この項目では一部の外伝作に登場するステータスについて扱います。
ナンバリングシリーズ等に登場する直接攻撃の被ダメージに関するステータスについては【しゅび力】を参照。
概要
防御力。相手から受けるダメージに関係する。
DQシリーズでは被ダメージに関するステータスは「守備力」と表記するのが主流だが、一部作品にはこの名称のステータスも登場する。
不思議のダンジョンシリーズ
トルネコ1とトルネコ2では【トルネコ】のステータス画面には「防御力」の項目はないが、【盾】の説明を読むと
装備すると防御力が上がるぞ。
と表記されている。
要するに、ステータス画面にある「盾の強さ」=「防御力」となっている。
不思議のダンジョンシリーズでは、プレイヤーキャラはレベルアップでは守備力に相当する「防御力」の値が上がらず(少年ヤンガスでは上がる)、基本的に盾以外の防具もない(トルネコ2、トルネコ3の【まもりの指輪】は防御力が上がる)。
計算式も本編とは異なり、「分数を盾の強さ(少年ヤンガスでは防御力)の値だけ累乗した値で掛ける」というもの。分数部分の値は、初代トルネコは15/16で、トルネコ2、トルネコ3は35/36、少年ヤンガスでは63/64。
具体的に例を挙げると、トルネコ3において、盾が無い時に100ダメージ受ける攻撃は、盾の強さ1なら×35/36で約97ダメージ、10なら×(35/36)^10で約75ダメージになるといった塩梅。数値の1の違いの重みが中々に大きい為、いずれのシリーズにおいてもそれに対する敵モンスターの攻撃力も後半になるほどインフレ気味。盾が弱ければいくらHPがあってもごっそり削られてしまう。そうでなければわざわざ鍛えた盾の立つ瀬が無いので仕方がないのだが。
……なのだが、トルネコ3の【ポポロ】に関してはこういう設定でありながら盾を全く装備できない為、強烈な攻撃が飛び交う中を、基本的に常に防御力0かそれ未満で挑むという、【みなごろしのけん】の使い手も驚きの丸裸状態での戦いを強いられる。
一応【まもりの指輪】というアイテムもあるが、激レアの上に持込不可ダンジョンでは拾えないアイテムになっているので活用できるか怪しい。
トルネコ3においては、NPCの攻撃力の値×約1.3倍が防御力0の相手へ与えるダメージ(ランダム幅有り)となる為、防具無しで攻撃を受けた場合、例えこちらが最大HPが限界値の500でも、敵の攻撃力が440以上ならば確定一撃で倒されてしまう。
攻撃力439なら、499ダメージで耐える場合があるが、どちらにしてもポポロでは太刀打ちできない。そういった敵が出てくる階層に「ポポロで挑まなければ入手できないもの」が存在しないのが救いか。
ちなみにこの被ダメージを「分数を防御力の値だけ累乗した値で掛ける」というダメージの計算方法は、細かな数値こそ違えど初期の【風来のシレン】シリーズにも見られるものだったりする。
敵の防御力計算もトルネコ3のようにこちらの盾の強さとそっくり同じこともあるが、「盾の強さは1につき35/36で掛けるが、敵の防御力は1につき15/16で掛ける」トルネコ2のように、分数部分の値等が異なる場合もある。
トルネコ3
【モンスター】及び、仲間キャラの【イネス】、【ロサ】に設定されているステータス。
計算方法は【トルネコ】の「盾の強さ」とそっくり同じであり、防御力1は【盾】の強さ1に相当する。
つまりNPCにとって盾代わりに設定されているステータスであり、プレイヤーキャラのトルネコ、【ポポロ】はいくらレベルが上がろうが、無装備時は基本的に防御力0。
ポポロに至っては盾も装備できないので基本的に終始防御力0か、それ未満の状態で冒険することになる。
【攻撃力】が概ねダイレクトに反映されるのに対し、上述のようにこの防御力の計算式は盾の強さと同じであり、「1上がるごとに被ダメージが35/36になる」というもの。
防御力(盾の強さ)が1違えば×35/36で約0.972倍のダメージとなり、2違えば×(35/36)^2で約0.945倍、10違えば×(35/36)^10で、約0.754倍となる。
例えば、防御力2のスライムが100ダメージ受ける攻撃を、防御力3のスライムベスは約97ダメージ、防御力12のしびれくらげは約75ダメージに抑える事ができるし、そのしびれくらげが100ダメージ受ける攻撃を、防御力22のおおめだまが受ければ約75ダメージになる。
よって、守備力100超だと桁違いに固くなる。
【モンスター闘技場】では、レベル9【キングスライム】を倒せず【ベホマラー】で回復されている間に時間切れという事態が頻発する。
まあ、レベル9キングスライムは攻撃力も高いので、時間切れになる前に仲間が全滅することも多々あるが。
計算上、数値の違いの重みが攻撃力より大きく、敵の攻撃力の数値より遥かに低い値で、その攻撃を低いダメージに抑えることができるので、イメージ的にはちょっと不自然に感じるかもしれない。
もっともモンスターの攻撃力が最大700なのに対し、どんなに頑張っても(【ロトの盾】+99装備且つ【まもりの指輪】の印4つ重ねがけ時の)174以上にならない「盾の強さ」の計算式をそっくりそのまま使っている関係上、仕方のない所はあるが。
なお、防御力が247以上あれば、攻撃力700の相手からの通常攻撃を1ダメージに抑えることができる。
ちなみに、HPや攻撃力と違い、防御力は【ドーピング】できない。
そのため、Lv99【はぐれメタル】の404が通常プレイにおける防御力の最大値となる。
ただし、【落とし穴】バグという裏技を利用すると、攻撃力と同じく防御力も最大700まで上げることが可能。
少年ヤンガス
プレイヤーキャラである【ヤンガス】もレベルアップによって「まもり」が上がるようになり、盾の強さ=防御力とはならなくなったため、被ダメージに関するステータスが「防御力」で示されるようになった。
防御力が1上がるごとに掛ける値は63/64となっている。
ヒーローズ1
表記は「ぼうぎょ力」。
「しゅび力」「ぼうぎょ力」が併存している珍しい作品。
それぞれの盾に設定されており、文字通り防御の力を表す。
しゅび力が「高ければ高いほど敵からの被ダメージを少なくする」に対し、このぼうぎょ力は「防御(L1)で正面から攻撃された時のダメージ軽減量」を指す。
なお、防御にはデフォルトでダメージ半減がついており、この半減効果の後にぼうぎょ力の軽減効果がくる様になっている。
つまり直撃のダメージが20の攻撃はデフォ効果で半減され10となり、防ぐにはぼうぎょ力が10以上必要、たりない分は貫通しダメージになる。
序盤~中盤は敵の攻撃力が少なく、装備をしっかりとしていれば大抵0や1桁に抑えられるため回避が苦手でも何とかなるが、ボスや、後半の敵は流石にきつくなりクリア後ボスや【ダークドレアム】レベルになるともはや気休めにしかならない、このあたりで回避を上達させないとキツイだろう、ただスクルトなどがあれば防御主体で戦う事は可能。
またイオ系呪文、ギガンテスの攻撃などガードできない物もあり、この場合ぼうぎょ力は意味をなさない。
一応デフォルトのダメージ半減までは無効化されないが。
ヒーローズ2
ぼうぎょ力のステータスはなくなってデフォでは2ダメージをゼロにする事もできないがぼうぎょの効果を上げる似たようなスキルが登場している。
数値では無く%軽減になっている、前作と同じ様に防御でダメージを半減してから軽減効果がくる。
直撃100ダメージの攻撃を50%軽減のぼうぎょ力で受けると50に軽減したあと更に50%軽減して25ダメージとなる。
この仕様上大きなダメージの攻撃程軽減数値が多くなる。
地味に後ろから食らっても軽減効果が発生する様になっている、またガード不能攻撃は吹き飛ばされたりするだけで、ぼうぎょ力効果は発揮されるようになっている。
【きんのブレスレット】や【戦士】などのキャラクタースキル、熟練度の効果、パーティースキルで強化出来る。
DQMSL
他作品における守備力に該当するステータスがこの名称になっている。
ドラけし!
強敵チャレンジとバトケシ!ボスが持っており、ボスのレベルに比例して上がっていく。
物理と呪文とブレスの3種類の防御力があり、バトケシ!ではそれぞれの防御力を下げる手段があるが通常のバトルではルカニで物理防御力しか下げられない。