ボナファイド

Last-modified: 2023-11-16 (木) 07:00:40

ボナファイド・スライド・ルールの略。2017年の野球規則改正に伴い適用が開始された。


概要

英語表記はBona fide(『真実の~』『本物の~』等の意味)。日本語訳の「正しいスライディング」を逸脱した行為(例:走者がスライディング時に野手に接触する、もしくは接触を試みる*1)を犯した場合は守備妨害が宣告され、当該走者と打者走者の両方がアウトとなる。
当初の知名度はなんJ内外ともに低く、下記の試合で判定が覆った事で広く知れ渡った。


事例

2020年7月12日の巨人対ヤクルト戦(ほっともっとフィールド神戸)で発生。
6回裏、2-3で1点ビハインドの場面で巨人は一死一・三塁のチャンスを作り、打者の炭谷銀仁朗がショートゴロを放つ。山田哲人が二塁ベース上で送球を受けると同時に一塁走者のジェラルド・パーラがスライディングで突っ込み両者は塁上で交錯。山田は一塁へ送球出来なかった。

その間に三塁走者がホームを踏み試合は振り出し、と思われたがヤクルトの高津監督はパーラのスライディングを守備妨害と疑いリクエストを要求。協議の結果ボナファイドが適用され、打者走者の炭谷と共にアウトが宣告された。二名のアウトは三塁走者の本塁到達前のため得点は取り消し。巨人は以降も無得点に終わり敗戦した。


動画(1:53~)

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記事

【巨人】パーラのスライディングで適用されたボナファイドとは…

(前略)
 丹波塁審「ボナファイドのガイドラインに沿ってです。ベースに向けてスライディングはしてるんですけど、勢いついて(ベースを)越えちゃっているんで。越えるのもボナファイドの対象なんですね。野手に接触するのもけがをさせないためのルールですので。近くから行って(スライディングして)勢いつけてベース越えちゃってるんで、そこはボナファイドを適用させてもらいました」

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関連項目



Tag: 巨人 ルール


*1 詳細は野球規則6.01(j)((15)に記載)を参照。