すでに廃墟となって久しいが、それでもあの深みには
ムシたちを引きつけるなにかがあるらしい。
ー 老いたムシ ー
ムシたちを引きつけるなにかがあるらしい。
ー 老いたムシ ー
概要
ダートマウスのベンチの傍に佇むNPC。
地下に一度も降りたことはないが、以前暮らしていた者、戻って来た者から聞いたことを教えてくれる。
進行状況によって様々なセリフが用意されていて、ストーリー進行に関するいろいろなヒントを与えてくれる。
ストーリー攻略中に行き詰まったら話しかけてみるといい。
台詞
- 初回
- (すぐ話しかけた場合)
おや、旅の者か。残念ながらこの場所にはもう、わししか残っておらんよ。町はすっかり寂れてしまってな。 - (無視して一度通りすぎた場合)
おお、戻ってきたのかね。おまえさんはなにもいわずに素通りしていったから、てっきりわしの姿もこの町同様、色あせて見えなくなってしまったのかとおもったよ。 - (無視して地下へ行った後)
おお、戻ってきたのかね。おまえさんはあいさつもせずにわしを素通りし、遺跡に入ってしまったからな。
てっきり亡霊でも見たのかと思ったよ。こういうところに長くいると、ときどき幻をみたりもするからな。 - (共通)
ほかのムシたちはみんな消えてしまった。あの井戸の底の洞穴に一匹、また一匹と入っていってな。
かつてこの町の下にはすばらしい王国があったのだ。すでに廃墟となって久しいが、それでもあの深みにはムシたちを引きつけるなにかがあるらしい。
富、栄光、悟り… あの暗闇にはそうしたすべてが含まれているように思える。おまえさんもあそこに夢を求めてきたのだろう?
気をつけるがいい。あそこは不快な空気で満ちている。生き物は正気を失い、放浪者はその記憶を盗まれる。夢なんて本当は見ないほうが良いのかもしれん…
- (すぐ話しかけた場合)
- 2回目
王国がその望みを満たしてくれると期待して、多くの者がこの場所にやって来た。
かつてこの王国は“ハロウネスト”と呼ばれていたのだ。宝や秘密にあふれ、史上もっとも偉大な王国だとも言われていた。
今は毒気を帯び、怪物と狂気で満ちた墓場と化してしまったがな。
まあ、永遠なるものなど存在しないということなのだろう。
- 他の会話条件を満たさない場合
疲れていないかね? このベンチは鉄でできているが、なかなか座り心地がよいのだよ。下におりる前に考えを整理したければ、これ以上の場所はない。
それに話し相手がいればわしも嬉しい。おまえさんはあまり口数が多いほうではなさそうだがね。
- 守護者の紋章を装備
なにか…臭わないか? 突如として空気にひどい臭いがまざるようになった。
普段はこのようなことはないのだがな。いや、まったく申し訳ない。
- スライの店開店後
いやはや、店の主がふらりと町に帰ってきたよ。下でどんな冒険をしてきたのか聞きたかったのだが、ろくに覚えていないようだ、よっぽどひどい目にあったのか…
彼の品物に興味があるなら気をつけることだ。あれはなかなか、がめつい商売をするからな。
競争相手がいないというのが問題だ。なにせ市場の原理が働かない。彼にとっては好都合だろうがな。
- スタグの駅開通
まさかスタグの駅が開くのをこの目で見ることになるとは! あの建物はわしが生まれたときからずっと閉じられたままだったのだ。
スタグの道が栄えしころの話は聞いたことがある。王国の中を、網の目のようにトンネルがかけめぐっていたと。もっとも、わし自身はあれを使って旅をしようとは思わないが。
わしはこの場所にいることに満足しているからな。
- 黒卵の神殿に訪れた後
あの神殿を訪れたのか?わしは行ったことはないが、奇妙な建物だと聞いた。
われわれの中でも特に勇敢だった者たちが、かつてあの場所で祈りをささげていた。あの壁の中にいると安らぎを感じるといってな。だがしばらくするとやめてしまった。いったいなにが起きたのだろうか?
- イゼルダの店開店後
最近若い夫婦が駅のとなりの家に住みついた。地図の店を開いたようだから、おまえさんのような冒険を好む者にとっては嬉しいことかもしれんな。
奥さんのほうは背が高いものだから、もっと大きな家をすすめてのだよ。空き家はいっぱいあることだしな。だが彼らはあの家が気に入ったというのだ。
奥さんは懸命に腰をかがめて入口をくぐっていたが…わしだったら我慢できんだろうな。
- ブレッタ救出後
町の娘がもどってきたよ!
正直生きている可能性は低いと思っていたのだが。
救ったのはさっそうとした、どこかの戦士だったそうだ。彼女はすっかり心をうばわれたしまったようで、帰ってきて以来ずっとそのことについて話している。
その戦士はきっと、わしが眠っている間にここを通りすぎていったにちがいない。残念なことだ。そのようにすばらしいムシなら、ぜひとも会ってみたかった。
- ブレッタ旅立ち後
あの若い娘がろくに別れの言葉もないままに、崖を越えて旅立っていってしまったよ!
まさかあんな危険な道のりを選ぶとはな。あの娘のどこにそのような勇気が隠されていたのやら。
てっきりわしと同じように気の弱い娘なのだろうと思っていたが… まったくそんなことはなかったようだ。冒険への呼び声に無反応なのは、わしだけかもしれないな!
- ジジの家への扉を開く
下での探索はうまくいっているかな?おまえさんがいない間、わしもちょっとした冒険をしてきたよ。
ふだんはあまり行かないのだが、町はずれの墓地に行ったのだ。古い友だちの墓を訪れるためにな。
そして墓石の間を歩いていたら、近くから奇妙な詠唱のようなものが聞こえてきた。それはそれは不気味な詠唱だった!
どこから聞こえてくるのかとあたりを見回すと、暗い洞穴の中にふたつの大きな眼が光っているのが見えたのだ。まったく恐ろしい目つきだった!
わしはなにも聞こえず、なにも見なかったふりをして、急いで街の中に戻ってきた。友だちには悪いが、彼女の墓を訪れるのはまたの機会にするよ…
- 復讐の魂/蛾の羽根の衣取得後
わしはハロウネストについてそれほど多くを知っているわけじゃないが、あの緑が生い茂った洞穴の下には菌類の森が広がっているはずだ。かつてはムシでも植物でもない、おだやかな生き物が暮らす場所でな。
訪れてみたくなったかね?だとすれば強烈な臭いを覚悟するがいい。あそこはとにかくひどい悪臭で満ちているからな。
- 復讐の魂取得後(Ver1.5.61.11779以降)
かつてわしは、この下にある王国のすべてが冷たい岩でできていると思っていた。だがそうではないようだな。旅する者たちの話によれば、ハロウネストは驚くような多様性に満ちているという。交叉路のすぐ横にすら、緑の生い茂る土地があるというからな。
それを教えてくれた者には、この町の周辺にも美しい植物が生えているといったのだが、あまり興味を示していなかったな。
- カマキリの爪取得後
おまえさんのように勇敢な者たちの多くは、ハロウネストの偉大なる都を目指してやってくる。おそらく宝が目当てなのだろう。あの場所はそういったものであふれているだろうからな。
都は王国の中心に位置しているが、その門は封印されたという話だ。入るのは簡単ではないかもしれんな。
中にあるものを少しでも持ち出せれば、その者は金持ちになれるだろう。だがわしはこの年になるまで、それに成功した者を数えるほどしか見ていない。きっとあそこは危険な場所なのだろう。
- 涙の都を訪れた後
おまえさんがこの小さな町にあまり失望してないといいんだがね。今はこんな有様だが、かつてはもっと魅力ある場所だったのだよ。
ずいぶん昔にひどい惨劇が起こり、王国への立ち入りが禁止された。そして多くの門が閉ざされたのだが、この町の古い井戸はいまだに王国への入口として機能しているのだ。
何年にもわたり、あらゆる類の者たちがあの井戸を使って遺跡に入っていった。探検家や、盗賊や、冒険者などが。
だが外に戻ってきたのは、ほんのひとにぎりだ。あるいは戻らなかった者は王国で望むものを見つけたか…
いやいや、そんなはずはない。どうせみんな食われてしまったのだろう。あの穴の中は危険で満ちているからな。
- 破壊のダイブ取得後
街の墓地の向こうに崖があるのを知っているかね?あれはとても大きな岩山のふもとにあたるのだ。
山の中には採掘場や、機械や、様々な貴重な鉱石なんかがあってな。多くの放浪者がダートマウスを抜けて、あの中に入っていったものだよ。
- 水晶の心臓取得後
洞穴は都よりもさらに深いところまで続いていると知っていたかね?そこまで深くおりた者は少ないから、情報もかぎられているのだが。
数少ない生存者たちは、きわめて古い建造物や道について語っている。そしてそれらはまるで、岩自身の意志のもとに作られたかのようであったと。
- 水晶山のエレベーター解放後
あの騒々しい昇降機は、あの岩山の中の古い採掘場につながっているのかね?
おまえさんはあそこに登ったということか?いたるところに水晶が生えているというのは本当か?
以前にこの町の住民が水晶をもち帰ったことがある。あんな物のなにがよいのか、わしにはわからなかったな。
食べることはできないし、枕として使うこともできない。苦労して手に入れる価値があるとは思えん。
- 風鳴りの崖を訪れた後
放浪者の多くは、向こうの崖をわざわざ超えてダートマウスにやってくる。なかなか骨の折れる道のりだよ。王国が栄えていた頃は、もっと簡単だったのだが。
あの崖には古い道があり、そいつを使えばもっと簡単に移動ができたのだ。だがそこにいたる橋はく枯れてしまった上、入口が巨大な扉でふさがれてしまった。
べつに不満をいっているわけではないのだよ。おかげでわしらは大勢の放浪者を相手にせずに済んでいるのだからな。
ムシたちの大群がこの町に押し寄せるなんてのは勘弁ねがいたい。わしは静かなほうが好きだからな。
- 夢見の釘未取得かつ統治者の翼取得後
ハロウネストには墓が多いが、中には洞穴全体に墓が集まっているような場所があるようだ。都の上のどこかだと聞いたが、きっと陰気な光景なのだろう。
わしは町はずれの小さな墓場で満足だがね。景気がよかったころは、墓掘りを専門にする者だっていたのだ。もう死んでしまったが、悪い男ではなかったよ。
ちなみにかれはハロウネストで死んだわけじゃない。開いた墓に落ちて、そのまま登ってこれなかったのさ。
死体を見つけたのはわしだ。わずらわしいことに、それ以来わしが墓の世話をするはめになった。
- 交差路汚染後
うむむ…気分の悪くなるようなにおいが、町の横の井戸からただよってくるようになった。あの中は不気味な場所だと思っていたが、ますますそのひどさを増しているように思える。
どんな恐ろしい呪いがあの廃墟をおかしているか知らないが、それはかつてないほど強力になっているようだ。
- 黒卵の神殿の封印を解いた後
井戸の中から耳をつんざくような叫び声がきこえた。心に響き、呆然とするような叫びだった。
悪しき怪物が死んだのかとも思ったが、あの叫び声はどこか…神聖さも感じさせた。下でなにかが起きたのかね?
いや、いわなくていい。よからぬことが起きているのなら、わしは知らないほうがよいだろう。
- グリム巡業団出現中
あれを見たまえ! なにやら奇妙で不気味なものが、突如として出現したのだ!
まったく身体に寒気が走る。わしはかかわらないことにするよ。
- 悪夢の王を倒す
いやあ、よかった! あの気味の悪い団体がいなくなり、ようやくこの町も静かな状態に戻ったよ。
たまに訪れる旅の者に対処するだけでも大変だというのに、いきなりあんなテントを建てられて、ひどい音楽を聞かされて、恐ろしい仮面を見せつけられたら、わしのような年寄りのムシにはたまったものじゃない。
- グリム巡業団を追放
いやあ、よかった! あの気味の悪い団体がいなくなり、ようやくこの町も静かな状態に戻ったよ。
さらに広場に新たな仲間も加わった! 町の外にいるのをわしが見つけたんだがね、最初は少し混乱しているようだった。詳細はあやふやだったが、どこか遠くからやって来たといってね。
どんな過去があるにせよ、彼は優れた演奏者だよ。長い間、この町で耳にするものといったら風の音だけだったが、彼のおかげでわしらは新たな音と仲間を手にすることができたというわけだ!
- 夢見の釘
なぜ…あの遺跡に下りるのだ?ここにいたほうが、あらゆることが簡単だというのに… - グリム巡業団出現中に夢見の釘
どうしてこの不気味な連中は、わざわざこの小さくて平和な町に侵入してきたのだ? 時々、世界全体がわしに嫌がらせをしているように感じるよ…
- 繊細な花を持って話しかける
ん?なんだねそれは?おお、なんと美しい花だ!
おまえさんが花を愛でる感性の持ち主だとは知らなんだ。
それにしても、なぜそのようにすばらしい花を持ち歩いているのかね?
待て…まさか…おお!
この花は…わしへの贈り物ということか?こんなに貴重なものをわしにくれるというのか?
- 渡さない場合
そうか、わしの勘違いだったか。まったくはずかしい。おまえさんがわしのような老いぼれのために、わざわざそのようなことをするはずがないものな。
他者に感謝し、気持ちを表現する…そうした資質を誰もがもっていると期待してはいかんということだな。
- 1度渡さないを選んで再び話しかける
おまえさんはまだそのすばらしい花をもっているのか…ひょっとして気が変わったのかね? その貴重なものをわしにくれるとでも?
- 渡す場合
おお!本当にもらってよいのかね?いやはや…いったいなんといったら…とにかくありがとう!
わしはここでなんの見返りも得ることなく、通りすぎる者たちに助言を与え続けてきた。しかしまさかこのような若者がわしの言葉と親切に感謝し、その気持ちを表してくれるとは思わなんだ。
しかもこのような美しい花をもってして!ああ、何やらこの暗い世界に、再び小さな灯りがともったようだ。
ありがとう。この花はおまえさんが出かけている間も大切に世話をしておこう。そうすれば、おまえさんが戻ったときに一緒に眺めることができるからな。
- 花を渡した後・通常会話
暗い考えが心に忍び寄るとき、わしはおまえさんがくれたこの花を見つめ、おまえさんのことを思い出すのだ。
少しそこのベンチで休んでいったらどうだね?出かける前に一緒に花をながめようじゃないか。
- 花を渡した後・夢見の釘
この花びら…なんという白さ。おまえにもこれが見えるか…おまえはわしをどこかから見ているのか?
あるいは夢も、それほど悪いものでもないのかもしれないな…