぬ。- いくらなんでも新キャラまでこうも簡単にホイホイする必要があったのだろうか。
- 本編以前の話なので、新キャラが本編にいないことの理由付けのためなのだろう
(BCの新キャラなんかは全員、7本編のエンディングのあたりまで殉職扱い)。
本編や他コンピ作品との設定矛盾などでそれなりに賛否両論。
- 設定齟齬は矛盾というか、それまでの作品の設定を取捨選択していった結果らしい。
CC以外にも言えることだが、やはり一番初めのコンピであるBCからの影響が強い。 - 具体的にはニブル山の魔晄炉の地形等。
- しかし、本家では省略されて違和感のなかったザックスの吹っ飛ばされるシーンだが、そのまま描こうとすると演出上かなり無理が出てしまうので致し方ない部分ではあるといえる。
- 腐女子ゲーとの批判があり、宣伝の仕方からも大多数がそういうイメージを抱くが、プレイしてみると、あらゆる人々との友情と、主人公とエアリスとの切ないラブストーリーである。
- 批判するくらいの気持ちでプレイしたほうが落ち込まなくて良いかもしれない。
- いっそザックスという一人の男の生き様を描いた話、と見なしてプレイするのもいいと思う。
原作インターナショナル版プレイ済みの人がやること推奨だが、プレイ済みの人は共通点への感動とか言ってられないほど終始胸を痛め続けることとなる。
FF7を全く知らず、セフィロスが原作で悪役であること等について全く予備知識がなかった場合、ストーリーに絶望して死にたくなること請け合い。
知っていても知らなくても重々しいストーリーの中、ザックスの明るさが救いとなるのだが、その分物語後半に進むにつれ絶望できる。
- FF7本編既プレイユーザーにとってみれば結末が分かっているだけに戦々恐々とプレイすることになる。
- 本来嬉しいはずの昇進ですら死期が近づいているように感じてしまう。
ニブルヘイム行きを告げられたときの心境はさながら刑の執行を宣告された死刑囚である。
7本編が1話だとすると、この作品は-○話から0話のようなものである。
ラストは、7の冒頭のシーンで締めている。
ストーリーや元祖7キャラの出番の少なさや新キャラの出番の多さなど批判も多い作品だが、美麗なムービーや独特の戦闘にはそれなりに定評がある。
- 何も考えずに○ボタン連打するだけなのでゲーム慣れしていない人には良いかもしれない。
- ストーリーの難度は「ストーリーを見たい人が最後までいける難度にしてあります」とのこと。
- また連打で済むようになるのはやりこみ要素であるミッション等でLV上げやカスタマイズを限界までおこなった場合であって、そこまで到達するには当然連打では到達し得ない、瀕死に焦ってケアルガを○ボタンで連打することはあるだろうが…。
- 戦闘はコマンド選択と決定の○、回避である×、それに平面のアナログ移動を組み合わせた比較的シンプルな設計。
- ○で決定したコマンドを回避でキャンセルできるなど基本的な操作は後のDFFやファイナルファンタジー零式の原点とも言える。
- ミッションはなかなか難しい。
- 魔法のデスが非常に凶悪で自キャラ地点攻撃+即死であるためフレーム回避に失敗すると即ゲームオーバー。
使ってくる敵こそ少ないものの即死無効アクセサリーが手に入るまでは本当に苦労させられる。
- 魔法のデスが非常に凶悪で自キャラ地点攻撃+即死であるためフレーム回避に失敗すると即ゲームオーバー。
ストーリーは後出し情報が多数のため新情報が多い。
本編の演出と異なる部分もあり、これを矛盾と捉えるか新情報が出たと捉えるかで印象が違うだろう。
ストーリー考察好きにとっては賛否両論な作品。
逆にアクションはカスタマイズの種類の多さも含めて結構楽しめる。
もちろん好き嫌いはあるが、それを言い出すと止まらないのでこの辺で。
男キャラの背中にやけに羽が生える。
本編クリア済みなら当然エンディングは予想できるが…それでも悲しすぎる。
- 結末が分かっているのにここまで泣ける作品もそうそうないだろう。
- エンディングの為だけに買うのもアリ。
ストーリー部分が短いが、当初は二枚組みで前後編・二部構成にする予定だったものの、まだ一本も出来ていないことを理由に企画が却下されてしまったらしい。
- ニブルヘイムで捕まった後の話があと2章ほど存在していたようである。
- 実際、シナリオ的にもややわかりにくい部分や説明不足なシーンはちょっと多め。ここら辺はアルティマニアなどを熟読しなければ今作のシナリオの全てを理解するのは難しいだろう。
なぜかイベントをスキップする機能が無い。
DCFF7にはあったのに、どうして今作では搭載されなかったのだろう。
- 「イベントスキップとリミット技スキップを入れられませんでした。
無いとわかった時には既に仕様的に対応が難しくなってしまったのです。
これはとても大きな反省点。」(by田畑氏)
FF7の過去で始まりに至る物語にしては、神羅ビルの中に設置されているパソコンなどをみたり、ザックスが使っている携帯電話を見る限りではFF7原作よりもかなり情報メディアが発達しているように見える。
本作のスタッフが手掛けたファイナルファンタジー零式に一部グラフィックが流用されている。
開発当初はクライシスコアの戦闘システムも引き継がれる予定だった。
- 重いストーリーも引き継いでいる。
- 召喚獣はその点が顕著で、イフリート・バハムートは本作のデザインを改造したものとなっている。
翼や角で個性を出したバハムートはまだしも、イフリートは改造点すらやけっぱち臭い。- 反面、オーディンは新規描き下ろしになっているなど、まんま全部が、と言うわけではない。
FF7Rでも本作のシーンが使われている。
流用ではなく新規で作り直された映像が使用されている。
- インターナショナル版からは改変されている内容だが、コンピレーション準拠の内容の方針がとられているようだ。
詳細はこちらを参照。
リマスター版
2022年6月17日に配信された「FINAL FANTASY VII 25th ANNIVERSARY CELEBRATION」にて、HDリマスター版である『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION』が2022年冬に発売されることが発表された。
グラフィックのHD化、全ての3Dモデルの一新、フルボイスへの対応や楽曲のアレンジ、
さらにはバトルをはじめとしたさまざまなシステムの最適化により、単なるHDリマスターにとどまらない進化を遂げたとのこと。
オリジナル版の発売日である9月13日に、リマスター版の発売日が2022年12月13日と発表された。
- PS5,PS4,Switch,XboxOne,Xbox Series X|S,steamなどかなりの他機種で発売されている。
画面解像度やFPSはPS5版が一番高くかなりの美麗さ。
一方、一番低いのがswitch版で結構粗さが目立つ。
宝条役はオリジナルの野沢那智から引き継いだ千葉繁が担当している。
新録パートだけでなく、既存の収録部分も全面的に差し替えている。
- これ自体は賛否の分かれる対応だろうが、FF7Rで正式に千葉氏の役として浸透したことと、新録パートが多いことからスタッフにとっても難しい判断だったことが伺える。
- 野沢氏と同じく故人である藤原啓治は新録パートが存在しないこともあり変更されていない。
- 製作時は休業中であったGacktも変更されず、D.M.Wのジェネシスの心の映像は無音となっている。
- 一方でフルボイス化したことによって声のなかったキャラクターにも声が付いた。
基本的なゲームシステムオリジナル版に準拠しているが、D.M.Wの技の発動が任意にできるようになったり、敵の大技を中断させたり威力を減らせられるスキルパワーゲージシステムの追加、バスターソードの熟練度や新アクション構えの追加などがされている。
また、マテリアが各種ボタンに割り振られ操作の手間が減ったことや、ゲームオーバー時にはバトル開始時や直前のセーブポイントからやりなおすことができるようになったことなど現在のゲーム事情に合わせた遊びやすいシステムとなっている。
ザックスのアクションもオリジナル版より早くなっている。
一番の変更は元々北米版限定だったハードモードの追加。
難易度ノーマルではステータスはほぼオリジナル版準拠だが、ハードモードでは各種ステータスに強化が入っている。
オリジナル版ではヌルゲーだったが、これにより歯ごたえのある戦いが楽しめるようになった。
相手にもよるがハードだとHPはノーマルの4~5倍なんてことも。
元々強かったアンジールペナンスなどはもちろん、オリジナル版では縛りでもしなければ苦戦要素のなかったセフィロスもかなり強化された。
- 難易度ノーマルでも全体的に敵の思考ルーチンが変更されており、全体的に強くなっている模様。
(アンジールペナンスが背後に回ると「嫉妬する雷」を使用させるだけで完封できたのが出来なくなっているなど。)
モーグリのデザインなどFF7Rに登場する要素はそれに準拠するよう変更されている。
一方で本編の過去の話だからという事なのか、折り畳みケータイや分厚いパソコンなどの今となっては時代を感じる要素はオリジナル版から変更されていない。
FF7Rの展開から、ストーリーにも手が入るのではないかという予想も囁かれていたが、実際はストーリーに変更は無い。
- 野村哲也曰く、「原作の時点でFF7ともFF7Rとも整合性が取れているから」とのこと。