■ 第4節<畏れよ、我を>
とうとう5つの神の歌がそろった。
シドの飛空艇の力を借り、霊獣
バハムートに会いに行くほか、
世界を救う道はないだろう。
■ バストゥーク大工房・シド研究室
Cid:[Your name]君。
待っていたぞ。
Cid:テンゼン君やスカリー君から、
ざっと話は聞いたが、あれは本当なのかね?
Cid:プリッシュ君が「世界の終わりに来る者」
だったという話も驚いたが……
Cid:タブナジアのミルドリオン枢機卿が、
永遠の命をもって、ジュノの要人に納まっていたと
聞いた日には、ハンマーで殴られたかと思ったぞ。
Cid:[Your name]君、
おぬしからも詳しい話を聞かせてくれ。
さぁ、皆を集めよう。
(テーブルを囲んで会議をする一同)
Tenzen:……なるほど。
そういうことでござったか。
Tenzen:ミルドリオン枢機卿は
セルテウスが霊獣バハムートとの間に交わした
契約を果たすために、男神を降臨させようと
していたのでござるな……。
Shikaree Z:プリッシュの胸に
魔晶石が埋まっていたのは、プリッシュの
内なる闇が封印されたためだというのか?
Shikaree Z:私は、罪狩りのミスラながら
過ちをおかしてしまった。魔晶石を前にしてこそ、
冷静でいなければならぬというのに……!
Cid:プリッシュ君は、
その重い定めを背負いながらも
泣き言ひとつ言わなかった。
Cid:そして、
ウルミア君は幼い頃より、
そんな彼女を見てきた。
Cid:ウルミア君にとっても、
その真実は自分のことのように重いはずだ。
Cid:あのふたりにとっても、
これ以上に過酷な運命はあるまい……。
Tenzen:我らは
どうすればいいのでござろう。
Tenzen:我輩の鳳凰丸は、
霊獣バハムートを討つことだけは
してはならぬというでござる。
Shikaree Z:けれども、
霊獣バハムートさえ討てば、
真龍との戦いに勝機が生まれるぞ。
Shikaree Z:私たちの一番の脅威は、
霊獣バハムートの用いる空の魔法だ。
Cid:そうだな。すべてを知った
わしらの前に続く道は、3つある。
Cid:真龍率いる竜族との
全面戦争の幕開けを待つか……
Cid:わしの作った飛空挺にて、
ジュノと共に真龍どもへ急襲をかけるか……
Cid:5つ目の歌を聞かせ、
プリッシュ君に男神を降臨させるか……
Jabbos:男神……
人に争いの……呪いをかけた神……。
Jabbos:男神……倒せば……、
人の……呪い……消えるはず……。
Jabbos:……でも……人……
ほんとに……勝つこと……できる……?
Tenzen:プリッシュ殿は、
[Your name]殿がその力を持つと
言っていたそうでござる。
Tenzen:それに加えて
我輩の鳳凰丸があるでござる。
Tenzen:しかし……、
正直、我輩も不安でござる。
Tenzen:霊獣ディアボロスは、人は決して
「世界の終わりに来る者」には勝てぬと
言っていたでござる。
Tenzen:鳳凰丸からも、答えは得られぬ……。
Cid:……確かに、わしらは
恐ろしいことをしようとしている。
Cid:プリッシュ君が戻ってきてくれれば、
わしらがどうすべきなのか、その答えを
得られるのだろうか。
Cid:[Your name]君、
テンゼン君、罪狩りのミスラ君。
Cid:君らは先に、タブナジアへ向かってくれ。
プリッシュ君が戻り次第、わしらも飛空挺にて
タブナジアへ向かおう。
Tenzen:タブナジアへ?
Cid:タブナジアには、
ギルガメッシュの使いがやってきているはずなのだ。
Cid:高度を保つための最後のパーツは、
わけあってバストゥークには持ち込めない代物でな。
Cid:わしらが追いつくのを
タブナジアの港で待っていてくれ。
・タブナジアの港へ行く前に、話しかけてみると
■ タブナジア地下壕・集会所
Chemioue:竜たちとの争いなんて、
こりゃまたとんでもない厄介事を
持ち込んでくれたもんだね……。
Chemioue:でもね……、
プリッシュも、あんたも、負けないと思うよ。
Chemioue:そりゃ、憎たらしい奴ほど、
強いからさ。あんたも、プリッシュと同じ
雰囲気があるよ。
Justinius:どうやら大変なことに
なってきたようだな……。
Justinius:戦いの後、忘れられたこの地が、
再びヴァナ・ディールの未来を決する戦いの
拠点となるとはな……。皮肉なものだな。
■ タブナジア地下壕・3階
Parelbriaux:これから、竜と戦うんだろう?
ウルミアさんにそんな危険なところ、
行ってほしくないけど……
Parelbriaux:まあでも、
そんなこと言ってもきく人じゃないよね……。
しょうがないか……。
■ タブナジア地下壕・長老の部屋
Despachiaire:もう……ウルミアを
止めることはあきらめました。
Despachiaire:きっと、
あの子自身の目で世界を知り、
あの子自身の手で運命をつかむことでしょう。
Despachiaire:若い者の成長を
ただ見守ること……それが本当の
老いたるものの務めなのでしょうな……。
■ タブナジア地下壕・2階
Zadant:この前、ここに来た
騎士様にきかれて、ふと思い出したんだけどな。
Zadant:タブナジア侯国には、
恐ろしい力をもつ石があったはずだ。
ミルドリオン枢機卿様がそれを封じたと聞いて、
子供心に頼もしく思ったものだ。
■ タブナジア地下壕・海獅子の巣窟
Tenzen:シド殿!
お待ちもうしていたでござる!
Cid:ウルミア君と
ルーヴランス君を連れてきたぞ。
Cid:しかし、
プリッシュ君はダメだった。
大変なことになってしまった。
Tenzen:そ、それは
どういうことでござる!?
Cid:詳しくは、彼らに聞いてくれ。
Cid:わしは、ギルガメッシュの使いから
もらわねばならんものがある。
(ウルミアとルーヴランス(赤)登場)
Ulmia:プリッシュは……、
見つかりませんでした……。
Ulmia:プリッシュは……、
どうやら、ジュノ戦闘艇隊に隠れて
乗り込んでいってしまったようなんです。
Tenzen:なんと!?
Tenzen:プリッシュ殿は、
またなぜ、ウルミア殿を待っては
いられなかったのでござろう!?
Tenzen:まさか、
ひとりで霊獣バハムートと戦う
心積もりではあるまいな!?
Ulmia:……きっと
プリッシュは、私が追いかけてくるって、
信じているのでしょう。
Ulmia:プリッシュは、
人の心が読める。私の心も読んでいるはず……。
Ulmia:けれども、
心を読めるのなら、なぜ、私に、
こんな悲しい選択をさせるのでしょう。
Ulmia:信じるって、
信じられるって、
こんなに悲しいことなんて……。
Jabbos:……人……
言葉……通じても……、悲しいことある……。
心……通じても……、悲しいことある……。
Jabbos:それは……
世界が……悲しさに……満ちてるとき……。
世界そのもの……変えないと……だめ……。
Ulmia:……。
Ulmia:……。
そうですね。私たちに残された道は、
もう世界を変えるしかないのかも
しれません。
Ulmia:1万年の時をかけ、
多くの人々のカ死を経て、この世界が生まれた。
男神の呪いに縛られた世界……。
Ulmia:プリッシュも、
その世界を変えるために行ったのね……。
Cid:みな、大丈夫か!?
最新型飛空挺も完成したし、出発の準備ができたぞ!
Cid:わしは、
これからギルガメッシュの船に乗って帰り、
各国にこの現状を伝えるつもりだ。
Cid:おぬしたちが
霊獣バハムートを止めることができても、
配下の竜たちの暴走など、予想もつかぬ
ことがおきるかもしれんからな。
Ulmia:シドさん……。
いろいろとご協力、ありがとうございました。
Cid:……いやいや。
わしももうちょっと若ければ一緒に行くがな。
ギルガメッシュに先に釘を刺されちまった。
バストゥークを守るために残れとな。
Cid:おまえたちも
自分の国を守るために行くのだろう。
そしてそれは、命がけの旅となろう。
Cid:しかし、
おぬしたちならできると思うぞ!
Cid:なぜなら、わしの
「ファイナル悶絶戦艦シド号」がついているのだからな!
Cid:ワッハッハッハ!
Louverance:操縦のことでしたら
私にお任せください。
Cid:うむ。
では、任せたぞ。若人たちよ。
……クリスタルの戦士たちよ。
Ulmia:さぁ、行きましょう!
プリッシュの元へ、バハムートの元へ!
(海獅子の巣窟から飛び立つシド号)
※海獅子門番のセリフ
Sueleen:もうプリッシュに
会うことはできないかもしれないと、
ウルミアから聞いた。
Sueleen:プリッシュは
自らの命を投げ出し世界を救うために、
真龍のもとへ旅立ったのだと。
Sueleen:……。
無事に帰ってきてくれ。
もちろん、プリッシュもおまえも
皆そろってな。
(高度を上げ雲海を駆けるシド号)
(甲板ではジャボス、スカリーZらが雲海を見つめている)
Tenzen:……それで、
今からでもプリッシュ殿には
追いつけるのでござろうか?
Ulmia:アルドさんが調べてくださったところでは、
ジュノ戦闘艇隊は、隊をふたつに分けて出発した
ようなんです。
Ulmia:その本隊は、リヴェーヌ岬上空へと
先に近づき、真龍をひきつけ……
Ulmia:それとは別に出発した戦闘艇隊が、
別方向より霊獣バハムートの元へ向かう作戦だとか。
Tenzen:プリッシュ殿が来るとしたなら、
あらかた、そちらでござろうな。
Tenzen:霊獣バハムートに近づくための別働隊は、
真龍が本隊に十分にひきつけられるまで、下手な
動きをせんでござろうからな。
Ulmia:シドさんも、そうおっしゃっていました。
ですからきっと、まだ間に合うはず……
Louverance:こんなものが乗っていたぞ。
(3タルを伴って船室から甲板に現れるルーヴランス)
Cherukiki:こんなものとは失敬な!
Kukki-Chebukki:そんなこと言うと死刑だぞ!
Makki-Chebukki:おいらたちはスパイなのだ!
Ulmia:……スパイ?
Cherukiki:許可なしで
改造飛空挺を作っちゃいけないんだぞー!
Kukki-Chebukki:運転免許がない人が
運転しちゃいけないんだぞー!
Makki-Chebukki:犯罪者どもを捕まえて、
おいらたちは高級官僚の位へ返り咲いてやるのだー!
Shikaree Z:……かっ切り裂いてやろうか。
Tenzen:いやいや、待つでござる。
この曲者たちも案外、役に立つかもしれんぞ。
これより我らは、許しなくしてジュノ戦闘艇隊に
近づくのでござるからな。
Tenzen:あちらと話の通じる者が
乗っているのは、心強いでござ……
(空を切り裂く青白い光線)
Tenzen:な、なんでござるか!?
Jabbos:……見えた……
Shikaree Z:ジュノ戦闘艇隊だ!
Tenzen:威嚇射撃でござろうか!?
Makki-Chebukki:さっきの
怖い兄ちゃんが、通信しにいったよ!
Kukki-Chebukki:ここは危ないから、
おいらたちも行こうぜ!
Cherukiki:行こうぜ!
Ulmia:私たちも行きましょう!
手助けにきたのだと伝えれば、
わかってくださると思います!
Tenzen:[Your name]殿!
向こうの様子がおかしいでござるよ!
Tenzen:砲撃は止んだでござるが、
それは、なにか思いがけぬことが
起きたからのようでござる!
Ulmia:プリッシュが
見つかってしまったのかもしれないわ!
Ulmia:乗り移るために、
船を寄せてみるそうです!
すぐに船室に入ってください!
(戦闘艇隊に接舷し乗り移る一行)
Ulmia:プリッシュ!
いたら返事をして! 私たちも来たわ!
(甲板に現れる数人のアルマター機関員)
Tenzen:これはジュノの方々。
我ら、怪しい者ではないでござる!
捜し人を求めてきただけでござる!
Cherukiki:だめでござるよ。
この人たちには、なにを言っても無駄でござるよ。
Kukki-Chebukki:だって、
このひとたちは人間じゃないんでござるよ。
ジュノの人が作った人形なんでござるよ。
Ulmia:人形……?
(5体のMammet-22 Zetaと戦闘)
(Mammet-22 Zetaを撃破)
(次のジラート船に近づき、乗り移る一行)
Shikaree Z:プリッシュ!
いるのならば、すみやかに返事をしろ!
Makki-Chebukki:いないなら、
いないなりに、いないっていいなーい!
(Omega登場)
Jabbos:・・・・・・もしかして・・・・・・
あの・・・・・・なか、か・・・・・・?
Cherukiki:・・・・・・もしかして・・・・・・
あれに・・・・・・食われちゃった!?
(Omegaと戦闘)
(Omega撃破)
Shikaree Z:いったい
なにが起きているんだ?
Tenzen:このままでは、
いたずらにお互いの戦力を失い、
疲弊するだけでござる!
Ulmia:見てください! あちらを!
(1つの戦闘艇甲板から爆発が起こる)
Louverance:皆さん。
あの戦闘艇に接近させます!
(Ultimaと対峙するプリッシュ)
(放たれる光弾を横っ飛びにかわす)
Prishe:おい、てめぇ!
そんなとこで高みの見物なんて卑怯だぞ!
降りてきやがれー!
Nag'molada:ハハハ!
時間稼ぎには、ちょうどいい見世物だ!
Nag'molada:その試作品は、
いまだ感性には程遠い代物だが、完成した
あかつきには、人の生み出した最強の存在
となるだろう。
Nag'molada:もっとも、
1万年の昔に完成したものたちは、
今も神都アル・タユの果てに、
暮らしているのかもしれんが、な・・・・・・。
(戦闘艇に接舷される飛空挺)
Ulmia:プリッシュ!
Prishe:あっ!
ウルミア! みんな!
(Ulmiaたちをよそ見した瞬間、光弾を受けて吹っ飛ぶPrishe)
Nag'molada:うるさいのが来たな。
仕方ない、戦闘レベルをもう一段階上げてみるか。
Nag'molada:アルテマウェポン!
奴らと遊んでやれ!
(Ultimaと戦闘)
(Ultima撃破。戦闘艇から落下するUltima)
Nag'molada:・・・・・・なるほど、
やはり試作品は試作品、だったか・・・・・・。
(アルマター機関員に包囲されるNag'molada)
Esha'ntarl:どういうつもりです、
ナグモラーダ。あなたはアルマター機関より
委員解任、国外追放を命じられたはず。
Esha'ntarl:その命
召し上げるまでいたらなかった恩赦を忘れ、
アルテマウェポンまで持ち出して
戦闘艇隊に潜りこもうとは・・・・・・
Esha'ntarl:功を立て、今一度の再起を
図ろうとでもお思いですか!?
Esha'ntarl:それとも、
自棄を起こしてすべてを憎み、
この戦術をかき乱そうと!?
Nag'molada:・・・・・・。
Esha'ntarl:・・・・・・そうですか。
やはり、霊獣バハムートに尋ねに来たの
ですね? 神都アル・タユへの道を・・・・・・。
Esha'ntarl:ナグモラーダ。
あなたが神都アル・タユを求むる
理由はよくわかります。
Esha'ntarl:「心の言葉」を失った私たちは
ひどく惨めで、孤独なもの。
Esha'ntarl:けれども、
それは人が解き放たれていくということ。
Esha'ntarl:始まりはひとつだった私たちは、
子を産み親となり、一歩また一歩と
その世界を広げていく。
Esha'ntarl:それは遥かな昔に、
ひとつの大きな母なるクリスタルが、
5つに分かたれたことと同じ。
Esha'ntarl:私たちは
ジラートの民よりも先に、
巣立ちを経験したに過ぎません。
Nag'molada:それでは、なぜおまえは
「虚ろの器」にて、クリューであることを捨てた?
Nag'molada:なぜおまえは、
今もなおジラートと共にあり、
神都アル・タユへの道を閉ざす?
Esha'ntarl:それは・・・・・・
Nag'molada:おまえの思想は、
おまえが「虚ろの器」にて、
その闇を洗い流したがためのもの。
Nag'molada:それと同じく、
私もこの闇を洗い流すまで
解き放たれることなど、ない。
Prishe:そんなに
神都アル・タユへ行きたいのなら、
ムバルポロスへ行け!
Esha'ntarl:・・・・・・プリッシュ!?
Prishe:あいつは、セルテウスは、
ムバルポロスのモブリンたちに
その道を開くように頼んだ!
Prishe:あいつについていけば、
5つ目のでっかいクリスタルにたどり着くさ!
Nag'molada:・・・・・・なるほどな。
海に沈んでいようが、土に埋まっていようが
モブリンたちなら、たどり着けぬ土地はない。
Nag'molada:セルテウスにも
再会できるというのならば、さらに都合もいい。
Prishe:おまえが
知りたいことは教えたはずだ!
だったら、さっさと帰りやがれ!
(突然上空に転移するNag’molada)
Esha'ntarl:・・・・・・!?
Nag'molada:そうしたいが、
受けた恩義を返すが美徳。
Nag'molada:返してやらねばな。
1万年前、クリューが受けた恩義を・・・・・・
(石の記憶を歌いだすNag’molada)
Esha'ntarl:なんてことを!?
奇襲の意味が・・・・・・!?
(Nag'moladaの前の空間が歪み、Bahamutが出現する)
Nag'molada:ははは!
私の歌が届いたな、天空の覇者バハムート!
Nag'molada:私は、クリューの民!
あなた様がた霊獣の加護ありし、力なき民!
Nag'molada:この者たちジラートの民を、
ヴァナ・ディールに仇なす者たちを、
あなた様の贄と捧げましょう!
Esha'ntarl:・・・・・・くっ!
あなたには、クリューを名乗る資格などない!
闇に飲まれた、薄汚い凶徒に過ぎない!
Nag'molada:ならば、だからこそ、
この闇を洗い落とさねばならないのだ。
Nag'molada:神都アル・タユにある、
「虚ろの器」によって、な!
(何処かへ転移するNag'molada)
Kukki-Chebukki:もうだめだ~。
Makki-Chebukki:もうさよなら~だ~。
Prishe:ばっかやろう!
俺たちの出番は、ここからだぞ!
Prishe:天空の覇者バハムート!
霊獣であり真龍の王である、バハムートよ!
Prishe:俺はプリッシュ!
「世界の終わりに来る者」だ!
Prishe:おまえたちが
セルテウスと交わした契約に従い、
俺は一度、封じ込められた!
Prishe:この魔晶石が、
俺と共に生れ落ちた「虚ろなる闇」!
その封じられた姿だ!
Prishe:俺たちは、
この「虚ろなる闇」を消し去るために、
男神を降臨させ、それを倒すことを目指した!
Prishe:それをこれから、
おまえの前でやる! 契約を果たす!
Prishe:そこでしっかり、その目で見ていろ!
人の強さを見せてやる!
Bahamut:・・・・・・エシャンタール・・・・・・。
なるほど・・・・・・。そういうことか・・・・・・。
Bahamut:しかし、その必要はない。
おまえは私の言う「世界の終わりに来る者」では
ないからな。
Esha'ntarl:!?
Prishe:どういうことだ!?
Bahamut:エシャンタールよ。
虚ろなき人の子よ。そして
霊獣フェニックスの半身よ。
Bahamut:人のために、ここまで来たのだ。
その強い意志に免じて、おまえたちには
教えてやろう。
Bahamut:私の言う「世界の終わりに来る者」は、
神都アル・タユにいる。
(アル・タユ、母なるクリスタル、男神の石像とシーンは切り替わっていく)
Bahamut:それは、おまえとは
比べ物にはならぬほど闇を含んだ命・・・・・・
Bahamut:1万年の間、我らが閉じ込められていた
神都アル・タユにてそれは目覚めたのだ。
Esha'ntarl:神都アル・タユに!?
Bahamut:クリスタルラインを
動かしたは、ジラートの生き残りか?
それとも、今を生きる異形の人々か?
Bahamut:どちらにしても、
それがために、神都アル・タユを支える
母なるクリスタルは力を失いつつある。
Bahamut:神都アル・タユは、
まもなくここヴァナ・ディールへ落ちるだろう。
Bahamut:そうすれば、
「世界の終わりに来る者」は人々を取り込み・・・・・・
Bahamut:男神プロマシアが、
強大な力をもって降臨するのだ。
(シーンは元に戻る)
Bahamut:だからこそ我は、
人の種を根絶やしにせんと、ここ
ヴァナ・ディールへと降りてきた。
Bahamut:取り込むものさえ、すべて失せれば、
男神プロマシアの復活には至らぬからな。
Ulmia:・・・・・・人を取り込む・・・・・・?
Esha'ntarl:・・・・・・そんな・・・・・・
Prishe:ちくしょお!
霊獣のくせにセコイぞ、バハムート!
そういうことは、もっと早く言えってんだ!
Prishe:俺たちに言ってくれりゃ、
神都アル・タユに行って、すぐに
そいつをぶっ倒してやったってのによ!
Tenzen:そうでござる! 霊獣バハムート殿!
Tenzen:そなたは
広大な空を預かる身でありながら、
なにゆえ狭量なる振る舞いを見せるのか!?
Tenzen:我ら人の力、
なぜに信じてくださらぬのか!?
Bahamut:信じるもなにも、
それこそ唯一無二の真実。
Bahamut:男神プロマシアに、おまえたちは勝てぬ。
近づくことも許されぬ。
Bahamut:1万年前に、
セルテウスなる少年が我らに証明したこと。
だからこそ、おまえたちは滅びるしかないのだ。
Esha'ntarl:そのようなことはありません!
Esha'ntarl:霊獣バハムート!
私たちが男神プロマシアに勝てなくとも、
「世界の終わり」を止めればよいはず!
Esha'ntarl:セルテウスは、
私に伝えてくれました!
Esha'ntarl:彼はそのために来たのだと!
神都アル・タユの落下を防いでみせると!
Bahamut:なに・・・・・・?
セルテウスがそのようなことを・・・・・・?
そのようなこと、できるはずが・・・・・・!
Prishe:ああもう、ちくしょう!
おまえの御託は、聞き飽きたぜ!
俺は前向きな意見が聞きてぇんだ!
Prishe:[Your name]、
おまえも思いっきり言ってやれよ!
おまえなら、男神に勝てるってこと、
わからしてやれよ!
男神に勝てるか?
・絶対に勝てる!
・どうだろうな・・・・・・?
(絶対に勝てる! を選択)
Bahamut:・・・・・・なに? おまえは・・・・・・?
Bahamut:・・・・・・まさか、セルテウスめ・・・・・・!
Bahamut:またも
ヴァナ・ディールと人を傷つける気か!?
・・・・・・そうはさせぬ・・・・・・!!!
Prishe:あっ、なんかヤベェぞ!
Prishe:[Your name]、
逃げろ、やられるぞ!
(逃げる[Your name]とPrishe、身体を帯電させながら口にエネルギーを集束させるBahamut)
Tenzen:[Your name]殿!
(鳳凰丸を抜き放ち、刀身に炎を漲らせるTenzen)
Esha'ntarl:全艇離脱!
(さらに炎を膨れ上がらせ、Bahamut目掛けて刀を振り下ろす)
(放たれた炎の弾とBahamutのメガフレアが空中でぶつかり、爆発)
(母なるクリスタル。たくさんのフェニックスの尾が舞うなかセルテウスが佇んでいる)
(霊獣フェニックス・・・・・・)
(多くの命と共に
母なるクリスタルへ還るのか?)
(・・・・・・そうか、仕方がない。
しかし君のおかげで、わずかでも猶予が生まれた。)
(さぁ、母なるクリスタルへ還りたまえ。
私がそれと君を解き放とう・・・・・・)
(・・・・・・そして、道を開こう。
彼を迎え入れるために・・・・・・)
(Selh'teusの周囲から闇が湧き出す)
(雲海から光の柱が立ち上る)
End