1911年 ドイツ帝国 戦艦 ケーニッヒ
ドイツルートの中ティア戦艦。前級から変わらず舷側装甲は非常に堅固であり、近距離では化け物じみた耐久力を発揮する。対照的に水平装甲は非常に薄く、主砲射程距離も短めなので、遠距離からの大落角砲撃を許した場合呆気なく沈没してしまう可能性もある。
※ページ名に使用できる文字の制限の関係上
ページ名が"konig"になっていますが、正しくは"König"です。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1911 | 国家 | ドイツ帝国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 28435(25850) | 戦闘成績(BR) | 310 | ||||
無装甲排水量(t) | 13053 | 無装甲速力(kt/h) | 26.5(24.8) | ||||
基準排水量(t) | 25796 | 最大速力(kt/h) | 20.9(19.6) | ||||
最大排水量(t) | 28600 | 最大舵角 | 46.2(42.0) | ||||
可視距離(km) | 8.8(8.1) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 350000S | 購入費用 | 28000S | ||||
630G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 28 | ||
舷側部 | 14.0 | 14.0 | 14.0 | 28 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
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50口径 30.5cm SK/L50 連装砲 | 1200 | 16.2 | 30 | 5 | 580 | 55 | 36/60 | |||
45口径 30.5cm SK/L45 A型 連装砲 | 1200 | 16.2 | 20 | 5 | 575 | 42 | 36/60 | |||
45口径 30.5cm SK/L45 B型 連装砲 | 1200 | 20.4 | 20 | 5 | 590 | 54 | 36/60 | |||
副砲(1~14) | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
40口径 15cm エルズウィック社製 速射砲 A型 | 600 | 13.5 | 10 | 8 | 20 | 52 | 40/40 | |||
40口径 15cm エルズウィック社製 速射砲 B型 | 600 | 14.9 | 12 | 8 | 19 | 50 | 40/40 | |||
副砲(15~24) | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
45口径 8.8cm KL/45 単装砲 | 350 | 10.69 | 5.5 | 13 | 16 | 50 | 120/120 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
60cm 魚雷 G7E | 3750 | 14.0 | 90 | 10 | 56 | 30 | 3 | |||
50cm 魚雷 G7E | 2955 | 9.3 | 60 | 10 | 54 | 27 | 18 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
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Ⅰ | 改式榴弾(榴弾発火率+15%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | 舵輪(最大舵角+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-15%) | ||
Ⅱ | 主砲装填装置(主砲装填時間-6%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | スクリュー(エネルギー交換率-12%) | 船体強化(HP+10%) | ||
Ⅲ | 主砲装填装置(主砲装填時間-7%) | 電波探信儀(理想発見距離+4%) | 制動機(後進加速度+12%) | 強化装甲(装甲硬度+8%) | ||
Ⅳ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+11%) | 特殊塗装(隠蔽性+5%) | 変速機(加速性能+10%) | × | ||
Ⅴ | 射撃管制装置(主砲射程距離+8%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | ボイラー(巡航速度+7%) | × |
立ち回り
動き方は他の戦艦とほとんど変わらないが、ドイツ式の装甲配置のおかげで15インチや16インチ砲弾の直撃にもかなり耐えるので、駆逐艦などがいない状況では突っ込んで接近戦に持ち込む方がいいかもしれない。
また、装備面での欠点として『デフォルト状態での主・副砲搭載弾数が非常に少ない』ということが挙げられる。下手をすると戦闘中に撃ち尽くしかねないレベルで少ないため、弾数を減らして重量を浮かし、そのぶんを装甲に回して防御を強化するのはほぼ不可能と考えた方が良い。
2017年9月のアップデートにて交戦距離が縮まったことにより本艦の弱点であった射程距離の問題が解決され、その力を存分に発揮できるようになった。中ティア域にも適用されたマップ拡大により、射程距離の問題が再燃。ドイツ専用船員を乗せるなどして強化を図ろう。
主砲
30.5cm砲3種類から選択可能。だが、射程距離の面を考慮すると実質装填25秒の45口径B型連装砲ほぼ一択だろう。
装填時間が最も短い主砲は20秒間隔で射撃可能なのでDPM自体は高いものの、貫通力が絶望的に低いため対戦艦では実用的な装備とは言えない。そもそもカイザーから引き継いだ主砲2種類は、中ティアで砲戦するには最大射程が短すぎる。
中~近距離の砲精度に関してはかなり高く、主砲射撃精度を向上させる乗組員を乗せると水平方向への散布界が小さくなり一点に集中する。この状態で喫水線のやや上を狙って砲撃するとほぼ全弾が命中弾となり、相手の装甲が破壊されていた場合には体力が6、7割ほど残っている状態から一撃で葬ることすら可能である。
しかし三~五番主砲塔の射角がかなり狭い為、意外と全門斉射可能な状況に持ち込むことは難しい。射角を上手く確保出来るように立ち回ろう。
副砲
前級からさらに増え、大小合計24門。片舷12門を指向可能である。しかし射角が狭いため、同航戦でしかまともに発砲できないのが玉に瑕。
撃てる状況になればそもそもの搭載数が多いため、放火用としてはそれなりに当てに出来る。
ただし副砲ゆえに精度は悪いため、駆逐艦などの小型高速艦艇への有効打は期待しない方が良い。
魚雷
本艦の意外な長所の一つ。
水中魚雷発射管であるため射角は極めて狭く、まともに狙って命中を見込めるようなものではないが、換装すれば射程距離が14キロの魚雷を装備することが出来る。
重量が水中魚雷として重めなので搭載するかどうかは好みだが、これだけ射程があれば牽制用としては相応に機能してくれる。
魚雷攻撃の経験を積んでおくと、同じく魚雷を装備可能な高ティアドイツ戦艦で接近戦になった際にも流すタイミングの参考になるだろう。
対空
そんなものはありません。
もっとも、本艦で高ティアに出撃する機会はほとんどないと思われるので、目下のところ対航空機は考える必要はないだろう。
一応、高角砲だけは申し訳程度に撃ってくれる。
装甲
舷側装甲はデフォルト状態でもこの年代の戦艦としては非常に堅固であり、排水量目一杯まで強化するとかなり硬くすることができる。一方で甲板装甲に関しては旧式戦艦の宿命、紙っぺら。遠距離砲撃を浴びた場合、戦艦どころか巡洋艦にすら易々と貫通を許してしまう。
年度的に、このケーニッヒ級はまだドッガー・バンク海戦を経験していないのだろう
巡洋艦以上の敵艦と対する場合、可能な限り中~近距離戦闘に持ち込もう。
また、本艦にはスキルがなくダメージコントロールが不可能なため、被雷して浸水し始めると大ダメージを受けてしまう。例え相手が戦艦でも「雷撃して来る可能性」を常に頭に浮かべ、周囲に目を配る癖をつけておくと生存率も高くなる。
機動性
かなり鈍重である。とは言え、バイエルンのように鈍重を通り越して劣悪というレベルではなく、旧式戦艦としては平均的なところだろう。
旋回性能そのものもそこまで悪い部類ではないのだが、とにかく鈍足ゆえに近距離からの魚雷回避などは至難の業。
減速性能は高く、意外にも後進時に10ノット以上を発揮することができるため、いざと言う時はバックするのも手である。
総評
中ティア序盤の戦艦としては高い攻防能力を誇る。低ティア戦艦最強格のカイザーから順当に発展しただけあり、操作感覚はカイザーとあまり変わらないままなのも嬉しいところ。
値段がそこまで張らないため、初心者でも購入と運用がやりやすい艦と言えよう。
だが、いくら堅固なドイツ戦艦と言えども弩級艦であり、流石に第一次大戦後の超弩級戦艦群に対しては劣勢を強いられる。特に天城、レキシントン、ついでに十三号型巡洋戦艦と言った攻撃力と速度に優れる上にそこそこ硬い巡洋戦艦を相手にした場合は単独で対抗するのはほぼ不可能。能力を過信せず、味方と連携して対処するようにしよう。
繰り返すが、本艦の年代は中ティア序盤も序盤。
その年代では強力な船だが、ティア全体で見ると総合力では下位に甘んじることは否めない。ただ、砲撃だけでなく雷撃なども織り混ぜつつ器用に立ち回れば格上相手でも十分に活躍が見込める船と言える。
歴史背景
ケーニヒ級戦艦(Linienschiffe der König-Klasse)は、ドイツ海軍の弩級戦艦の艦級で第一次世界大戦前に4隻が建造された。本級の竣工時には大洋艦隊における最も強力な軍艦であり、ユトランド沖海戦に参加した後も大戦を生き残ったが、1919年にスカパ・フローで自沈した。
本級は老朽化していた前弩級戦艦「ブランデンブルク級」の代替として1911年度海軍計画において3隻と1912年度海軍計画において1隻の計4隻の建造が認められ、全艦が1911年に起工し、1913年に就役した。
同世代のイギリス海軍の超弩級戦艦への対抗として「カイザー級戦艦」の改良型として設計しなおされた。前級と比較して、主砲を全て中心線上の配置とし、射界を拡大している点が主な改良点である。
本級の建造中に急速に両国間の緊張が増したため、最終公試は省略され第一次大戦開戦1ヶ月で全艦が就役、第3戦艦隊を形成した。本級はユトランド沖海戦で主要な役割を果たし、損傷を受けたものの全艦が生き残った。その後スカパ・フローに回航されるが、イギリスへの引き渡しを拒み、他の多くの艦と共に自沈した。