福岡ソフトバンクホークス所属の選手が存在を抹消される際に使われる言葉。
概要
2016年4月3日のソフトバンク対日本ハム戦(東京ドーム)におけるプレーが発祥。
1-0でホークスリードの6回裏、日本ハムの攻撃で無死1, 3塁の場面にて二塁手の川島慶三が一塁走者の田中賢介の併殺崩しを受け転倒。直後に工藤公康監督は「守備妨害ではないか」と抗議するが認められず、ホークスはこの回に4点を失い敗戦。負傷した川島は4ヶ月の戦線離脱に追い込まれた。
試合後に三笠杉彦球団統括本部副本部長がパ・リーグ連盟に意見書を提出し、ネット上でも守備妨害を巡って物議を醸す事態へ発展。当初は被害者の立場だったホークスだが、翌日に工藤が下記のコメントを残し状況が一転する。
この日、工藤公康監督(52)は「スライディングが足にいっている。松葉づえをついていた。(当面、出場は)難しい」と話した。
その上で指揮官は「走路にいたら仕方ないが、川島はホームに投げようとしていた。(同様の危険なスライディングをする選手は)うちにはいないと思っている。けがにつながるということで(本塁の)ブロックがなしになった。セカンドでも危険があるとなれば、しっかり判断してほしい」と提言した。
本発言がきっかけで、過去のホークス選手による類似のラフプレーが多数発掘される。その中に当事者の川島も含まれており、田中よりも危険度の高いプレーを行っていた事が判明。工藤の発言と照らし合わせてチームから存在を消されるネタが誕生した。
同年のMLBでは併殺崩しを目的としたスライディングに対して走者・打者走者の両名がアウトとなるボナファイドが導入され、NPBも翌年に向けルール改正に動く中での出来事であった。
参考画像・動画
所属不明選手のプレー発掘例
- 川島慶三(所属不明)の鈴木大地(当時ロッテ)に対する併殺崩し
身体ごとベースとは関係のない方向に向かっている。
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- 明石健志(所属不明)の根元俊一(当時ロッテ)に対する併殺崩し
川島と同様。加えて片足を若干上げて飛び蹴りに近い形で突っ込んでいる。