■ 第2節<ゐぬる場所>
ミルドリオン枢機卿は、ジュノにいる
らしい。枢機卿を探し出し、助けを求めたいウルミア。
ジュノ大公宮に勤めているタルタル
3人組ならば、なにかわかるのだろうか?
■ ジュノ大公宮入り口
Wolfgang:[Your name]!
こんなところでなにをしている!?
Wolfgang:真龍の王バハムートを止める
手立てを見つけ出すことはできたか!?
Wolfgang:とうとう、戦いが始まるぞ。
真龍どもの攻撃で、冒険者を乗せていた
飛空挺が落とされた。
Wolfgang:戦闘艇の準備も終わり、
俺たちが工作できるのもここまでだ。
Wolfgang:しかし……、
おまえたちには幸か不幸か、ジュノ戦闘艇隊の
指揮をとられるエシャンタール様が見当たらん!
Wolfgang:ナグモラーダ様も
護衛もつけぬまま行方がわからぬし……くそ!
まさか、おまえたちの差し金ではあるまいな!?
・差し金か?
・いいえ
・ばれたか
「いいえ」を選択
Wolfgang:……いや、悪かった。
今のは忘れてくれ。
「ばれたか」を選択。
Wolfgang:……いや、悪かった。
皮肉はやめてくれ。
Wolfgang:いくら無意味な戦いを嫌うといっても、
むざむざ祖国が焼かれることを喜ぶ輩などいまい。
Wolfgang:私も同じだ。
古代の民だろうがなんだろうが、真龍どもから
このジュノを救ってくれるのならば、協力する
ほかない。
Pherimociel:ウォルフガング様!
3番戦闘艇を持ち出した犯人がわかりました!
Chapi Galepilai:どうも、あのタルタルたちの
仕業のようです! 彼らが「定めの地」とやらに
行くと話しているのを聞いた者がいます!
Wolfgang:戦闘艇を持ち出しただと!?
もしや、あいつらがお二方の行方について、
なにか知っているのか!?
Wolfgang:しかし「定めの地」とは、いったい
どこのことだ!? 手分けして手がかりを探せ!
・イベント終了後に話しかけると
Auchefort:「定めの地」とは
いったいどこかといわれても、
私にもさっぱりわかりかねますな。
Auchefort:いや、しかし、
その言葉、前に一度きいたことがありますぞ。
よく考えれば、思い出すことができるのでは
ありませんかな?
Pherimociel:ジュノ戦闘艇が1艇行方不明に
なっているそうだ。あれだけ厳重な警備の中
忽然と姿を消すなどあり得ない話だが……、
まさかな。
■ ミザレオ海岸・天華崎
(入り口でジラートの警戒用スフィアロイド3体と戦闘~撃破)
Esha'ntarl:[Your name]。
よくここがわかりましたね。やはり、
母なるクリスタルの記憶に導かれて?
Esha'ntarl:クリスタルラインを止めても、
人の営みが生の営みが続く限り、母なる
クリスタルの記憶は続く。
Esha'ntarl:それは誰にも止めようがないこと。
Esha'ntarl:なぜなら「人」は、
クリスタルの光から生まれ、
クリスタルの光となって果てるものであり……
(……そして「人」は、闇から生まれ、
闇に戻るものでもあるから……。)
Esha'ntarl:……?
(……そう、「人」は
相反する「光」と「闇」……。
そのふたつをその身に宿している……。)
(……すべてを照らす
「クリスタルの光」にて生まれ出で、
無を望む「虚ろなる闇」にて死んでいく……。)
(……それは、女神アルタナの作り出した循環。
男神プロマシアのために作り出された循環……。)
Esha'ntarl:[Your name]。
なぜあなたは、私の心を……?
(二人の近くにセルテウスが立っている)
Esha'ntarl:セルテウス……
Esha'ntarl:あなたは、[Your name]になにを?
Esha'ntarl:……。
Esha'ntarl:……いいえ。
今は、それを問うときではないのですね。
Esha'ntarl:今は、1万年の時を経て、
あなたに再び巡り合えたことの意味を
確かめあうとき。
Esha'ntarl:セルテウス。
定めの時は来たりて、あなたから託された
霊獣との契約は、人の手によって果たされ……
Esha'ntarl:「世界の終わりに来るもの」は、
封じこめられました。
Esha'ntarl:しかし、
あなたと共に現れた霊獣バハムートは、
契約が果たされていないと言う。
Esha'ntarl:やはり、「世界の終わりに来るもの」を
母なるクリスタルの循環より解き放たなければ、
あの契約は果たされたとは言えないのでしょうか?
Selh'teus:……。
Esha'ntarl:セルテウス。
人の言葉にする必要はありません。
Esha'ntarl:「絆の証」が、
あなたと私の偽りのない心を繋ぐでしょう。
Esha'ntarl:さぁ、1万年の間、
私とあなたが辿った道を分かち合いましょう。
ヴァナ・ディールの、未来のために。
(アミュレットを掲げ共鳴するエシャンタールとセルテウス)
(光弾が二人を撃つ。よろめくエシャンタール、消えるセルテウス)
Nag'molada:……ク、逃げられたか。
(タルタル3人組を伴ったナグモラーダが現れる)
Nag'molada:エシャンタール、
今のが、おまえの策とやらか?
Nag'molada:「絆の証」にて心を繋ぐなど。
おまえもプリッシュなる女のように、その心を
乗っ取られるつもりか?
Nag'molada:……いや。
乗っ取られたということにし、
保身を図るつもりだったかもしれんな?
Nag'molada:セルテウスを
故意に逃がしたときの言い訳に。
Esha'ntarl:……。
Nag'molada:さすがにジラートの民。
見苦しい否定をしない、か。
Nag'molada:しかし、母なるクリスタルは
私に教えてくれたぞ。おまえも私と同じく
クリューであったということを。
Nag'molada:明星の巫女イブノイル様が、
「心の言葉」失いしクリューの民を癒すべく
作り出した「虚ろの器」……。
Nag'molada:真龍の王バハムートが
その名を出したときに気づくべきだった。
Nag'molada:おまえたちジラートどもが、
神都アル・タユの調査を拒んだは、
あれが完成していた事実を隠すためだな?
Nag'molada:それほどまでに、私の持つ
「クリューの交渉能力」とやらが惜しかったのか?
Esha'ntarl:……
神都アル・タユは、1万年の昔、
「虚ろの器」と共に滅びました。
Esha'ntarl:いくら私が説明しようと、
どうしてもあなたは信じようとはしませんが、
ジラートは皆、今もそう信じて疑いません。
Nag'molada:あのとき神都を包んだ
クリスタルの力と、神都に飲まれた霊獣の力。
Nag'molada:それらの作用により
時空が乱れ、1万年の昔よりここへ
彼らは現れた……という説明だな。
Nag'molada:……それが本当に、
ジラートの信じる真実かどうかは、
クリューであるこの私には計れんが……
Nag'molada:どちらにしろ、
既に私は、霊獣ディアボロスより、
素晴らしい福音をいただいている。
Nag'molada:霊獣ディアボロスいわく
神都アル・タユは、第5の母なるクリスタルの
向こうに、今もなおあるそうだよ。
Nag'molada:神都に暮らしていた
ジラートの民も、今もなお生きているそうだ。
Esha'ntarl:そ……れは……!
Nag'molada:それを聞いては
黙ってはいられまい。時空のゆがみの先だろうが
なんだろうが、私はそこへ行き確かめねばならん。
Nag'molada:そして、おまえと同じように
「虚ろの器」にて不死の身体を手に入れる。
心の言葉をも取り戻す。
Esha'ntarl:……ナグモラーダ……。
Esha'ntarl:あなたはジラートを愛し、
ジラートに焦がれているからこそ、あの時も
クリューを裏切ったのでしたね……。
Esha'ntarl:けれども、行ってはなりません。
セルテウスは忠告してくれました。
Esha'ntarl:神都アル・タユは、
もはや、私たちの知る祖国ではない。
人が足を踏み入れてはならぬ禁断の場所だと。
Nag'molada:禁断の?
Esha'ntarl:これで、
セルテウスの心を読んでみなさい。
セルテウスは教えてくれます。
Nag'molada:そうして奴に
むざむざ心を乗っ取られよと?
Nag'molada:……とりあえず、
おまえにはここで死んでもらおう。
セルテウスに殺されたということでな。
Esha'ntarl:……!
待ちなさい、助けてくださるのなら
いくらでも出しましょう!
Nag'molada:……!?
おまえは……、ハハハ、
確かにクリューだったことがあるようだな!?
いいぞ、そこまで堕ちた姿を見せるとは!
Esha'ntarl:……。
フフフ、落ちたのは私ではありませんよ?
Makki-Chebukki:落札ぅ!
Kukki-Chebukki:まいどありぃ!
Cherukiki:デジョーン☆つぅ~!!!
(背後に従っていた3タルにデジョンをかけられ、送還されるナグモラーダ)
Esha'ntarl:助かりました。私に手を貸してくれて、
本当ありがとう。頼もしい3兄弟たち。
Esha'ntarl:これでナグモラーダは、
ジュノにはいられなくなるでしょう。
あなたがたは、もっとも正しい判断を下した。
Makki-Chebukki:てへ!
Esha'ntarl:けれども、
セルテウスは行ってしまったのですね……。
Esha'ntarl:セルテウスの見せた……
神都アル・タユ……しかしあれは……
(空を横切る、バハムートと思しき闇色の光弾)
Esha'ntarl:ああ……
Esha'ntarl:真龍との戦いが始まる。
意味なき戦いが、始まろうとしている。
(……それでも戦うほか道はない。
女神アルタナよ……、私たちに勝利を……)
End