プロマシアの呪縛/第5章~第8章/ゐぬる場所

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:31:14

■  第2節<ゐぬる場所>

 ミルドリオン枢機卿は、ジュノにいる
 らしい。枢機卿を探し出し、助けを求めたいウルミア。
 ジュノ大公宮に勤めているタルタル
 3人組ならば、なにかわかるのだろうか?


■ ジュノ大公宮入り口

Wolfgang:[Your name]!
 こんなところでなにをしている!?

Wolfgang:真龍の王バハムートを止める
 手立てを見つけ出すことはできたか!?

Wolfgang:とうとう、戦いが始まるぞ。
 真龍どもの攻撃で、冒険者を乗せていた
 飛空挺が落とされた。

Wolfgang:戦闘艇の準備も終わり、
 俺たちが工作できるのもここまでだ。

Wolfgang:しかし……、
 おまえたちには幸か不幸か、ジュノ戦闘艇隊の
 指揮をとられるエシャンタール様が見当たらん!

Wolfgang:ナグモラーダ様も
 護衛もつけぬまま行方がわからぬし……くそ!
 まさか、おまえたちの差し金ではあるまいな!?
 
・差し金か?
 ・いいえ
 ・ばれたか
 
 
「いいえ」を選択
Wolfgang:……いや、悪かった。
 今のは忘れてくれ。
 
 
「ばれたか」を選択。

Wolfgang:……いや、悪かった。
 皮肉はやめてくれ。
 
 
Wolfgang:いくら無意味な戦いを嫌うといっても、
 むざむざ祖国が焼かれることを喜ぶ輩などいまい。

Wolfgang:私も同じだ。
 古代の民だろうがなんだろうが、真龍どもから
 このジュノを救ってくれるのならば、協力する
 ほかない。

Pherimociel:ウォルフガング様!
 3番戦闘艇を持ち出した犯人がわかりました!

Chapi Galepilai:どうも、あのタルタルたちの
 仕業のようです! 彼らが「定めの地」とやらに
 行くと話しているのを聞いた者がいます!

Wolfgang:戦闘艇を持ち出しただと!?
 もしや、あいつらがお二方の行方について、
 なにか知っているのか!?

Wolfgang:しかし「定めの地」とは、いったい
 どこのことだ!? 手分けして手がかりを探せ!

・イベント終了後に話しかけると

Auchefort:「定めの地」とは
 いったいどこかといわれても、
 私にもさっぱりわかりかねますな。

Auchefort:いや、しかし、
 その言葉、前に一度きいたことがありますぞ。
 よく考えれば、思い出すことができるのでは
 ありませんかな?
 
 
Pherimociel:ジュノ戦闘艇が1艇行方不明に
 なっているそうだ。あれだけ厳重な警備の中
 忽然と姿を消すなどあり得ない話だが……、
 まさかな。

 
 
■ ミザレオ海岸・天華崎

(入り口でジラートの警戒用スフィアロイド3体と戦闘~撃破)

Esha'ntarl:[Your name]。
 よくここがわかりましたね。やはり、
 母なるクリスタルの記憶に導かれて?

Esha'ntarl:クリスタルラインを止めても、
 人の営みが生の営みが続く限り、母なる
 クリスタルの記憶は続く。

Esha'ntarl:それは誰にも止めようがないこと。

Esha'ntarl:なぜなら「人」は、
 クリスタルの光から生まれ、
 クリスタルの光となって果てるものであり……

(……そして「人」は、闇から生まれ、
闇に戻るものでもあるから……。)

Esha'ntarl:……?

(……そう、「人」は
相反する「光」と「闇」……。
そのふたつをその身に宿している……。)

(……すべてを照らす
「クリスタルの光」にて生まれ出で、
無を望む「虚ろなる闇」にて死んでいく……。)

(……それは、女神アルタナの作り出した循環。
男神プロマシアのために作り出された循環……。)

Esha'ntarl:[Your name]。
 なぜあなたは、私の心を……?

(二人の近くにセルテウスが立っている)

Esha'ntarl:セルテウス……

Esha'ntarl:あなたは、[Your name]になにを?

Esha'ntarl:……。

Esha'ntarl:……いいえ。
 今は、それを問うときではないのですね。

Esha'ntarl:今は、1万年の時を経て、
 あなたに再び巡り合えたことの意味を
 確かめあうとき。

Esha'ntarl:セルテウス。
 定めの時は来たりて、あなたから託された
 霊獣との契約は、人の手によって果たされ……

Esha'ntarl:「世界の終わりに来るもの」は、
 封じこめられました。

Esha'ntarl:しかし、
 あなたと共に現れた霊獣バハムートは、
 契約が果たされていないと言う。

Esha'ntarl:やはり、「世界の終わりに来るもの」を
 母なるクリスタルの循環より解き放たなければ、
 あの契約は果たされたとは言えないのでしょうか?

Selh'teus:……。

Esha'ntarl:セルテウス。
 人の言葉にする必要はありません。

Esha'ntarl:「絆の証」が、
 あなたと私の偽りのない心を繋ぐでしょう。

Esha'ntarl:さぁ、1万年の間、
 私とあなたが辿った道を分かち合いましょう。
 ヴァナ・ディールの、未来のために。

(アミュレットを掲げ共鳴するエシャンタールとセルテウス)

(光弾が二人を撃つ。よろめくエシャンタール、消えるセルテウス)

Nag'molada:……ク、逃げられたか。

(タルタル3人組を伴ったナグモラーダが現れる)

Nag'molada:エシャンタール、
 今のが、おまえの策とやらか?

Nag'molada:「絆の証」にて心を繋ぐなど。
 おまえもプリッシュなる女のように、その心を
 乗っ取られるつもりか?

Nag'molada:……いや。
 乗っ取られたということにし、
 保身を図るつもりだったかもしれんな?

Nag'molada:セルテウスを
 故意に逃がしたときの言い訳に。

Esha'ntarl:……。

Nag'molada:さすがにジラートの民。
 見苦しい否定をしない、か。

Nag'molada:しかし、母なるクリスタルは
 私に教えてくれたぞ。おまえも私と同じく
 クリューであったということを。

Nag'molada:明星の巫女イブノイル様が、
 「心の言葉」失いしクリューの民を癒すべく
 作り出した「虚ろの器」……。

Nag'molada:真龍の王バハムートが
 その名を出したときに気づくべきだった。

Nag'molada:おまえたちジラートどもが、
 神都アル・タユの調査を拒んだは、
 あれが完成していた事実を隠すためだな?

Nag'molada:それほどまでに、私の持つ
 「クリューの交渉能力」とやらが惜しかったのか?

Esha'ntarl:……
 神都アル・タユは、1万年の昔、
 「虚ろの器」と共に滅びました。

Esha'ntarl:いくら私が説明しようと、
 どうしてもあなたは信じようとはしませんが、
 ジラートは皆、今もそう信じて疑いません。

Nag'molada:あのとき神都を包んだ
 クリスタルの力と、神都に飲まれた霊獣の力。

Nag'molada:それらの作用により
 時空が乱れ、1万年の昔よりここへ
 彼らは現れた……という説明だな。

Nag'molada:……それが本当に、
 ジラートの信じる真実かどうかは、
 クリューであるこの私には計れんが……

Nag'molada:どちらにしろ、
 既に私は、霊獣ディアボロスより、
 素晴らしい福音をいただいている。

Nag'molada:霊獣ディアボロスいわく
 神都アル・タユは、第5の母なるクリスタルの
 向こうに、今もなおあるそうだよ。

Nag'molada:神都に暮らしていた
 ジラートの民も、今もなお生きているそうだ。

Esha'ntarl:そ……れは……!

Nag'molada:それを聞いては
 黙ってはいられまい。時空のゆがみの先だろうが
 なんだろうが、私はそこへ行き確かめねばならん。

Nag'molada:そして、おまえと同じように
 「虚ろの器」にて不死の身体を手に入れる。
 心の言葉をも取り戻す。

Esha'ntarl:……ナグモラーダ……。

Esha'ntarl:あなたはジラートを愛し、
 ジラートに焦がれているからこそ、あの時も
 クリューを裏切ったのでしたね……。

Esha'ntarl:けれども、行ってはなりません。
 セルテウスは忠告してくれました。

Esha'ntarl:神都アル・タユは、
 もはや、私たちの知る祖国ではない。
 人が足を踏み入れてはならぬ禁断の場所だと。

Nag'molada:禁断の?

Esha'ntarl:これで、
 セルテウスの心を読んでみなさい。
 セルテウスは教えてくれます。

Nag'molada:そうして奴に
 むざむざ心を乗っ取られよと?

Nag'molada:……とりあえず、
 おまえにはここで死んでもらおう。
 セルテウスに殺されたということでな。

Esha'ntarl:……!
 待ちなさい、助けてくださるのなら
 いくらでも出しましょう!

Nag'molada:……!?
 おまえは……、ハハハ、
 確かにクリューだったことがあるようだな!?
 いいぞ、そこまで堕ちた姿を見せるとは!

Esha'ntarl:……。
 フフフ、落ちたのは私ではありませんよ?

Makki-Chebukki:落札ぅ!

Kukki-Chebukki:まいどありぃ!

Cherukiki:デジョーン☆つぅ~!!!

(背後に従っていた3タルにデジョンをかけられ、送還されるナグモラーダ)

Esha'ntarl:助かりました。私に手を貸してくれて、
 本当ありがとう。頼もしい3兄弟たち。

Esha'ntarl:これでナグモラーダは、
 ジュノにはいられなくなるでしょう。
 あなたがたは、もっとも正しい判断を下した。

Makki-Chebukki:てへ!

Esha'ntarl:けれども、
 セルテウスは行ってしまったのですね……。

Esha'ntarl:セルテウスの見せた……
 神都アル・タユ……しかしあれは……

(空を横切る、バハムートと思しき闇色の光弾)

Esha'ntarl:ああ……

Esha'ntarl:真龍との戦いが始まる。
 意味なき戦いが、始まろうとしている。

(……それでも戦うほか道はない。
女神アルタナよ……、私たちに勝利を……)

End


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