Tier 4 フランス 軽戦車
スペック
パッケージ
┏ | AMX ELC bis E:14,900 S:315,000 | ||||||||
AMX 40 E:4,610 S:147,500 | ━ | AMX 40 (47) early E:665 S:7,750 | ━ | AMX 40 (47) late E:2,790 S:17,200 | ━ | AMX 40 (75) E:3,325 S:24,310 | ┛ |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
AMX 40 | Aster | 47 mm SA34 | AMX 40 | AMX 40 | 280 | ER 52 | |
150 | 28 / [26.25] | 70/60/60 | 300 | ||||
7.43 | 1.5/1.6/2.7 | 32 | 320 | ||||
AMX 40 (47) early | Somua LM | 47 mm SA35 | AMX 40 | AMX 40 | 280 | ER 52 | |
190 | 28 / [33.25] | 70/60/60 | 300 | ||||
9.41 | 1.5/1.6/2.7 | 32 | 320 | ||||
AMX 40 (47) late | Somua LM | 47 mm SA35 | AMX 40 Bis | Renault-Balland | 300 | ER 53 | |
190 | 30 / [35.05] | 80/60/60 | 360 | ||||
9.30 | 1.4/1.5/2.5 | 26 | 340 | ||||
AMX 40 (75) | Somua LM | 75 mm SA32 | AMX 40 Bis | Renault-Balland | 300 | ER 53 | |
190 | 30 / [32.75] | 80/60/60 | 360 | ||||
8.69 | 1.4/1.5/2.5 | 26 | 340 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
47 mm SA34 | AP APCR HE | 10 2G 13 | 36 69 24 | 50 50 62 | 26.09 | 1,305 | 1.70 | 0.53 8.48 2.37 | 156 | +20 -10 | |
47 mm SA35 | AP AOCR HE | 20 3G 13 | 45 79 24 | 55 55 70 | 26.09 | 1,435 | 1.70 | 0.47 7.52 2.11 | 156 | +18 -18 | |
26.09 | 1,435 | 1.70 | 0.47 7.05 1.47 | 156 | +20 -9 | ||||||
75 mm SA32 | AP HEAT HE | 46 7G 38 | 74 91.40 38 | 110 110 175 | 9.68 | 1,065 | 2.50 | 0.46 6.90 2.39 | 70 | +17 -7 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier4フランス軽戦車
1980年代にフランスで開発された主力戦車…ではなく大戦初期に設計された騎兵戦車の計画案である。
通称『アヒル』
圧倒的な装甲の代償か、それ以外のほとんどの性能が犠牲になっている。
- 火力
非力の一言に尽きる。
同格どころか格下の軽戦車と比較しても劣っている。- 47 mm SA34
初期砲。
マシなのは照準時間と俯角、装弾数ぐらいで、貫通力や単発ダメージ、DPM、精度はどれをとっても悲惨という状態。*1
榴弾運用もTier4では47mm砲の榴弾など通じず、これを装備して出撃することは敵の経験値になることと同義と言える。 - 47 mm SA35
AMX 38の最終砲にして本車の中間砲だが、本車でも最終砲候補になりうる。
初期砲と比べると貫通や単発ダメージ、精度が向上している。
しかし、Tier4車輌の装備としてみるとやはり劣悪で、下手をすれば格下戦車でも貫通が覚束ない。
金弾のAPCRでも貫通力79mmと頼りないが、同格帯までならなんとか戦う事ができる。
また、最終砲に比べると弾速が速く偏差射撃を当てやすい。
ちなみに初期砲塔では-18°というかなりの俯角が取れるので、積極的にハルダウンして戦っていきたい。 - 75 mm SA32
最終砲。
口径が75mmになり、貫通、単発ダメージ共にTier4相当になった。
その代わりに、発射速度と照準時間が悪化。特に発射速度の悪化はひどく、DPMは1,065にまで落ち込む。
精度や照準拡散こそ微かに改善したが、依然として劣悪であり、照準時間や弾速が悪化したため、体感的な当てやすさはむしろ低下しており、精密射撃は非常に難しい。
搭載弾の内、半分程度は積んでいくと良い。
格上相手には金弾でも貫通力が不足している為、HEで敵の履帯を切ってアシストに徹する等で勝利に貢献していきたい。
精密射撃をしようにも精度の悪さが足を引っ張るうえ、弾速も遅いため偏差射撃も難しい。
2~3発程度をお守りに持っておく程度でよいだろう。
- 47 mm SA34
- 装甲
前身から更に装甲が増し、同格ではMatildaと並んで最も防御力が高い。
更にこちらは実装甲厚で耐えるMatildaとは違い、芸術性溢れる曲面で作られており、車体正面上部を中心に避弾経始が強力で狙いの甘い弾は格上でも弾く事ができる。
一方、昼飯や豚飯を駆使し、なおかつ本車の火力を補ってくれる味方がいなければ、この防御力を最大限に活かしきる事はできない。
貫通力や精度に優れる砲で弱点を狙われると貫通されてしまうことが多いため、リロード中は弱点を容易に狙わせない小刻みな動きも必要になる。
このため10榴などの大口径HEに対しては装甲で抑えても痛烈な被害を受けてしまうので撃合いは避けよう。- 車体
正面装甲は70mmに傾斜付きなので、実質100㎜前後~200mmオーバーの防御力を発揮し、貫通力の低い相手ならほぼ無敵である。
ただし、砲塔付け根前方のバイザー部分、正面から見て最前部の車輪の車軸に当たる部位、車体上部と下部の接続付近の角度が垂直に近い部分は実質80mm程度で顕著な弱点となっている。
付け根のバイザー部分は正面から狙える安定した弱点であるため、慣れたプレイヤーが相手だと移動中でも撃ち抜かれてしまう。
真横から撃たれた場合は80mm程度だが、豚飯を駆使すればTier5の戦車のAP程度までなら安定して弾く事ができる。
しかし攻撃の瞬間には砲塔付け根の弱点および砲塔正面を晒す事になるため注意。
キューポラを隠したまま攻撃できる場合は少しだけ弱点が減るが、角度を間違えるとスパスパ抜かれてしまううえに、角度を取ったところで相手に詰められてしまっては元も子もない。
背面は薄く、特に下部(いわばアヒルの尻)は実質50mm程度とTier3軽戦車の通常弾でも抜く事が可能であり、背中を取られれば一巻の終わりである。
回り込まれないためにも、接近戦への抑止力となる味方との集団行動を常に意識しよう。 - 砲塔
本車をアヒルたらしめる特徴的な外観の砲塔。
丸みを帯びた構造は強烈な避弾経始を発揮する。
初期砲塔は100mm~170mm程度の防御力を持ち、そこそこ大きい防盾部分に至っては空間装甲と傾斜を合わせて最低170mm以上と非常に堅牢。
しかし、傾斜の緩い部分や砲稼動部周囲には100mmを切る箇所もそこそこあり、当たり所が悪いと90mm程度の貫通力でも抜かれるため過信は禁物。
目のように見える突起も(狙うのは困難だが)貫通60mm程度で抜かれるほど脆い。
防盾も範囲が縮小する上、タンコブのような機銃砲塔も100mm程度の貫通力で抜かれてしまう。
また、改良砲塔へ換装すると視界・耐久値が強化され、最終砲を搭載可能になるものの、砲塔旋回速度が大幅に悪化するため、接近戦への対応力が低下する。
- 車体
- 機動性
スペック上の最高速度は50km/hと、これまでの速度からすると大きく改善している…が、肝心の出力重量比や地形抵抗が非常に劣悪で下手な重戦車よりも機動力が無い。
平地ではまず50km/hどころか30km/hを出すことすら叶わないだろう。
大体の速度はやはり20km前後で、多くの重戦車より遅い。KV-1に置いて行かれるレベルである。
少しの上り坂でも速度が削がれやすく、5~10km/h程度に落ちてしまう程で、味方に追従する事すら困難を極める。
戦場に着いたら味方あるいは敵が壊滅して手遅れになっていた、という事も多々あるだろう。
もちろん敵側面への攻撃はとても難しいので、基本的には正面戦闘を請け負おう。
なお、機動力のある味方に押してもらったり、坂道を下るとすぐに30~40k/m程度の速度が出るので、小隊を組んでいるなら押してもらうのも有効。
快速戦車に機動戦を仕掛けられる事が多いので、周囲の状況には気を配りたい。
火力の低さも相まって、1対1で接近戦を仕掛けられる状況はできるだけ避けなければならない。
特に、格上の軽戦車や中戦車はこちらよりも機動力も攻撃力も上なので、支援のない状況では逃げることも出来ず撃破されることが多い。
- 偵察性能
改良砲塔の視界範囲は340mでTier4軽戦車としては平均的。
しかし、隠蔽率は同格中戦車と比べても低く、移動時には隠蔽率が低下する。
更に上述の様に機動力は壊滅的なので、他の軽戦車のような開幕での偵察は不可能であり、仮に偵察ポイントまで到達してもまともに偵察できるかもきわどい。
しかしながら、中盤以降に先制攻撃や偵察が求められる事も少なくないので、蟹眼鏡や被膜を積んでいても損はない。
- 総論
ほぼ全てを投げ捨てて分厚い装甲を得たものの、肝心のその装甲を活かせずに撃破されるケースが多いという、悲しみを背負った戦車。
数ある苦行戦車の中でも格上戦場での無力感は半端ではなく、味方への依存度が非常に高い。
ともかく、味方の重戦車と共に行動する、味方の盾になる、の二つを基本的な方針として運用していこう。
味方の盾になる場合は、正面バイザー部を障害物で隠しつつ、小さい角度で車体を晒したり、その特徴的な砲塔部だけを晒す等で装甲を最大限活用していきたい。
そのようにして敵の射撃を誘い、ある時は履帯を狙ってアシストし、ある時は重戦車と共に敵の戦列にプレッシャーを与える…本車に求められるのはそんな戦い方だろう。粘り強く戦えば勝利の決め手となることも不可能ではない。
ただし、格下が多い試合では本車の装甲がまさしく一騎当千の活躍をさせてくれるので、ここぞとばかりに戦場の主役となろう。
同格の攻撃力に優れた車両と小隊を組んで、火力の低さを補ってもらう手もある。
前身に続き、防御に特化しているため、「攻撃力が低い小柄な重戦車」として運用することをお勧めする。
史実
AMX40はソミュアS35(および、その改良型であるソミュアS40)の後継となる騎兵戦車としてイシー・レ・ムリノー工廠で1940年3月に計画された車両である。
前面60mm、側面30~50mm、背面40mmの装甲を持つ車体は近代的な丸みを帯びた形状をしており、その上に載る近代的……というより、非常に独創的な卵型砲塔と相まって非常に特徴的なシルエットとなっている。
この奇妙な……もとい、独創的なデザインの油圧駆動式二人用鋳造砲塔に、長砲身の47mm戦車砲SA35と近接防御用の7.5mm機銃を同軸で装備し、さらにもう一丁対空防御用7.5mm機銃が砲塔後方のコンパートメント内に配備されている。
エンジンは160馬力のディーゼルエンジンが予定されており、ソミュアS35(190馬力:ガソリンエンジン)やS40(220馬力:ガソリンエンジン)と比べると(ガソリンとディーゼルの違いはあれど)馬力は低下している。さらに重量もS35とほぼ同じかやや重い約20トンの予定で、S35と比べると機動力の低下は避けられないように思われるのだが、S35及びS40から大幅に改善された新型の駆動装置(片側4枚の大型転輪と2個の駆動輪からなる、ソ連のBT戦車に似た足回り)によってこれを補うことが(理論的には)可能であるとされた。
しかし設計開始からほどなくしてフランスが降伏したため、実車は一両も製造されることなく計画は消滅している。