野手も反省する所があると思う

Last-modified: 2021-04-11 (日) 22:20:51

2019年5月16日・千葉ロッテマリーンズvsオリックスバファローズ(ZOZOマリン)の試合後に山本由伸が残したコメントの一節。
当時のオリックス野手陣の守備面がいかに壊滅していたかを物語るものであるとと共に、山本のぐう聖っぷりを表すエピソードでもある。

概要

2018年シーズンに中継ぎとして32HPを記録した山本は2019年シーズンに2年ぶりとなる先発挑戦を表明するも、同僚の榊原翼やソフトバンクの大竹耕太郎*1らと肩を並べる壮絶なムエンゴ、さらには野手陣の守備力が低いためにエラーにも悩まされ、5月15日の時点で防御率1.37ながら僅か2勝しかしていなかった*2
そんな中で山本は5月16日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)に先発。相手先発の種市篤輝は2連勝中ではあったものの、正捕手・田村龍弘が怪我で離脱していた*3こともあり山本がやや有利かと思われていた。
山本は4回に井上晴哉一発、5回に藤岡裕大のタイムリーを浴びて2点を失うも、それ以外は特に大崩れすることなく試合を進めていたが…。

6回裏の進行

実際の結果

打者数塁の状況打者結果
1-鈴木大地ライトフライで手堅く1アウト...かと思いきや右翼・小島脩平が落球。鈴木はその隙に3塁に到達。
2無死三塁清田育宏タイムリー。山本3失点目。
3無死一塁井上晴哉セカンドゴロで4→6→3のゲッツーか...と思いきや二塁・福田周平のトスを遊撃・大城滉二がファンブル。ダブルプレーどころか1アウトも取れずここで井口監督が動き清田の代走に岡大海を起用。
4無死一・二塁ブランドン・レアードタイムリー。山本4失点目。
5角中勝也サードフライ...と思いきや三塁・中川圭太落球。ただし、インフィールドフライが宣告されており、ランナーが進塁しなかったためエラーは記録されず打者アウト。1アウト。
6一死一・二塁中村奨吾ライトフライ。2アウト。この間に二塁走者・井上は三塁へ進塁。
7二死一・三塁吉田裕太タイムリー。山本5失点目。
8二死一・二塁藤岡裕大フォアボール
9二死満塁荻野貴司ファーストゴロで攻撃終了...のはずが一塁・T-岡田がまさかのトンネル。
すぐに他の野手がカバーしたものの、俊足の荻野では間に合うわけがなくこの隙に三塁走者レアードが生還、山本6失点目。
ここで西村監督が動き、山本は無念の降板。2番手は近藤大亮
10鈴木大地センターフライ。3アウト。攻撃終了



エラーがなかった場合の結果

打者数塁の状況打者結果
1-鈴木大地ライトフライ。1アウト
2一死無塁清田育宏ヒット。
3一死一塁井上晴哉4→6→3のダブルプレー。攻撃終了。



山本の投球結果(6回のみ)

打者三振被安打四球死球失策失点自責点備考
90310340敗戦責任投手

このように、野手陣が1イニング3エラー+(結果的に試合展開には影響がなかったが)サードフライ落球と完全に山本の足を引っ張り、山本は自責点2ながら5回2/3を6失点で無念のKO。そのまま敗戦責任投手になる*4という結果となった。当然ながらこの試合結果にネットは騒然。「山本が投げた相手は千葉ロッテバファローズだった」「オリックスを出る喜び」「早くFAした方がいい」などとネタにされることとなった。
そして試合後に山本は記者らの取材に対応するが、そこで記者から野手陣へのコメントを求められてしまう。過去には同一選手による1イニング3つの守備ミスでグラブを投げてキレたピッチャー野選1つでキレてしまったピッチャー、さらにはノーエラーであっても満足せず、キレながら野手に3点以上取ることを平然と要求したピッチャーもいたことから、これまで度々大人な対応を見せてきた山本も流石に激怒するのではないかと懸念するファンも少なからずいた*5

山本のコメント

Q.6回にはエラーも目立った。そこの所はどうか?
A.野手も反省する所があると思うけど、井上選手のホームランが痛かった。長打が出ると流れが傾くので、打たれたくなかった。あの場面(6回)で自分もできることはあったはず。もっと最少失点でいけるようにしたい

以上のように、野手陣へのコメントを「野手も反省する所があると思う」の一言に留め、その上で自分の反省点を挙げて可能な限り責任を背負い込むというぐう聖っぷりを発揮。ネットでは山本への激励と高卒3年目(当時20歳)の投手にすら苦言を呈されたオリックス野手陣への批判が飛び交った*6

なお1年後、さすがのムエンゴに耐えかねたのか、彼の口から本音らしきものが飛び出ることになる

その後

2年後の2021年シーズン、山本は初めて開幕投手に選ばれる。その意気込みを語った際中嶋聡監督から言われたという言葉に案の定、「オリックスの野手陣は今まで山本を救ってきましたか…?」というツッコミが相次いだ。

関連項目



Tag: オリックス ロッテ


*1 奇しくもこの試合の前日に登板してQS達成も9回に守護神・森唯斗が痛恨の逆転弾を喰らい勝ち星が消滅、目の光を消されている。
*2 結局シーズン終了まで防御率1点台を守り抜き最優秀防御率に輝くも援護率は2.35で8勝に終わっている。
*3 前日の試合まで試合の先発捕手は江村直也。この日は吉田裕太だったが、どちらもピリッとしなかったため、後に新戦力の柿沼友哉の台頭を招いた他、楽天から移籍してきた細川亨を抑え捕手に起用するプランが組まれたりした。
*4 その後、8回に3番手の山崎福也が捕まったため、最終スコアは9-2。
*5 ちなみに2019年の山本が、自責点にならない失点を記録したのは6点である。
*6 なお、前日までは中川圭太(内野手登録)が右翼手のレギュラーだったが、ZOZOマリンの風を考慮し、三塁手のレギュラーながら右翼手も無難にこなす小島脩平(こちらも内野手登録)とポジションを交代させていた。結果としてこの2人ともがエラー・落球をしたこととなり、守備そのもののお粗末さ、及び2人を押しのけるだけの能力が無い外野手陣の層の薄さはファンを大いに嘆かせた。
*7 2019年の阪神はオリックスと対照的に3エラーや4エラーしても勝利したことが何度もあり、それがより山本の悲惨さを強調する結果になった。