Tier 3 チェコスロバキア 軽戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 25/15/15 | 本体価格(シルバー) | 43,500 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
最高速度(km/h) | 前進 | 42.0 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 3~5 | ||
後退 | 18.0 | 派生元車輌 | ||||
発見可能範囲(m) | 静止時 | 318.99 | ||||
移動時 | 350.20 |
パッケージ
初期 | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | Lv.6 | Lv.7 | Lv.8 | Lv.9 | |||
LT vz. 38 E:1,055 S:43,500 | ━ | 無線 E:? S:2,250 | エンジン E:? S:1,250 | 主砲 E:? S:2,790 | 主砲 E:? S:3,460 | 履帯 E:? S:1,620 | 砲塔 E:? S:1,950 | エンジン E:? S:3,750 | 主砲 E:? S:16,500 | ━ | 戦車 ST vz. 39 E:4,660 S:151,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期 LT vz. 38 | Praga TNHPS | 37 mm Škoda A3 | LT vz. 38 | LT vz. 38 | 200 | Radiostanice vz. 35 | |
120 | 34 / [33.83] | 25/15/15 | 310 | ||||
12.36 | 1.2/1.4/2.0 | 34 | 330 | ||||
Lv.1 無線 | Praga TNHPS | 37 mm Škoda A3 | LT vz. 38 | LT vz. 38 | 200 | Radiostanice vz. 37 | |
120 | 34 / [33.42] | 25/15/15 | 345 | ||||
12.21 | 1.2/1.4/2.0 | 34 | 330 | ||||
Lv.2 エンジン | Praga TNHPS/II | 37 mm Škoda A3 | LT vz. 38 | LT vz. 38 | 200 | Radiostanice vz. 37 | |
125 | 34 / [34.81] | 25/15/15 | 345 | ||||
12.72 | 1.2/1.4/2.0 | 34 | 330 | ||||
Lv.3 主砲 | Praga TNHPS/II | 37 mm Škoda A8 | LT vz. 38 | LT vz. 38 | 200 | Radiostanice vz. 37 | |
125 | 34 / [34.81] | 25/15/15 | 345 | ||||
12.72 | 1.2/1.4/2.0 | 34 | 330 | ||||
Lv.4 主砲 | Praga TNHPS/II | 37 mm Škoda A7 | LT vz. 38 | LT vz. 38 | 200 | Radiostanice vz. 37 | |
125 | 34 / [34.65] | 25/15/15 | 345 | ||||
12.66 | 1.2/1.4/2.0 | 34 | 330 | ||||
Lv.5 履帯 | Praga TNHPS/II | 37 mm Škoda A7 | Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G | LT vz. 38 | 200 | Radiostanice vz. 37 | |
125 | 38 / [37.65] | 25/15/15 | 345 | ||||
12.66 | 1.0/1.2/1.8 | 34 | 330 | ||||
Lv.6 砲塔 | Praga TNHPS/II | 37 mm Škoda A7 | Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G | Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G | 250 | Radiostanice vz. 37 | |
125 | 38 / [35.51] | 50/30/25 | 345 | ||||
11.94 | 1.0/1.2/1.8 | 36 | 330 | ||||
Lv.7 エンジン | Praga TNHPS (dvojkarb.) | 37 mm Škoda A7 | Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G | Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G | 250 | Radiostanice vz. 37 | |
140 | 38 / [39.70] | 50/30/25 | 345 | ||||
13.35 | 1.0/1.2/1.8 | 36 | 330 | ||||
Lv.8 主砲 | Praga TNHPS (dvojkarb.) | 37 mm Škoda A23 | Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G | Pz.Kpfw. 38 (t) Ausf. G | 250 | Radiostanice vz. 37 | |
140 | 38 / [39.28] | 50/30/25 | 345 | ||||
13.21 | 1.0/1.2/1.8 | 36 | 330 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
※青字:オートローダー砲・機関砲、緑字:オートリローダー砲
砲性能
主砲性能 | ||||||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
37 mm Škoda A3 | AP APCR HE | 14 2G 9 | 52 74 18 | 40 40 45 | --- --- 0.31 | 675 830 687 | 720 720 720 | 18.75 | 750 | 1.90 | 0.40 | 90 | +25 -10 | |
20.00 | 800 | 1.90 | 0.40 | 90 | ||||||||||
37 mm Škoda A8 | AP APCR HE | 14 2G 9 | 52 74 18 | 40 40 45 | --- --- 0.31 | 675 830 687 | 720 720 720 | 23.08 | 923 | 1.70 | 0.38 | 90 | +25 -10 | |
24.00 | 960 | 1.70 | 0.38 | 90 | ||||||||||
37 mm Škoda A7 | AP APCR HE | 16 2G 9 | 61 86 18 | 40 40 45 | --- --- 0.31 | 750 1,020 730 | 720 720 720 | 23.08 | 923 | 1.70 | 0.38 | 90 | +25 -10 | |
24.00 | 960 | 1.50 | 0.38 | 90 | ||||||||||
名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 連射[間隔 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
37 mm Škoda A23 | AP APCR HE | 26 3G 10 | 82 115 18 | 40 40 45 | --- --- 0.31 | 900 1,224 915 | 720 720 720 | 25.71 連射[1.00] 弾倉[5.00] | 1,028 | 1.70 | 0.38 | 90 | +25 -5 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
※緑字:改良砲塔
解説
- 概要
Tier3チェコスロバキア軽戦車。
ドイツのチェコ戦車シリーズPz.Kpfw. 38 (t)の別バーション……というか本来の姿。 - 火力
Tier3としては貫通力が全体的に高めだが、どの砲も37mmという小口径が災いし一発辺りのダメージが40と低い。- 37 mm Škoda A3
初期砲。
AP貫通力52mmと、Tier3軽戦車としては中々の能力を持つ砲。
発射速度は速めではあるが照準時間・精度がやや悪い。 - 37mm Škoda A8
中間砲①。
AP貫通力52mmと、Tier3軽戦車としては中々の能力を持つ砲。
A3の上位互換と言って良い性能を持っており、貫通やダメージは据え置きなものの発射速度が大きく向上。照準時間や精度も上昇している。
手数が少ないとまとまったダメージにならないので、早目にA3からは卒業したい。 - 37mm Škoda A7
中間砲②。
A8の上位互換のような砲で、AP貫通が61mmに上昇。
発射速度や照準時間、精度は据え置きとなっている。
A23と比べると少々見劣りするが、A23は俯角が狭いためこれを使い続ける選択もあり。 - 37mm Škoda A23
最終砲。
自動装填装置のつき、砲弾を三発まで速射することが可能。
全弾命中で120と、本車では最も高い瞬間ダメージを叩き出せる。
似たような特性を持つ同Tier帯の他国機関砲と比べると、総ダメージで劣り、貫通力で勝っている。
Pz.Kpfw. B2 740 (f)、Matilda、Valentine等、重装甲で無理矢理突破を試みる車輌と遭遇する機会が多い為、そうした車輌の速やかな排除を狙える本砲は非常に有効な武装である。
APCR貫通力も115mmと、Tier5のKV-1にも対抗可能なのは大きい。
もちろんまともに撃ち合い出来る体力はないので、戦う場合は味方と協力して戦おう。
サポート役として支援するには不足ない瞬間火力を提供できる。
弱点は俯角が狭く、ハルダウンが苦手なこと。
- 37 mm Škoda A3
- 装甲
車体前面25mm・側背面15mmとかなり薄い。
砲塔は初期状態では車体同様の薄さだが、改良砲塔になると前面50mm・側面30mm・背面25mmと中々の厚さになる。
できるだけ車体を隠して戦いたい。
- 機動性
前身のLT vz. 35よりも更に機動力はアップしているが、それでも軽戦車としては遅い。
やや遅めの中戦車ぐらいの機動力であり、旋回性能も大したものではない。
加速力も悪く、平地で最高速42kmを出すには長い助走が必要となり、上り坂では15~20kmぐらいの速度となる。
高機動による奇襲及び離脱は困難だが、極端に遅いわけでもない。
味方への随伴や陣地転換等は問題なくこなせるだろう。
- 総論
凡庸さが目立つ一方、これから先のチェコスロバキア中戦車ツリーで登場するオートローダー車輌としての魅力の片鱗も覗かせている戦車である。
性能としては味方の支援に適性があり、単独で頑張ろうとしても速度と耐久性が足を引っ張り大した戦果は出せない。
車輌の特徴を良く把握し、最終砲の瞬間火力を安定して出せるようになれば、Tier3車輌の中でも楽しんで戦える1両となる筈である。
史実
ČLT-38(チェコスロバキア軍名称「LTvz.38」、ドイツ軍名称「38(t)戦車」)は第二次世界大戦前にチェコのČKD社(Českomoravská Kolben Daněk)が開発・製作していた軽戦車です。
1934年末、チェコ軍はシュコダ、ČKD、タトラの三社に対し、いくつかのタイプの戦車開発を依頼。
このうちII-a部門(騎兵用戦車)向けとしてČKDはP-II-a試作戦車を完成させましたが、シュコダ社のS-II-a試作戦車(後のLTvz.35)との競争に敗れてしまいます。
しかし、LTvz.35が運用後に変速機のトラブルを発生したこともあり、新たに全く異なるサスペンションを持つ新型戦車TNH-Sが開発され、1938年にLTvz.38として採用されました。
ČKD社の設計グループが1938年に開発したこの軽戦車はドイツ国防軍に38(t)戦車(Pz.Kpfw.38(t))という名称で配備されていました。
本車はチェコスロバキアにおける最高の車輌とみなされており、8種類の型で1942年まで合計1,400両が生産され、一部はドイツの同盟国であるハンガリー・スロバキア・ルーマニア・ブルガリア等にも売却されました。
リベット装甲とリアエンジンというよくあるWWII以前の構造です。
装甲厚はほとんどのバージョンで10mm~25mmですが、Ausf. E以降は前25mm横15mmの追加装甲(計前50mm横30mm)が装備されました。
125PSのPraga Typ TNHPS/II 液冷6気筒ガソリンエンジンを搭載。
中央に配置された2名用の砲塔には37mm Skoda A7主砲が装備され右側に7.92mm機関銃を装備していました。
操縦手は車体右側で、左側の前方機銃手(無線手を兼任)は7.92mm機関銃と左に配置された無線機を操作しました。
1939年のミュンヘン会談の結果、ナチス・ドイツによりチェコスロバキアが併合され、ČKD社も翌年にBMM社(ボヘミア・モラビア機械製造会社 B.M.M.)に組織改編されてしまいます。
LTvz.38は併合後に本格生産が開始されたため、チェコ陸軍向けとして発注されていた車輌の全てにあたる150輛がドイツ国防軍向けとして完成させられました。
ドイツ軍向けに納入されたLTvz.38はチェコ製で有ることを示す(t)(ドイツ語でチェコを指すTschechischの頭文字)という形式番号を付与され、Pz.Kpfw. 38(t)(38(t)戦車)と呼ばれ、チェコ陸軍の主力戦車であった35(t)戦車と共にドイツ軍に編入されました。
なお、開戦前にイギリス軍も購入を検討し、本国で見本車輌の試験を行っていますが、同時期にチェコがドイツに併合され断念しています。
ドイツ軍は開戦時から多くの38(t)を実戦投入し、ポーランド侵攻では第3軽師団に100輌ほど配備していました。
ノルウェー・デンマークへの侵攻にはほとんど軽戦車が用いられ、38(t)は15輌のみが参加しています。
フランスや低地諸国に対する西方戦役ではエルヴィン・ロンメル将軍が指揮した第7機甲師団、また第8機甲師団の主力戦車として計228輌以上が配備されました。
装甲・火力共に初期のIII号戦車に匹敵するものでしたが、狭い砲塔に2人が詰め込まれてており、車長が砲手を兼ねている上に砲塔旋回装置は重い手動式で指揮に専念できず、3人用砲塔のIII号戦車より操作性や戦闘力では劣っていました。
その後もバルカン半島の戦い、バルバロッサ作戦に投入されます。
バルバロッサ作戦では第7、8、12、19、20の各師団に623輌が配備されており、作戦に投入されたドイツ軍戦車全体の18%程を占めていました。なお北アフリカ戦線には1輌も送られていません。
しかし、T-34などの強力な新型には抗し得ず、主力の座を退いて偵察・連絡任務や後方での警備任務、装甲列車の搭載車輌となり、シャーシは自走砲に転用され戦車としての役目を終えました。
大戦初期に大きな戦力となった38(t)でしたが、オットー・カリウスの著書によると防御力に関しては不満の声が挙がっており、良質なスウェーデン鋼を使用できた初期のドイツ製戦車に比べ、装甲材質が劣っていたそうです。
また、装甲板がリベット留めである戦車の共通の欠点として、被弾時リベットが車内を跳ねとび、乗員を死傷させる危険性がありました。
そのため、E/F型、G型と改良を重ねるたびに溶接接合の部分が増え、リベットが減っています。