【SS】太陽再生作戦

Last-modified: 2023-11-14 (火) 02:33:26
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このページはヒカマニ関連ネタとそれを侮辱する内容を含みます。

プロローグ

2022年に発生した太陽の崩壊...所謂「太陽事変」から早6ヶ月、地球は恒星キンと旧太陽の核に照らされる歪な状況が続いていた。そんな状況を打破するべく、ある組織が立ち上がる。
全ては「“浄化と帰還”」のもとに…

登場キャラ

LFF

キン族(EPHキン指揮の部隊は「H・K・M・N」)

  • 恒星キン
    崩壊した太陽に変わって地球を照らしている悪しき存在。
  • エクスプローディングヘアーヘッドキン?
    LFFによる作戦を妨害すべくHKMNを指揮する。
  • TNTキン?
    HKMN1番隊隊長。
  • ビスマルクキン?
    2番隊隊長。無理やり蘇生させられた。
  • LLキン?
    3番隊隊長。祖国を滅ぼされた為、復讐するべく参加。
  • 生卵!?様?
    4番隊隊長。
  • 反社キン?
    5番隊隊長。ビスマルクキン同様無理やり蘇生させられた。
  • サエツキン?
    6番隊隊長。
  • モブキン達
    総数80万。

  • 青白い魂
    情報不明。
  • 白い思念体
    情報不明。

コメント

  • 完走お疲れ様です。
    ヤ○ト感のあるSS描写と、恒星キンのヒカマニ語録が違和感なくまとめられているのは流石ですし、ニュートリノビームとBH砲の発射描写は普通に燃えました。(小並感)
    もっと評価されても良い作品だと思います。これからも頑張ってください! -- 超合金のスープ 2023-06-24 (土) 20:32:23
    • ンありがとうございますッ! -- 北城 2023-06-24 (土) 20:37:19
  • リメイクするべ -- 北城 2023-07-13 (木) 21:46:49
  • 頑張ってください! -- マグローン 2023-07-13 (木) 22:15:52

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Tag: 【SS】

第一話 太陽の傷

2022年、太陽が崩壊した。それから数日、各国の手により地球の混乱は抑えられ、太陽が崩壊した跡地には恒星キンと旧太陽の核...所謂中性子星が誕生し、2つの歪な光は長く地球を照らすことになった。これは「太陽事変」として語り継がれている...

それから6ヶ月...これを良く思わず、太陽を再生しようとしている男がいた...

ここは宇宙空間。宇宙ステーション近傍...

サルゴン「...今日であの菌族も終わりだ...」

彼はサルゴン。総帥であり元は将官のれっきとした軍人である。」

サルゴン「...グティ、戦闘衛星の準備はできているか?」

グティ「はっ父上!戦闘衛星30基の発射準備は完了しております!」

そして彼はグティ。サルゴンの息子であり、的確たる才を持つ。

サルゴン「よし...諸君!今回の作戦はあの忌まわしき菌族の星を中性子星とぶつけ、菌を消し去り太陽を再生させるのが目的だ!失敗は赦されない!我らが神ディンギルに誓う!この作戦を必ず成功させると!」

多くの船員「おうっ!」

勇猛たる言動をする中、サルゴンは心で考えた...

思えば太陽事変より遥か昔...紀元前に忌まわしき血が誕生したという。その追われ、駆逐され、滅ぼされるべき愚かたる血があの太陽事変から忌まわしき存在を産み出した。彼らはその血を絶つ断罪者なのだ。あの太陽事変の傷跡、必ずしも治癒なければ...
サルゴンは血が滲んだ拳を強く握る。拳に込められた怒りは今、トリガーへ乗り移ろうとしていた...

その頃、太陽が崩壊した跡地では...

第二話 忘れ形見

恒星キン「今日も平和だね。いうまでもない。」

名は恒星キン。太陽事変の応急策として誕生し、地球を照らすことになったキン族である。

一方、すぐ近くには中性子星が存在している。この中性子星は崩壊した太陽の亡骸、形見であった。

グティ「中性子星...忘れ形見...」

船員「...グティ様、サルゴン総帥から通信が入っております。」

感傷に浸る中、声が入る。

グティ「父上が通信を?待ってくれ。すぐに応答する。」

将来を有望された若君、グティは緊張していた。まさか自身が恒星キンへ向けニュートリノビーム砲を撃つ事になるとは夢にも思っていなかったのだから。

サルゴン「いきなり呼んでしまってすまないグティ。作戦を伝えるぞ。」

グティ「は、はっ!」

サルゴン「作戦はこうだ。まずカイグーラとジグラート、ウルが戦闘衛星を指揮して恒星キンの囮とし、その隙にガイルホースト、カルデル、フォルサムがニュートリノビーム砲で恒星キンを破壊する。そしてカイグーラとジグラート、ウルがBH砲を発射し破壊した恒星キンと中性子星を接近させ、融合させる。これが全容である!失敗は赦されない!神に加護を!」

多くの声「神々の王よ、これは偉大たる太陽を乗っ取り支配した菌族の星を消し去る為の聖戦である。神々の王よ、我らに勝利の加護を...」

グティ「皆...この聖戦、必ずや叶えます!」

時は近づく。今正に、太陽の再生が始まろうとしていた...

一方、太陽から10km先では...

第三話 妨害者

EPHキン「見えたぁ...ンフフフ...」

TNTキン「見えたか?LFFか?」

EPHキン「あぁ。紛れもなくLFFだ。」

LLキン「よぉし!すぐにも攻撃を...」

とっさに攻撃行動に出ようとしたLLキンを二本の腕が引き留める。

反社キン「待て。今行動を起こしたらLFFにバレて、我々が乗っている宇宙船が攻撃を受け破壊され、妨害が叶わなくなってしまう。貴様それでも良いのか?」

ビスマルクキン「その通りだ!我々の目的は恒星キンの破壊を妨害する事。妨害前に攻撃してしまっては全て無駄になってしまうのだぞ!」

彼らは「H・K・M・N」。LFFによる活動を妨害すべくヒカ共和国協力の元、EPHキン主導で故人を蘇らせたり、ヒカ共和国の国民を徴兵して誕生した組織である。

サエツキン「LFFは現状戦闘衛星の準備をするだろうな..そうに決まっている。」

生卵!?「...」

LLキン「くっ…今なら総攻撃を仕掛けられるのに…!」

反社キン「うるさい。今は隠れろ。」

EPHキン「作戦はこうだ。LFFの艦艇が攻撃を開始したと同時に1~3番隊はLFFを攻撃しろ。4~6番隊は恒星キンの援護に当たれ。」

反社キン「先に総力で潰しはしないのか?現状我らはE3764*1一隻に小型艦*2が6隻に大量のREDスター、いくら物量と皇親の兵器があるとはいえ奴らの弾幕に耐えれるのか?」

EPHキン「いや、このままでいい。文句はないな…」

反社キン 「なっ...!」

変わって、ガイルホーストでは…

サルゴン「…ほう、奇襲か。来るなら来い……戦闘衛星30基とカルデル、フォルサムは別地点L-506-794へ移動せよ!奇襲を叩け!」

カルデル艦長「了解!行くぞ相棒!」

フォルサム艦長「おう!」

EPHキン「ヤバいよヤバいよ~ハッハッハ…」

今正に、作戦は始まろうとしていた…

第四話 あの太陽を撃て

サルゴン「…作戦開始!カルデル、フォルサムは迎撃用意!カイグーラ、ジグラート、ウルはニュートリノビーム用意!」

遂に作戦が始まった。カイグーラ、ジグラート、ウルの3隻は恒星キンへこれ見よがしに接近する。

グティ「攻撃開始!インパルスキャノンを発射せよ!」

カイグーラ、ジグラート、ウルが恒星キンへ波状攻撃を仕掛け出す。

恒星キン「うわぁ!えっえっえ!?痛いね...壊します。“フレア”!」

フレアは三隻の主兵装をことごとく破壊していくが、動力になんの損害も与えられなかった。

EPHキン「攻撃開始!」

HKMNも三隻へ攻撃を開始した。

船員「総帥!グティ様の艦が攻撃を受けたと!」

サルゴン「そうか!今すぐSBA隊を出せ!」

ガイルホーストの背後から大量の戦闘機が出撃していく。

グレルト「出撃しろ!SBA隊発艦!鉛の土砂降りを降らせ!」

SBA隊がTNTキンらへ銀に光る鉄槌を下す。

TNTキン「しゅ、襲撃だ!う、うわぁっ!?」

小型艦が一隻砕けた。

LLキン「お、応戦しろ!」

グレルト「沈めてやる!」

グレルトはSBAのレバーを引き、人型の兵器へと変貌させた。

グレルト「お前みたいな人間を弄ぶ奴は生きてちゃいけないんだ!死んでしまえ!」

LLキン「ぐおっ!?く、クソぉ…」

また一隻艦が砕け散る。

ビスマルクキン「お、おのれぇ…っ!」

そして最後の艦が爆沈した。残るRedスターは蝗害の如く逃げ、カルデル、フォルサムへ群がった。

カルデル艦長「相棒、来たぜ!」

フォルサム艦長「やってやろうぜ相棒!」

カルデル・フォルサム両艦長「攻撃、開始!」

カルデル、フォルサムの二隻と戦闘衛星がめいっぱいの弾幕を浴びせる。

モブキン「ぐわーっ!」

モブキン「だっ、駄目だぁ!」

10分と経たない内にRedスターも全滅した。

カルデル艦長「行くぞ相棒!」

フォルサム艦長「分かったぜ相棒!」

サルゴン「やったな!カルデル、フォルサムはカイグーラ、ジグラート、ウルの援護に当たれ!」

カルデル・フォルサム両艦長「了解!」

サルゴン「…裏へ回れ!」

ガイルホーストは少しずつ恒星キンの裏へ回っていく。

グティ「駄目だ...兵装が...」

カルデル・フォルサム両艦長「助けに来ましたぜ!若君!」

グティは気を戻し、熱く語る。

グティ「...カルデル、フォルサムが援護に来、そして旗艦が裏へ回った!この戦い、勝利できるぞ!怯むな!ニュートリノヒーム発射用意!」

カイグーラ、ジグラート、ウル、カルデル、フォルサムの五隻は“ニュートリノビーム”の発射を急ぐ。
ニュートリノビーム。それは他弾頭決戦兵器だ。縦横2×3以上の無砲身連装砲から個別に一斉に発射され、その紫の帯は30秒から1分で一体化し命中すればあらゆる物を溶かしてしまう。
ガイルホースト級に搭載されていたのは初めから一体化された非常に強力な代物だった。

反社キン「畜生…EPHキン!艦の指揮権を渡せ!俺の艦もやられた!」

EPHキン「へっ!?」

反社キン「1~3番隊は全滅した!4番隊、6番隊もだ!もうお前には任せられん!死ねぇい!」

EPHキンは頭を破壊された。その時彼は何を考えたのだろう…

反社キン「これからは私が指揮する!一旦下がれ!」

サルゴン「グティが作戦を優位に進めている…そして敵は混乱下!BH砲発射用意!」

恒星キンと中性子星の間へ回り込んだガイルホーストは本作戦で最も重要な行動へ移す。
ブラックホール。光さえ逃さず飲み込んでしまう恐怖の天体だ。それを兵器転用しようというのだから、莫大な時と金がかかった。
最終的に7国の資金援助で完成した「BH砲」は実験すらしていない危険な代物だった。

恒星キン「攻撃は激しくなって来た…うわぁぁ…止めてくれぇ…」

反社キン「くそっ…」

反社キンは何を思ったか、艦を2隻の前に出した。

グティ「!?攻撃しろ!」

反社キン「なんとっ!」

その時、反社キンが指揮していた艦が爆散した。

カイグーラ、ジグラートら五隻の攻撃が激しさを増すにつれ、恒星キンのフレアが少しづつ弱まってきた。

グティ「攻撃が弱まってきたぞ!ニュートリノビーム、放射開始!」

サルゴン「BH砲発射ァ!」

ニュートリノビームとBH砲が同時に発射された。紫の帯と衣を纏った白い球はそれぞれの目的地へ進む。

先に到着したのはニュートリノビームだった。

恒星キン「ク"ゥ"ハ"ァ"ァ"ァ"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!」

ニュートリノビームをモロに受けた恒星キンは、表面が溶け宇宙へ飛散しだした。崩れ去って逝く恒星キンを見て、サルゴンは何を考えたのだろう。

直後にBH砲が作用し、ブラックホールが形成された。

LFF員「ブラックホール形成!中性子星と標的が接近しています!」

サルゴン「持続時間は10秒!我々もブラックホールに呑まれる前に退くぞ!グティ、撤退だ!」

ブラックホールの引力により中性子星と恒星キンの崩壊していく亡骸、そして星間ガスが少しづつ接近し、中性子星がガスをまとい始めたその時だった。

LFF員「接触!」

サルゴン「総員、衝撃に備えろ!」

直後、青とも白とも似つかない眩いばかりの閃光、そして衝撃波が全てを包んだ。
その閃光と波は地球の裏まで届くほどの、過大なエネルギー放出であった。

サルゴンは…

第五話 怨念と未来

黒い世界。

サルゴン「…ここは?私は死んでしまったの…か?」

サルゴンは宇宙のような空間にいた。

???「…サルゴンよ。」

サルゴン「!?その声は、ルガール大総統!?」

思念体「…それはいい。お前の戦い、我らディンギルに勝るとも劣らぬ良い戦いであった。」

サルゴン「はっ!我がサルゴン、公明の至り!」

思念体「…それでだ、話してほしい者がいる。」
 
サルゴン「は、はぁ…」

直後、青白い魂が現れる。

魂「よお...サルゴン。」

サルゴン「そ、その声は!?」

魂「おおっと、今はそりゃどうでもいいのよ。伝えたいことがあってな。」

サルゴン「な、なんだというのだ!貴様みたいな...」

声を遮るように話を始めた。

魂「…簡単な話、地下よ。じゃあな。」

サルゴン「な、何!?待て!何か投げやり…」

サルゴンは無情にも弾き飛ばされた。
飛ばされて行く内に何かが見えてきた。

魂「どうせなんだ。未来を見せてやる。」

サルゴンの視界には様々な情景が映し出された。
崩壊していく大陸、赤い巨人、崩れる星屑達、爆散する艦、燃える旗、光る空…サルゴンは様々なものを見続け、水を張ったような線に出た。
目覚める直前、よく見た艦が咆哮を上げ沈んで行くのを見た。

最終話 第二次太陽事変

しばらくして…

グティ「…被害は?父上はどうなった?」

船員「艦にこれと言った損傷も被害もありません。総帥の艦も無事なようで。」

それを聞いたグティは胸を撫で下ろし、険しかった顔も消えていた。

その頃、サルゴンは...

サルゴン「…はっ!全く…生きてたのか?結果は?」

船員「…ブラックホールは接触直前に消滅、太陽は再生、敵は全滅…作戦、成功です!」

直後、6隻からは歓喜の声が沸き立った。

ウル艦長「ほっ…疲れた…」

カルデル艦長「やったな相棒!」

フォルサム艦長「やったぜ相棒!」

サルゴン「まさかブラックホールが発動するとは…」

船員「総帥、グティ様から通信が。」

グティ「父上!やりました!成功しました!」

無垢な少年のような顔がそこにあった。

サルゴン「我が息子グティよ…よくやったぞ…」

サルゴンは高揚感を移すと、口を開いた。

サルゴン「…諸君!この作戦への貢献、誠に感謝する...だがこれは始まりに過ぎない!我らの最終目標、“地球浄化”への第一歩なのだ!この作戦を契機として我々は…」

その後もサルゴンの雄弁は長く長く続き、仲間を沸き立たせた。
演説を終えた直後に息子から一報が届いた。

グティ 「父上、本部地下への入口が発見されたそうです。」

サルゴン(まさか本当にあるとは...。)

サルゴンは息を飲み、返答。

サルゴン「即刻、帰還する。ウルはグティの艦の曳航を行え!国宮に戻る!」

こうして新たな太陽が現れ、皆が高揚に達する中、国宮へ戻っていった...。





































思念体「...これで良かったのだな?」

魂「ああ。奴らがアレで死んでくれるなら俺たちも成仏よ。色々と仕組んだ甲斐があったな。」

思念体「そうだな...あとは彼らに任せよう。」

魂「...皆、頼んだぞ。」






THE END

*1 パトロール艦
*2 護衛艦