プロマシアの呪縛/第5章~第8章/汝の罪は

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:17:40

■  第3節 第1小節 みっつの道-汝の罪は

 ルーヴランスは、神都アル・タユの調査を
 するために、タブナジアへ向かったようだ。
 5つ目の母なるクリスタルの向こうにあるといわれた神都アル・タユ。
 そこへ至るには、いったいどうすればよいのだろうか。


■ タブナジア塹壕

Despachiaire:冒険者の方、
 ウルミアのことを知りませんか? 異国の地で、
 あの子に変わりはありませんでしょうか?

Louverance:お久しぶりです。
 デスパシエール老。

Despachiaire:こ、これは
 ルーブランス様!

Louverance:PC殿と私は、
 ヴァナ・ディール全体の幸福のために
 真実を追う者。

Louverance:あなたのお孫さまも
 私たちと同じ目的をもって、日々、明るく
 充実した日々を過ごしております。どうか
 ご安心を。

Despachiaire:ルーヴランス様、
 聖騎士様がご一緒ならば、確かに安心です。
 しかし、ウルミアは我慢強く愚痴のひとつも
 言わない子……

Despachiaire:まさかあの子に
 辛い思いをさせてはおりませんでしょうな?
 不憫な思いをさせてはおりませんでしょうな?

Louverance:ええ、たshかに
 ウルミアさんは、志の高い立派なお嬢さんです。
 責任感も人一倍高い。……だからでしょう。

Louverance:タブナジア大聖堂に納められた
 「アル・タユの絵」のことを尋ねられた際、
 ご自分を勉強不足だと責めていらっしゃいました。

Despachiaire:な、なんと!

Louverance:ウルミアさんは神学生では
 ないのですから、そのような絵のこと何も
 知らずとも、気に病むこともありませんのに。

Despachiaire:まったくその通りです!
 「アル・タユの絵」がタブナジア大聖堂に
 納められた頃、ウルミアはまだほんの
 おさな子でした!

Despachiaire:ルーヴランス様!
 許されるならば、かわりに私が
 あの絵の説明をいたしましょう。

Despachiaire:私は、あの絵を
 大聖堂に運び入れるのを手伝ったことが
 あります。あの絵にまつわる騒動も見て
 きました。

Louverance:ほほう。
 では今、私にその説明をお願いします。
 責任をもって、ウルミアさんにお伝え
 いたしましょう。

Despachiaire:はい……
 ……あの絵は今から約25年ほど前、
 タブナジア大聖堂に持ち込まれたものです。

Despachiaire:なんでも辺境にある
 ウガレピ寺院なる場所で見つかったものだそうで、

Despachiaire:伝説にうたわれている
 一説……古代の民が楽園へ通じる扉を
 開かんとした場面が描かれております。

Despachiaire:ええ、ええ、
 今でもはっきり思い出すことができます。
 古代の都の上に現れている光の扉……。
 咆哮する、楽園の扉の番人の姿……。

Despachiaire:その番人は、龍の姿をしており、
 その四肢は鎖によって絡め取られておりました。

Despachiaire:その姿が印象深く、
 伝道師の皆さまがたは、その絵を「鎖の絵」、
 もしくは「竜の絵」と呼んでおりました。

Louverance:なるほど、
 その頃はまだ、「アル・タユの絵」とは
 呼ばれていなかったと……?

Despachiaire:はい、後に
 ミルドリオン枢機卿があの絵をごらんになった
 ときに初めて「アル・タユ」だとおっしゃったとか・

Despachiaire:神の怒りをかい、
 水中に落ちた都市アル・タユのことは、
 酒の肴に詩人の歌にと持てはやされ、
 当時、タブナジア中の噂話となったものです。

Louverance:……しかし、なぜ、
 ミルドリオン枢機卿は、
 あの都市の名を知っていたのでしょうか?

Despachiaire:私が聞いたところですと
 ミルドリオン枢機卿様は、タブナジアに
 現れる前は、悟りを求めて辺境をさまよう
 僧だったとか。

Despachiaire:盗賊や海賊たちは、
 辺境や遺跡から、多くの聖遺物を持ちよって
 きていました。おそらく辺境には、隠された
 伝説や知識があるのでしょう。

Louverance:なるほど……、
 辺境にて、その名を聞いたのだと……。

Despachiaire:はい、実際、
 辺境からミスラがやってきまして、あの絵を
 ウガレピ寺院に戻すように騒いだといいます。

Louverance:その話は、
 聖職者の間では有名ですね。
 ミルドリオン枢機卿がそれをうまく取りなし、
 タブナジア大聖堂の面目を保ったとか。

Despachiaire:はい、私たち町人も
 何事もなく騒ぎが収まり、胸をなでおろしました。
 あの時は、待ち中のミスラたちがケダモノのごとく
 騒ぎまして、どうなることかと思いましたから。

Louverance:そのミスラ……、
 そのミスラならば、あの絵のことを
 より詳しく知っているのかもしれませんね。

Louverance:デスパシエール老、
 そのミスラからどこから来た者か、なんという
 名の者か、覚えてはおいでではないですか?

Despachiaire:名前だけならば、
 わかります。サンドリア大聖堂の前で、
 「罪狩りのミスラ」がやってきたと、
 何度も名乗りをあげておりましたから。

Louverance:罪狩りのミスラ……
 ミスラの本国から放たれる刺客ですか。

Louverance:……となれば、
 ミスラたちにとっても、あの絵は
 重要なものだったということですか。

Despachiaire:そういえば、ルーヴランス様、
 少し前になりますが、まだうら若い罪狩りの
 ミスラが、ここタブナジアを訪れております。

Despachiaire:あのミスラに尋ねれば
 なにかわかるかもしれませんぞ。

Louverance:罪狩りのミスラがここに?

Louverance:なるほど、
 デスパシーエル老、ご協力を感謝します。
 そうですね……そのミスラを探してみます。

 (部屋の外へ)

Louverance:罪狩りのミスラが
 やってきているというのは意外でした。
 いったい、何の用でタブナジアへ……。

Louverance:「アル・タユの絵」のこと、
 加えて罪狩りのミスラのこと、ウィンダスに住む
 ミスラの族長様に尋ねてみましょう。

End

※ イベント後、再度話しかける

Despachiaire:ほら、あなたは
 もうご存知でしょう? まだうら若い罪狩りの
 ミスラが、ここタブナジアを訪れていたことを。

Despachiaire:彼女がいったいなぜ
 タブナジアに来たのか……。ミスラのことは、
 ミスラに尋ねてみてはどうでしょう?
 
 
■ タブナジア地下壕・長老の部屋の前

Arquil:ウルミアさんが
 出ていってからのデスパシエール老の
 落ち込みようったらなかったよ……。

Arquil:最近ようやく
 わかるようになったんだ……。

Arquil:あの人は、
 ただ、守りたかっただけなんだよね……
 この町を、ウルミアを、そしてみんなを……。
 
 
■ タブナジア地下壕・ウルミアの部屋の前

Parelbriaux:またプリッシュも
 ウルミアさんも出ていくなんて……。

Parelbriaux:もう会えないなんてこと……
 ないよな?


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