17.ホールディングゲーム << バックギャモンの戦略・戦術 >> 19.ベアインのコツ
さて、最後に登場するのが「ランニングゲーム」です。
ホールディングゲームが、「相手よりコマが遅れている時」に「後方で待機する」戦法であるならば、
ランニングゲームは、「相手よりコマが進んでいる時」に「どんどん前に進んでいく」戦法です。
相手よりコマが進んでいるならば、普通にサイコロで勝負すれば、勝てる可能性が高いということです。
ならば、恐れるべきは、相手にヒットされて相手の陣地に捕まってしまうことでしょう。
これを防ぐためにには、なるべく早く、相手のコマとすれ違うことを目指せば良いのです。
コマは後戻りできませんから、すれ違ってしまえば、もう絶対にヒットは起こりません。
たとえばこの上記の場面。あなたは自分の陣地(3ポイント)にブロックを作ることができますね。
しかし、ピップカウントを数えてみると、動かした後であなたは91、相手は108です。
つまり、リードしているのです。こんな時は、変に後ろで待機するようなことは考えず、
素直に相手とすれ違いに行けばいいのです。
ちなみに、このようにすれ違った後のコマの動かし方のコツについては
次回からの終盤講座で触れていきます。
最後にさらっと用語紹介
相手と完全にコマがすれ違って、もうヒットが起こる可能性がない状態を、「ノーコンタクト」といいます。
それに対して、まだすれ違っていない状態のことを、「コンタクトがある」といいます。
簡単にいえば、コマが遅れている側はコンタクトを維持しようとするべきだし、
コマが進んでいる側はノーコンタクトを目指そうとするべきです。この原則を理解しておきましょう。