1人のプレイヤーキャラクターが複数のクラスを同時に兼任すること。
複数のクラスを兼任できること自体が強力な状態であるため、他のゲームでは一定の条件や短所を課すことでバランスを取ることも多い。TSR社時代ではマルチクラスが可能という点がデミヒューマンの種族的な長所のひとつとされていた。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
エルフがファイターとマジックユーザーを兼任するマルチクラスに似た能力を有する。どちらの能力も有しているが、成長が遅くレベル上限が10という短所を抱えている。
第4版以降に登場するパラディンとアベンジャーも、広い意味ではファイターとクレリックのマルチクラスと言えなくもない。
アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ
人間以外の、デミヒューマンにのみ可能で、兼任できるクラスは種族によって異なる。
短所としては、クラスによる特殊能力の制限はそのまま適用されるので、特に鎧を着ているとウィザード呪文の発動やシーブズスキルに制限やペナルティがかかること、得られるEXPは兼任しているクラスに均等に分配される*1ので経験レベルの上昇は遅くなること、経験レベル上昇により得られるヒットポイントが兼任しているクラスの数で割られるので結果的にヒットポイントが低くなること。
ちなみにファイター/メイジのような2つの兼職を「ダブル・マルチクラス」、ファイター/メイジ/シーフのような3つの兼職を「トリプル・マルチクラス」と呼ぶ。
ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版
種族に関わらず、複数のクラスを兼任する事が可能になった。ただし、「均等なレベル」にない状態と見なされると、獲得する経験点に-20%のペナルティを被ることになる。なお、種族毎に設定されている適性クラスはペナルティの対象にならない。
また条件を満たすことで上級クラスを取得することが可能になった。