モンスター/【シャドウ】

Last-modified: 2023-06-20 (火) 18:39:23

原語は「Shadow」。
意味は影。
影のような姿の怪物。クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズと、D&D3rdを含むAD&D系列で扱いが異なっている。
ファンタジー作品で「影」という存在は主人公と同じ能力を持つ場合があるが、D&Dシリーズではそういったことはなく影に潜むこと能力を持つ少々面倒な怪物という扱いとなっている。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第4版ではベーシック・ルール・セットに登場。新和版の表記は「シャドー」。
「肉体のない(幽霊のような)、賢い生物であり、魔法の武器によってのみ傷つく。本物の影のように見え、体の形を少しばかり変える事もできる。」と記述。視認しにくいため、不意打ちが1d6の判定で5以下で成功する上、命中判定に成功すると相手の強さ=ストレングスを1ポイント失わせる。失ったストレングスは8ターン後に回復するが、ストレングスが0に落とされた相手は直ちにシャドーに変わってしまうという、増殖能力を持つ。さらに物理攻撃は、魔法の武器でなければダメージにならないため、解説文に注意文が書かれているほど。
ヒットダイスは2+2。アライメントはカオティック。


AD&Dシリーズと違ってアンデッドモンスターではないため、ターニングアンデッドが効かない。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「シャドウ(影)」。
種別はモンスター知力4。サイズM。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第2版の日本語版表記は「シャドー」。
AD&Dシリーズではアンデッドであり、プリーストによるターニングアンデッドが可能となっている。
気候/地形は廃墟および地下室、出現頻度は希、社会構成は集団、活動時間は夜間もしくは闇、食性は生命体、知能は低い、アライメントはCE(カオティック・イービル)、サイズM。
集団を形成しているが、知性は低くシャドーの集団のリーダー格という存在はいない。基本的には自分たちの住処の周囲をうろついているだけだが、他のクリーチャーを見つけ次第攻撃してしまう。財宝というものに価値を見出しておらず、むしろ生前を思い出させる物は住処から排除しようとさえする。
シャドーは主に負物質界に存在しているが、シャドーの始原は魔法的な創造物や呪いという仮説が唱えられている。しかし捕縛したシャドーを使った実験ではシャドーを生前の姿に戻す試みはほぼ失敗に終わっているとされている。
戦闘では攻撃対象の生命力を吸い取ることができる。この効果は「ストレングスの吸収」という形で表現されており、シャドーの攻撃が命中するたびに被攻撃対象はダメージを被ると同時にストレングス1ポイントを吸い取られる。失われたストレングスは時間をかけて休息することで回復していくが、人間やデミ・ヒューマンがストレングスもしくはヒットポイントを全て失った場合はやがてシャドーとなって復活してしまう。
シャドーは文字通り「影」のような外見をしており、明るい光の下以外の場所では高確率で敵の不意を突くことができる。
またシャドーはスリープ・チャーム・ホールド系の呪文の効果や冷気によるダメージを受け付けない。さらに武器でダメージを与えるためには+1以上の魔法の武器が必要になる。

関連項目

アンデッド