モンスター/【ペガサス】

Last-modified: 2023-03-26 (日) 22:32:43

原語は「Pegasus」。
ペーガソスとも呼ばれるが、ペガサスと読む方が通り良い。天馬と訳される。
ギリシャ神話に登場する白銀の体毛と翼を持ち、空を飛ぶ馬。
英雄ペルセウスのメデューサ退治において、メデューサの首を斬った血から誕生したとされる。なお双子の兄弟としてクリュサオルという黄金の体毛と剣を持つ天馬も誕生している。後にペルセウスの騎馬となった事で有名。
見た目美しいが、気性が荒い上に誇り高いため、自身が認めた相手しか背に乗せない。
ファンタジー作品では有名な幻獣だが、敵として登場することはあまりなく、何らかの試練の克服や報酬と引き換えにその背に乗せるという役回りが多い。コンピュータRPGではドラゴンクエストシリーズに登場するファルシオンが有名。他にもシミュレーションRPG「ファイアーエムブレム」に登場する兵種「ペガサスナイト」はペガサスに騎乗した騎士が存在し、敵味方を問わずファンタジー世界の航空戦力として使われている。
有名かつ見栄えが良いモンスターであるためか、メタルフィギュアは様々なメーカーから製造販売されている。D&D公式の物としてはラルパーサ社の物があった。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場する。新和版での表記は「ペガサス」。
「中程度の知能を持つ空飛ぶウマは野生的で、内気である。」と説明されている。
アライメントはローフルだが、野生のペガサスを飼い慣らすことは不可能とされる。ただし若いうちに訓練すればローフルのキャラクターにのみ背を許す可能性がある。なお、ヒポグリフとは天敵同士。
ヒットダイスは低めだが、移動速度は空陸ともに非常に速い。
戦闘では蹄2回攻撃で戦う。
マスター・ルール・セットではインテリジェンス4となった。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「ペガサス(天馬)」。
種別はモンスター知力4。サイズL。荷重は3000cn/6000cn。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版モンスターコンペンディウムでは「ペガサス」と表記されている。
外見は2つの羽根の生えた翼を持つ、大きめのアラビア馬に見えるサラブレッド。体の色は白いのが普通だが、茶色の体色のペガサスも存在するし、黒い体色のペガサスもいるとされる。肩までの体高は5フィート、体重は1500ポンド以上。
ペガサスは卵生の哺乳類であり、つがいで巣を作る。牧草や果物を食べる。天敵はグリフォンヒポグリフ
気候/地形は温帯、亜熱帯の森林。出現頻度は非常の希。社会構成は群れ。活動時間は日中。食性は草食性。知能は平均的。アライメントはCG(カオティック・グッド)。サイズL。
知性は人間並みにはあり、共通語を理解することは可能。ペガサスは独自の言語で会話する。
体色に関係なく、ペガサスのアライメントはカオティック・グッド。
ヒットダイスは低くはない。移動速度は地上を駆ける時でも速いが、飛行速度はさらに速い。
攻撃手段は蹄2回と噛みつき1回。さらに後方にいる敵に対しては後足で蹴ることができる。
蹄の攻撃は50フィートの距離がある場合に限り、急降下攻撃を行うことができる。急降下攻撃は命中判定とダメージにボーナスを得る。
ペガサスは善意や悪意を感知することができ、邪悪な者には躊躇なく攻撃する。善意を持つ者でも近づくことは容易ではないが、ペガサスが背に乗ることを許す可能性があるのはグッドのアライメントを持つクリーチャーだけである。ペガサスの背に乗るにはこっそり近づいて背に飛び乗るしかなく、〈騎乗〉(飛行生物)の技能が必須となる。さらにペガサスは手綱は許すが、鞍を付けることは許さない。

グレーター・ペガサス

頭を切り落とされたメデューサの首の切り口から極稀に産まれるというペガサスの上位種。
移動速度は通常種のペガサスと同じだが、ヒットダイスが高く魔法抵抗力を若干ながら有している。
グレーター・ペガサスは誇り高く、自らが高貴で偉大と認めた勇敢な者にしか背を許さない。

ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ第3版

表記は「ペガソス」。

関連用語

ヒポグリフ】【グリフィン】【メドゥサ