【羊飼い】

Last-modified: 2022-11-17 (木) 07:08:34

概要

DQ7の職業の1つ。
DQMJ3Pのスキルは【羊飼い(スキル)】参照。
 
一見明らかに戦闘向きでない名称と思われるが、RPGの原点の一つである「ウルティマ」シリーズでプレイヤーの職業として登場している。
【堀井雄二】【中村光一】もウルティマの大ファンであり、ドラゴンクエスト誕生の際もその影響を少なからず受けている(ウルティマの移動画面+ウィザードリィの戦闘画面というのがDQ1の画面構成の原型)。
なので7作目にして満を持しての登場、とも言えるだろう。
 
DQ7はキリスト教要素が多いとよく言われているが、その聖書にも羊飼いはよく登場する。
ただし、聖書での羊飼いの存在は、民衆を羊にたとえ、彼らを導く者という意味で羊飼いという単語が用いられている。
キリスト教要素を利用している裏付けともとらえられる。
 
ただし肝心の羊自体は、DQ7世界には【どとうのひつじ】で呼び出されるもの以外出てこない。
さらにPS版のどとうのひつじは土煙が立ち込めるモーションなので羊そのものは影も形もない。
なんでやねん。

DQ7

データ

各種データ
職特性なし
マスター特典なし
転職条件なし
上級職羊飼い+【盗賊】【魔物ハンター】

 
職補正

ステータス補正
ちから-15%
すはやさ±0%
みのまもり-20%
かしこさ±0%
かっこよさ±0%
最大HP-20%
最大MP-30%

 
習得特技と必要戦闘回数

称号習得特技戦闘回数
累計(ここまで)
1なりたて--(-)
2みならい【キアリー】8(8)
3こやそうじ【ホイミ】17(8)
4エサやり【ねる】33(16)
5みはりばん【くちぶえ】52(19)
6ひつじおい-70(18)
7ひつじのとも【ウールガード】90(20)
8ウールマスター【どとうのひつじ】135(45)

 
【職歴技】

解説

名前のイメージを忠実に体現したというべきか、上昇する能力が一切存在しないなど、製作者としては半ばイロモノ枠として作ったのだろうと思われる職業。
しかし実際のところ、覚える特技・呪文は便利なものが多く、ステータス補正の貧弱さに反して職業としての魅力・価値はかなり高い。
 
中でも特筆すべきはDQ7最大のバランスブレイカーとも言われる、どとうのひつじ。
基本職どころか上級職を含めても最強クラスの攻撃手段であり、裏ボス攻略にまで活躍する。

他にも早期にホイミ・キアリーを習得するほか、くちぶえ・ねる・ウールガードなども使いやすい。
また、重要補助呪文であるスクルトも羊飼いと【僧侶】の職歴技でしか習得できない。
このように習得する特技・呪文にハズレと呼ばれるようなものが無い。(ただし一部の職歴技は除く)。
ステータス補正も貧弱とはいえ【笑わせ師】ほど致命的ではないため通常戦闘であれば問題無い。
どうしても気になるならボス戦時だけ戦士などに転職すれば良い。

総じて非常に優秀な職業と言える。
欠点はマスターまで攻撃手段に欠ける事。
ダーマ解禁直後に全員で羊飼いになったりするのは、ろくな攻撃手段が無くなってしまうので辞めたほうが良い。
もう一つが職業の発展先の乏しさ。
羊飼いから目指せる上級職は【魔物ハンター】だけだが、これが上級職の中でも屈指のハズレ職業。
モンスターパークというやり込み要素に関わるものの、通常プレイの範疇であればぶっちゃけ羊飼いで覚える特技・呪文のほうが役に立つ。
羊飼いマスター後は、僧侶を経由してスクルトを覚え、そのまま賢者やパラディンを目指す方が最終的には使いやすいことが多い。
しかし当然ながら、まっすぐ上級職を目指す場合に比べて転職タイミングが遅れてしまう。

どとうのひつじの威力を知っているとすぐにでも転職したくなるが、
焦らずパーティー全体のバランスを考えながら計画的に転職をしていきたい。

ちなみに小説版では本来は動物を操ったり自然と心を通わせたりする能力を持つ長ったらしい名前の職業だったのが、便宜的に「羊飼い」と呼ばれているうちにその名前で定着したという設定で、別に羊を飼うことを目的とした職業ではない。

DQ7(リメイク版)

データ

各種データ

職補正はPS版と同一。
 
習得特技と必要戦闘回数

称号習得特技戦闘回数
累計(ここまで)
1なりたて【ひつじのダンス】-(-)
2みならい【キアリー】5(5)
3こやそうじ【ホイミ】11(6)
4エサやり-19(7)
5みはりばん【ひつじかぞえ歌】【くちぶえ】27(8)
6ひつじおい【マトンアタック】36(9)
7ひつじのとも【ウールガード】46(10)
8ウールマスター【どとうのひつじ】81(35)

解説

能力補正などはPS版と変化がないが、職歴技の削除に伴い、ひつじのダンス、ひつじかぞえ歌、マトンアタックの3つが習得特技に追加。
一方で「ねる」は特技自体がゲームから削除された。
 
最も大きな変更はPS版最強特技の一角だったどとうのひつじの大幅弱体化。
追加の攻撃特技であるマトンアタックも役立たずのため、これにより攻撃面では見る影も無く落ちぶれてしまった。
 
だが、その欠点を補って余りあるのが、ひつじのダンスとひつじかぞえ歌。
PS版では何の効果もないお遊び特技だったひつじのダンスは、「敵一体を眠らせる」という職レベル1の特技としてはかなり役立つ効果に変更。
そして、上位互換にして敵全体を消費MP0で眠らせるという超高性能を誇るひつじかぞえ歌は、簡単に習得できるようになったことで猛威を奮う。
この二種の特技の成功確率はなんと【ラリホーマ】と同率であり、まさに眠りのエキスパート。もはや羊飼いというか催眠術師である。
とはいえ、ひつじで魔王すら蹂躙していたPS版に比べれば、サポート中心の立ち回りは羊飼いという職業のイメージに近いだろう。
 
また上級職の【魔物ハンター】が、PS版とは一転して超重要職になったのも大きい。
熟練度上げに必要な戦闘回数が大幅に削減されたこともあり、最速で上級職を目指すことが出来る。
PS版とは使い勝手が大きく変ったものの、相変わらず基本職では最強レベルの性能をもつぶっ壊れ職業である。
 
また、転職時の外見が「羊の着ぐるみ」という作中屈指のネタ衣装であることも話題になった。
誰もがこれは「羊飼い」じゃなくて「羊」だろ!とつっこんだことだろう。
上記の通り羊そのものが呼び出さない限り世界中のどこにもいないため、自分から羊と化したのだろうか。
DQ10では【ひつじのころも】として登場している。
【ガボ】に至っては、乗っている狼まで羊のコスプレをしている。
某テレビ局のマスコットの如き、「羊の皮をかぶった狼」という渾身のギャグである。
今作はイベントでも見た目が反映される。とあるシーンで【メルビン】がこの職に就いていると、シリアスな雰囲気がぶち壊しになるため、初見プレイの際は気をつけよう。