ST-I

Last-modified: 2023-12-17 (日) 16:07:25

R63_ST_I.png

Tier 9 ソ連 重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)140/140/100本体価格(シルバー)3,561,000
最高速度(km/h)前進40.0マッチング範囲(戦闘Tier)9~11
後退13.0派生元車輌KV-4
発見可能範囲(m)静止時398.79
移動時421.69

パッケージ

初期LVL1LVL2LVL3LVL4LVL5LVL6LVL7LVL8
ST-I
E:166,000
S:3,561,000
主砲
E:?
S:178,500
無線
E:?
S:33,600
エンジン
E:?
S:84,000
履帯
E:?
S:65,000
砲塔
E:?
S:61,000
無線
E:?
S:52,200
主砲
E:?
S:335,000
戦車
IS-4
E:189,000
S:6,100,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期
ST-I
V-11122 mm D-25TSST-IObject 701-11,80010RK
65024 / [17.33]170/170/160440
11.261.3/1.8/3.322360
LVL.1
主砲
V-11122 mm BL-9ST-IObject 701-11,80010RK
65024 / [17.27]170/170/160440
11.221.3/1.8/3.322360
LVL.2
無線
V-11122 mm BL-9ST-IObject 701-11,80012RT
65024 / [17.27]170/170/160625
11.221.3/1.8/3.322360
LVL.3
エンジン
V-11122 mm BL-9ST-IObject 701-11,80012RT
70024 / [18.50]170/170/160625
12.021.3/1.8/3.322360
LVL.4
履帯
V-11122 mm BL-9ST-IMObject 701-11,80012RT
70026 / [20.82]170/170/160625
12.021.2/1.6/3.022360
LVL.5
砲塔
V-11122 mm BL-9ST-IMST-I1,90012RT
70026 / [20.05]250/160/160625
11.581.2/1.6/3.018380
LVL.6
無線
V-11122 mm BL-9ST-IMST-I1,900R-113
70026 / [20.07]250/160/160730
11.591.2/1.6/3.018380
LVL.7
主砲
V-11122 mm M62-T2ST-IMST-I1,900R-113
70026 / [19.88]250/160/160730
11.481.2/1.6/3.018380

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
122 mm D-25TSAPCR
HEAT
HE
1,025
12G
608
217
270
61
390
390
530
---
---
2.49
975
820
780
720
720
720
4.761,8562.800.4030+16
-6
5.452,1262.800.4040+16
-8
122 mm BL-9AP
APCR
HE
1,025
12G
608
225
265
68
390
390
530
---
---
2.49
1,007
1,259
1,007
720
720
720
4.881,9032.800.4030+16
-6
5.081,9812.800.4040+16
-8
122 mm M62-T2AP
HEAT
HE
1,065
13G
630
258
340
68
440
440
530
---
---
2.49
940
920
940
720
720
720
4.511,9842.800.3840+16
-8

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
緑字:改良砲塔

解説

  • 概要
    Tier 9ソ連重戦車
    ST-IのIは、ローマ字の「アイ」ではなくローマ数字の「1」である。
    そのため読み方は「エステーアヂン(エスティーワン)」となる。
    当時試作段階だったIS-4の車体をベースに、ISIS-3で問題だった劣悪な居住性とそれが原因の装填速度の遅さを改善するために大型化した砲塔を搭載した車輌。
     
  • 火力
    • 122 mm D-25TS
      初期砲。
      STGの主砲と同じものだが、こちらは課金弾がHEATになっている。
      単発火力は390と優秀でありだが、通常弾の貫通力は217mmと低め。DPM 1,856と低め。
      金弾のHEATは貫通力270mmと初期砲としては貫通力が高いため、課金弾を多めにもって出撃しよう。
      移動時・車体旋回時の照準拡散が非常に大きいという欠点があり、行進間射撃や急停車からの咄嗟撃ちは不得手である。
      砲塔旋回時の照準拡散は良好だが、照準時間が速くはないため、しっかりと腰を据えて狙撃する必要があるだろう。
       
    • 122 mm BL-9
      KV-4の最終砲に比べると、課金弾の貫通力が24㎜、精度は0.02低い。
      ダメージは70高いとはいえ、貫通しなければ意味がない。
      貫通力を機動力で補うのも難しいため、敵に弱点を隠されている状況では厳しい戦いを強いられる。
    • 122 mm M62-T2
      マッチング的にこれを搭載してからが本領発揮となる。
      貫通力が一気に上昇し、格上相手でも弱点を狙っていけば、正面から貫通できるようになる。
      準時間と発射速度はT-10に劣っている。
       
  • 装甲
    特殊な車体形状のため一般的な昼飯の角度とは勝手が違うが、適切な角度で車体や砲塔を傾けておくと金弾以外の生半可な貫通力の砲弾は受け付けなくなる程の防御力を誇る。
    敵として対峙した時、豚飯やハルダウンで弱点を隠され側面にも回り込めない状況では、味方の攻撃をほとんどはじき返しながら撃ちまくられて面倒くさいことこの上ない。
    • 車体
      殆ど垂直装甲で構成されていたKV-4から一転して傾斜装甲を採用。
      そのためKV-4にカタログ値では劣るが、実質的な防御力は優れている。
      車体正面にドライバーズハッチや車体下部の傾斜の緩い装甲の薄い部分が存在するのは、ISの系譜の宿命と諦めて工夫をこらそう。
      真正面を向けているとき、下部は実質184mm程度で、ここだけはKV-4から変わっていない。格下の通常弾にも抜かれやすいため、極力隠すようにしたい。
      上部は実質240~250mmあり非常に堅く、同格以下なら課金弾でも弾くことが多い。
      ドライバーズハッチは実質220mmで同格以上には通常弾でも抜かれやすく、車体下部に比べて隠しにくいのが難点。
      豚飯やハルダウンで正面の弱点を隠せるのがベストだが、どうしても隠せない時は、小刻みに斜め前後運動して少しでも狙いを絞らせないようにしよう。
      側面上部は実質177mm、下部の垂直140mmの部分は20mmの履帯で覆われているため、スペック以上に防御力が高い。
      格下では適当な角度で撃つと弾かれることも少なくない。
      またKV-4と異なりスポールライナー (特大)を装備することは出来なくなっている。
      さらに実厚ではKV-4に劣ることもあり、HEに対してはKV-4よりもダメージを受けやすい。
      鉄壁のハルダウンで油断をしていたら、側面から大口径HEが飛んできたということがないように注意しよう。
       
    • 砲塔
      改良砲塔の前面は250mmの厚さに加え、防盾と避弾経始に優れた形状のため、実質300mmを超える部分が多く、同格以上の課金弾を弾くことも多い。
      防盾脇に実質263mm~286mmの部分もあるが、範囲が狭いため狙いにくく、少しでも逸れると硬い部分に当たってしまう。
      キューポラは貫通240mmから抜けるが、独特の形状もあり正確に中央を撃たないと268mm以上の防御力を発揮される。
      IS-3などとは違い真正面から見える天板は100mmの厚さがあり、水平からでは強制跳弾角度になる。
      ただし、砲塔後部の天板は30mmとかなり薄い上に面積が広く、自走砲への注意はもちろんの事、Type 4 Heavyなど背の高い車輌からの攻撃も貫通の恐れがある。
      撃ち下ろしの危険がある箇所ではあまり防御力が発揮できないことには注意しよう。
       
  • 機動性
    総重量はKV-4の6割に減ったがエンジンも相応の出力になっているため、相変わらず動きは鈍い。
    車体旋回性能は多少良くなったが砲塔旋回は更に遅くなっており、敵を狙う際は車体旋回を併用したい。
    隠蔽率は重戦車レベルではあるもののかなり向上しており、また車体の小ささもあって前線移動中に発見されることは減っている。
    鈍足ではあるので安全かつなるべく短いルートを通って前線に直行しよう。
     
  • 総論
    Tier9にしてMausよりも硬い砲塔装甲、重戦車ではトップクラスの貫通力、そこそこの機動力を持つバランスの良い車輌。
    俗に言うTier9.5に分類される車輌の一つ*1で、乗り手次第ではTier10重戦車にも十分対抗することができ、味方の矛としても盾としても活躍しやすい。
    豚飯や昼飯・ハルダウンを駆使すればTier10相手でも相当に耐えるため、Tier9戦ならば最前線が基本のポジションとなる。
    KV-4と比べると装甲配置が砲塔に偏りハルダウン型になっており、他にも特大内張りが装備できず装甲厚は薄くなっているため自走砲で大ダメージを貰い易い点や、高めだったHPが同格平均程度になる等、今までとやや使用感が異なる。
    同じ戦い方をしているとせっかくの装甲を活かし切れない。
    特に車体前面は格下にも貫通されやすく、迂闊な前進や隠れる場所の無い戦闘ではダメージを貰い易い。
     
    ソ連戦車の基本、自分の得意な距離での戦闘と昼飯の角度、豚飯、車体下部とドライバーズハッチを隠すことを忘れずに。
    本車に限った技術ではないが、敵が発砲するタイミングを見計らって車体を急旋回させ、25度から30度ほど傾けて敵弾を受けることで、車体下部でも貫通200mm級の砲弾を弾くことができる。
    また、ドライバーハッチを狙った弾が逸れて硬い部分に当たってくれる可能性もある。
    とはいえ、いくら堅くても単独で突出すればただの的なので勘違いしないように。
    砲塔旋回速度の遅さと最終砲の装填時間の長さのため近距離戦はやや苦手、なので一対一で近距離の機動戦を仕掛けられるような事態は避けたい。
    砲塔旋回速度の遅さは車体旋回を同時に行う事で多少カバー可能だが、最終砲の装填時間はKV-4やT-10に比べても長く最速でも11秒ほどかかるためこの隙を付かれると厳しい。

史実

ST-Iは、工場92番の技術者 A. Ganin と A. S. Chasovnikovにより当時の重戦車の後継として計画されていたもので、
キリル文字表記では「CT-1」。開発計画のコードネームである「オブイェークト」は存在せず「ST-1」が計画名も担っていた可能性が高いとされています。
ST-Iは主力重戦車であるIS-2や、配備が始まったばかりの新鋭IS-3共通の欠点である、低車高と傾斜装甲を追及した為内部容積が狭く搭載弾薬が過少、
劣悪な居住性、それに伴う迅速な装填作業の難しさ、中遠距離射撃や行進射撃(これは当時の戦車全てに言える)の命中精度の悪さを改善すべく大戦末期の1945年(1月~5月)に開発がスタートしました。
車体はIS-4の試作となるオブイェークト701シリーズが使用されました。
砲塔は大きく後方に延長したことにより弾薬搭載量が増加しました。 これは弾薬の大半が車体底部にあり、砲塔後部の即応弾薬が少なくこれを打ち切ると発射速度が著しく低下する、
ソ連戦車共通の弱点を解消するもので、装填手を二名に増やし、分割装薬式の砲弾の発射速度の改善を図ったそうです。
遠距離射撃の改善については可変倍率が可能な新型照準器を装備することで改善が図られ、同時に、スタビライザー(砲安定装置)「STP-1ゴリゾーント(地平線)」装備も計画されていましたが、
後のIS-4に装備されず、10年後のIS-8、T-54の両改良型で漸く量産されたことを考えると、この時はまだ、実用性は疑わしいものだったと考えられます。
その他、電動砲塔旋回装置や空気圧を防水に利用した川底渡渉装置、新型換気装置等の新装備が計画されていました。
意欲的な機構を多く盛り込んだ車両でありましたが、それ故に予想される開発期間が長すぎるとの軍部の判断で、開発は中止されてしまいました。
しかし、開発によって培われた技術は後の戦車に生かされることになります。

ゲーム中ではパッケージにIS-4の試作型として、オブイェークト701シリーズがあります。
オブイェークト701-2で、IS-2の後継としてL.S.トロヤーノフ技師が設計した重戦車で、主砲は100mm戦車砲S-34を搭載、車体前面装甲は圧延鋼板で160mmの厚さを持つものでした。
エンジンは750馬力のV型12気筒エンジンを搭載し、車体は延長され、転輪は片側7枚となり、重量は55.9tになりました。
改良型のオブイェークト701-5に設計が進められ、オブイェークト701-2の主砲を122mm戦車砲D-25Tに換装したものに変更され、同軸機銃も12.7mmDShK重機関銃になり、
砲塔周囲の装甲が強化され、車重は58.5tに達し、最大速度は43km/hになりました。
細部改良型のオブイェークト701-6に設計が進み、それがIS-4として採用されました。

ST-IIと言うモデルプランが別に存在し、これは、なんと122mm砲を連装で装備しているというものもありました。

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*1 他にはE 75M53/M55が該当する。