概要 
踊りを踊る人、踊りを踊ることを職業とする人で、舞踏家やダンサーと同じ意味。
特に「おどりこ」と呼ぶ場合は一般的に女性を指す場合が多い。
また、DQ4以降では【プレイヤーキャラクター】の【職業】としても登場。
ただし、初登場のDQ4では【魔法使い】とほぼ同じ性能であり、単なる肩書きである。
DQ6において、職業と肩書きが分離したことで、明確に「踊り子」という職業が誕生したと言える。
NPCとしての踊り子 
DQ3から登場した汎用キャラクターで、バーなどのステージで踊っていることが多い。
初期の作品では華やかな芸能人としてよりも、ストリッパーや売春婦のような性を売り物にする職業という演出が多かったが、後述のPCの職業という扱いになってからはそのような表現は薄められている。
著名なキャラクターとしては、DQ4の【マーニャ】がいる。
グラフィックは作品によって異なり、
- 花の冠をかぶった青い髪と白い衣装のフラダンサーのような女性(FC版DQ3)
- 【バニーガール】、オレンジ色の髪を左右にお団子状に結んだビキニのような衣装の女性(FC版DQ4)
- 【おどりこのふく】を着た女性(DQ5)
- ピンクの髪に花飾りを着けたヘソ出し衣装の女性(SFC版DQ3)
- スリットの入った赤いドレスを着用した女性(DQ7、PS版DQ4、DS版DQ4~DQ6)
- 黄色いチューブトップのボディコンみたいな格好の女性(DQ8、DQ11)
- レイと腰みのを着用したフラダンサーのような女性(DQ9)
- 基本的にヘソ出しだが、【おどりこのドレス】、【舞い手の服】
、更に別パターンもある(DQ10)
などさまざま。
舞台に登って踊っている彼女たちに話しかけることもできるが、彼女らいわく「おさわりは厳禁」らしい。
また楽屋でお化粧していることもあり、楽屋に潜入して突撃インタビューよろしく話しかけることも可能。
DQ4 
上記の【マーニャ】以外では特に有名な踊り子はいない。
【ハバリア】の酒場の看板娘【ジル】が踊り子のグラフィックだが、特にステージダンサーというわけではないようだ。
なお、本作における踊り子のメッカとも言える【モンバーバラ】の劇場で人気の踊り子の給料が(少なくとも数日分で)わずか100Gという驚愕の事実がある。
参考までに片田舎のレイクナバの武器屋のバイト代が1日100G前後、売れっ子占い師の占いが1件10Gという給与水準の世界であることを考えると、踊り子の給料は異常に低いことがうかがえる。
もちろんメタ的なことを言えばリアリティを追及して第四章開始時に貰える給料を1000Gなどに設定したらゲームバランスがおかしくなるのでしょうがない部分もあるが。
DQ5 
本作は名前のあるNPC踊り子が特に多く、【ポートセルミ】にいる【クラリス】や【ノーラ】、元踊り子である【スーザン】も、グラフィックは踊り子のものである。
ポートセルミでは、ダンサーの舞台の真上に登っている男がいることが有名。
曰く、そこから踊り子の胸がのぞけるそうである。けしからん。
リメイク版ではポリゴンによって動きを付けて、
しかもポートセルミ、【オラクルベリー】のカジノ、【カジノ船】とそれぞれ違った踊りが表現されている。
DQ7 
固有グラフィックのNPCである【ライラ】が重要な役どころとして登場する。
DQ9 
【グビアナ城】のダンスホールで【ビビアン】という踊り子が登場する。
DQ10 
旅芸人一座に属してストーリーに関わる踊り子、踊り子職業クエストに登場する踊り子がいる。
DQ11 
シナリオに関わる人物として【ダイアナ】という踊り子が登場。
モンパレ 
褐色肌に赤黒いロングヘアー。頭にコサージュを着けている。
腰布が赤いことを除けばマーニャと同様のスタイル。
職業・肩書きとしての踊り子 
DQ4 
マーニャの肩書き。
ちなみに、ソフトの箱や取説、公式ガイドブックでの表記は「踊り娘」になっている。
リメイク版以降では、ゲーム内のナレーションや会話中の表記は「踊り子」である。
ただ、上述の通り性能はほぼ【魔法使い】であり、【てつのおうぎ】や【おどりこのふく】を装備できるという以外に踊り子の要素はない。
しかし、ストーリー上は【モンバーバラ】の劇場で働くれっきとした踊り子であり、のちのシリーズで登場する名ばかりの職業:踊り子ではない。
この当時、踊りと言えば【ふしぎなおどり】で、本作では味方側も使うことができる(但し任意には使えない)。
しかし、味方側でこれを踊るのはマーニャではなく【パノン】や【トルネコ】である。
DQ6 
解説 
下級職であるにも拘わらず、【はぐれメタル】を除いた中では最も素早さ補正値が高いという優遇職。
加えてかっこよさも【スーパースター】に次ぐ2位である。
一方でそれ以外のHPや身の守りなどの肝心なステータスは【遊び人】に匹敵するほどの貧弱さ。
しかし覚える特技はそこそこ優秀で、全編通じて猛威を振るう【メダパニダンス】を習得できる。
踊り子の間はその素早さを生かして、先制の状態異常系特技で相手を弱体化させるか、回復アイテムを使用する役が向く。
また【洗礼のほこら】で戦う試練軍団の1号【しれんその1】相手には【おどりふうじ】が必須なので、そこまでに1人は育てておくと良い。
打たれ弱さが気になるプレイヤーなら馬車に放り込んでおくのが賢明だろうか。
また熟練度が★1でもかっこよさが1割上がるので、【ベストドレッサーコンテスト】のため一時的に就いたりする。
データ 
職補正
ステータス | 補正 | |
---|---|---|
SFC版 | リメイク版 | |
ちから | 89/128(-30.5%) | -30% |
すばやさ | 166/128(+29.7%) | +30% |
みのまもり | 76/128(-40.6%) | -40% |
かしこさ | 128/128(±0%) | ±0% |
かっこよさ | 140/128(+9.4%) | +10% |
最大HP | 89/128(-30.5%) | -30% |
最大MP | 102/128(-20.3%) | -20% |
習得特技と必要戦闘回数
職特性 
- 敵の攻撃をかわしやすくなる。
上級職 
DQ7 
職補正 
ステータス | 補正 |
---|---|
力 | -30% |
素早さ | +30% |
身の守り | -40% |
賢さ | - |
かっこよさ | +10% |
最大HP | -30% |
最大MP | -20% |
習得特技と必要戦闘回数 
Lv | 称号 | 習得特技 | 累計戦闘回数(ここまで) |
---|---|---|---|
1 | みようみまね | - | -(-) |
2 | でしいり | 【さそうおどり】 | 5(5) |
3 | したづみ | 【うけながし】 | 18(13) |
4 | ぜんざ | 【ふしぎなおどり】 | 38(20) |
5 | バックダンサー | 【みかわしきゃく】 | 53(15) |
6 | はくしゅかっさい | 【おどりふうじ】 | 82(29) |
7 | トップダンサー | 【メダパニダンス】 | 97(15) |
8 | かみのおどりて | 【死のおどり】 | 120(23) |
解説 
ほとんど6と変わらないが、唯一ともいえる武器のメダパニダンスの習得が遅くなった。
上級職である【スーパースター】の地位も相対的に下がったので、なかなか厳しい立場に。
と思いきや、【戦士】との職歴技で、バランスブレイカー特技として有名な【つるぎのまい】を覚えられる。
一気に重要職へと化けた。
ちなみに途中で仲間に加わる【アイラ】は踊り子を既にマスターしているが、なぜか【カン】は失われている。
戦士のまま熟練度を上げても剣の舞は覚えないので、ちゃんとカンを取り戻しておこう。
はぐれメタルが職業から消えたことで、とうとう素早さNo.1の座に躍り出た。
職歴技 
DQ7(リメイク版) 
職補正、特性はPS版と同一。
習得特技と必要戦闘回数 
Lv | 称号 | 習得特技 | 累計戦闘回数(ここまで) |
---|---|---|---|
1 | みようみまね | 【さそうおどり】 | -(-) |
2 | でしいり | - | 5(5) |
3 | したづみ | 【ふしぎなおどり】 | 10(5) |
4 | ぜんざ | 【身かわしきゃく】 | 18(8) |
5 | バックダンサー | 【おどりふうじ】 | 26(8) |
6 | はくしゅかっさい | 【メダパニダンス】 | 36(10) |
7 | トップダンサー | 【マッスルダンス】 | 48(12) |
8 | かみのおどりて | 【死のおどり】 | 71(23) |
解説 
習得戦闘回数が激減した(これはリメイク版の下級職共通の変更である)ほか、受け流しがなぜかゲーム自体から削除され、代わって職歴技からマッスルダンスが加わった。
さすがにつるぎのまい(【海賊】と【勇者】への栄転を果たしている)を下級職で覚えられるほど甘くはなかったが、PS版では皆無だった攻撃系の特技が加わったため、若干ながらパワーアップを果たしたと言えよう。
とはいえ力の低い踊り子とこの技の相性は悪いので、他の職業で活かすための技と割り切った方がいいが。
職業コスプレのデザインは男女で同系統なことが多いが、踊り子のコスプレは珍しく全キャラのデザインがかなり違う。
【主人公】と【ガボ】は中東風のオリエンタルな衣装なのは共通だが、主人公はゴールド、ガボは紫が基調。【マリベル】も同じくオリエンタル風で、紫のビキニにロングスカート、多数のアクセサリーというベリーダンサーを思わせる衣装である。
アジア寄りのこの3人に対し、【メルビン】は白いシャツに赤いベスト、【アイラ】はフリルのついた赤と黒のスカートと、どちらかと言うとヨーロッパ風のフラメンコを思わせる衣装になっている。
DQ10 
Ver.3.0からの追加職業。
「おどり」「うた」と職業固有スキルを2系統持つ唯一の職。実質的に吟遊詩人も内包していると言える。
剣舞のイメージからか、左右それぞれに異なる武器(短剣、扇、スティック)を装備できる二刀流の能力も持つ。
さらにマーニャに影響されてかメラ系・ギラ系呪文も覚えるが、スキル配分によっては攻撃呪文はほぼお飾りとなり、短剣二刀流による状態異常を絡めた物理攻撃や、扇と固有の特技を活用したサポート等が主となる。
余談だが、DQ10の踊り子が使う踊り・歌系特技は剣の舞を除いてすべて新規のオリジナル技で、旅芸人やモンスターが使う踊り・歌とは全く別物となっている。
詳しくはこちらを参照。
DQMCH 
モンスターのサポート役に徹するというキャラバンハートの性質上、その能力は極めて簡略化されている。
最初に仲間になる踊り子の【リップル】?が言うように「踊ることしかできない」。
通常攻撃も魔法もなしである。
それでもただの踊りであるはずもなく、ランクによってふしぎなおどり、さそうおどりなどの効果をランダムに発揮。
スーパースターのいないキャラバンハートでは、ハッスルダンスも踊り子の担当である。
究極連携は「しゅくふくのおどり」。仲間全員に【ザオリク】の効果がある。
ただし、医術士の究極連携は死亡に加えて状態異常も治せるため、究極連携だけ見るならあちらの劣化だったりする。
また移動時のコマンドで「たびのおどり」を踊り、敵モンスターのエンカウント率を上げることができる。
モンスターの心を手に入れるため積極的に戦いたい人にはありがたい特技だろう。
踊り子をキャラバンに加えた時点でベースキャンプに【酒場】が開設されるが
残念ながらこれにはゲーム的な機能は何もなく、純粋に気分の問題である。
ストーリー本編中で仲間にできるのはデルコンダルのリップルとベラヌールの【メルティ】?。
特にリップルは、彼女を仲間に加えることがストーリー進行のフラグになっている。
ランク | ランク名 | 戦闘特技 | 特殊効果 |
1 | 踊り子 | おどる(ふしぎなおどり) | - |
2 | ベテラン踊り子 | じょうねつダンス(ふしぎなおどり・さそうおどり) | - |
3 | マスター踊り子 | きゅうきょくのまい(ふしぎなおどり・さそうおどり・ハッスルダンス) | たびのおどり(敵エンカウント率がしばらく上がる) |
いたストSP 
スフィアバトルの職業として登場している。
資金調達能力に長けた職業であり、自分の所持店舗数や所持株数に応じてお金をもらえたりするスフィアを入手しやすい。
また、ルーラやキメラのつばさといったワープするスフィアも手に入ることがある。
しかし、他者を攻撃するスフィアはあまり入手できない。
この職に最初から就いているキャラクターはDQ側にはいない。
FF側ではティファ、ユウナ(FF10-2)、アーシェの3人。
シアトリズムDQ 
やはりマーニャの初期職業として登場。転職には【踊り子のさとり】が必要。
扇と短剣を武器とし、多彩な特技や攻撃呪文を使う。
星ドラ 
基本職のうちのひとつ。
固有スキルはみかわしステップとメラ。メラはレベル30でメラミへと変化する。
また、【海賊】とスーパースターの転職条件にもなっている。
みかわしステップが回避率を50%上げるという非常に強力な性能を秘めており、物理攻撃にめっぽう強い。
その強さは、魔王級ムドーや黒鉄の巨竜などの高難易度クエストを踊り子4人でクリアできるほど。
状態異常やブレス、いてつくはどうには弱いため、立ち回りが他職とは異なるものの、特に無課金者やソロならば一考の余地がある構成だった。
DQウォーク 
2020年9月に実装された基本職。対応するこころの色は青と緑。自力で覚える踊りはシャドーステップといやしのおどりのみだが、武器に寄らず全体回復ができるという点は強み。